秋葉原で無差別殺人

あえて今日、という日を選んだのだろうか。

8日午後0時半ごろ、東京都千代田区外神田のJR秋葉原駅近くの路上で、トラックが人をはね、降りてきた男が刃物で次々と通行人らを刺した。警視庁万世橋署員が110番を受けて駆け付け、殺人未遂の現行犯で男を逮捕した。男女17人が負傷し、このうち男性6人と女性1人の死亡が病院で確認された。（時事通信）

日曜日の秋葉原、といえばさぞや賑やかなことであろう。休日を楽しんでいた人々に、突然殺人者が襲い掛かってきた。
通り魔的な殺人事件としては、２００１年に起きた大教大池田小学校乱入事件で８人の子供が殺されたが、それに次ぐものだ、という。奇しくも、というかその事件が起こったのが、７年前の今日だったのだ。それを犯人は意識したのだろうか。

犯人は静岡県からわざわざ車を運転してやってきたようで、あえて秋葉原で事件を起そうとしたのであろう。詳しい動機についてはまだ不明なようだが、「世の中がいやになった」とか、要するにこの種の事件で犯人が語る、世の中への決定的な不信、ということになるんだろう。
それが何であれ、事件に巻き込まれた人々にはまったく関係のないことである。

世の中に容れられないからといって、こういう犯罪に走り、そして裁判で反省の言葉すら述べることもなく、死刑台に消えていく。そこまでのあらすじが見えて、しかしそれで何が解決するというわけでもない。おそらくまたどこかで事件が起きるかもしれない、という恐怖だけが残ってしまう。

この事件に刺激を受けて、模倣犯的な存在が現れる危険性が懸念される。

http://plaza.rakuten.co.jp/tsumuratakumi/diary/200806080005/