経営とは?
この記事、色々と引っ掛かったのですが、一番はここ。グローバルに見たときに、日本企業は売上が1000憶ドルを超えるようにならないとか、ROAが10年も経つと低迷するとか、書いています。その中では、
米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は過去20年で1000億ドルから3000億ドルに伸ばした。ポテトチップスの「プリングルズ」や「デュラセル」ブランドの電池事業を売却する一方、衣料用洗剤など10の領域に注力する再編を進めた。
という事例も出して、「ファーストリテイリングも700億ドルに届かない」と言う。更には、
日本企業は「成熟」が早い。早稲田大学の清水洋教授らによると、資産からみた収益力を示す総資産利益率(ROA)の平均が設立10年ほどで低下に向かう。米企業が10〜12%を保ち続けるのと対照的だ。理由は、大胆な事業の新陳代謝ができない経営にある。「収益性の高い事業に経営資源をシフトしきれない」(清水教授)
なんて、日本の経営者の経営能力が低いかのように書く。(清水教授のご意見は、こんな風に引用されるとご本人の本意ではないかもしれませんね。)ファーストリテーリングの昨年度のROAは、8.2%。立派ですよねぇ。売上収益は2兆2,905億円、前期比7.5%増、営業利益は 2,576億円、同9.1%増と過去最高の業績。凄いじゃないですか。何よりも素晴らしいのは、「皆に喜んでもらえる自分のアパレルブランドを作りたい!」という想い、やりたいことを貫いてここまでの成長を遂げていること。しかも、その想いに共感して働く仲間をグローバルで増やしている。FRはほんの一例で、他にもこういう企業は沢山ある。それを、株価だの売上だのROAだの・・・そんな数値だけで経営を語るのは、やはり如何なものかと思っちゃいます。個人的には、想いを持って起業する、想いを持って働く企業を決める、その想いを追い続け、やりたいことをやりながら企業や社会に貢献することができたら素敵だと思います。私は、そういう生き方が好きだなぁ。
私自身、そうなっているかと言うと、ある部分は出来ているかもしれない。でも、本当にやりたいことと考えると、まだまだやり切れていないことがありますね。頑張らないと。一方、先週13歳になった息子は、出来れば自分のやりたい事に突き進んで欲しいなぁ、なんて父親としては誕生日を祝いながら願わずにはいられないわけです。