2018年10月24日
9月30日に予定していた『10周年祝賀会と10年古酒を楽しむ会』は、当日台風21号の東京直撃予報により、10月21日に変更にを余儀なくされました。
“30日なら出られたんだよねえ!”という方も出てしまい、何人かの方たちにご迷惑をおかけしてしまいましたが、30名ほどの皆さんにお集まりいただきまして、楽しいひと時を過ごすことが出来ました。10年ひと昔とは言いますが、今にして思うと、あっという間の出来事のように感じられます。それだけ、充実した時間を過ごさせていただきました。
思い起こせば、思わぬきっかけから始まったこの遊蕎庵ですが、10年の間に延べ1万人以上の皆さんにそば打ちを楽しんでいただいてきました。当たり前のことですが、皆さんは「そば好き」で、自分で「美味しいそばを打って食べたい」そして、周りの人たちにも「美味しいそばを食べさせてあげたい」という気持ちで、何度も通って来ていただいております。
そばというものは、蕎麦粉と水だけ、あるいはそこに少しだけつなぎの役目をする小麦粉を入れるだけの、超シンプルな食べ物ですが、打つ人によって、また打つ日にちや時間・天候などによっても微妙に味に違いが出てきたりするものです。昨日上手く打てたからといって、今日はもっと美味いそばが打てるかと言えば、なかなかそうはいかない。むしろ失敗作だ、なんていうこともあります。そのあたりがそば打ちの難しさであり、奥深さだと思います。ですから、夢中でそば打ちをやっていると、いつの間にか2年3年経ってしまうのです。
祝賀会には、江戸ソバリエ協会のほしひかるさんが駆けつけて下さいました。江戸ソバリエ講座が始まった時からずっとお付き合いをさせていただいており、実に広い意味でのそばを深く研究しておられる方で、尊敬しております。そして、遊蕎庵で勉強し、自分の店を持って活躍されている「妻恋坂・けい吾」の阿部圭吾さんはご夫妻で愛娘ひま琳ちゃんも連れてきてくれました。また、「築地・熊五郎」の佐藤敦聡さんも美味しそうな日本酒を引っ提げて来てくれました。教室にいつも来ていただいている皆さんや東京そばの会の仲間・江戸ソバリエの仲間も、にこにことはせ参じてくれました。本当にうれしいことですし、心から感謝感謝です。
皆さんから、温かいお言葉をたくさんいただき、ますます頑張らなきゃなあと改めて心に誓いました。この日の記念にと以前から作っておいた「絵付けのそば猪口」と妻が樹脂粘土で作ってくれた可愛い「草花」をセットにし、私の書いた「遊蕎庵誕生記」を付けて皆さんにお持ちいただきました。
これからどこまで続けられるかわかりませんが、自分のそば打ちとそばを打ちたい方にそば打ちを教えることは私のライフワークの一つですから、健康でいられる限りは続けていこうかと思っております。10年間ありがとうございました。これからもよろしくお願い申し上げます。
“30日なら出られたんだよねえ!”という方も出てしまい、何人かの方たちにご迷惑をおかけしてしまいましたが、30名ほどの皆さんにお集まりいただきまして、楽しいひと時を過ごすことが出来ました。10年ひと昔とは言いますが、今にして思うと、あっという間の出来事のように感じられます。それだけ、充実した時間を過ごさせていただきました。
思い起こせば、思わぬきっかけから始まったこの遊蕎庵ですが、10年の間に延べ1万人以上の皆さんにそば打ちを楽しんでいただいてきました。当たり前のことですが、皆さんは「そば好き」で、自分で「美味しいそばを打って食べたい」そして、周りの人たちにも「美味しいそばを食べさせてあげたい」という気持ちで、何度も通って来ていただいております。
そばというものは、蕎麦粉と水だけ、あるいはそこに少しだけつなぎの役目をする小麦粉を入れるだけの、超シンプルな食べ物ですが、打つ人によって、また打つ日にちや時間・天候などによっても微妙に味に違いが出てきたりするものです。昨日上手く打てたからといって、今日はもっと美味いそばが打てるかと言えば、なかなかそうはいかない。むしろ失敗作だ、なんていうこともあります。そのあたりがそば打ちの難しさであり、奥深さだと思います。ですから、夢中でそば打ちをやっていると、いつの間にか2年3年経ってしまうのです。
祝賀会には、江戸ソバリエ協会のほしひかるさんが駆けつけて下さいました。江戸ソバリエ講座が始まった時からずっとお付き合いをさせていただいており、実に広い意味でのそばを深く研究しておられる方で、尊敬しております。そして、遊蕎庵で勉強し、自分の店を持って活躍されている「妻恋坂・けい吾」の阿部圭吾さんはご夫妻で愛娘ひま琳ちゃんも連れてきてくれました。また、「築地・熊五郎」の佐藤敦聡さんも美味しそうな日本酒を引っ提げて来てくれました。教室にいつも来ていただいている皆さんや東京そばの会の仲間・江戸ソバリエの仲間も、にこにことはせ参じてくれました。本当にうれしいことですし、心から感謝感謝です。
皆さんから、温かいお言葉をたくさんいただき、ますます頑張らなきゃなあと改めて心に誓いました。この日の記念にと以前から作っておいた「絵付けのそば猪口」と妻が樹脂粘土で作ってくれた可愛い「草花」をセットにし、私の書いた「遊蕎庵誕生記」を付けて皆さんにお持ちいただきました。
これからどこまで続けられるかわかりませんが、自分のそば打ちとそばを打ちたい方にそば打ちを教えることは私のライフワークの一つですから、健康でいられる限りは続けていこうかと思っております。10年間ありがとうございました。これからもよろしくお願い申し上げます。
2018年05月27日
日本列島のあちこちで、真夏日とやらを観測するような季節になってしまいました。毎年少しずつ早くなってきているような気がします。
今年の前半もことのほか忙しくて、音を上げる日々が続いていました。描きたいと思っている水墨画もなかなか描けず、18年続けている陶芸もたまに休まなければならなかったりと、イライラというか、ストレスが十分に溜まっております。とは言うものの、毎日を忙しく過ごせる幸せは十分に感じており、最近は
“ま、いっか!できないものはしゃんねえよ”
なんて開き直って、ストレスを次に引きずらないようにしております。元来が、あまりきゅうきゅうと考えない性格で、何とかなるさ的ないい加減さを兼ね備えた、人間らしい(?)人間なものですから、多分ストレスがストレスになっていないのかもしれません。
遊蕎庵における今年の今までのそばに関する話題といえば、特別なことではありませんが、もっと美味しいそばを食べたい食べさせたいから、もっともっとそば打ちを高めていきたいという皆さんが、たくさん来ていただいているということです。こんなうれしいことはありませんから、絵が描けなくても陶芸が出来なくても、ストレスはたまらないのかもしれません。
また、2月には、生徒さんが1名全麺協4段に合格しました。そして、3月には2名の生徒さんが、3段に合格いたしました。3名とも一発合格で、しかも上位合格でした。遊蕎庵では段位合格のために特別なことはしておりません。あくまで、美味しいそばを打つことだけを考えてそば打ちを行っております。その結果が出たにすぎません。ですから、合格した人たちも、合格したからと言って特別な感慨はないようです。ただ素直に、合格してよかったね。ということです。まだまだ、そば打ちのゴールは見えておりませんから。
そんなことを言いながら考えてみると、我が遊蕎庵も今年の5月で、開庵以来10年目を迎えておりました。もう10年も経ってしまったのです。なんか、あっという間の出来事のようです。あとどのくらい出来るのかは皆目わかりませんが、もう少し頑張ってみようかなと思っております。今まで、来ていただいた皆さんには心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
そういえば、開庵した時、“10年経ったら封を切ろう”と決めて置いておいた純米酒が2本あります。さあ、いつ開封しましょうかね。10年をゆっくりと振り返りながら味わいたいと思います。一緒に浸ってくれる方がいたら最高です。楽しみです。
先日湯島の「けい吾」に行ってきました。実は、阿部ちゃんの娘さんの2歳の誕生日で、誕生日のお祝いにかこつけて(どちらにかこつけたのかはわかりませんが)、相変わらずおいしい料理としっかりと腕を上げた10割蕎麦を女房と二人で堪能してきました。お客さんも満席で、すっかりファンができているようで、うれしくなりました。ありがたいことです。
今年の前半もことのほか忙しくて、音を上げる日々が続いていました。描きたいと思っている水墨画もなかなか描けず、18年続けている陶芸もたまに休まなければならなかったりと、イライラというか、ストレスが十分に溜まっております。とは言うものの、毎日を忙しく過ごせる幸せは十分に感じており、最近は
“ま、いっか!できないものはしゃんねえよ”
なんて開き直って、ストレスを次に引きずらないようにしております。元来が、あまりきゅうきゅうと考えない性格で、何とかなるさ的ないい加減さを兼ね備えた、人間らしい(?)人間なものですから、多分ストレスがストレスになっていないのかもしれません。
遊蕎庵における今年の今までのそばに関する話題といえば、特別なことではありませんが、もっと美味しいそばを食べたい食べさせたいから、もっともっとそば打ちを高めていきたいという皆さんが、たくさん来ていただいているということです。こんなうれしいことはありませんから、絵が描けなくても陶芸が出来なくても、ストレスはたまらないのかもしれません。
また、2月には、生徒さんが1名全麺協4段に合格しました。そして、3月には2名の生徒さんが、3段に合格いたしました。3名とも一発合格で、しかも上位合格でした。遊蕎庵では段位合格のために特別なことはしておりません。あくまで、美味しいそばを打つことだけを考えてそば打ちを行っております。その結果が出たにすぎません。ですから、合格した人たちも、合格したからと言って特別な感慨はないようです。ただ素直に、合格してよかったね。ということです。まだまだ、そば打ちのゴールは見えておりませんから。
そんなことを言いながら考えてみると、我が遊蕎庵も今年の5月で、開庵以来10年目を迎えておりました。もう10年も経ってしまったのです。なんか、あっという間の出来事のようです。あとどのくらい出来るのかは皆目わかりませんが、もう少し頑張ってみようかなと思っております。今まで、来ていただいた皆さんには心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
そういえば、開庵した時、“10年経ったら封を切ろう”と決めて置いておいた純米酒が2本あります。さあ、いつ開封しましょうかね。10年をゆっくりと振り返りながら味わいたいと思います。一緒に浸ってくれる方がいたら最高です。楽しみです。
先日湯島の「けい吾」に行ってきました。実は、阿部ちゃんの娘さんの2歳の誕生日で、誕生日のお祝いにかこつけて(どちらにかこつけたのかはわかりませんが)、相変わらずおいしい料理としっかりと腕を上げた10割蕎麦を女房と二人で堪能してきました。お客さんも満席で、すっかりファンができているようで、うれしくなりました。ありがたいことです。
2017年06月29日
もう6月も終わろうとしている今、やっと今年初めてのブログです。
なぜか、年初めからバタバタと忙しく、いつの間にか半年がたってしまった、って感じです。忙しいことはいいことですが、いろいろなことをこなす能力があまり無い者にとっては、結構大変なことなのです。じゃぁ、何がそんなに忙しかったんだい、と言われて思い起こしてみると、あれもこれもと思い当たることはあったとしても、普通にやってれば何とかなったんじゃないの、といった気持になってしまうんですね。いったいなんだったのでしょうね。
相変わらず、そば打ちをしたいという願望を持っている方たちは大勢おられ、年初めから、今年こそはそば打ちを、という皆さんが足を運んでくれました。例年、年初めはそういう方が多いのですが、今年はなぜか特に多かったように感じます。そして、体験だけではなく、続けて来ていただいている方が多いです。その方たちも半年が過ぎ、結構良いそばを打てるようになってきております。そして、いろいろな方たちに食べていただき、好評だと笑顔でおっしゃる方が増えておりますよ。うれしいことです。
そんなこんなで3~4月が過ぎてしまいました。5月に入ってから、「テレビ朝日」の「おかしな刑事」のそば打ち指導とそば打ち教室の先生の指導のお話をいただきました。昨年の「ヤッさん」以来ちょうど1年ぶりのテレビの仕事です。おかげさまで、たいへん楽しく仕事をさせていただきました。主演の伊東四朗さん、羽田美智子さん、そば打ち教室の先生をやられた中田喜子さんをはじめ、出演者・スタッフの方たちには本当にお世話になり、また、勉強になりました。
6月5日には伊藤四朗さんたちが蕎麦屋でそばを食べているシーンの撮影があり、その背景で蕎麦屋の親父としてそば打ちをしている役として出させてもいただきました。そば打ち教室のシーンを撮影した蕎麦屋さんのご主人・奥様ともとても気さくな方で、蕎麦屋さんのいろいろな話を伺うこともでき、まさに生の勉強もさせていただきました。私の関係している撮影は6月11日の、東映撮影所で無事終了しました。放送は7月30日午前10時からテレビ朝日です。どうぞお楽しみください。
6月24日には、日本のロックのレジェンドと言われている、ロックバンドZIGGYの森重樹一さんが、ご自身のYoutTubuで発信する“樹一の11の挑戦”という企画に、ご本人が超好きな「そば打ち」を載せたいということで、来てくれました。正直良く覚えていなかったのですが、ずっと以前に、グロリアという曲を聴いた覚えがあるのを断片的ですが思い出しました、あの作者でもあり、ボーカリストでもある50歳過ぎのロックのレジェンドは、実にまじめな方で、気持ちよくそば打ちを楽しんでいただきました。また、途中途中で昔のロックの話などで盛り上がったりし、森重さんが「そば打ちもロックもシンプルだから、奥が深いんですね」とするどい感性を垣間見せていただいたのは、さすがにと感じました。“樹一の11の挑戦”はたぶん、7月11日がスタートだと思います。スタッフの方が、ZIGGYと森重樹一さんのCDを送ってきてくれました。早速聴いてみましたが全く違和感なくストレートに入ってきて、昔楽しんでいたロックミュージックを思い出しながら、また新たな発見をして聴いています。
さあ、これからしばらくは一年で最も過ごしにくいじめじめとした季節です。でも、これもこうでないと、自然界や農作物などにとって絶対に良くないことです。ということは、人間にとっても良くないこと。じめじめを楽しんじゃうくらいの気持ちで、乗り切りましょう。こういう時は冷たいそばが超いいんです。さあ、そば打ちそば打ち。
なぜか、年初めからバタバタと忙しく、いつの間にか半年がたってしまった、って感じです。忙しいことはいいことですが、いろいろなことをこなす能力があまり無い者にとっては、結構大変なことなのです。じゃぁ、何がそんなに忙しかったんだい、と言われて思い起こしてみると、あれもこれもと思い当たることはあったとしても、普通にやってれば何とかなったんじゃないの、といった気持になってしまうんですね。いったいなんだったのでしょうね。
相変わらず、そば打ちをしたいという願望を持っている方たちは大勢おられ、年初めから、今年こそはそば打ちを、という皆さんが足を運んでくれました。例年、年初めはそういう方が多いのですが、今年はなぜか特に多かったように感じます。そして、体験だけではなく、続けて来ていただいている方が多いです。その方たちも半年が過ぎ、結構良いそばを打てるようになってきております。そして、いろいろな方たちに食べていただき、好評だと笑顔でおっしゃる方が増えておりますよ。うれしいことです。
そんなこんなで3~4月が過ぎてしまいました。5月に入ってから、「テレビ朝日」の「おかしな刑事」のそば打ち指導とそば打ち教室の先生の指導のお話をいただきました。昨年の「ヤッさん」以来ちょうど1年ぶりのテレビの仕事です。おかげさまで、たいへん楽しく仕事をさせていただきました。主演の伊東四朗さん、羽田美智子さん、そば打ち教室の先生をやられた中田喜子さんをはじめ、出演者・スタッフの方たちには本当にお世話になり、また、勉強になりました。
6月5日には伊藤四朗さんたちが蕎麦屋でそばを食べているシーンの撮影があり、その背景で蕎麦屋の親父としてそば打ちをしている役として出させてもいただきました。そば打ち教室のシーンを撮影した蕎麦屋さんのご主人・奥様ともとても気さくな方で、蕎麦屋さんのいろいろな話を伺うこともでき、まさに生の勉強もさせていただきました。私の関係している撮影は6月11日の、東映撮影所で無事終了しました。放送は7月30日午前10時からテレビ朝日です。どうぞお楽しみください。
6月24日には、日本のロックのレジェンドと言われている、ロックバンドZIGGYの森重樹一さんが、ご自身のYoutTubuで発信する“樹一の11の挑戦”という企画に、ご本人が超好きな「そば打ち」を載せたいということで、来てくれました。正直良く覚えていなかったのですが、ずっと以前に、グロリアという曲を聴いた覚えがあるのを断片的ですが思い出しました、あの作者でもあり、ボーカリストでもある50歳過ぎのロックのレジェンドは、実にまじめな方で、気持ちよくそば打ちを楽しんでいただきました。また、途中途中で昔のロックの話などで盛り上がったりし、森重さんが「そば打ちもロックもシンプルだから、奥が深いんですね」とするどい感性を垣間見せていただいたのは、さすがにと感じました。“樹一の11の挑戦”はたぶん、7月11日がスタートだと思います。スタッフの方が、ZIGGYと森重樹一さんのCDを送ってきてくれました。早速聴いてみましたが全く違和感なくストレートに入ってきて、昔楽しんでいたロックミュージックを思い出しながら、また新たな発見をして聴いています。
さあ、これからしばらくは一年で最も過ごしにくいじめじめとした季節です。でも、これもこうでないと、自然界や農作物などにとって絶対に良くないことです。ということは、人間にとっても良くないこと。じめじめを楽しんじゃうくらいの気持ちで、乗り切りましょう。こういう時は冷たいそばが超いいんです。さあ、そば打ちそば打ち。