2011年08月20日
夏の甲子園決勝〜日大三、圧勝〜
史上初めて、午前中にプレイボールがかかる決勝戦。
日大三11−0光星学院
前の稿に「どちらかが一方的に打ちまくる試合」の可能性を指摘しておいたが、そのとおりになった。
序盤はむしろ光星のほうが押していた感触もあった。
しかし3回裏、2死からの死球をきっかけに、高山の3ランが飛び出し、主導権を握った。
そして5回にも内野ゴロの間に1点を追加すると、7回には鈴木の2ランなどで5点を追加し、勝負を決めた。
日大三・吉永は徐々にスピードが上がり、光星打線を寄せ付けなかった。結果的には圧倒的な勝利だった。
光星は投手の踏ん張りがかぎだった。秋田のストレートは見るべきものがあった。しかし、秋田の投じた甘いコースを日大三打線は見逃さなかった。
今大会の日大三は、投打にスケールの大きさを見せた。自慢の強力打線は初戦から炸裂した。10年前もすごい打線だったが、それに匹敵するものだった。一方で、エース吉永は140キロ台後半のストレートと、スライダー・シンカーをあやつったレベルの高い投球を見せた。前年春準優勝、今年春ベスト4と、経験を積んできたことも有利に働いたといえようか。
光星学院は投打に高いレベルで安定して決勝まで上がってきた。東北には野球留学している選手を主体としたチームが、強力なチームを作って甲子園に出てくるケースが多い。だが本大会では、予選ほど楽には勝たせてもらえず、なかなか上位には勝ち上がれない。その中にあって光星学院は、過去の出場時と同様、安定的に上位に進出している。そして初めての決勝に挑んだが、エラーなどのミスがあり、力及ばなかった。
正直にいえば、光星は青森のチームとはいえレギュラーは大阪・沖縄出身選手が主体。かつて弱小といわれた地域のレベルアップには大いに貢献してきたが、東北が真に安定して強い地域になり、優勝を獲得するためにはそろそろ東北の選手主体の強力なチームを作ってきてほしいのである。そういうチームが勝てる環境は整ってきていると思うし、そんなチームが近い将来優勝を果たすときこそ、感動を世に与えるだろう。
今年は東日本大震災の影響で試合時間が早くなり、3試合日、2試合日も含めて8時開始。しかし節電のためとはいえ案外これはいいのではないかと思った。そもそも8時半開始になったのは阪神大震災の被災者に配慮して。それ以前は8時開始だった。
試合の少ない日も含めて8時開始にするというのは、暑さを回避するうえでも有効である。その意味で決勝の午前中開始というのも、定着させてもいいかもしれない。電力への配慮は今後ずっと続けねばならないということからも。
今大会は抜けたチームがないといわれ、延長戦が最多タイの8試合、1点差ゲームも16試合、サヨナラも7試合あるなど、激戦が続いた。9回の土壇場で試合がひっくり返ることも多かった。面白い試合が多かったということだ。優勝したのは日大三だが、MVPは昨年の屈辱から這い上がった能代商であろう。昨年敗北した鹿児島県勢を打ち破り、2勝を挙げたことはまさに「もしドラ」をもしのぐ成功物語だった。
次の稿では例によって、今年の高校野球を地区別に振り返りたい。
日大三11−0光星学院
前の稿に「どちらかが一方的に打ちまくる試合」の可能性を指摘しておいたが、そのとおりになった。
序盤はむしろ光星のほうが押していた感触もあった。
しかし3回裏、2死からの死球をきっかけに、高山の3ランが飛び出し、主導権を握った。
そして5回にも内野ゴロの間に1点を追加すると、7回には鈴木の2ランなどで5点を追加し、勝負を決めた。
日大三・吉永は徐々にスピードが上がり、光星打線を寄せ付けなかった。結果的には圧倒的な勝利だった。
光星は投手の踏ん張りがかぎだった。秋田のストレートは見るべきものがあった。しかし、秋田の投じた甘いコースを日大三打線は見逃さなかった。
今大会の日大三は、投打にスケールの大きさを見せた。自慢の強力打線は初戦から炸裂した。10年前もすごい打線だったが、それに匹敵するものだった。一方で、エース吉永は140キロ台後半のストレートと、スライダー・シンカーをあやつったレベルの高い投球を見せた。前年春準優勝、今年春ベスト4と、経験を積んできたことも有利に働いたといえようか。
光星学院は投打に高いレベルで安定して決勝まで上がってきた。東北には野球留学している選手を主体としたチームが、強力なチームを作って甲子園に出てくるケースが多い。だが本大会では、予選ほど楽には勝たせてもらえず、なかなか上位には勝ち上がれない。その中にあって光星学院は、過去の出場時と同様、安定的に上位に進出している。そして初めての決勝に挑んだが、エラーなどのミスがあり、力及ばなかった。
正直にいえば、光星は青森のチームとはいえレギュラーは大阪・沖縄出身選手が主体。かつて弱小といわれた地域のレベルアップには大いに貢献してきたが、東北が真に安定して強い地域になり、優勝を獲得するためにはそろそろ東北の選手主体の強力なチームを作ってきてほしいのである。そういうチームが勝てる環境は整ってきていると思うし、そんなチームが近い将来優勝を果たすときこそ、感動を世に与えるだろう。
今年は東日本大震災の影響で試合時間が早くなり、3試合日、2試合日も含めて8時開始。しかし節電のためとはいえ案外これはいいのではないかと思った。そもそも8時半開始になったのは阪神大震災の被災者に配慮して。それ以前は8時開始だった。
試合の少ない日も含めて8時開始にするというのは、暑さを回避するうえでも有効である。その意味で決勝の午前中開始というのも、定着させてもいいかもしれない。電力への配慮は今後ずっと続けねばならないということからも。
今大会は抜けたチームがないといわれ、延長戦が最多タイの8試合、1点差ゲームも16試合、サヨナラも7試合あるなど、激戦が続いた。9回の土壇場で試合がひっくり返ることも多かった。面白い試合が多かったということだ。優勝したのは日大三だが、MVPは昨年の屈辱から這い上がった能代商であろう。昨年敗北した鹿児島県勢を打ち破り、2勝を挙げたことはまさに「もしドラ」をもしのぐ成功物語だった。
次の稿では例によって、今年の高校野球を地区別に振り返りたい。
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日大三11−0光星学院
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日大三、11―0で光星学院に圧勝…甲子園決勝(読売新聞) - goo ニュース
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その故かどうか? 今朝.
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チ ー ム
1
2
3
4
5
6
7
8
9
計
光星学院(青森県)
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
日大三(西東京)
0
0
3
0
1
0
5
2
X
11
【投手−捕手】(光)秋田、李−松本(三)吉永−鈴木.
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