井上浩二のブログ:現在(いま)を考える

株式会社ケーティーコンサルティング株式会社シンスター の代表取締役井上浩二が、ビジネスに関して日々考えていることを発信。

株式会社シンスターでは、人材育成に関するコラムを発信しています。是非こちらもご覧ください。

2017年04月

「そもそも論」を大事にしていますか?

そもそも、何のためにやっているのか?最初に考えた基本方針を忘れていないか?何をやるにしても、とっても大事なことですよね。しかし、時と共に状況も変わり、いつの間にかこれが忘れられてしまうことがある。先日、新聞を読んでいて、こういう「そもそも論」を考える、忘れないように必ず振り返ることが大事なんじゃないかなぁ、なんてことを考えました。それは、公的医療保険制度の話です。財源が厳しくなり、高齢化が進む中で、自分で結構維持の努力を怠っている人、不摂生をしている人を国がどこまで支えるかを問うている記事でした。医療費のかさむ糖尿病を例にとり、診断を呼びかけても行かない、治療中も処方された薬をきとんと飲まないような人もいるそうで、その事例紹介の後にはこのような問題提起がされていました。

健康増進法は健康の増進に努めるよう国民の責務を規定する。これを放棄したと受け止められかねない人々をどこまで支えるのか。
病気になるリスクを下げようと努力する人と、病気の原因が不摂生にあったのに多額の医療費を使う人。「公平性からみて同じ負担額でいいのか」

さて、皆さんはこの問題提起、どのようにお考えになりますか?

国は何のためにある?
こんな議論を見ていると、「そもそも国は何のためにあるのか?」なんてことも考えてしまいます。国という単位を作って、そこで暮らす人々がともに助け合い、皆が安全・安心して暮らせるようにするためにあるのでは?そこで創られた「生活の安全」に関するルールは、定められた基準に基づき、困っている人はその理由に関わらずに国が補助を行う、つまり皆で助け合うものでは?上述のような観点で世の中を見渡してみると、不公平に感じる事なんて山ほどあると私は思います。例えば、生活保護。苦しくても努力して、我慢して自分なりの生活を営んでいる人が沢山いるのに、その努力を怠って国から補助を受けている人もいる。地方自治体の補助金なんて、正直不公平だらけと私は思います。財政が厳しくなったから、支出の大きなところから議論する?そういう考え方もなくはないでしょうが、そもそも公的医療制度は何のためにあるかの議論が無いように思います。病気になって困っている人を皆で助ける、そのために作られた制度をこんなレベルで議論するのかなぁ?財政難が問題であれば、その前にそもそも無駄な出費を減らす議論をしっかりした方が良いと思うのですが。互いに足の引っ張り合いに血眼になる国会に、多大なお金を使っているのですから。

納得度が低い議論では、動かない
この記事を読んでいて、他にもいくつか思ったことがあります。例えば、

喫煙、肥満、運動不足が原因の医療費は全体の12.8%を占める――。(中略)12.8%を14年度の45歳以上の国民医療費にあてはめると4兆2千億円に達する。

とあるのですが、皆さんはどう思われますか?非常にくだらない話ですが、私は煙草も吸いますし、お酒も大好きで結構飲みます。「お前だからそんなこと考えるんだろう!」なんて叱られそうですが、タバコもお酒も結構な税金を払ってるんですよねぇ。この税金は、一般財源として扱われており、何に使われているかは国民には分かりません。たばこ税だけで、毎年2兆円ぐらい集まっているのですけどね。たばこやお酒を楽しみたいから、その分税金もしっかり払っているのに、それを運動不足と並行して書くのは如何なものか!と愛煙家の私は言いたくなってしまいます。ま、病気の原因になるものは、何でも並列して議論しようとするのは、正直納得感が低いように思います。他にも、こんな話も紹介されていました。

病気になっても不摂生を続ける人を変えるのは難しい。時にはペナルティーで危機意識を持たせては。そんな声も出始めた。

病気の人のペナルティー、確かに身銭の話もあるとは思います。しかし、本当のペナルティーはその人の生活にあるのでは?将来の不安、そもそも健康な時のように生活を楽しめない、これが十分なペナルティーのように私は思います。そこに、公的医療保険制度のそもそもの趣旨を押さえずに、金銭的なペナルティーの議論をするのは、いささか考えが浅はかなのでは?やっぱり、本質論のない枝葉の議論ばかりでは、多くの方の納得を得るのは難しいですよね。

今回は、公的医療保険制度の話で考えたのですが、この「そもそも論」の重要性に関しては、どんな事にも当てはまりますよね。企業のあり方、戦略、あるいは普段の仕事・・・そもそも何のためにやっているのか。基本方針に照らし合わせて考えると、今やっていることが正しいのか、修正は不要なのか・・・そういう見方が大事ですよね。いつの間にやら、今の窮状だけを打開することや、やっていることをやり遂げることが目的となってしまってはいけない。変化が激しい世の中だからこそ、こういうベースを疎かにしてはいけないのではないか、そんな事を考えてしまいました。

そうそう、先の記事の締めには、こんな事が書いてありました。

あなたが不摂生を続けることに財政はいつまでも寛容ではいられない。そんな予兆が社会保障制度の未来から見えてきた。

どんどん世知辛い世の中になっちゃうのかなぁ。自然は美しく、今年も相変わらず綺麗に八重桜も咲いているのに。披露山の八重桜

田舎暮らしはお好きですか?

最近の若者は、田舎の長閑な暮らしに憧れる人も増えているようですね。総務省の調査では、農村や漁村に移住の希望を持つ20〜30代の男女は42%で全世代平均より12ポイントも高く、「条件が合えばすぐにでも」との回答も20〜30代は平均より3〜5ポイントほど高いそうです。我々が若かりし頃、20〜30年前とでは、若者の考え方も随分と変わってきているようですね。昔は、多くの若者が都会での生活に憧れていたように思います。何故、このような変化が起こっているのでしょう。皆さんは、どう思われますか?

若者の志向
私は、既に50代。当然、今の若者の考え方、その裏にあるものが分かるわけではありません。しかし、現在の若者の志向に大きな影響を与えた社会を生きてきた一人の人間としては、考えるところがないわけではありません。今の若者の、親の世代ですからね。我々が生きてきた90年代、2000年代は、それ以前と比較すると次世代の人達に明るい未来を夢見るような環境を作れなかったように思います。憧れる都会で毎日あくせく働いても、出口の見えない不況が続き、生活はそんなに良くならない。そればかりか、それまでは絶対に潰れないと思われていたような大企業も倒産し、クラスの中には自分の友達の親がリストラの憂き目に会うのを見てきた人も少なからずいらっしゃると思います。子供の頃からそんな世の中を見て来ると、何も四苦八苦して都会に住んで大企業で働く必要、あるいは意味を感じない人も増えるのでしょうね。こんな世の中を見てきたら、もっと生活をエンジョイできる自然の多い環境で暮らしたいと思う人が増えることは、ごくごく自然なことなのかもしれませんね。

環境が後押しする
こういう志向を持つ若者を後押ししているのが、言うまでもなく今の環境ですね。ここには、様々な要素があるように思います。まず、人口流出が続く地方都市の取り組みが挙げられるでしょう。自治体が移住者に対して補助金を出すようなところもありますし、街ぐるみで移住者が定着できるように支援しているところもある。次に、産業の変化があるのかな。食の安全・安心に対する意識の高まり、健康志向、更には海外の日本食ブームなど、1次産業にとっては取り組み用によってはこれまでのビジネスモデルを変えられる機会が増えている。更に、1次産業を支援するITソリューションも色々と出てきているし、国の支援のあり方の変化もありますね。上手く取り組めば、1次産業でもこれまでとは違ったビジネスを創ることができるかもしれない状況になってきているように思います。また、ネットワーク環境と新しいソリューションが在宅勤務を可能とするような環境を作り上げつつあることも大きいですね。生産人口減に苦しむ企業が、在宅勤務などを取り入れる動きもあるし。こういう環境があれば、別に地方だろうがどこだろうが、しっかりとアウトプットを出してパフォーマンスを発揮できる職種も増える。他にも色々とあると思いますが、こういう環境変化が若者の志向を後押ししているのでしょうね。

そんなに慌てなくても
こういう環境変化もあれば、若者が農村や漁村に移住したいという意向を持つのも不思議ではない。でも、このような変化を享受して、自由にやりたい仕事が出来る人はまだ僅かでは?長期的には大分変るでしょうが、今はそんなに焦る必要はないのではないでしょうか。勿論、そもそも農業や漁業をやりたい、そこに生き甲斐がある方は別です。どんどん移住して、後継者の少ない産業を手伝って欲しい。しかし、若い時からプライベートの時間ばかりを大事にして、実は自分のやりたい仕事ができない、やりたくない仕事でも我慢でするでは、後で後悔するかもしれません。私としては、そんなに慌てなくても良いんじゃないかな、なんて思います。都会や大企業でないと得られない経験も沢山あります。若い時だからこそできる仕事の仕方もある。(昔は、私も2日ぐらい徹夜して仕事しても大丈夫だったのですが、今はとても。)そういう経験を積んでスキルを上げ、しっかりとした基盤を作ってからライフ・ワークバランスを考えても遅くはないのではないでしょうか、なんておっさんは考えてしまいます。日本人の寿命は長いですからね。

若い時から田舎暮らしを志向する人が増えているというのは、やっぱり私としては違和感がありますね。しかし、斯言う私も、48歳の時かな、逗子に引っ越しました。それでも、仕事は都心でしているんですけどね。知人やお客様からは、「逗子ですか、遠いですねぇ。」と言われることもしばしば。家からですと、確かにどのお客様先に行くにも最低1.5時間はかかるかな。事務所に行くのも。でも、電車は始発があるので、通勤の時間はあまり苦になっていません。(ここは、大事なポイントかも。)行帰りの電車で、座って新聞を読んだり、メールの対応なんかをしていれば1時間なんて「アッ!」という間。しかし、やっぱり利便性は都心からするとずっと低い。買い物をするのもやっぱり車だし、近くにポケスポットもあまりない。そんな状況でも、この年になると多少は仕事も自分でコントロールできるようになり、郊外の生活も楽しみながら毎日を送れるようになってきています。(相変わらず、土日も家で仕事をすることが多いですが。)毎朝、以下の動画のような朝を迎えられるのも素敵ですよ。ま、何れにしても後悔しないことが大事。若い時は、少々嫌なことでも我慢して、我武者羅に走ってみては、なんておっさんは思います。その時は分からなくても、後になってその経験が生きることが分かります。その時になってからでも、趣味の人生を楽しむことは出来ますからね。(今の人は、それでは遅いと感じるのかな。)
 

時代の流れにどう対応していますか?

昨年、AIで8000人分以上の仕事が消えた。こんな、ちょっとショッキングなニュースを先日目にしました。幸運なこと(?)に、これは日本ではなくインドでの話。システムの構築・運用、そしてコールセンターなどのサービスを提供しているインフォシスという企業があるのですが、システムの構築から監視、そしてコールセンター業務の一部までが、AIに取って代わられたそうです。その業務量、社員19万人の実に約5%とのこと。AIに仕事を奪われた方は直ぐに首にはならないようですが、新たな仕事に就くトレーニングを受けてスキルを身に付けないとやはり失業。この波が、いつ日本に!?厳しい世の中になってきましたねぇ。

備えておくしかない
AIの普及により日本の失業率X%アップ!なんてヘッドラインが日本の新聞紙面を飾る日も、そんなに遠くないのかもしれませんね。「AI、なんじゃそりゃ。そんなもん関係ないよ。」そんな風に思われる方もいらっしゃると思います。例えば、私の家の前で築30年を超えた鉄筋コンクリート造の戸建解体作業が今行われています。そこで作業する方々にこんな話を振っても、「ITで俺たちの仕事を取って代われるわけないだろ!」と一蹴されると思います。しかし、建設現場の人手不足は既に深刻な問題になっています。コマツを始め、建機メーカーの方々はドローンも使って様々な現場で建機が無人で作業できるようなソリューションを開発しています。このようなソリューションにより、安全・安心が確保され、確実で工期も短くなり、コストも下がるのであれば、徐々にその浸透はこのような小さな現場にも波及してくるかも。ほんの20年前には、まだまだ携帯の普及率なんて低かったのに、今や誰でも、アジアの新興国の漁師さんでもスマホを持つようになった。最初は小さな胎動でも、サービスが充実し、価格が手に届くようになれば一気に広がる。ぐずぐずしていると、ゆでガエルになってしまうかもしれませんね。最近、仕事で金融業界のこの1年の動きをリサーチしているのですが、世界の中央銀行もデジタル通過への対応を検討している時代です。もしかしたら、何年か先には現物の通貨はなくなってしまうかもしれない(だいぶ先とは思いますが)。AIばかりでなく、ITの普及で今の通貨管理に関わる仕事をしている方々の仕事の多くが消えてなくなってしまうかもしれない。既に始まっていますが、お金の使い方の管理や指導は殆どAIが行うようになるのかもしれない。そんな時代になったら、社会はどんな風になるのでしょうね?こういう変化、現実になるスピードがどんどん速くなっている。そこに対応するためには、どんな変化が起こっているのかをウォッチングするアンテナを磨き、押さえたファクトから未来に対する仮説を立て、それが現実になったらどうするかを考えておく、つまりは「備えておく」しかないのですよね。

現実を直視する

先の記事では、こんな事も言っています。

ただ、負の部分にだけ目を奪われると本質を見失う。AIは職場を奪う一方で新たな職場も生み出す。AIを顧客に合わせて作り替えたりAIが分析しやすいようデータを加工したりする仕事の注文が増えている。

う~ん。ま、確かにそうなのでしょうが、これが本質かなぁ?何だか、議論をすり替えているように私には見えるのですが。AIに職を奪われた人が、ちょっと勉強すればAIを作りかえられるようになる?専門的な、あるいは詳細なデータをAIが分析しやすいように加工できるようになる?難しい気がするなぁ。あるいは、それが物凄い単純作業だったら、それをやりたい?日本では、そもそも生産人口が不足しているわけです。仕事は、やろうと思えば色々とある。でも、失業率が0になるわけではない。ま、贅沢な時代と言えば贅沢な時代なのですが、自分のやりたい仕事を選ぶ、それがなければフリーターで凌ぐ、それが成立する時代です。また、人生は一度きり。折角の人生、やはり自分の生きがいとなる仕事をしたい。それもよく分かる。食い扶持を稼ぐだけでは・・・本質は、一人一人が楽しみながら生きがいも感じて生活を送っていくために、どんな未来を作るべきか、その中でAIをはじめとしたITを如何に活用すべきか、ではないかと思います。このまま適切な準備をせずに、進化するITを今の勢いで活用して行くと、最悪のシナリオでは未来にはかなり暗い影も伸びてきそう。そうならないように、どのような社会を描くかが大事なんじゃないのかなぁ。

変わることもあれば、変わらない事、変わって欲しくないことも沢山ありますよね。やっぱり春は、日が延び、暖かくなる中で、桜を楽しみたい。先週、天気が良くなってきたところで、早朝(5時過ぎぐらい)に愛犬のチュラを連れて朝の散歩に出ました。やっぱり、変わらぬ日本の風物詩、桜は良いですねぇ。
披露山2017春_桜とチュラ

季節を楽しんでますか?

どうですか?皆さんの周りは、もう桜が満開でしょうか?私の住んでいる逗子は、今年は寒さのせいでなかなか満開とまでは行きません。まだ、七分咲きぐらいかな。しかも、このところの雨に強風。今年は、残念ながら”モコモコ”の桜満開状態は楽しめそうにありません。でも、街を歩きながら、七分咲きでも庭から桜を眺めながら、十分季節を楽しむことができる。やっぱり、その時、その時を楽しむ、季節を愛でるのは良いですよね。

ビジネスの季節も楽しむ
気候だけでなく、ビジネスにも季節ってありますよね。4月は、日本では多くの企業では新年度が迎えていますね。私がこの季節に楽しみにしているのが、新しい人との出会い。多くの企業では、新入社員が仲間に加わり、フレッシュな人たちとの出会いがありますね。それ以外に、企業では異動、組織変更などがある。そうすると、同じ会社でもこれまで一緒に仕事をしたことのない人との新たな関係ができたりする。更に、取引先やお客様先での異動で、新たな人と出会える機会がある。これまで一緒に仕事をしてきた人と離れるのは少しさびしいですが、会おうと思えばいつでも会える。これに対して、これまで縁のない、薄い人と新たな関係が生まれるのは、とても楽しく、嬉しい事、と私は思っています。先日も、コンサル先のあるお客様で、異動で新たにメンバーに加わった方々とお会いする機会がありました。当然これまでの経緯を十分に理解していないので、色々と説明しなければいけないこともありますが、これまでのメンバーからは出て来なかった興味深い考えも出て来る。あるいは、ビジネスの原点に立ち返ることができるような質問もあったりする。楽しいですよね。こういうビジネスの季節、皆さんは楽しんでいますか?花見だけでなく、ビジネスの季節も楽しもうと思うと、ちょっと仕事の仕方が変わるかもしれませんよ。

天候不順に気をつけて

思いもよらず寒さが続いて桜の開花が遅れたように、ビジネスでも天候不順はありますよね。これぐらいの時間をかければ、通常は慣れてくれるはずなのに・・・皆にも打ち解けてくれるはずなのに・・・そうならずに、だんだん人間関係がギクシャクしてくることもあります。人間関係だけでなく、会社間の関係でもそういうことは起こり得ます。これまでは、こんな企画でOKだったのに・・・こんなに価格に厳しくなかったのに・・・こういう変化には、いかに早く対応するかが大事ですよね。今の異常気象も、日本の四季が無くなり二季になってしまったのも、ちゃんと前兆があった。今のように温暖化が進む前に、もっと手を打つことは出来たのかもしれない。個人の人間関係でも、会社間のビジネスでも、ちゃんと前兆はある。感度良くその変化を見極め、出来る限り早い段階で手を打つことが大事なのだと思います。季節を楽しみながらも、天候不順には気をつけて、風邪を引かぬように夜桜でも楽しみたいものですね。

さて、昨晩は天気が良ければ夜は花見と決めていたのですが、あいにくの天気でした。BBQしながら楽しむことは出来ませんでしたが、その姿は綺麗でした。しかし、残念。
夜桜

歴史を参考にしていますか?

インバウンド・ビジネス、花盛りですね。16年の訪日外国人は過去最高の2403万人で、前年比22%増だそうです。2020年目標の4000万人、軽く超えかもしれませんね。このような変化は、観光にホテル、飲食など、色々な業界にとって絶好の成長機会なのだと思うのですが・・・誰にとってもバラ色とはならないようです。本来なら、非常に恩恵を受けそうな航空業界ですが、厳しい状況になっているところもあるようです。先日の日経で、こんな記事を目にしました。

地方空港では(国際便の)減便や運休が目立つ。茨城は19便から6便と3分の1、静岡も20%(6便)減っている。中国人団体客が大量の買い物をするツアーが一巡し中国の各都市と結ぶ路線が減る。

えっ?と思われる方もいらっしゃるのでは。実際、今春からの日本発着の国際旅客便は前年同期比4%(172.5便)増の4728便だそうですが、伸びているのは羽田、成田、新千歳、那覇などの主要空港。地方空港は、全体の伸びの恩恵を享受できていないようです。地方空港は、どうしたらこの状況から抜け出すことができるのでしょうかねぇ?皆さんは、どう思われますか?ちなみに、日経の記事はこのように結んでいます。

地方空港は自治体・企業と組み観光・ビジネス両面で地元の魅力を高める必要がある。

仰る通り!しかし、言うは易し、行うは難し。さて、皆さんだったら具体的にどうしたら良いと思いますか?

参考になる取り組みは?
確かに、地元の魅力を高めないといけないのでしょうね。魅力があれば、そこに行きたいと思う人が増える。そのニーズに応えるために、航空会社も飛行機を飛ばす。じゃ、どうしたら魅力は高まる?日本の地方地方には、各々その地の良さがある。皆で力を合わせてそこに磨きをかけ、情報を発信する。所謂『草の根活動』ですね。これも大事ですが、上手く行くまでは大きな組織(大企業や国)はあまり力を貸してくれない。そうなると、結果を出すまでに時間がかかりますよね。
これとは逆に、「とにかく多くの人が来るようにしてしまえ」という考え方もあるのでは。多くの人が来れば、そこに機会を見出して投資してくる企業も増えるでしょう。「そんな都合の良い事ができるのか?」と思われるかもしれませんが、先例はあります。航空会社は、儲かる路線は飛行機を飛ばす。日本に来たい人の中には、渡航費を出来るだけ倹約したい人が沢山いる。だったら、航空運賃を激安にしても航空会社が儲かるようにできれば潮目が変わりますね。そんな事を実際に行ったもっとも有名な事例が、欧州最大の航空会社にまで成長したライアン・エアーとヨーロッパの地方空港です。就航便数の少なかった欧州の地方空港は、空港使用料を格安にし、時には就航に対して補助金まで払ったわけです。これは、ライアンエアーのコスト削減に大きく寄与しました。そして、ライアンエアーは格安航空運賃を市場に提供した。例えば、こんな事例まであります。それは、スペインのとある片田舎。かつては、風光明媚でも交通の便が悪かったので、あまり人が来なかった。そこへライアンを誘致したところ、格安でその地まで行けるようになり、多くの人が来るようになった。そして、そんなに安く行けるのならと別荘を作る人が増え、なんと土地バブルまで引き起こしたそうです。また、ライアンエアーが提供する低価格運賃は、利用者の日常の行動も変えたと言われています。飛行機でレストランに行く、美容院に行く、医者に行く・・・その地に良いものがあれば飛行機で行けば良い、そういう文化も生み出した。ライアンエアーは、企業としては問題も色々と指摘されていますが、それでもしっかりと利益を生み出している優良企業。そういう所と組んで、とにかく人が来るようにする。そして、その方々にその地の魅力を伝える。そんなやり方で、これまでと違った地方空港、地方都市の発展を考えるのも一つの方法ではないでしょうか?日本に観光に来る方々は、もちろん東京や京都などへも行きたい。そこは、バスなどを活用して、やはり低コストの移動手段を提供する必要があるのでしょうね。日本の地方都市がそもそも持つ魅力、土地や風景、食べ物、既にそこにある医療機関・・・他社の異国での成功事例に学べば、比較的短期間で結果に結び付けられる打ち手もあるのでは?そんな事を、個人的には思います。

歴史は、色々なことを教えてくれる
「歴史は繰り返す」、よく聞く言葉ですよね。ビジネスの世界では、「タイムマシン経営」なんて言葉もある。要は、大昔のことでも、最近の出来事でも、過去に起こったことから学べることは沢山あるということだと私は理解しています。ビジネスでは、異業種の事例で参考になることも沢山ある。大事なことは、どんな歴史でも、どのように環境(社会、敵、自分・・・)を見極め、何を考え、何を本質として、どのような行動をとったか、ですよね。そこには、今後取るべき行動のヒントが沢山あるように思います。もう一つ大事なことは、「ヒント」に過ぎないというところでしょうか。要は、『猿真似』をしてもダメで、歴史を参考にして今自分の置かれた環境ではどうすべきかを考える。そうすると、自分の発想では出て来ないような素晴らしいやり方を見出せることもある。やっぱり、日々勉強も大事ですよね。

さて、話はコロッと変わって・・・インバウンド・ビジネスは花盛りですが、日本の桜は今年は遅れていますね。私個人としては、好ましく思っています。私が子供の頃は、入学式の頃に桜が満開で、子供が新たなステージに移るのを桜が祝っているように思えました。今年は、久しぶりにそんなシーンが見られそうですね。徐々に花開き始めている桜が、新入生たちを満開で迎えてくれると良いなぁ。
小城の桜
livedoor プロフィール

Koji

美味しい食べ物とお酒をこよなく愛すコンサルタントです。戦略立案とBPR、及びこれを実現するためのITなどに関するコンサルティングを提供しています。また、ビジネスリーダーを育成するシンスターで企業研修などの講師も務めています。
株式会社ケーティーコンサルティング、株式会社シンスター代表取締役

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