2012年02月09日

 80年代の漫才ブームで「太平サブロー・シロー」として活躍したタレントの大平シロー(たいへい・しろー<本名・伊東博=いとう・ひろし>)さんが9日、大阪市内の病院で死去した。55歳。(毎日新聞)

ごく短い80年代の一時期とはいえ、一番面白い漫才コンビだったのではないかというコンビだった。
やすし・きよしがきよしの参院選出馬で、全盛期に終止符を打ったころに、そのやす・きよのものまねなどをネタにして、後継者とも一時は言われたぐらいである。

88年に独立したが、これで吉本から干されて仕事が激減。サブローはわびを入れて復帰したが、シローは復帰せず。92年にコンビは解散した。
その後シローはタレントとして東京でしばらく活動し、また参院選に出馬したりしたが、ふたたび輝くことはなかった。ただ吉本には復帰していて、今は放送作家として、裏方で活動していたという。サブローとの関係も、今は修復されていたようである。

ほんとうにおもしろかった芸人だという記憶しかない。ものまねのレパートリーが多かった。独立を企てていなかったら、今も第一線で活躍していたのではないだろうか。それぐらい、輝いていた一時期がある。

ktu2003 at 22:46コメント(0)トラックバック(1)訃報 この記事をクリップ!

2012年02月07日

野田政権による3月の自殺対策強化月間のキャッチフレーズ「GKB47」が、変更を迫られている。アイドルグループ名をもじったが、自殺対策に取り組む民間団体から批判が噴出。野田佳彦首相は6日の参院予算委員会で、「見た瞬間、違和感を感じた」と述べ、見直す考えを示した。(朝日新聞)

たまたま国会中継をテレビで見ていたら、この審議のときだった。与党議員が政府にこれだけ突っ込んで、事の撤回を迫るのは異例のことである。もともとこの「GKB」はゲートキーパー・ベーシック」の略だそうで、自殺防止に取り組む「門番」を47都道府県で増やすという意味のキャッチフレーズだった。

AKB48をもじったと明らかにわかるのはいいとしても、その元ネタがまったく浸透しておらず、加えて自殺防止というテーマでのキャッチフレーズとしては、いささか軽すぎないかという意見が、内部の議論の段階ですでにあったようだ。で、国会の場で担当の岡田大臣は「もう話は動き出している」としたが、藤村官房長官・野田首相が「違和感がある」と述べたうえ、石井予算委員長も「見直しを求める」とこれまた異例の発言。

今日になってフレーズは撤回され、ポスターも回収とあいなった。

しかし、それなりに国家の中枢を占める頭のいい人々が考えているはずなのだが、内部的にこれだけ異論のあったフレーズをなぜ表に出したのかがわからない。おそらく若者向けに迎合した結果なのだろうが、この種のテーマではさすがにまずかった。AKBの影響力はここまできているか、という証明にはなったが。

国会で審議すべきことは山ほどある。この程度のことは、ちゃんと詰めた形で世に出してもらわないと、無駄な審議時間が増える。

ktu2003 at 18:47コメント(0)トラックバック(2)国内ニュース この記事をクリップ!

2012年02月02日

沖縄防衛局が沖縄県宜野湾市長選の有権者リストを作成し、真部朗局長が投票を呼びかける「講話」を開いていた問題で、田中直紀防衛相は1日、真部氏を厳重注意処分にする方向で調整に入った。(朝日新聞)

公表された「講話」の内容を見る限りでは、特定の候補者に肩入れはせず、投票を呼び掛けているだけのようにも思える。だが、防衛局職員の「有権者リスト」を作成するというのは、一体なんなのであろうか。その必要がいったいどこにあったというのだろう。

普天間基地移設問題は、鳩山政権の無責任な約束から、民主党政権の期待外れの象徴になってしまっている。沖縄は、自民党から共産党まで、県外移設を主張している。それに対して、県内移設について「理解を得る」というのは一体なんであろうか。
結論が、沖縄の頭越しに決まってしまっている。もともとこの普天間問題については、96年以来の積み重ねがあり、移設先とされた名護市辺野古について、なんとか自公政権は知事の合意まで取り付けていた。とはいえ具体論に入ったら、なかなか話が進まなかったのである。そのうち政権交代があって、民主党は「県外移設」を主張していたから、沖縄県もそれに期待した。きっと打開策が何かあるのだろう、と思う。しかし鳩山元首相は何もできないままに、政権を投げ出した。そして話は元に戻ってしまった。アメリカとの約束を守ることだけが、命題になった。
一体、どこの国の味方なのだ。
アメリカとの約束がもっとも重要なのなら、はじめから沖縄の意見など聞く耳持たない、という姿勢のほうが、まだすっきりしている。それを「地元の理解を得る」などといっておいて、所詮は札束でひっぱたくぐらいしかアイディアがない。

こうして沖縄県側は、「県外移設」でまとまってしまった。もし日本政府が、日本国民を代表する政府であるならば、せめて「県外移設」の方向を断固として主張すべきなのである。その努力をしたが、アメリカ側が聞く耳持たない、というレベルにすら到達できず、アメリカ側の主張をのむしかないのが日本なのだ、という現実だけを見せられたら、沖縄県人でなくても憤る。

そしてまるで厄介者を扱うかのように、防衛当局がふるまっていることがよくわかるのが、今回の事態だと思われる。
野田首相も、こういう問題を扱う大臣になぜあのような人物を人選するのか。まともに防衛問題の知識もない人間がやれるような状況ではない。もっとまじめに政治をやってほしい。

ktu2003 at 22:50コメント(0)トラックバック(1)国内ニュース この記事をクリップ!

2012年01月31日

文章を書くということの大変さを、最近になって改めて実感する。
自分自身で文章をつむいでいくときもそうだが、大学で受け持っている授業の試験の採点をしていて、痛感したのである。

整った文章というものは、誰でもが書けるわけではない、ということだ。
だからこそプロの物書きというのが成り立つのだろうが。

とにかく日本語がまともに書けるという能力を、もっとまともに養成し、評価せねばならない。そうでなければ、どれだけ海外留学しても、語学力を鍛えても、意味がないだろう。

大学入試レベルでも、ごく一部の大学・問題をのぞいては文章力が問われる場面はほとんどない。もっとも論述問題は採点が大変だという、問題を作成する側の事情もあるようだが。

ツイッターレベルだと疑問だが、ブログを閲覧していると、さすが日々ブログを書いている人は、それなりの文章力があると見受けられる人が多いようだ。とはいっても、日常会話の延長線のような内容と、時事問題や学術的な内容を書いている場合とではずいぶん違う。

自分もものを書く職業のはしくれとして、日々その力を磨いておきたいものである。材料がないとなかなか筆は進まない(最近はもっぱらパソコンだから、筆といわず指というべきか)。

ktu2003 at 17:58コメント(0)トラックバック(0)雑記 この記事をクリップ!

2012年01月27日

国民新党の亀井静香代表(75)と石原慎太郎・東京都知事(79)が25日に会談した際、3月中に石原氏を党首とする新党結成で合意していたことが分かった。保守勢力の再結集を目指しており、国民新党の大半と民主党、たちあがれ日本の一部が参加する見通し。大阪維新の会を率いる大阪市の橋下徹市長との連携が焦点になる。 (朝日新聞)

私の思想とはまったく相容れないとは思うが、むしろこういう勢力が結集してくれること自体は、政治のあり方としては歓迎したいのである。自民党にも民主党にも右派層が散らばっていて、わかりにくい。

ただそのトップに、石原都知事しか用意できないとするなら、この勢力の将来もそう明るくはないだろう。そこで橋下市長との連携になってくるのだと思うが。
ただ、橋下市長、あるいは大村愛知県知事・河村名古屋市長などとの連携というのは、地方自治の問題という文脈から考えると可能なのかもしれないが、外交・安保などにおいても果たして可能なのかは疑わしいところである。

みんなの党に代表されるような、新自由主義に対してどういう立場をとるのかといった問題もある。自民・民主に代わる一大勢力となるかどうかは、今国民が求めているものに対してどのような解決策を提示できるかにかかっている。変に国家主義的なスタンスをとっても、国民は長期的にはついてこない。

石原・橋下氏が国政に参加する方向を選択するかどうかも、この勢力の成功に関係するだろう。しかし石原首相の実現だけはまずいと思う。

ktu2003 at 18:52コメント(0)トラックバック(3)国内ニュース この記事をクリップ!

2012年01月25日

ダルビッシュの退団会見には少し考えさせられるものがあった。

彼はメジャー志向ではない。それは過去にそうコメントしていることからわかる。ひとつには、出自の問題が関係していたはずである。彼にとっては、日本社会に受け入れられることの重要性が相当なものだったからだ。

だが、
「僕はすごく、勝負がしたい。それが成り立たなくなり、モチベーションを保つのが難しくなった」
「試合前に対戦相手から『投げないで』とか、『打てない』とか聞いていると、フェアではないのでは、と引っかかっていた

というコメントに、彼の現在の心境は集約されているのだろう。

昔はメジャーなど考えることができなかったから、記録とかチームの優勝とかいう目標を定めることができた。ただ、メジャーリーグという場が、今の選手には用意されている。日本の打者たちは決して、「打てない」ということを本心で述べてはおらず、打ってやるという気持ちで臨んでいると信じたい。ただ、近年全体的に打者は小粒になってきているし、統一球の影響で打者が不利になった。また、ダルビッシュを燃えさせるような対決も数少なくなっていたのだろう。そのことは、日本球界ももう少し深刻に受け止める必要があるのではないか。メジャー流出を嘆くよりも。

メジャーならそういう打者がたくさんいるのかというと、実はそうでもないように思うのだが、新しい環境であることは間違いない。イチローは少なくともいる。「日本選手の評価が下がっている」ことにも意識がある。これまでの日本人選手のコメントと比べると、やはり違っている。自分は日本人、あるいは日本を背負うという意識がある。心配なのは違う環境への適応能力だ。

今日本が送り出せる最高の選手であることは間違いない。メジャーが驚愕する成績を残すことを期待したい。

ktu2003 at 23:09コメント(0)トラックバック(4)プロ野球 この記事をクリップ!

2012年01月24日

東京電力福島第一原発事故対応のため設置され、避難区域の設定や除染方針の決定を行ってきた政府の「原子力災害対策本部」の会議の議事録が、事故直後の設置以来まったく作成されていないことが二十三日、分かった。(東京新聞)

一応日本も世界の中では「主要国」の一員のはずだし、その政府で原発事故対策にあたる面々はそれなりの頭脳の持ち主だとは思うのだが、こんな初歩的なことができていないというのは、一体どういうわけなのだろうか。

公文書管理法が施行されるまでもなく、この会議が国にとって最重要事項であることは誰もがわかっていたはず。誰が何を言い、そして何事かが決まるまでに何があったのか。そういう記録を残しておくことは、この事故について検証するうえで不可欠であろう。まだ事故自体が終わってもいないのだが、何度でもさかのぼって考え直す必要があった。しかし正確な記録はもはや望むべくもない。

日本だけではなく、世界にとって教訓とするべき記録だったのに。

記録に残すことへの意識の弱さ。それは、この国の「歴史」に対する姿勢にもつながっているように思う。大河ドラマや歴史小説をありがたがることよりも、そうした意識こそが「歴史」を大事にするということなのだが。

ktu2003 at 19:02コメント(0)トラックバック(1)国内ニュース この記事をクリップ!

2012年01月21日

今年の大相撲界は、ここ2年とは様相が変わってきそうな予感がしてきた。

前半から白鵬の安定感は抜群だったが、大関陣も好調で終盤に突入した。
白鵬が21回目の対戦にして関脇鶴竜に敗れると、相撲が崩れた。

好調を維持したのは、大関の把瑠都。初日からの連勝を続け、稀勢の里戦では変化をみせてブーイングも浴びたが、13連勝を果たして初優勝を遂げた。今日も勝って14連勝である。

把瑠都はエストニア出身初の力士。アマ時代の相撲経験からプロを希望した。母国ではバーの用心棒をしていたという。その恵まれた体格をいかし、あっという間に出世していったが、ひざのけがに悩まされて、何度も休場し、番付を下げた。一時は上位にいけないかとも懸念されたが、徐々に実力をつけて大関まで上がってきた。しかしそこからまた停滞。成績が上がらず、素行を注意されることもしばしば。ハートの弱さも指摘されている。
昨年あたりから、安定感がやや増してはきた。2ケタ勝利を続けてきた。だが優勝争いに絡むことはできていなかった。

巨体を利しての吊りや投げなど、スケールの大きな相撲に特徴がある。白鵬といえども、勝つのは容易ではない。来場所一気に綱獲りといくかどうかは、なんともいえないところだが、ヨーロッパ人初の横綱有力候補に名乗りをあげた。

抜群の安定感を誇ってきた横綱白鵬も、ここのところは優勝しながらも星を落とすことが増えてきた。琴奨菊・稀勢の里が大関に昇進するなど、白鵬の独走が脅かされつつあるとみることはできる。今場所だけのことでいうのは早計だが、朝青龍引退後の構図が少し変化する兆しが、ようやく見えたのではないか。
白鵬を中心としながらも、大関陣がこれまでよりも対抗するようになり、優勝争いが混とんとしてくるようになれば、相撲人気も少しは盛り返すのではないか。そんな期待をしている。

初顔ながら白鵬に善戦した高安、大学から早い出世を遂げてきた妙義龍、デビューから27連勝した佐久間山など、新しい力士も次々に現れている。外国出身力士も、モンゴル勢はまだ続々と台頭してきそうだし、来場所にはアフリカ出身者がはじめてデビューする。八百長でだいぶ力士がいなくなって、新しい流れが台頭する余地が出てきたともいえる。今年はそういう大相撲の一年になりそうである。

ktu2003 at 18:14コメント(0)トラックバック(0)スポーツ全般 この記事をクリップ!

2012年01月18日

入学時期のあり方を検討してきた東京大学のワーキンググループ(座長・清水孝雄副学長)は、従来の4月入学を全廃し、海外で主流である秋入学への全面移行を求める素案を中間報告としてまとめた。国際的な大学間の競争に対応し、学生の海外留学を促すことなどを理由に挙げている。(朝日新聞)

いよいよ具体的に話が動き出したといえるのだろうか。
大学の秋入学に関しては以前、当ブログでふれたことがある。
その時も述べたことだが、私はこの転換には基本的に賛成である。とくに、大学に合わせて小・中・高も時期を変えるのではなくて、大学という場においてのみ秋入学に転換し、その間の空白期間をつくることのメリットを重視しているからである。

学校の勉強ではない何かを、今後の大学生活あるいは人生に向けて身に着けるための重要な期間とできるのではないか。高校を卒業して働くならともかく、大学はさらに4年間。その間に、世の中的には大人として扱われるし、アルバイトなどの形で社会とのかかわり方も変化する。恋愛も高校までと比べれば、はるかに自由になる。しかし身分は学生といういまだ社会的に自立していない立場である。いってみれば中途半端なのだ。

大学の生活が始まってしまうと、今はそれなりに忙しい。だから、思い切ったことをやってみる期間としてちょうどいいと思うのである。ボランティア活動をやるもよし、バイトをやるもよし。留学や長期の旅行などもよいだろう。思いっきり趣味や遊びに費やしてもいいと思う。将来に向けた勉強をしたければしてもいい。大学側が、その間の課題を課すことがあってもいいだろう。その過程で、受験勉強のリハビリができるともいえるし、大学で何をしたらいいか、とじっくり考えることもできる。

もちろん課題も多い。会社や役所などの区切りは4月だ。このシステムとどう整合性をとるのかといった問題や、半年の空白期間の経済的な負担が本人や親にのしかかる。だからことは大学だけの問題にとどまらない。ただ、10代後半の若者がいろんなことにチャレンジする動きが世の中に広がったら、それだけで大きな刺激になりそうな気がする。

「空白期間」というのは実際には、すでに現実の問題である。大学全入時代といわれる今日、私大を中心に推薦入学等で早々と進路を決めてしまう人の割合は、けっこう高い。そうすると、卒業までの数か月間が、受験勉強もせずにすでにそういう状態に近い(高校にはもちろん在籍しているわけだが)。そうした問題を認識して、推薦入学者に課題を与えている大学もある。

また大学入試自体を少しずらし、4〜5月あたりにすれば、冬の寒い時期の入試を避けて病気や交通トラブルなどの可能性を減らすこともできるのではないか。

いずれにしろ東大が動けば、他の大学や社会も動く。そういう横並びの気質は大いに問題だが。







ktu2003 at 20:15コメント(0)トラックバック(4)国内ニュース この記事をクリップ!

2012年01月17日

阪神・淡路大震災から17年が過ぎた。今年は東日本大震災の被災者も追悼行事に参加、またその震災の追悼も行われた。
大災害が起きる間隔として、16年は短すぎる。今やこの国は、戦争の恐怖よりも大地震の恐怖におびえているといっても過言ではあるまい。

2つの震災を、様々な状況の中で日本の人々は経験し、物理的にだけでなく、心理的にも大きく揺さぶられた。阪神・淡路地域の一部では、いまだ震災前に戻らない経済指標・人口分布がある。おそらく東日本大震災でもそういう場所が続出するだろう。

阪神の教訓が生きた部分もある。生きなかった部分もある。そして、阪神とは違った新しい問題が起こった部分もある。いずれにしろ、この17年で日本は大きく変わっただろうし、今後も大きく変わらざるを得ない。

突然すべてが失われてしまう瞬間がある。そんな体験を国民の多くが味わい、あるいは見つめた社会は、どんな社会になるのだろう。いや、どんな社会にすべきなのだろうか。私は少なくとも、他国や他人との競争に明け暮れ、金銭的な豊かさや経済成長を追求し続ける社会にすべきではないと考えているし、多くの人もそれを求めないであろうと考えてもいる。そのむなしさを認識せざるを得ないからだ。

そしてそういう考え方を、あるいは世界の人々に広げることができるのではないか。それこそ日本が新しい世界をつくる手がかりになるのではないか。そう考えている。

ktu2003 at 18:51コメント(0)トラックバック(0)雑記 この記事をクリップ!
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白川哲夫
1976年京都市生まれ。
大学非常勤講師(日本近現代史)。
及び団体嘱託職員。
専門は日本近代の戦争と社会について。
野球好き。特にタイガースと高校野球。
政治的スタンスは左。右翼はしたがって嫌い
だが研究対象やネタとしては興味がある。
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