井上浩二のブログ:現在(いま)を考える

株式会社ケーティーコンサルティング、株式会社シンスター の代表取締役井上浩二が、ビジネスに関して日々考えていることを発信。

株式会社シンスターでは、人材育成に関するコラムを発信しています。是非こちらもご覧ください。

2023年11月

どういう時に神頼みしますか?

「苦しい時の神頼み」、これって日本人の習性をよく表現した言葉だと思いませんか?「俺は、神なんて信じない」なんて普段は言いながら、大変な時だけ神様にお願いしちゃったりする。斯く言う私も、その一人。神や宗教なんて信じないと言う人が日本には多いように思いますが、年間を通して八百万の神を祀り、お祈りすることが多々ありますよね。こういう日本文化、やっぱり私は好きだなぁ。日本人ですから。
10月以降に多い商売繁盛を祈願する「えびす講」もその一つ。熊手を買って、名入れしてもらって、会社に置いてらっしゃる企業も多いのでは。でも、1年経つと結構埃被っちゃってたりして。予測し難い環境半化も多い近年は、会社の成長を願って神頼みもしたくなりますよね。果たして、その結果は・・・

やるべき事をやり切ってこその神頼み
先日、あるお客様先でとっても嬉しい事がありました。ある調査会社が私のお客様の市場調査を継続的に行っているのですが、5年前の営業力調査ではお客様からかなり厳しい評価を頂いていました。その評価を覆すべく、「何かあったら最初に声を掛けて頂ける営業になる」をスローガンに、セグメント別にお客様への対応方法を検討し、様々な施策を実施してきました。そして、コロナも明けて本年度の調査結果の説明を受けたのですが・・・全ての項目で10ポイント以上、中には重要項目で20ポイントも評価が向上したものもありました。皆さんの日々の努力の賜物。一つ一つ丁寧に施策を検討し、実施した結果ですよね。取り組みに参加させて頂いている私としても、大変嬉しい限りでした。
別のサービス業のお客様とは、今やはり営業強化に取り組んでいて、正に来期がその成果を出すタイミングになっています。このお客様では、個々の営業はとっても頑張って成果を出しているのですが、会社全体で見るとまだまだパフォーマンスを出し切っていない。特に、事業ごとに営業が分かれているのでシナジーか効いていないという課題がある。そこで、クロスセルを行える仕組みを作ってきたわけです。更に、よく言う「モノ売りからコト売りに」をスローガンにして、サービスの提供体系の変革も行ってきました。つまり、保有するサービスの単価を決めて売って行くやり方から、サービスを継続して受けることにより得られるコトを提案できるように変えられる仕組みを構築してきたわけです。簡単に言うと、これまではお客様に個別のサービスをそれぞれ提供してきたわけですが、総合的に提案することで「常に快適な環境を手に入れられる」サービスとして提案してく、あるいはお客様が市場に対して「常にお客様に喜んで頂ける場を提供できる」サービスを提案するというような話です。こういう事をすると、当然のことながら営業アプローチも変わってくる。お客様の本社にいらっしゃる意思決定者に対して、トータルの提案をしていくとか。
他のお客様での取り組みでも同様な事が多いのですが、企業での変革において大事な事は、
・現状の課題を明確にする
・それをどう変えていくべきかの目標、仮説を立てる
・その実現に向け、目標と整合した取り組みを明確にして着実に取り組む
ということなのだと思います。これをやり切ることができれば、結果は付いてくる。
しかし、そうは言っても、不安は残りますよね。そもそも、自分たちが立てた仮説の確度も絶対という事はない。この2社の事例でリーダーの皆さんがどうされたかは存じ上げませんが・・・最後はやっぱり「神頼み」もありですよね。しかし、それはやるべき事をやり切ってからという事になる。そうでないと、神様だってなかなか頼みも聞き難いでしょうからね。
20231120_広島えびす講

感謝の気持ちを持ち続けていますか?

皆さんは、今年のボジョレーはもうお試しになりましたか?私は、会社で恒例にしていたボジョレーの会を先週金曜日に4年ぶりに開催し、お客様と一緒に堪能しました。今年のボジョレーは、ちょっと甘めですがボディーがしっかりしていて、肉料理やショコラケーキなどと合わせても美味しく頂ける感じでしたよ。

感謝の気持ちをどう行動に変えるか
私が、友人の有江君とKTコンサルティングを設立したのが1994年。ビジネスパーソンのコミュニティを作ろうとシンスターを設立したのが、2008年。お客様と、そしてお客様同士の親睦を図ろうと、ボジョレーの会を始めたのが1999年。これまで、よく続いたものです。こういう場を我々が継続できたのは、ただただお客様や関係者の皆様のお陰です。感謝しかありません。
今回、4年ぶりに開催して感じたことは、このボジョレーの会だけでお会いするお客様も沢山いらっしゃるということ。そして、「感謝」と言いながら、普段お会いしない時に皆様への感謝の気持ちを本当に自分が持ち続けているかという自分への疑問。久しぶりにお会いして、ワイン片手に談笑。コロナ期間をどう過ごされていたか、どんな変化があったかなど、色々と聞かせて頂きました。その間、私なんかでも、少しはお役に立てることがあったのではないかなどと烏滸がましい事も頭を過りました。常にお客様に感謝しなければいけないと考えつつ、自分からコミュニケーションすら取っていなかった方々がいらっしゃる。情けない。
しかし、そんな私にも、久しぶりに会ってお祝いの言葉を皆さんがかけて下さる。本当に、有難い限りです。また、我々の輪を広げようと、これまでお会いしたことのない方を連れて来て下さり、紹介して下さる方もいらっしゃる。感謝しかありません。こんな皆様のご厚意にどう応えるべきか、改めて考える機会になりました。我々を支援して下さる皆さまへの感謝の気持ちを常に持ち続け、ありったけの知恵を絞れば、大したことではありませんが何かできるかもしれない。これから、社員の皆と議論していきたいと思います。その過程では、お客様や関係者の皆様にもご相談することがあると思いますが、その際にはどうぞ宜しくお願い致します。これまでの経験を基に、お客様、そして社会に何か少しでも貢献できることを作り出せるように精進しなければ、と初心をボジョレーの味が思い起こさせてくれた夜でした。
20231117_KT 29周年SS15周年

ジョン・レノンの仲間になれますか?

ガザで起こっている惨劇、皆さんはどんな風にご覧になっていますか?人の所業とは思えない。世界各地で停戦を望むデモが行われていますが、是非政治家の皆さんには重く受け止めて速やかな停戦に繋げて頂きたいと私も心から祈っています。

人道を重んじた政治は出来ないものか?
ガザに対する一連の報道の中で私が日本人として最も落胆したことは、「人道的休戦」の国連総会決議に日本が棄権したことです。罪もない人が空爆で死んでいっていることを目撃しながら、その人達を救おうとする決議に棄権する。本当に、情けない。アメリカへの配慮?何でこんな人達が日本を代表して政治を行っているのか、本当に腹立たしい!米国では、最初はバイデンがイスラエルを全面支持しておきながら、若者の票離れが匂うと露骨に違う方向に動くのも単なる次の選挙を見据えての情けない行動にしか見えない。人種や宗教を超えて、人道を重んじるデモを行う若者の方がずっと立派です!こういう、本来「人」としてどうあるべきかの姿を示せない政治家たちを見ていると、プーチン政権の事も勘繰りたくなりますよね。以前より、ハマスをテロ組織とは見做さず、比較的緊密な関係を維持していたようですね。そうなると、ウクライナから世界の目をそらすために、そしてそこでアメリカが行う人道に照らし合わせた時の矛盾した政策を白日に晒すために、今、この時を狙ってハマスにプーチンがけしかけたんじゃないか、なんて事も考えてしまう。
今回の惨劇、大きなトリガーを引いたのはハマス。これに対してのイスラエルの対応の無分別さが問題。しかし、そもそもは第一次大戦時のイギリスの三枚舌外交に始まる大国のその時々の自国優先の政治が、今の中東の問題を生み出している。良く報道でも触れられるのですが、この歴史に中立でいる日本だからこそ発揮できるリーダーシップがあると思うのですが。増税眼鏡と揶揄されて、閣僚内部の人事も覚束ない政治家さん達には何にもできないんですかねぇ。本当に、情けない。

一方、ちょっと触れましたが、宗教や人種を超えて人道的な対応をするように叫ぶ若者たちは立派!こういう考えを持つ人達が、これから経験を積んで、必要な知識も身に付けて世界を引っ張ってくれるようになる次世代は、是非今とは異なるもっと素晴らしい世界になって欲しい。ジョンレノンがImagineで詠っていたように。国や宗教という概念にとらわれて人を殺したり死んだりしない、世界中の人達が平和に暮らせる世界。皆がそう望んだジョンの仲間になって、世界が一つになるような世の中を作りたいものです。
20231111_Imagine_平和

次の世代を育ててますか?

「次の経営陣を育てるのを手伝って頂けませんか?」、先日こんなとっても嬉しい相談を頂きました。思い起こすと、もう20年以上のお付き合いになるのかな。当時は100名ぐらいのベンチャーだったのですが、今やその10倍の規模に。素晴らしい!その経営陣も、相応の歳になって経営を次の世代にバトンタッチすることを考え始められたようです。年月が経つのは、本当に早いものですね。

経営「陣」をどう作るか?
このような相談、私も歳とともに受ける機会が増えてきましたのですが、結構優秀な経営者の方からのことが多いような気がします。きっと優秀であるが故に、大きな案件など自分が前に出てしまう機会も多く、意思決定も自分が中心になって行ってこられてしまった結果なのかもしれない。皮肉ですよね。で、これからは次の世代に・・・なんて思って期待するメンバーに任せてみると、思ったようにならない。そりゃそうですよね、今まで経験を積ませて来なかったわけですから。急にやらされても難しい。ま、それでも実際に任せてみると、立場が人を創るというか、急に本来持っていた力を発揮して経営を受け継げる人材が出て来ることもあるんですけどね。ただ、やってみなきゃ分からないじゃ、確かに怖い。そんな状況で私がお手伝いする時に意識していることは、ある意味「ワンマンからチームによる経営への移行」なんて事でしょうか。言うまでもなく、これは経営のトップだけでなく、色んなレベルの仕事に通じる事なんですけどね。知識、スキル、経験を全て兼ね備えた優秀な人材がいれば良いのですが、どんな仕事でもそんな事は稀。そうなると、適材適所で互いが補い合い、チームとして力を発揮できるようになればいい。と言っても、これも一朝一夕には行かないんですけどね。互いの責任範囲や権限なんかが明確じゃないですからね。これも、杓子定規に決めるのではなく、ケースバイケースで柔軟に対応できる方が良い。こんな事を実現するためには、制度も勿論整備する必要がありますが、それ以上に大事なのは互いのコミュニケーション、タイムリーに相談し合える文化なんかが必要なんだと思います。今回ご相談を受けたお客様では、現経営者がこういう風土作りはしっかり取り組まれているので、上手くお手伝いできそうな気がしています。しかし、最後に最も難しい事がある。それは、経営の覚悟をチームとしてどうやって持ってもらうか。社員に対する責任、お客様に対する責任、社会に対する責任、こういう事を引き受ける覚悟を持つのは本当に難しいし、怖いこと。これをチーム、経営「陣」としてどうやって一枚岩として持つことができるか。試行錯誤が必要だと思うのですが、これからお客様と一緒に取り組んでみたいと思います。

話は変わって、写真はこの週末行った高校時代の友人とのBBQです。見ての通り、皆髪が白くなり良いおっさんです。酒をたらふく飲んだ私は、何を話したのかもあまり覚えていません。ただただ、楽しい時間を過ごせたことだけは分かっているのですが。こんな風でどこまでまだお客様や社会にお役に立てるか分かりませんが、ビジネスパーソンとして最終コーナーを迎えつつある自分に鞭を入れ直し、私がこれまで先人の方々に教えて頂いた素晴らしい事を次世代に少しでも伝えられるように頑張ります!
20231104_BBQ
livedoor プロフィール

Koji

美味しい食べ物とお酒をこよなく愛すコンサルタントです。戦略立案とBPR、及びこれを実現するためのITなどに関するコンサルティングを提供しています。また、ビジネスリーダーを育成するシンスターで企業研修などの講師も務めています。
株式会社ケーティーコンサルティング、株式会社シンスター代表取締役

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