井上浩二のブログ:現在(いま)を考える

株式会社ケーティーコンサルティング株式会社シンスター の代表取締役井上浩二が、ビジネスに関して日々考えていることを発信。

株式会社シンスターでは、人材育成に関するコラムを発信しています。是非こちらもご覧ください。

2019年10月

仮装はお好きですか?

今年もやってきましたねぇ、ハロウィン。昨日は、さっそく渋谷が結構な賑わいだったようですね。渋谷に事務所を置く私としては、今年は去年のような騒ぎになってほしくないと思っているのですが、どうですかね。我が家の近所では、やはり昨日子供たちの毎年恒例のハロウィンがあり、息子はメン・イン・ブラックの仮装で参加。お菓子をいっぱいもらってきました。皆さんの家庭では、ハロウィンはされますか?仮装します?

騙されていない?
ビジネスの世界でも日常で仮装する企業があるようで、騙されないようにしないといけないかもしれませんね。例えばですが、ファースト・リテイリング(FR)の柳井さんは、「世界中で受け入れられている」なんて声高におっしゃっているようですが、皆さんはどう思われますか?
業績は、確かに素晴らしい!2019年8月期の連結決算(国際会計基準)では、純利益が前期比5%増の1625億円と過去最高益を達成。営業利益は9%増の2576億円で、内訳は海外が17%増の1389億円、国内が14%減の1024億円とのことです。これは、本当にすごいことと思うのですが、だからと言って「世界中に受け入れられている」を鵜呑みにして良いかというと・・・色々なご意見があるとは思いますが、そもそも柳井さんが目指していたグローバル展開にはまだまだ程遠いんじゃないかなぁと個人的には思っています。ご存じの通り、FRの最初の海外出店はイギリス。その後、大規模な投資を行ってビジネスを拡大しようとしたのが米国。柳井さんは、欧米で認知されるグローバル・ブランドを作りたかったように見えます。しかし、今成功しているのは中国を筆頭としたアジア市場。アジア市場でこれだけ成功するのは、勿論すごい、素晴らしい!でも、やっぱり私には「世界中で受け入れられている」とは思えないですね。しかし、これまでFRを牽引してきた柳井さんがこう仰りたいのもわかる気がします。まずいのは、この仮装に騙されている日系の記者かな。最近のFR礼賛的な記事の多さを目にして、そんな風に思います。ま、色々な企業の方々と話していて、言葉で加飾・仮装して自社を良く見せ、相手を騙そうとする企業も多いので、騙されないようにしないといけないですよね。大きなことばかり言って、実は全くそんな力がない、そんな話はしょっちゅうですから。

ちょっと蛇足ですが、先週も触れたように新聞記者のレベルが落ちているように思えてならない。上述の記事と一緒に掲載されていたものに、日本企業の海外展開について述べている記事がありました。その中に、


サービス業の海外売上高比率は9%台半ばと5年で6ポイント強高まった。リクルートホールディングスは買収で19年3月期の海外売上高比率を約46%と5年前から20ポイント伸ばした。電通は14年から18年までの間に海外で164件の買収を行い、急速にグローバル化を進めた。 経済産業省の海外事業活動基本調査によると17年度末の現地法人数は非製造業が1万4196社と、製造業の1万838社を上回る。東南アジア諸国連合(ASEAN)への進出が増えている。


ただ全体の海外売上高比率を10%弱からさらに引き上げるのは容易ではない。文化や慣習に合わせた現地化が欠かせず、製造業に比べて海外進出のハードルは高い。


「いきなり!ステーキ」を展開するペッパーフードサービスは米国進出したが、安さと手軽さが売りのスタイルが受け入れられず、2年で店舗の過半を閉めた。百貨店では高島屋などが中国やアジアに進出するが、購買行動や所得層の違いで苦戦する地域が多い。



とあったのですが、どう思われます?海外での成長部分では、リクルートに電通を例にしている。まぁ、基本的にはノウハウを基にしたコンサル的なサービスを軸にしたサービス業ですね。一方、ハードルの高さは飲食と小売りというサービス業の話。これを、一緒くたにして議論しますかねぇ。論理思考でいうところの「不適切なサンプリング」かな。誰か、新聞社に行って論理思考の基礎でも教えてあげた方が良いんじゃないかなぁ。新聞社がこんなだと、日本の知的レベルが下がるような気がしてならないのですが・・・ま、新聞離れが進んでいるからそんなに影響はないのかな?


ハロウィン、仮装、皆で楽しめるようにすれば良い文化ですよね。先日、近所のイタリアン(凛花別邸)に行くと、素敵な飾りつけが。泣いた子供はまだ一人しかおらず、多くの皆さんが楽しんでくれているとか。良いですよね、雰囲気も少し変わって。周りに迷惑をかけずに、楽しみたいものですね。

2019_別邸ハロウィン

見極めることができますか?

「お前は、日経に出ている記事にも目を通していないのか!」なんて、私が若い頃には怒られたもの。お客様との話で、日経に載っている事も知らないようじゃ恥だ!ぐらいに言われていました。その頃は、若かったからかなぁ、新聞読んでいても違和感を持つ事は少なく、技術系の誤報ぐらいしか引っ掛からなかったのですが・・・最近は「これって、本当?」とか、「こういう記事はよろしくないんじゃないか」なんて思うことが増えました。その理由は、事実の報道以外に記者が自分の意見を書く部分が増えたからじゃないだろうか、なんて事を思うのですが、皆さんはどう思われています?若い人たちが、こんな記事を読んで鵜呑みにしなければ良いのですが・・・

偏った事実認識に基づく報道
論理思考の教科書にもよく出てきますが、特定の事実だけに着目して、偏った解釈をしてはいけないですね。しかし、最近の新聞にはこの手の記事をよく目にするように思います。例えばですが、最近の記事にはこんなものがありました。


昭和の高度経済成長期に、GMSや百貨店は団塊の世代の受け皿として大量出店、大量消費で利益を生み出し、成長した。大衆消費社会を実現する舞台装置がGMSであり、百貨店だった。

しかしその成功モデルがゆでガエル現象を招いた。消費者の嗜好や行動の変化やインターネットによる購買行動の変化への対応を怠った。団塊の世代にしがみつくあまり、団塊ジュニアや平成生まれを取りこぼした。



どうなんでしょうねぇ。確かに『怠った』企業もあります。しかし、全てではない。対応が十分でないところは沢山あるかもしれませんけどね。『団塊の世代にしがみつく』って、団塊の世代は非常に大きなマーケットなので、それを捨てて他のマーケットだけに注力することなんて出来るわけがない。しがみついたわけじゃなく、そのマーケットへの注力、あるいはそこしか知らない人達が、若い世代を取り込む戦略を上手く作れなかった。更に悪いことに、両方に対応しようとしたから、団塊世代への対応も中途半端になり、その世代の変化への対応も上手く出来なかったのはイマイチだと思いますが。

この記事は、続いて若者世代に受けたドン・キホーテがGMSの跡地に出店し、ユニーも傘下に収めて・・・と続きます。しかし、現在のGMSや百貨店の凋落のように、30年後にドン・キホーテが凋落していないと何故言えるのでしょうね?もしダメになっていたら、今のGMSや百貨店と同様に叩く癖に。更に、この記事はこんな風に続きます。


川上への関与も力不足だった。消費者の支持を得ているのは、製造現場へも踏み込み、消費者の「ほしい」ツボを押さえた商品を作るニトリホールディングスや、ファーストリテイリングだ。(中略)

ネット販売への対応が後手に回ったのは、大量にリアルな売り場を抱える既存事業への影響を恐れたためだ。


既存小売りのPBは、どうなんでしょうねぇ?発売10周年のセブンプレミアムの18年2月期の売上は、1兆3200億円で前年同期比14.8%増を達成しています。これは、消費者の「ほしい」ツボを押さえていないのかな?また、ネットへの対応もこんなに安易に書いて良いのですかね?最近、米国ではウォルマートの復活が目を引きます。ECは特に好調で、店舗を活用した生鮮の扱い、ピックアップタワーの増強など、持つ者の強みを発揮し始めている。しかし、ウォルマートでさえこのような業績転換を図るのに、9年も要したわけです。これから数年後に、日本でウォルマートのように変われている企業がどこか、変われない企業はどこかを書くのであれば、まぁ分からなくもないですけどね。

事実と意見を分ける
上記の記事、余りにも酷いというか稚拙というか・・・こんな記事を読んで鵜呑みにすることなかれと思ったので色々書いたのですが、他にも本当にこういう記事が散見される。いつの世でもそうなのかもしれませんが、頼みになるのは自分。読んだものから、本当はどうかを見極めないといけない。こういうことをする際に注意すべき事は、「事実」と「意見」を分けることなのでしょうね。過去に栄華を誇った小売業者が凋落しているのは事実。買い手のニーズをきめ細かく分析し、商品やサービスを展開している企業が成功しているのも事実。一方、それが何故出来なかったのかの分析は意見。ここを分けて読まないといけないわけですね。ただ、昔の新聞は、そもそも事実と意見をちゃんと分けて書いていたように思うのですが、これは単なるノスタルジー?

さて、話はガラッと変わって・・・ある人が、「ああ、最近よく見る『耳からうどん垂らしているやつ』でしょ。」と喩えたものがあるのですが、何だか分かりますか?そう、AirPodsです。で、個人的にあまりにもウケたので、息子にやらせてみました。左右どっちが本物か、分かります?ってこうして見比べたらすぐ分かりますが、左の写真だけで『新型AirPods発売!』って写真出したら・・・なかなか分からないんじゃないかなぁ?自分の目で見極める、こういうfakeがあったら、難しいですよねぇ。
どっちがAirPods

食い止められる?

昨日の台風、凄かったですねぇ。我が家は、停電(もう復旧しましたが)に暴風の影響で色々・・・ぐらいで済んだから、まぁ良かった。でも、お亡くなりになられた方もいらっしゃるし、浸水された方も沢山いらっしゃいますね。お悔やみを申し上げると同時に、被災された方々には一刻も早く日常を取り戻されることを心よりお祈り申し上げます。しかし、今回の「これまでに体験したことの無い・・・」という災害、これからはどうなるのでしょうねぇ?

やればできる
昨夜、停電下でろうそくを灯りにしたリビングで、「パパ、何年か後に地球は氷河期に入るのかなぁ?」と息子に聞かれ、「とりあえず、パパが生きているうちにはないと思うけど、浩喜が生きている間にはどうかなぁ?」なんんて答えてしまいました。今回の台風では、「これまでに経験のない豪雨が・・・」という報道を何度も耳にしましたが、来年にはまた更に経験のない自然災害が起こるのかな、と思わずにはいられません。言わずもがなですが、日本でも近年大きな自然災害で多大な被害が出ていますし、これはグローバルレベルで見ても同じ。私見ですが、地球が悲鳴を上げているように思えてなりません。息子には、「今の温暖化の問題などを、一人一人が意識してその改善に向けて取り組めば、氷河期に何かはならないんじゃないかなぁ」と付け加えておきました。
被災されている方が多い中、こんな話をしている場合ではないかもしれませんが、今回も含めここ数年の社会的な災害対策はなかなか良いんじゃないかと思っています。今回も、首都圏の電車は早めに運休を発表し、交通面での大きな混乱はなかったと認識しています。お店も早々と休業を宣言し、私の近所でもOKストアがクローズだったのを見て、「おぉ、やれば出来るじゃん」なんてちょっと感心しました。何が言いたいかと言うと、今の利便性を損なうことはできない、なんてまやかしなんじゃないかという事。電車も走らないと知っていれば、それで済むように生活できる。24時間お店が開いてなくても、それに合わせて生活できる。だったら、普段からそうすれば良い。今の生活リズムを日本中で、そして世界でちょっと変えれば良い。真夜中の仕事も勿論あるけど、こんなに多くの人が夜中に起きている必要はない。夜中中テレビがやっている必要もない。世界中(特に先進国ですが)でそんな対応をすれば、人間はもっと地球に優しい生活が出来る、そんな風に思うのですが・・・皆さんはどう思われますか?

なんて、こんな事書いている場合じゃなかった。今日は、忙しいぞぉ。台風の後片付け、私も頑張ります。
20191013_台風一過

「本物」を体験していますか?

いやいや、日本ラグビー、見せてくれますねぇ。昨晩は、家族で観戦、大盛り上がりでした。これまではそんなに関心が無かった息子も、前日エコパスタジアムの「南アXイタリア」の試合を店に連れて行ったら、やっとワールドカップの意味、日本チームの凄さを認識してくれました。昨日は、画面の写真を撮ってLINEにアップしながら見るほど、熱心に日本を応援していました。3連勝おめでとう!頑張れニッポン!!

「本物体験」の意味
で、今回の経験を通じて実感したことは、「本物」を体験することが如何に効果的かということ。実は、私が懇意にしている方がラグビー関係者にいらして、ワールドカップの公式バッチやリポDチャレンジカップの公式ボールなどを頂き、大分前から息子にワールドカップの話をして来ました。ものをもらう時には、「わぁー、凄い!」なんて喜ぶのですが、TVでラグビーの試合がやっていても全く興味を示さず。最後の手段として、本物の試合を見せに連れて行ったのですが・・・やっぱり本物は違う!何が違うって、まずは会場に向かう道ですよね。多くのファン、しかも海外の方々がユニフォーム姿でもう盛り上がっている。で、会場内に着くと・・・天然芝が眩しく輝くグラウンド(息子は、最初人工芝と思ったようです)を囲むスタンドには、4万5000人のファンが詰め掛けてキックオフを待ちわびている。試合開始後は、世界を代表するアスリートの肉弾戦と一瞬の隙を突いて駆け抜けるウイングのスピードに魅了される。当然、我が息子も目が釘付けです。
実は、同じことが野球でも。大リーグのテレビ中継を私が見ていても、ひとりで勝手に盛り上がっていても何の関心も示さなかった息子。この夏、ヤンキーススタジアムに連れて行ってから、これもコロリと変わったわけです。やっぱり、「本物」を見る、体験するって大事。本当に、物凄い力を持っているんですよね。

普段の生活での「本物体験」
来年のオリンピックに向けて、日本で世界の「本物」が見ることが出来る。スポーツ界にとっては、とても良い事ですね。羨ましい、なんてことを思いつつ、ビジネスの世界ではこういう「本物」を見る機会ってどうなってるんだっけ?なんて事も考えてしまいました。有名な方の講話を聴きに行っても、凄い人を目の前にしているだけで、「本物体験」にはならないですよね。それは、やっぱり普段の生活にないといけないですよね。私の場合は、お客様。いろいろ議論していると、この人凄いなぁ、普段からどんな風に自分を磨いているんだろう?なんて考えてしまうことがしょっちゅうあります。で、あんな風になりたいなぁ、なんて考えるわけです。(なかなか近づけませんが。)そう考えると、社内の会議でも、お客様や取引先との議論や提案の場でも、自分にはないものを持っている「この人凄いなぁ」と感じる体験は沢山あるわけで、本当は日常に「本物体験」が転がっている?のかな。大事なのは、有名無名に関係なく、普段の生活で「自分にとって重要な本物」を見分け、体験していると自ら感じることなのかな。一方、私のような年になってくると、若い人にとっては少しでもそう感じて頂けるように自分を磨かねば。しかし、やっぱり普段の生活の中で「本物体験」していることを実感するには、こういうことを普段から意識していないといけないのでしょうね。

それにしても、今年のスポーツの秋は忙しい。今朝は、マー君が地区シリーズの2戦目で先発だから、当然TV観戦。(見事、勝利!)日本球界も、CSに日本シリーズ。陸上の世界選手権は終わりますが、オリンピック選手選考に向けた大会がまだまだ盛り沢山。個人的にはスポーツ三昧で嬉しいのですが、仕事もしないと・・・
20191004_ラグビーワールドカップ観戦
livedoor プロフィール

Koji

美味しい食べ物とお酒をこよなく愛すコンサルタントです。戦略立案とBPR、及びこれを実現するためのITなどに関するコンサルティングを提供しています。また、ビジネスリーダーを育成するシンスターで企業研修などの講師も務めています。
株式会社ケーティーコンサルティング、株式会社シンスター代表取締役

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