井上浩二のブログ:現在(いま)を考える

株式会社ケーティーコンサルティング株式会社シンスター の代表取締役井上浩二が、ビジネスに関して日々考えていることを発信。

株式会社シンスターでは、人材育成に関するコラムを発信しています。是非こちらもご覧ください。

2020年09月

「効果」を高める工夫をしていますか?

コロナの影響で、企業の集合研修は全て見送り。こういう状況下で、研修事業を主体としている私の会社も今年の2月から非常に厳しい状況が続いてきました。しかし、8月ぐらいからようやく当社としてのオンライン研修の形が徐々に出来上がり、新たなビジネスを獲得できるようになってきました。会社のメンバーの必死の取り組みに感謝です。
想定していなかった環境の激変、これは会社にとって当然大きな危機なのではありますが、空前のチャンスでもあると皆と話してきました。何故なら、この変化によってビジネスのやり方が変わるわけで、ここでスピーディーにお客様のニーズに応えるビジネスを展開すれば新たなビジネスを獲得できるのですから。そこで、トライアル含めこれまで行ってきたことを当社のノウハウにしようと、先日皆と話し合ってみました。

目的を実現するための具体的手法を考える
これまで当社メンバーが実施してくれたオンライン研修は、手前味噌かもしれませんがお客様からは大変高い評価を得ることが出来ています。しかし、それでも反省点は色々ある。研修中にとっていたメモを振り返りながら、反省点に加え上手く行ったことを洗い出し、そこから具体的なノウハウに消化するために議論したのですが、これが結構面白い。
「やっぱり、人数が多いとネットのトラブルが増えますよね。」
「そうだね。あの研修では参加者が30人以上いて、フォローが大変だったよね。」
ん?、これって本当?ITリテラシーが高い人ばかりだったら、きっと問題は少ないのでは?低い人ばかりだったら、参加者が5人でも10人でもトラブルは多いのでは?論理の飛躍?そう考えると、研修前にIT環境を調査して事前の手を打つ、利用者にソフトの利用方法とトラブル時の対応方法のマニュアルを作って配る、研修実施前にオリエンをやる・・・今回実際にやってきたことのブラッシュアップが必要だよね、なんて感じで議論したのですが、面白いと同時にノウハウに昇華するのは結構難しいんだなぁと実感しました。
そこで、まずノウハウ化するための軸を皆で考えてみました。研修は、一体何のためにやるのか?当然のことながら、参加者の知識・スキルを上げて実務で生かせるようになること。では、その効果を最大化するためにどうすれば良いか、これを軸に考えれば良い。例えば、最適な参加人数、グループワークをする時の1グループの人数はどうか、なんて事を話してみました。
「5グループあったあの研修では、とても全グループの議論をフォローできなかったね。」
「グループワーク後の全体議論も、その結果少し散漫になったしね。」
「参加者12人のあの研修では、すごくいい議論が出来たよね。」
・・・
こんな実体験を共有しながら議論した結論は、「最適な参加人数は15名〜9名で、3グループ構成」ということになりました。(集合研修の場合は、25〜20名。)その理由は、まずグループワークの時間は15-20分なので、講師が適切にフォローするためには3チームまでが限界。逆に、グループ討議をちゃんとフォローしていると、その後の全体討議でも講師がグループ討議で出ていた意見も拾いながら上手くファシリテートできる。4チーム以上になると、全体議論の納得感が低くなるリスクがある。1チームの人数は多くても5人まで。そうしないと、グループ討議で発言しない、出来ない人が出てくる。また、この人数であれば、オンライン研修で初対面の受講生に対しても、講師が発言の少ない人をフォローできる。
・・・
どうでしょう?私としては、効果を最大化するための工夫をメンバーの皆が「具体的」に定義付けようとしてくれている、当社ならではのノウハウが出来てくると実感できたのですが。ノウハウは、手法が具体的であり、再現できることが大事。ただ、それ以前にビジネスの効果を最大化するための工夫がなされていることがより大事。この他、オンラインならでは効果を高める手法を含め、当社のメンバーがこういう事をしっかり考えてノウハウ化してくれている。これから、正にピンチをチャンスに変える行動が加速するのだと頼もしく思えた議論でした。

話は変わるのですが、先週の日曜日に毎年恒例となっている高校の同級生とのBBQをしました。オンライン飲み会も良いのですが、旧交を温めるのはやっぱり会うのが一番。体形の変化なんかも目にできる。何よりも、色々とくだらない話も含めてくっちゃべっている時の表情を見ていると、友人たちが本当に元気でやっているのかどうかが分かる。こういう事は、画面を通じてでは伝わらないこともありますよね。ケースバイケース。これからの世の中では、目的に応じて効果を最大化するためのやり方を考えて行かないといけないんだなぁ、なんてことも実感した1日でした。
20200920_高校同窓会BBQ

ルールを守っていますか?

先週、久しぶりに出張に出たのですが、行きの新幹線でびっくりする出来事が。「結構大きな声が聞こえるなぁ」とは思っていたのですが、トイレに立つと後方の席で男性客がマスクもせずに大声で通路を挟んで談笑中。当然のことながら、社内では駅に止まる度に社内でのマスク着用、大声での会話、席を回転させて、あるいは通路を挟んでの会話は控えるようにとのアナウンスが流れています。更にびっくりしたのは、車掌や売り子の方々が何度もここを通るのに、そういう方々に注意もしない。だから、その人たちも平気で大声で話し続ける。先日、飛行機で「マスクをしない乗客との間のトラブルで緊急着陸」なんて大問題が起こったからですかねぇ。

ルールの必要性とその徹底手法
コロナ対策のルール、その意味は私なんかが言うまでもないですよね。人命、経済・・・「自分は大丈夫」という個人の甘さや身勝手が社会全体に大きな影響を与えるリスクがある。だから、皆で守らなければいけない。何でそんな事が分からないのかなぁ?と思うものの、現実に守らない人がいる。そこで、ルールを皆で順守するために罰金制度を設けた国が沢山あり、最高6カ月の実刑なんて重い刑罰を科す国(南アフリカ共和国)もある。やっぱり、日本もこういうちゃんとしたルールを作った方が良いのかもしれませんね。私が思うに、過去の全体主義的思想が強かった日本は、国が何か言うと基本殆どの人が守ったように思います。しかし、今は違う。一度の注意勧告、その注意にも従わなかったらその公共の場からは出て行ってもらう、それぐらいはやっても良いと思います。しかし、そこには丁寧な配慮が必要ですね。マスクを付けられない人もいるのですから、そこはちゃんと考える必要がありますよね。

他人を注意する勇気
ま、こんな事を考えつつも、自分で反省したことが2つあります。一つ目は、何でトイレに立った時、一言自分で注意しなかったのかということ。「う〜ん、この人達は・・・」と思ったのに、自分はその場で何も言わなかった。「コロナ対策ということで、マスクをせずに大声で会話するのは控えるようにとアナウンスがありましたよ」と一言、やんわりと笑顔で言えば良いだけなのに。「もめごとに巻き込まれたくない」とか、「自分が言わなくても」とか、思っちゃうんですよねぇ。私が子供の頃は、何か悪さをすると周りにいる見知らぬ大人も注意してくれました。他人でもちゃんと注意してくれる人が沢山いるから、ほとんどの人がルールを守る。今更ですが、現在は知らない人を注意する人はすごく減っている。たまにいても、注意というよりは怒る、怒鳴るが多かったり。自分が気に食わないから何か言うではなく、ルールを守ることが大事だという事を伝えることが必要なんだと思います。しかし、下手に言うと藪蛇なんて事が多い世の中なので、自分もなかなか勇気が出ない。ま、相手にもよりますが、正しく注意し合う世の中に戻さないと、自分も勇気を持たないと、なんてことも考えてしまいました。

自分で自分に課したルールは?
二つ目は、自分もルールを守っていないことが多々あるなぁ、ということ。特に、自分で自分に課したルール。今回の出張では、今の減量目標を達成するために、毎朝走るというルールを自分に課したのですが・・・実行したのはたった1日。その結果、帰って体重計に乗ってみたら2キロも体重が増えてしまった、たった9日間で。まぁ自分に甘いというか、何と言うか。運動もせずに、写真のような食事をしていたら、そりゃ太りますよね。どうしたら自分に課したルールをちゃんと守れるようになるか?守っていない自分を自分で注意する?自分に課したルールを親しい人に伝え、守っていなかったら注意してもらう?何か方法を考えないとですね。やっぱり自分には甘い、反省です。これからまた毎日走って、目標達成しまーす。
20200913_広島での釣り

どんな時に『嬉しい!』と感じますか?

「井上さん、本当に痩せましたねぇ」、久しぶりの出張で会った多くのお客様から驚きとお褒めの言葉を頂いています。自分でも運動の成果を実感できていましたが、やっぱり人に褒められると嬉しい!「よぉ〜し、出張先でも毎朝ランニングだ!」とやる気まで頂いてランニングシューズを買ったまでは良かったのですが・・・

『褒められる』はエネルギー源
「褒める」、「褒められる」って、やっぱり大事ですよね。最近、そんな事を改めて思っています。きっかけは、お盆にやった自宅の階段修理。勿論、やり終えた時には大きな充実感があったのですが、それを見た尊敬する大先輩、しかもDIYの領域ではもはやプロ以上の腕の方から、「素晴らしい出来栄え!」と褒められた時には、本当に嬉しかったのなんのって。その後、メンテナンスを継続すると同時に、今度はちょっと錆が出ているBBQコンロをメンテナンスしようなんて企てたりして・・・「豚もおだてりゃ・・・」じゃないですが、褒められるともっとやろうという「やる気」が湧く。更に何かにチャレンジしようというエネルギー源になる。今回の減量の件も、同じこと。「褒める」ことはやっぱり大事だと思い、最近は以前にもまして意識するようになりました。当然のことながら、仕事でも生きる。先週、お客様先との会議で今後の業務変革の具体的な内容に関して議論している際にもそうでした。皆さん、自分たちの業務の事をよく考えていて、「業務に精通していない若手をサポートするために・・・」、「お客様に十分な対応をするために・・・」などとても良い考えに根差して発言して下さる。当然のことながら、「素晴らしい!」の一言を添えながら具体的対応を議論しました。で、会議の最後に今後の詳細検討メンバーを募ると、中には「どの領域でも良いので、是非やらせて欲しい」という方が出てくる。現業は現業で、とっても忙しいのに。そもそもやる気のあるメンバーなのですが、議論と互いに良いポイントを褒めあったことが、次のアクションへのエネルギーになる。そんな場に参加させて頂きつつ、『褒める』ことの大事さを改めて感じていました。

さて、最初の話に戻るのですが、靴を買ったまでは良かったのですが、ここのところ連日大雨。とてもランニングなんて出来る天気ではないのです。たまたま雨が降っていない朝に走ってみたら、5分と経たずに大粒の雨が。一方、食事はコロナ対策をしながら連日お客様と一緒にいつもより沢山食べ・・・体重計に乗るのが怖いですね。しかし、残念なことにホテルでは体重計すらないので、今何キロ増えたのかも見えない。この「見えない」というのは、不安を掻き立てるということも再認識しました。仕事でも、いつまでに何をどうやったら目標を達成できるのかが明確になっていなければ、とっても不安になりますからね。今の社会では、正にコロナがそう。いつ収束するのか、どうやって収束できるのか、それまでに経済はどこまで悪くなるのか、見えない。だから不安になる、社会も不安定になる。こういう状況で、明日の生活が見えない、会社の存続も分からないという不安に悩まされている人が多い。そんな時に、総裁選で色めきだっている。そんなことやっている場合なんですかね。
話が違う方に行ってしまいましたが、残念ながら今の政治家で褒められる人は私には見当たらない。本当に社会にが今求めることをやる政治家がいたら、国民から物凄く褒められ、エネルギーをもらい、強いリーダーシップも発揮できるんじゃないかと思うのですが。期待薄ですね。
20200912_雨の広島

誰のために仕事をしていますか?

半沢直樹、ご覧になっていますか?今回のシリーズ、個人的にはちょっと説教臭さが鼻に付くところもあるのですが、楽しんで見ています。「顧客第一」、この言葉が今回のテーマですかね。言うのは簡単ですが、実行するのは難しい。常にお客様の事を第一に考え、お客様のために仕事を、延いては社会のために仕事をする。青臭いという方もいらっしゃるかもしれませんが、私は大賛成、大好きです。最近、そんな事を意識していると・・・8月31日のサプライズにちょっと感動してしまいました。夜8時、葉山マリーナで突然花火が上がり始めました。約10分、幾ら掛かったのかなぁ、準備も大変だっただろうに、なんてことも考えながら純粋に花火を堪能しました。こういう企画が日本中でありますが、実行している人達は、皆を、社会を元気付けるために取り組んでいる。社会のために行動している。見習わないとですね。

仕事の意味を押さえ続ける
最近、テレワーク中心となっているため、お客様との会食は全くなし。そこで、結構な頻度でお客様とネット呑み会をやっています。夜の7:30とか、8時から、お互いにつまみと酒を用意して、日中の会議の場だけでは話しきれない仕事の話もしながら呑んでいると、3時間ぐらいがあっという間に。こういう呑み会?会食?、意外と良いなぁと最近思っています。半沢直樹のように、極秘の話を公衆の場で大声で話すようなことにもなりませんし、がやがやとした周りの雑音も、お店の人に変なタイミングで邪魔されることもない。梯子で歌なんかに興じるようなこともない。(たまには、そういう事も必要なのは重々承知しております。)今取り組んでいることをどうやって成功させるか、そのためにはどんな工夫が必要か、そんな事にも話題が及びます。そこで、手を抜いたやり方なんかが軽口で出ってきたりすると、時に「何のためにこの仕事をしているのか」に触れ、それでは取り組みの意味が大きく棄損されることを話したりもします。こういう、時に今取り組んでいることの真の意味を一緒に話し、そこに立ち戻って考え続ける、工夫を捻りだすことが大事なんだと再認識しています。そういう事をする場としてのネット呑み会、結構良いですよ。皆さんも、やってみては?

顧客のためを優先できるか?
でも、やっぱり言うは易し行うは・・・ですよね。皆さんは、どうですか?そうなっていないとどうなるか、半沢直樹はこんな風に言ってます。

「仕事は客のためにするもんだ。ひいては世の中のためにする。その大原則を忘れたとき、人は自分のためだけに仕事をするようになる。自分のためにした仕事は内向きで、卑屈で、身勝手な都合で醜く歪んでいく。そういう連中が増えれば、当然組織も腐っていく。組織が腐れば、世の中も腐る。」

う〜む。難しい。「自分のために」はダメ?そうじゃないですよね。この言葉のポイントは、「自分のためだけに」だと思います。周りはどうでもよくて、自分だけを優先する。そういう仕事は、自己中心の利己主義になるという事。お客様のために仕事をする、それを成し得るために勉強する、他の人に力を借りるためにネットワークを広げる・・・こういう色々な取り組みで自分のスキルアップを図ることが出来る。会社が正しい事をやっているのであれば、会社のためにでも良い。会社にいる仲間のためにでも良い。その取り組みの結果は、結局は自分に返ってくる。スキルアップは勿論の事、評価もされ報酬も上がる、コミュニティでの立場も向上する。そういう働き方をしないといけないと半沢は言っていて、私もその通りと思います。でも、現実を見ると「自分のため」が先に立っている人も多いなぁ、なんて思う事もあります。トランプ大統領なんて、その筆頭ですかね。今度の総裁選はどうでしょう?自分はそうならないように、注意しないとですね。

さて、半沢直樹話ついでなのですが、1994年に設立した私の会社、創業時から掲げている企業理念があります。その中で、私が最も大事にしているのが「正しいと信じる事を、正しいと言い続ける姿勢」です。お客様を第一と考えた時に、仕事でこれを実践し続ける事を旨としています。半沢も同じように、自分の信念として「正しいことを正しいといえること」と言っていますね。ん?半沢直樹は私の会社の理念をパクっている?なんて、しょい過ぎですね。
20200831_葉山シークレット花火
livedoor プロフィール

Koji

美味しい食べ物とお酒をこよなく愛すコンサルタントです。戦略立案とBPR、及びこれを実現するためのITなどに関するコンサルティングを提供しています。また、ビジネスリーダーを育成するシンスターで企業研修などの講師も務めています。
株式会社ケーティーコンサルティング、株式会社シンスター代表取締役

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