2006年03月12日

ミロシェビッチ元ユーゴ大統領死去

 旧ユーゴスラビア紛争で集団虐殺や戦争犯罪に問われ、旧ユーゴ国際戦犯法廷(オランダ・ハーグ)で公判中だった元ユーゴ大統領、スロボダン・ミロシェビッチ被告が11日午前、ハーグの拘置所の独房で死亡しているのが見つかった。64歳だった。
 
被告の死亡により、公訴は取り下げられ、裁判は中止になる。20万人前後の死者と約400万人の難民を出したとされる旧ユーゴ紛争への元国家元首の戦争犯罪を問う法廷の試みは志半ばに終わり、虐殺の原因と責任を解明する作業は大きくつまずくことになる。
 
ミロシェビッチ被告がベッドで死亡しているのを同日朝、拘置所の職員が発見した。被告は心臓に持病を持つうえ高血圧に悩まされていた。
 
被告は90年にセルビア共和国大統領に当選。旧ユーゴ連邦崩壊後、ボスニア・ヘルツェゴビナでの集団虐殺など「民族浄化」に関与したとして99年に起訴され、01年にセルビア当局に拘束されてハーグに移送された。
 
公判でミロシェビッチ被告は戦犯法廷の意義を否定、自らの無罪を主張した。北大西洋条約機構(NATO)による99年のユーゴ空爆による被害も「米国による犯罪」と主張するなど、検察側と全面対立していた。 (朝日新聞)

初めて戦争犯罪が「国際戦犯法廷」という形で裁かれている、のがユーゴ紛争である。
その最大の大物がミロシュビッチ氏であった。
冷戦の終結とともにユーゴの指導者となり、民族主義政策を実行する。
最後は民衆蜂起によって政権を追われた。

ただ戦争犯罪を直接的に実行した司令官クラスは現在も逃亡中である。

この時代のユーゴ連邦の指導者も、次々と世を去った。
今年初めにはコソボ自治州の指導者だったルゴバ氏も亡くなっている。
ミロシェビッチ氏の死は、地域の一時代の終わりを画するものである。
ユーゴも今や四分五裂して、それぞれ民族国家となったが、平和は維持され続けるだろうか。



ktu2003 at 09:44コメント(1)トラックバック(3)訃報  

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1. 海外ニュース  [ 共通テーマ ]   2006年03月12日 20:48
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2. 旧ユーゴスラビアのミロシェビッチ元大統領が死亡  [ 日本の中心で、馬鹿を叫ぶ! ]   2006年03月12日 21:29
旧ユーゴスラビア紛争でジェノサイドや人道に対する罪などに問われているミロシェビッチ元ユーゴ大統領が国連の旧ユーゴ戦犯法廷の裁判途中で死亡しました。心臓病の持病があり、健康状態が悪かったそうです。これで現在裁判中のフセイン元イラク大統領もきっと同じように健...
3. ミロシェビッチ死す  [ 煩悩のお散歩 ]   2006年03月13日 22:47
旧ユーゴのミロシェビッチ大統領が、ハーグの刑務所でなくなったそうです。 なんというか「あ、死んじゃったの」というのがニュースで知った時の一声。

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1. Posted by 洛北孫子亭   2006年03月12日 22:20
平和ですか?大丈夫でしょう。
何処かの国が資金援助をしない限り。

それにしても、彼が失脚した直後に、国の名前と実質が消え去る直前のユーゴを訪問した人間としては、些か感慨深いモノがあります。
もっとも、戦犯法廷に立つミロシェビッチの姿を見ると、いつも思うのです。彼よりも遥かに戦犯法廷で裁かれなければならない人間が、のうのうとベッドで安らかに眠っている、と。

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