2009年11月21日

景気の二番底がくるのではないか、と社会全体が戦々恐々としている中、
菅国家戦略相から「日本はデフレ」との発言が出た。

デフレが政府から宣言されたのは01年のこと。以来、5年にわたって公式にはデフレが続き、その後は月例経済報告から言葉は消えたものの、「デフレ脱却」の宣言は出なかった。つまり、見かけ上の景気は回復しても、社会全体で景気回復を実感するには、ついに指標が示してくれなかったのである。

だから、社会的には「ずっと景気が悪い」という状況にあり、いやむしろそれが常態化してしまったのである。

昨年秋のリーマンショック以来、世界中で景気対策につとめて、新興国ではいち早い回復傾向をつかみつつあると聞く。しかし日本は、欧米各国と比べても指標の落ち込みが大きいという。

これは何度もいうように、日本という国ないし社会の「基礎体力」とでもいうべきものが、バブル崩壊後の大不況以来落ちているからである。そしてそれを、政治も経済も、回復できるだけのエネルギーがない。

給料が下がっていく中で、消費が伸びるはずがない。まず就職がままならず、就職できても不安定な雇用か過酷な労働環境。ボーナスは今年過去最大の落ち込みと伝えられている。一方高齢化が進んで年金不安は依然として解消されることがない。医療保険も払えない人が続出しているし、税負担は減ることがない。子育てにかかる費用も高い。

こうした生活不安の中で、国の税収は大きく落ち込んで、国債発行額を抑えるのは難しい情勢とされる。おそらく「事業仕分け」とやらで、「無駄」と称して本当は必要なものも削られるだろう。

新政権はかなりしんどい状況にある。前政権に責任転嫁することは簡単であるが、それを自分たちなら対応できる、ということで政権についたのだから、立ち向かわねばならない。しかしこの2ヶ月の鳩山政権の様子をみると、まだ評価を下すには早すぎる期間とはいえ、不安でいっぱいである。

どうなるのであろうか。また累々たる犠牲者の山を築いて、社会の体力の更なる低下を起こす結末だけは避けてほしいのだけれど。

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2009年11月20日

明治神宮大会が大垣日大の優勝で幕を閉じた。

ということで、秋季大会も終わったので来年の選抜出場が有力な学校を予想してみたい。

北海道 北照 10年ぶり3回目

東北  秋田商  4年ぶり6回目
    盛岡大付 7年ぶり2回目

このところ決勝で跳ね返されることの多かった北照が、ようやくの復活。東北は、ここのところ低迷気味だった秋田商が復活。盛岡大付は監督交代後はじめて。今度こそ甲子園勝利なるか。

関東  東海大相模 4年ぶり8回目
    花咲徳栄  7年ぶり2回目
    東海大望洋 初
    前橋工   15年ぶり4回目
    桐蔭学園  7年ぶり6回目

東京  帝京    3年ぶり14回目

神奈川は強豪2校の選出でどうか。望洋は悲願の初出場へ。公立も前橋工が確保。帝京はそろそろ王座を奪回したい。あるいは東京2校目、日大三もあるか。

北信越 高岡商   4年ぶり4回目 
    敦賀気比  2年ぶり3回目

東海  大垣日大  3年ぶり2回目
    中京大中京 3年連続30回目
    三重    15年ぶり10回目

北信越は接戦を制した高岡商。力をつけているが甲子園では実績を残せない。今度こそは。東海は前回出場時準優勝・神宮制覇の大垣日大に、夏を制した中京、そして三重勢連敗を止めた三重と、強力な布陣。

近畿  神戸国際大付 5年ぶり3回目
    大阪桐蔭   3年ぶり4回目
    神港学園   5年ぶり5回目
    立命館宇治  6年ぶり2回目
    天理     3年連続20回目
    智弁和歌山  2年ぶり9回目

常連がそろった近畿。国際の評判は高い。卯瀧監督のもとでの宇治の活躍に注目。

中国  開星     2年連続2回目
    関西     3年ぶり10回目
    広陵     3年ぶり22回目

四国  今治西    4年連続12回目
    高知     3年ぶり15回目

開星の躍進は著しい。確実に、全国レベルのチームになりつつある。今治西の4年連続は見事。

九州  嘉手納    初
    宮崎工    初
    自由ヶ丘   初
    興南     2年連続4回目

フレッシュな顔ぶれ。沖縄は史上初めて2校選出が確実。福岡からもどんどん新興勢力が出てくる。

21世紀枠  日野  初
       新潟  初
       岡豊  初

日野は都立初の選抜、という話題性と、私学とわたりあえる実力を。新潟は県内屈指の名門で、強豪の文理・明訓を連破した。岡豊は、県内ではあと一歩の実力を持った学校。四国大会ベスト4。

東西とも、まんべんなく粒ぞろいな顔ぶれが期待される。それでは、来年の選抜出場校決定まで高校野球の話題はこれにて。





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2009年11月18日

中田 昌宏さん(なかた・よしひろ=元プロ野球阪急外野手)16日、心不全のため横浜市内の病院で死去、74歳。
 兵庫・鳴尾高で51年春の選抜準優勝など甲子園に2度出場。慶応大では56年秋に長嶋茂雄(立教大)と争い首位打者を獲得。57年に阪急に外野手として入団し、61年に29本で本塁打王を獲得。通算1430試合出場で、154本塁打、526打点。68年の引退後は阪急でコーチ、2軍監督、オリックスで編成部長、球団取締役を務めた。(時事通信) 


アマでの球歴は華々しい。まさに鳴り物入りの入団というべきだろう。ルーキーからレギュラーとなり、ほぼそれを維持していた。
しかし記録をみるに、何ともバッティングの粗さが想像される。昭和30年代の打者で三振が年間100を越えるというのは珍しい。61年ホームラン王のときが、三振121。打率も.238である。それでも当時弱小の阪急にあっては、中心打者として目立つ存在であっただろう。

阪急が強いチームに成長してくると、成績が落ちていった。

引退後も阪急からオリックス一筋の野球人生だった。

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2009年11月17日

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「久しぶりに次回が待ち遠しい」と評されるほど、近年低迷気味のテレビドラマにあって、好評を博しているようだ。

原作は村上もとか。かつて「六三四の剣」でヒットを飛ばしたことで知られている。

外科医の南方仁が、幕末にタイムスリップしてしまうという設定。この時点で、荒唐無稽な作品になってしまう危険性がある。しかし、なんとも違和感なく仁の活躍が描かれていく。

主演は大沢たかお。そう頻繁に連続ドラマに出演する俳優ではないが、評価は決して低くはない。突然のタイムスリップに苦悩しながらも、当時の時代的制約と、修めている現代医学とをミックスさせながら病気やケガに立ち向かう仁を、うまく演じている。
ヒロイン役の綾瀬はるかや、坂本竜馬の内野聖陽、緒方洪庵の武田鉄矢もそれぞれの個性が実に生きていて、見させる。印象的なセリフも多い。

テレビドラマでは、医療ものはヒットする確率が高い。この作品は、医療ものではあるが、幕末という激動の時代を描く時代劇でもあり、タイムスリップするというSF要素も入っている。実に面白い筋立てである。

幕末という時代は、多くの著名な医者が活躍した時代でもある。医療にとどまらず、当時の知の最先端を走り、世の中を近代へと導く役割を果たしたことは周知のとおり。しかしながら、政治的な激動とは一定の距離をおくこともできた。
手塚治虫は「陽だまりの樹」を書き、司馬遼太郎は「胡蝶の夢」を書いた。以前から取り上げられてきた題材でもある。

歴史上の人物が動き回る。現代医学の知識を持ちながら、時代的制約と戦っている主人公。そしてタイムスリップの謎と、複数のみどころがある。史実ではないから、先の展開とて決して読めない。

原作はもう明治維新を目前にしているが、ドラマのほうはそういうわけで続編がありそうな勢い。

ktu2003 at 19:10コメント(1)トラックバック(9)テレビ この記事をクリップ!

2009年11月12日

事業の査定を公開の場でやる。

見せ物として、これはなかなか面白い。

省庁の担当者が説明する。財務省サイドから論点が整理されて、国会議員と民間の仕分人が突っ込んでいく。最後に採決。

おそらくこれまでなら、国民の目に見えないところで、官僚と族議員がやっていたであろうことを、白日のもとにさらした。1事業あたり1時間という議論の時間は、たしかに十分ではないかもしれないが、予算配分を根本的に変えようとする意気込みは伝わってくる。

出された結論が、必ずしも正しいとは限らない。仕分け人とて、それぞれの事業の現場や専門的な見地からみての必要性を、十分に分析できる能力があろうはずもない。
とはいえ、当たり前のことだが、専門的な知見をもっていない人々へも、きちんと説明できる裏づけがなければ、税金を使った事業なんかやってはいけないのである。

私の属する業界など、一般社会から見ればおそらく究極のムダの一つだろうし、実際これまでも冷遇されてきた。しかしそれでも、いや今だからこそ、その意義を説明できる能力が必要なのだろう。

よくいわれることだが、戦後自民党が主導してきた、「分配」の政治が終わり、今は優先順位をつけねばならない、金の使い方をきちんと考えねばならない政治へと転換していくということだろう。

ktu2003 at 19:44コメント(0)トラックバック(19)国内ニュース この記事をクリップ!

2009年11月11日

舞台「屋根の上のヴァイオリン弾き」をはじめ、映画やテレビ、ラジオで幅広く活躍し、戦後芸能界の最前線に立ち続けた俳優の森繁久弥(もりしげ・ひさや)さんが10日午前8時16分、老衰のため東京都内の病院で死去した。96歳だった。葬儀の日取りは未定。喪主は次男建(たつる)さん。(朝日新聞)  

「大往生」という見出しが、新聞に出た。まさに、持てる才能を存分に出し切っての最期だったように思える。
褒め言葉になるのかどうかわからないが、とにかく「食えない」人だったと思っている。一筋縄では表現のしようのない人。
偉大というべきかと思うと、親しみやすい人のような気もするし、女性を触って喜んでいるエロ爺かもしれない。重厚な演技も、コミカルな演技も自由自在にこなす。

マルチタレントのはしり、とも評されている。ラジオからはじまり、映画・テレビ・舞台・音楽といずれも印象的な業績を残した。社会的な活動も多かった。

こういう風に年をとり、活躍したいな、と思わせる人だったのである。

それにしても今年は著名人の死が多い。

ktu2003 at 18:34コメント(0)トラックバック(11)訃報 この記事をクリップ!

2009年11月10日

2年以上もの間、杳として行方が知れなかった容疑者が、ついに逮捕された。

千葉県で英国人英会話講師が殺害された事件で、死体遺棄容疑で指名手配されていた市橋達也容疑者が、大阪のフェリーポートで逮捕された。沖縄に向かおうとしていたという。

2年7ヶ月前、行方不明になっていた被害者を探しにきた警察官の職務質問を受けていたところ、すきをみて逃走。以後、行方をくらましていた。
情報はまったくなく、誰かに匿われているのではないかという説や、すでに死亡したという説もあった。

しかし先月、名古屋で整形手術を受けたことが明らかになった。また福岡でも手術を受けようとしたことが明らかになった。そのときの写真が公開されたことによって、潜伏生活が明らかになったのである。

1年2ヶ月にわたって、大阪・茨木市で建設作業員として働いていた。そこにはすでに整形をした姿で現れたため気づかれず、目立たぬように、金をためこんでいた。資金をためて、さらに整形をした上で、海外にでも逃げようとしていたのかもしれない。パスポートの申請の仕方を調べていたという情報もある。

ただ、その再整形が、結果的に裏目に出た。整形したことがばれてしまい、最近までの潜伏先も割れてしまったのである。1年以上も住み込みで働いていれば、同僚は容姿もはっきり覚える。それで間違いないとなった。
こうなっては、同じような形でどこかで働くこともできないし、さらなる整形も困難になる。その上、遠方への逃亡が判明したことで、各地で意識されるようになるだろう。

ようやく事件は解決に向けて動き出した。一体どんな事件だったのか。これから明らかにされる。

ktu2003 at 21:58コメント(0)トラックバック(23)国内ニュース この記事をクリップ!

2009年11月08日

今年の日本シリーズも終わった。

終わってみれば、読売が力で上回った感のあるシリーズだった。
戦力的には日本ハムが劣っていた。それを、つながりとチーム力、それに札幌の声援で補う戦いを仕掛けた。
それが、第4戦までは成功し、第5戦も五分の勝負だった。そして9回には勝ち越しに成功したのである。

それを、読売は亀井・阿部の2発で打ち砕いた。日ハム―楽天のCSでも見られたことだが、ホームランの威力はすごい。一挙に流れを変えてしまう。

今年の読売は89勝を挙げ、磐石の強さを誇った。対抗すべき中日・阪神がベテラン中心のチームになっていて、若干力を落としていることもあり、対抗できるチームもなかったが。
長年指摘されてきたチームバランスの悪さが、今年はほぼ解消され、引き抜いていた移籍組と、育成した生え抜きが絶妙のバランスをかもし出した。こうなると、他チームの付け入るスキがなかなかなくなってくる。難問である。

育成選手を最も活用しているのが読売だ。いまや日本を代表する中継ぎ投手となった山口をはじめ、オビスポ、松本と1軍でばりばりやっている。今年のドラフトでも5人を指名した。今読売がやろうとしていることは、外国人選手を中心に高額の引き抜きも活用しつつ、若い選手の試合経験を増やして、育成システムを確立し、どんどん1軍に送り込もうという恐るべき目論みである。

他球団ははやくこれに対応しないと、読売の圧倒的な資金力の前になぎ倒されてしまう。何とかしてもらいたい。育成に投資せよ。

ktu2003 at 22:12コメント(1)トラックバック(16)プロ野球 この記事をクリップ!

2009年11月07日

たぶん実数が増えたわけではないだろうが、世の中の流れというものはあるのだろうか、と考えてしまう。

政権交代に伴う政治の激動は続いているが、ひとまず次の流れは決まり、芸能人の麻薬汚染も裁判が進んでいて、というところで、ワイドショーのネタをまるで提供するかのように、急に事件報道が増えた。

流れが変わったのは先月末に明らかになった、34歳の結婚詐欺容疑の女周辺での男性6人不審死である。睡眠導入剤や練炭など、連続殺人事件ではないか、とメディアは色めきだった。被害者も女も、ブログに記述を残していることがいかにも現代的である。

そのあと、千葉のイギリス人英会話講師殺害事件で指名手配され逃走中の市橋容疑者が、名古屋で整形手術を行ったことがわかり、その際の写真が公開された。逃走2年以上、杳として行方が知れなかったが、ついに姿を現した。これだけの期間逃げつづけ、しかも整形手術ができるということは、支援者がいる可能性が高い。

鳥取でも35歳女の周辺で不審死が相次いでいる、と報道された。当初自殺や事故死としていたが、県警でも当初から事件性を想定していた模様。

かと思うと昨日は横浜で、暴力団員の男が3人に銃を発砲して負傷させたあと、立てこもった末に自殺した。

そしてさらに大きく報道されているのが、行方不明になっている島根県立大生が広島の山中で頭部のみの遺体となって発見されたニュース。トラブルは考えられない、と周辺が語っている一方、突然サークルをやめ、さらにバイトもやめる予定だったということから、身辺に大きな変化が起きていたことも伝えられている。

一連の事件はそれぞれ関係がないし、同時に起こっているのも偶然でしかないと思うが、それが何か一連のもののように思えてしまうのは、報道のなせるわざだろうか。横浜の事件をのぞけば、解決していないものばかりだ。
しかしやがて、これらの事件も忘れ去られていくのだろう。世の中はあわただしい。

ktu2003 at 10:08コメント(2)トラックバック(5)国内ニュース この記事をクリップ!

2009年11月05日

米大リーグのワールドシリーズは、ヤンキースが7−3でフィリーズを破り、9年ぶりに王座についた。

松井秀喜は5番指名打者として出場し、4打数3安打6打点の大活躍。これまでにも決勝打を含む2ホーマーと活躍しており、MVPに選ばれた。

天才バッター・イチローと比べると、記録面ではもちろん、名誉においてもWBC連覇などおくれをとっていた。
しかしいうまでもなく、松井も偉大な打者なのである。

けがが多くなっているとはいえ、コンスタントに20ホーマー、100打点以上をマークし続けている打者は、日本人ではもちろんメジャー全体でも数少ない。
ただ、ルーキーの年以来、ワールドシリーズには縁がなかった。今回は悲願の出場といえるだろうし、この活躍ぶりは、記憶に残る。いまだワールドシリーズ出場を果たせないイチローに、この点では勝ったといえるだろう。

今シーズン限りという報道が、シーズン当初からなされており、それは今もくすぶっている。だがこの活躍ぶり。チームを去ることはファンが許さない気がするのだが。

ktu2003 at 19:35コメント(0)トラックバック(29)プロ野球 この記事をクリップ!
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Profile
白川哲夫
1976年京都市生まれ。
大学非常勤講師(日本近現代史)。
及び団体嘱託職員。
専門は日本近代の戦争と社会について。
野球好き。特にタイガースと高校野球。
政治的スタンスは左。右翼はしたがって嫌い
だが研究対象やネタとしては興味がある。
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