井上浩二のブログ:現在(いま)を考える

株式会社ケーティーコンサルティング株式会社シンスター の代表取締役井上浩二が、ビジネスに関して日々考えていることを発信。

株式会社シンスターでは、人材育成に関するコラムを発信しています。是非こちらもご覧ください。

ビジネス論理思考

楽しく新聞を読んでいますか?

皆さん、今年のボジョレーはもう飲みましたか?今年は、少し甘みが強くてコクもある。ブドウの渋みはほとんどないので、特に女性の方にはお勧めかな。先週、毎年恒例のわが社のボジョレーの会で、お客様と一緒に楽しみました。この会の前に、社員から素敵なプレゼントが。1994年10月の日経新聞のコピー、つまり25年前に会社を設立した時の新聞です。私は、会社の登記など全て自分でやったので、書類を作り、直し、何度も法務局に通っていたころで、正直その頃は新聞も読む余裕がありませんでした。改めて読んでみると・・・面白いですねぇ。

良い記事を見抜けるか?
1面、最初に目に飛び込んできたのが、「景気回復局面に!」という記事。7-9月の経済統計に基づき、バブル崩壊後ようやく景気は回復局面に入ったと報じていました。しかし、実際に起こったことを知っている我々としては・・・笑っちゃいますよね。この後、日本経済は泥濘にはまり、先の見えない時代、そして失われた20年を歩んでいくわけですからね。こういう記事を見ると、目先のファクトだけから物事を解釈してはいけないなぁ、なんて思いますよね。でも、何とかして世の中を元気付け、上昇志向に向かわせたい思いもあるのだとは察せられますが。他には、円高の記事も。この時、最高値を記録し、1ドル96円なにがし(だったかな)になっていました。「もう止まるだろう」なんて事を言っておられた方も、多かったなぁ。翌年には79円75銭まで上がるんですけどね。確か、輸入品、特に牛肉とか安くなっていったのを覚えています。
一方、社説では「情報セキュリティを真剣に考えよ!」みたいなタイトルがありました。時間がなかったので読みませんでしたが、何か素晴らしいですよね。インターネット前夜ですよ。そんな時から、情報セキュリティの重要性を理解し、社説で社会に注意喚起する。先見の明がある方が書かれたのでしょうね。その頃、若かりし私がこの記事を読んだら、本当にその意味が分かったかなぁ。そして、その理解のもとに何らかの行動が起こせたかと言うと・・・はなはだ疑問ですね。新聞にはいい記事も、イマイチな記事もある。それを自分で見抜こう!なんて思いながら読むと、結構楽しく読めるし、本当に勉強になりますよね。

今の新聞に書いてあることは?
こんなことを思いながら、土曜日の朝刊に目を通しました。まず、飛び込んできたのは、


という記事。良いですよね、量子コンピュータ。コストが下がって相応に普及すれば、音声認識によるAIを活用した素晴らしく便利な社会が実現するんじゃないか、なんて夢を描いちゃいますよね。皆さん、どう思いますか?私は、20年もかからないと思います。アルファベットやIBMなどの取り組みを見ていると、どこかのタイミングで加速度的に実用化のスピードが上がると思います。もしかしたら、5年後?今から最先端の取り組みをしているところと共同で何かに取り組めば、ものすごく面白いことが出来るかもしれませんね。
もう一つ目に飛び込んできたのは、日韓関係、GSOMIAの記事。韓国が失効を取り消したわけですが、韓国側にとっては一時的な措置なんて書いてありますね。韓国の報道では、「韓国が日米に土下座したようなものだ」なんて煽っているようなものもあるようですが、今後日韓関係はどうなるのでしょうね。最近、個人的に思うことは、我々は韓国国民が朝鮮統一を願う思いを理解しきれていないのではないかということ。金正恩が、保身のために政治的に韓国との関係を利用するのは分かりやすい話。ただ、そこに乗るかもしれない韓国の国民感情がどれだけのものか、我々にはちゃんとわかっていないかもしれない。米中関係も見据え、グローバルのパワーバランスの変化を考慮し、韓国が北朝鮮、そして中国側に寄っていく可能性も思っているより高いのかもしれない。ここ数か月、私はそんなことを思いながら、韓国関係のニュースを聞いています。もしかしたら、数年後には朝鮮が統一され、統一された朝鮮は中国と蜜月になり、米国やロシア、EUも絡んで、日本は今以上に外交が難しい状況になっているのかもしれない。なーんてね、色々考えながら新聞を読むと、結構引っかかるところもあって、面白いですよね。
20191122_ボジョレーの会

仮装はお好きですか?

今年もやってきましたねぇ、ハロウィン。昨日は、さっそく渋谷が結構な賑わいだったようですね。渋谷に事務所を置く私としては、今年は去年のような騒ぎになってほしくないと思っているのですが、どうですかね。我が家の近所では、やはり昨日子供たちの毎年恒例のハロウィンがあり、息子はメン・イン・ブラックの仮装で参加。お菓子をいっぱいもらってきました。皆さんの家庭では、ハロウィンはされますか?仮装します?

騙されていない?
ビジネスの世界でも日常で仮装する企業があるようで、騙されないようにしないといけないかもしれませんね。例えばですが、ファースト・リテイリング(FR)の柳井さんは、「世界中で受け入れられている」なんて声高におっしゃっているようですが、皆さんはどう思われますか?
業績は、確かに素晴らしい!2019年8月期の連結決算(国際会計基準)では、純利益が前期比5%増の1625億円と過去最高益を達成。営業利益は9%増の2576億円で、内訳は海外が17%増の1389億円、国内が14%減の1024億円とのことです。これは、本当にすごいことと思うのですが、だからと言って「世界中に受け入れられている」を鵜呑みにして良いかというと・・・色々なご意見があるとは思いますが、そもそも柳井さんが目指していたグローバル展開にはまだまだ程遠いんじゃないかなぁと個人的には思っています。ご存じの通り、FRの最初の海外出店はイギリス。その後、大規模な投資を行ってビジネスを拡大しようとしたのが米国。柳井さんは、欧米で認知されるグローバル・ブランドを作りたかったように見えます。しかし、今成功しているのは中国を筆頭としたアジア市場。アジア市場でこれだけ成功するのは、勿論すごい、素晴らしい!でも、やっぱり私には「世界中で受け入れられている」とは思えないですね。しかし、これまでFRを牽引してきた柳井さんがこう仰りたいのもわかる気がします。まずいのは、この仮装に騙されている日系の記者かな。最近のFR礼賛的な記事の多さを目にして、そんな風に思います。ま、色々な企業の方々と話していて、言葉で加飾・仮装して自社を良く見せ、相手を騙そうとする企業も多いので、騙されないようにしないといけないですよね。大きなことばかり言って、実は全くそんな力がない、そんな話はしょっちゅうですから。

ちょっと蛇足ですが、先週も触れたように新聞記者のレベルが落ちているように思えてならない。上述の記事と一緒に掲載されていたものに、日本企業の海外展開について述べている記事がありました。その中に、


サービス業の海外売上高比率は9%台半ばと5年で6ポイント強高まった。リクルートホールディングスは買収で19年3月期の海外売上高比率を約46%と5年前から20ポイント伸ばした。電通は14年から18年までの間に海外で164件の買収を行い、急速にグローバル化を進めた。 経済産業省の海外事業活動基本調査によると17年度末の現地法人数は非製造業が1万4196社と、製造業の1万838社を上回る。東南アジア諸国連合(ASEAN)への進出が増えている。


ただ全体の海外売上高比率を10%弱からさらに引き上げるのは容易ではない。文化や慣習に合わせた現地化が欠かせず、製造業に比べて海外進出のハードルは高い。


「いきなり!ステーキ」を展開するペッパーフードサービスは米国進出したが、安さと手軽さが売りのスタイルが受け入れられず、2年で店舗の過半を閉めた。百貨店では高島屋などが中国やアジアに進出するが、購買行動や所得層の違いで苦戦する地域が多い。



とあったのですが、どう思われます?海外での成長部分では、リクルートに電通を例にしている。まぁ、基本的にはノウハウを基にしたコンサル的なサービスを軸にしたサービス業ですね。一方、ハードルの高さは飲食と小売りというサービス業の話。これを、一緒くたにして議論しますかねぇ。論理思考でいうところの「不適切なサンプリング」かな。誰か、新聞社に行って論理思考の基礎でも教えてあげた方が良いんじゃないかなぁ。新聞社がこんなだと、日本の知的レベルが下がるような気がしてならないのですが・・・ま、新聞離れが進んでいるからそんなに影響はないのかな?


ハロウィン、仮装、皆で楽しめるようにすれば良い文化ですよね。先日、近所のイタリアン(凛花別邸)に行くと、素敵な飾りつけが。泣いた子供はまだ一人しかおらず、多くの皆さんが楽しんでくれているとか。良いですよね、雰囲気も少し変わって。周りに迷惑をかけずに、楽しみたいものですね。

2019_別邸ハロウィン

見極めることができますか?

「お前は、日経に出ている記事にも目を通していないのか!」なんて、私が若い頃には怒られたもの。お客様との話で、日経に載っている事も知らないようじゃ恥だ!ぐらいに言われていました。その頃は、若かったからかなぁ、新聞読んでいても違和感を持つ事は少なく、技術系の誤報ぐらいしか引っ掛からなかったのですが・・・最近は「これって、本当?」とか、「こういう記事はよろしくないんじゃないか」なんて思うことが増えました。その理由は、事実の報道以外に記者が自分の意見を書く部分が増えたからじゃないだろうか、なんて事を思うのですが、皆さんはどう思われています?若い人たちが、こんな記事を読んで鵜呑みにしなければ良いのですが・・・

偏った事実認識に基づく報道
論理思考の教科書にもよく出てきますが、特定の事実だけに着目して、偏った解釈をしてはいけないですね。しかし、最近の新聞にはこの手の記事をよく目にするように思います。例えばですが、最近の記事にはこんなものがありました。


昭和の高度経済成長期に、GMSや百貨店は団塊の世代の受け皿として大量出店、大量消費で利益を生み出し、成長した。大衆消費社会を実現する舞台装置がGMSであり、百貨店だった。

しかしその成功モデルがゆでガエル現象を招いた。消費者の嗜好や行動の変化やインターネットによる購買行動の変化への対応を怠った。団塊の世代にしがみつくあまり、団塊ジュニアや平成生まれを取りこぼした。



どうなんでしょうねぇ。確かに『怠った』企業もあります。しかし、全てではない。対応が十分でないところは沢山あるかもしれませんけどね。『団塊の世代にしがみつく』って、団塊の世代は非常に大きなマーケットなので、それを捨てて他のマーケットだけに注力することなんて出来るわけがない。しがみついたわけじゃなく、そのマーケットへの注力、あるいはそこしか知らない人達が、若い世代を取り込む戦略を上手く作れなかった。更に悪いことに、両方に対応しようとしたから、団塊世代への対応も中途半端になり、その世代の変化への対応も上手く出来なかったのはイマイチだと思いますが。

この記事は、続いて若者世代に受けたドン・キホーテがGMSの跡地に出店し、ユニーも傘下に収めて・・・と続きます。しかし、現在のGMSや百貨店の凋落のように、30年後にドン・キホーテが凋落していないと何故言えるのでしょうね?もしダメになっていたら、今のGMSや百貨店と同様に叩く癖に。更に、この記事はこんな風に続きます。


川上への関与も力不足だった。消費者の支持を得ているのは、製造現場へも踏み込み、消費者の「ほしい」ツボを押さえた商品を作るニトリホールディングスや、ファーストリテイリングだ。(中略)

ネット販売への対応が後手に回ったのは、大量にリアルな売り場を抱える既存事業への影響を恐れたためだ。


既存小売りのPBは、どうなんでしょうねぇ?発売10周年のセブンプレミアムの18年2月期の売上は、1兆3200億円で前年同期比14.8%増を達成しています。これは、消費者の「ほしい」ツボを押さえていないのかな?また、ネットへの対応もこんなに安易に書いて良いのですかね?最近、米国ではウォルマートの復活が目を引きます。ECは特に好調で、店舗を活用した生鮮の扱い、ピックアップタワーの増強など、持つ者の強みを発揮し始めている。しかし、ウォルマートでさえこのような業績転換を図るのに、9年も要したわけです。これから数年後に、日本でウォルマートのように変われている企業がどこか、変われない企業はどこかを書くのであれば、まぁ分からなくもないですけどね。

事実と意見を分ける
上記の記事、余りにも酷いというか稚拙というか・・・こんな記事を読んで鵜呑みにすることなかれと思ったので色々書いたのですが、他にも本当にこういう記事が散見される。いつの世でもそうなのかもしれませんが、頼みになるのは自分。読んだものから、本当はどうかを見極めないといけない。こういうことをする際に注意すべき事は、「事実」と「意見」を分けることなのでしょうね。過去に栄華を誇った小売業者が凋落しているのは事実。買い手のニーズをきめ細かく分析し、商品やサービスを展開している企業が成功しているのも事実。一方、それが何故出来なかったのかの分析は意見。ここを分けて読まないといけないわけですね。ただ、昔の新聞は、そもそも事実と意見をちゃんと分けて書いていたように思うのですが、これは単なるノスタルジー?

さて、話はガラッと変わって・・・ある人が、「ああ、最近よく見る『耳からうどん垂らしているやつ』でしょ。」と喩えたものがあるのですが、何だか分かりますか?そう、AirPodsです。で、個人的にあまりにもウケたので、息子にやらせてみました。左右どっちが本物か、分かります?ってこうして見比べたらすぐ分かりますが、左の写真だけで『新型AirPods発売!』って写真出したら・・・なかなか分からないんじゃないかなぁ?自分の目で見極める、こういうfakeがあったら、難しいですよねぇ。
どっちがAirPods

話し合ってますか?

ドラえもんの映画、無期限上映禁止!日本の缶ビール、1本10万円!!(変えるものなら買って見ろ!と書いて売っているスーパーがあるとか。)いやはや、今の日韓の問題、誰がどうやって納めるんでしょうねぇ。ここまで来てしまうと、かなり難しい。特に韓国。政治家が国民を煽って、国民的な活動にしてしまっている。一方、日本では表立ったデモとかはないわけで、日本では政治家だけが拳を上げて下さずにいる、何となくそんな風にも見えるのですが・・・ま、何れにしても、今回の日韓の問題では両国民とも多くの人にとって喜ばしい、あるいは得をする結果になっていない、と私は思います。どちらかというと、敗者しかいない喧嘩。正直、個人的には政治家の無能さを感じてしまいます。なんで、こんな事になってしまったのでしょうね?

交渉力=0
そもそもは、慰安婦問題ですね。私見ですが、韓国の一部政治家が「内憂」を「外患」で押さえようとしたのかな。仮想敵国日本で国民感情を煽って、そっちに目を向かせる。デモはまぁ良いとしても、像をバスに乗せるとか、正直やり過ぎ感はありましたよね。しかし、問題はその時の日本政府の対応なのでしょうね。「問題は解決済み」の一点張り!もしかしたら、裏では親日派の韓国政治家を通じて穏便に事を運ぼうとした動きもあったのかもしれませんが、公式見解が「全面シャットダウン!」ではねぇ。直接被害にあった方々が声を上げているのですから、最低限その方の言い分、要求はしっかり聞き、そこにどう応えることが最善なのか検討すれば良かったのですけどね。また、その方々にこれまでの議論の経緯と打たれている施策の意味に関しても、誰かが直接説明しても良かった。(本来なら、日韓の政治家共同で。)火種が小さいうちに話し合いをせず、それが徴用工の問題に飛び火する。これに対しても、日本政府の公式見解は「問題は解決済み」の一点張り!そして、次はWTOでの東日本産品に対する韓国の輸入規制の問題。そんな問題の裏では、北朝鮮問題や米中問題で見方によっては韓国が日本を蚊帳の外においた議論を米国と進めていく。ま、政治家の方々に焦りもあるのでしょうが、こういう問題に対して打った手がある意味Power Politics。経済力世界第3位の日本が、18位の韓国に対して力技に訴えた。(日本政府は否定していますが。)これに対抗する韓国政治家は、あたかも戦争前夜のような対応で国民を煽る。ま、なるべくしてなっているなぁ、と思いませんか?
要は、日韓双方の政治家に「交渉力」がないのでしょうね。交渉力に関する本は巷に一杯ある。どの本も、”Win-Win”を勝ち取ることが重要と書いてある。そのための手法として、相手の立場にも立って代替案や付帯条件を考え、双方が得をする落とし所を「話し合い」によって探れと書いてある。もしかしたら、誰かがこういう事を試みたのかもしれませんが、力を持っている人、声の大きい人が無視したのかな?結果、どちらにも好ましくない、多くの人がアンハッピーな結果、つまり勝者不在になっている。嘆かわしいですねぇ。

人間として会話することが大事
先日の日韓外相会談、両大臣の顔がずっと強張り、なんか最初から起こっていて喧嘩しに来たようにしか見えなかったのですが、皆さんの目にはどう映りましたか?ま、お二人とも国を背負って立って議論しようとしているのですから、ある意味しょうがないのかな。この二人では難しいかもしれませんが、会談の前に世間話でもしたら良いのに。最近はまっている事とか、楽しかったこととか・・・そして、出来ることなら今回の問題を個人的にどう思っているか、どんな解決策があるか、その落とし所に持っていくにはどんなやり方があるか、なんて事を非公式に話せれば、もしかしたら事態も変わるのかもしれませんけどね。(ま、この二人じゃ無理か・・・)こういう公式の場では、お互いミッションと責任があるのでそれを追求するわけですが、その前に人として会話しなければ/出来なければ、良い議論なんて出来ないと思います。ま、皆さんもビジネスで他社の人と会ったら、世間話しますよね。雑談力なんかも求められる。で、そんな話をしながら、相手がどんな人か、信用できるかなんて事をちょっと考える、感じる。そこから、具体的なビジネスの話をする。ビジネスの話も、前段階でした会話次第で進み方も変わる。当たり前のことなんですけどね。ま、日韓の物凄い大きな問題、その問題が大きくなっていく過程でも、学ぶことが多いですね。

さて、話は全然違うのですが、NYに放り出され、「英語が全く分からん」と言って最初の2日ぐらいはちょっと悩み気味だった我が息子ですが・・・あっという間に友達もでき、楽しそう。言葉が出来なくても、コミュニケーションは出来る。邪念が無ければ、直ぐに仲良くなれる。人間って、そういうものだと思うのですがねぇ・・・邪念だらけの政治家には、難しいのかな。
20190803_浩喜SummerCamp

自分を客観的に見ることは出来ますか?

先週、あるベンチャー企業のCOOの方と食事をしました。この方、弱冠37歳なのですが、とても自分のことをよく見ている。非常に感心しました。色々な話で感心しきりだったのですが、
・自分は頭が良くない
・当たり前にも価値がある
・時に痛い目に遭うことも必要
の3つのポイントがとても記憶に残りました。一つ一つ、どんな話だったか簡単に書きますね。

自分は頭が良くない
いつも、どんな事を意識しているんですか?なんて何気ない私の質問に、
「私は、勿論天才でも何でもない。頭は特別よくない。つまり、自分では新しい発想なんて生めないんですよね。だから、周囲の言うことをよく聞くようにしています。」
なんて謙虚な話から食事が始まったように思います。しかし、素晴らしい!とんでもない天才以外は、自分だけで考えてもたかが知れている。周りの人、特に自分とは着眼点や発想が異なる他人の意見や考え方にしっかりと耳を傾けることが重要ですね。でも、これって結構難しい。だって、自分とは違うのだから、仰っていることもよく分からない事があるし、分かっても自分の思考とは違うから時に排除してしまい勝ち。そこを、普段から意識してちゃんと聞こうとしている。結構優秀なベンチャーの経営者なので、もっと悪い意味で尖った考え方をしているのかもしれない・・・なんてことも危惧していたのですが、全く違いました。こういう謙虚な考え方をしているから、木目の細かい新しいサービスを創れるのかもしれないですね。

当たり前にも価値がある
こんな話から、社内外の人の知恵を借りてこれまでに創ってきたサービスの具体的な話に花が咲いたのですが、一方こんな事も仰る。
「私は、一生懸命他人の言うことを聞いて、それがどんな意味を持つか、そういう事を組み合わせたらどんなことが出来るかを考えて説明するんです。これ、私じゃなくても出来る、当たり前のことと思っていたのですが、そうでもないかもしれないと思うようになってきました。こういう当たり前のことをちゃんとやるのも、価値があるんですよね。」
その通り!世の中、当たり前のことをちゃんと当たり前にやっていたら、正しく収益を生むことができると思います。でも、これがなかなかできないんですよね。例えば、他人の言っている事を論理的に整理してまとめるという行為、これ行為自体は何も新しい価値は生んでいない。しかし、これがなかなかできない。話をしている当人も、実は自分では話している事の本質的な意味がはっきり分からなくて話していることもありますから。こういう事を論理的に整理してまとめる力、それは出来る人には当たり前に思えても、実はとても価値のあることだと思います。しかも、それに気付くのには結構時間が掛かる。この方は、この若さでそこに気が付いているのが素晴らしいと思いました。だから、自分でもある意味自信をもって会社の舵取りが出来ているのかもしれませんね。

時に痛い目に遭うことも必要
今、この方と一緒にやっている仕事ですが、上手く行っていない部分もあります。で、部下の方々とどんなコミュニケーションを取っているのかを聞いたところ、
「色々話していますが、時に聞いても静観していることもあります。今回の件でも、ご迷惑をおかけしないようにやることは勿論ですが、部下に任せようと思っていることが多々あります。で、ちょっと痛い目に遭ってもらう。そうしないと、いつまで経っても出来るようにならないですからね。」
これまた、良い事言いますね。自分が出て行けば、指導しながら問題を解決して円滑に仕事を進められることも多い。でも、わざと静観して、許容できる失敗はさせる。痛い目に遭わせる。そこから学んでもらう。この年でそんなマネジメントをするのは素晴らしいと思って、こういう対応が何故出来るかを聞いたところ、
「私も、痛い目に遭って成長して来ましたからね。
の一言。良く出来た人だなぁ。

この日は、結局午前様まで楽しく話をしたのですが、一連の話を通じて私が思ったことは、この方は自分を客観的に見ているんだなぁ、という事。自分を客観的に見て、自分の能力を出来るだけ正しく評価しようとしている。そして、その力を最大限に発揮しようとしているのだと思いました。この若さでこんな風に出来ているのは素晴らしい、と個人的には思います。私も見習わないと。

今回、この方とはクライアント先の仕事で偶然出会ったのですが、やっぱり人の縁って素晴らしい!ですね。話は全く違うのですが、先日はたまたま知り合って仲良くなった旧知のご夫婦とBBQをしました。とても楽しいひと時です。今回のCOOの方とも、今後懇親を深めて公私共々仲良く出来たら、そして人の輪が広がったら良いなぁ。
201906BBQ
livedoor プロフィール

Koji

美味しい食べ物とお酒をこよなく愛すコンサルタントです。戦略立案とBPR、及びこれを実現するためのITなどに関するコンサルティングを提供しています。また、ビジネスリーダーを育成するシンスターで企業研修などの講師も務めています。
株式会社ケーティーコンサルティング、株式会社シンスター代表取締役

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