先週の金、土は、我が社の毎年恒例の合宿だったのですが、その場でもやはりその事をつくづく考えていまいました。「目標管理」、言葉は簡単ですが、実践は難しいですねぇ。
正しい目標が立てられているか?
目標管理、その最初のステップは目標設定ですよね。会社の場合は、トップダウンでは会社目標、組織目標、そして個人へと落ちてくる。ボトムアップでは、将来の夢に繋がる個人のやりたいこと、実現したいことが根っこになる。この両方を上手く擦り合わせて、会社全体で目標を達成することが、個々人のハピネスに繋がっている状態を創りだせたら最高なんだと個人的には思っています。しかし、これが難しい。会社目標は、基本的には経営者次第ですね。自社の置かれている環境とその変化をしっかり分析し、長期的な視点も持って何をどこまでやるべきかの目標を立てないといけない。ま、これは『理屈』の部分が多いのでしっかり考えれば良いのでしょうけど、これと個々人の目標を連動させて設定するのが難しい。個人の目標を設定するには、教科書的に言うと、
・自分のスキルレベル、知識、そして強みと弱みを把握している
・会社、組織の向かうべき方向性を理解し、納得している
・その方向に向けて、自分の夢と照らし合わせて、定量、定性両面で何を目標とすべきかを考えられている
が前提になるのかな。でも、どうですか?『自分の棚卸』をしろ、なんて言葉をたまに耳にしますが、難しいですよねぇ。私も、年と共に、若い頃よりは多少できるようになった気がしますが、それでもなかなか。今の国会議員や人気急上昇中?の都民ファーストの会の方々で、それが出来ている人はどれぐらいいるのかなぁ?トランプ大統領なんて、どうも間違った棚卸をしているように見えるし。ちょっと足を止めて、冷静に、少し客観的にやってみないといけないのでしょうね。ただ、自分だけでやってもどうしても主観が勝ってしまうので、自分とは違う視点を持っている人や自分よりも優れている人に助けてもらって、意見を頂かないといけないのでしょうね。それをどうやるかは、自分次第かな。ま、多くの場合はこの根っこの部分をしっかりやらずに、「やりたい事」が先に立っか、上から落ちてきたものを目標としてしまうから、結果が伴わないことが多いのかもしれないですね。
目標達成のためには、他人の力を借りる
ま、何れにしても目標は少し今を超えるストレッチしたものになる。これを達成するには、どう行動したらいいか?そりゃ、自助努力で達成できるのならいいですけど、そんな事は少ない。これは、企業レベルでも同じで、最近漸く日本でも「自前主義の脱却」とか、「オープンイノベーション」なんてことが随分と言われるようになりましたが、自社に足りないものは外部と協力して成し遂げるというオプションは非常に重要ですね。特に、環境変化が激しく速い昨今では。これは、個人レベルでももっと強く意識しないといけないのかもしれないと私は思います。2000年ぐらいからかな、企業でも実力主義がどんどん取り入れられ、能力評価制度も広まった。そこでは、個人の力量が大きく評価される傾向がある。更には、ロジカルシンキングを始とし、左脳を強化して個人力を上げろという教育も増えた。(本当は、ロジカルシンキングは個人だけでやるものではなくて、組織でやるものだと私は思うのですけどねぇ。)そういう状況で、色々な企業にお邪魔してみていると、「他人の借りてでも」というよりは、「自分の力で何とか」という姿勢の方が強くなっているように思います。しかし、自分の力なんて大したことないのですから、目標(組織と個人の成長)を達成するためには、どんどん自分を補完してくれる他人に協力してもらうことがとても重要だと思います。目標達成のための行動、アクションプランを考える際には、他人の力を借りることも大事なアクションとしてプランニングできると良いのでしょうね。
ま、我が社の合宿でもそんな事を考えながら2日間行いました。プランニングにしても、実行にしても、皆が自社組織の人の力を借りられるような企業文化を作ることも大事。ということで、1日目終了後は勿論皆で楽しく食事、2日目はレクレーションということで、皆で釣りに行き、帰ってきたらそれを私が刺身&BBQで楽しむなんてこともやりました。鰹と鮪狙いだったのですが、土曜日は海の状況も悪く、残念ながら鮪は釣れませんでした。しかし、鰹とシーラで大量。楽しい合宿の締めとなりました。ま、私は美味しいものを食べながら良いワインを飲めれば、それで十分幸せなんですけどね。