2011年09月09日

震災のあと〜18.死の町〜

 東京電力福島第1原発周辺を「死の町」と評した鉢呂吉雄経済産業相は9日午後の記者会見で、自らの発言について「被災地の皆さんに誤解を与えた」として陳謝し、発言を撤回した。ただ、野党は「大臣として失格」(大島理森自民党副総裁)などと批判しており、臨時国会で野田佳彦首相の任命責任を含め、厳しく追及していく構えだ。(時事通信)

これは失言ということで処理されるようだが、「ゴーストタウン」という表現ならすでに報道でも使われているはず。「死の町」というのは意味は違うとはいえ、ニュアンスとしては同類だと思う。
問題は、その事態を処理する側の人間が口走ってしまうことなのである。どこか他人事として見ている空気が感じられる。東京じゃなくて、所詮東北のことだからなのか。

自民党も失言を批判するのは結構だが、ではその「死の町」と形容されるような状態を、二度と生み出さないためにどうするのか?それを考えてもらいたい。現実に、その地域に人は住めなくなってしまい、いつ元に戻れるかすらわからないのである。

この原発の事態が収束しないうちに、潜在的な放射能への恐怖は広がり続けている。事態が収束したあと、福島県産の農作物は商品として売れるのか?新しく人々が住もうと考えるのか?いかに安全になったといったところで、この事故の記憶が残っている中で、積極的に選択してくれる人々がどのくらいいるだろうか。
広島や長崎の被爆者に対しても、いまだに差別が残っている。それが、福島で再現されないといえるだろうか。起こってしまったことは取り返しがつかない。

科学的に、本当に安全になったときには、何度でもそのアナウンスを繰り返すよりほかないだろうが、果たしてそれを人々が信じるか。それは、時の政府への信用次第である。民主党ではなく、自民党の政権なら信用が取り戻せるだろうか。おそらくそういう問題ではないだろう。



ktu2003 at 19:13コメント(0)トラックバック(3)国内ニュース  

トラックバックURL

トラックバック一覧

1. 「死の町」「放射能付けた」鉢呂経産相の不穏当発言  [ つらつら日暮らし ]   2011年09月10日 06:44
何だろう?気の効いたことを言っているつもりで、もの凄いアホなことを言っているというのは、人間性に問題があるからなのでしょう。
2. 鉢呂経産相「死の町」発言を撤回  [ 王様の耳はロバの耳 ]   2011年09月10日 10:20
鉢呂経産相「死のまち」発言を撤回、陳謝(朝日新聞) - goo ニュース 鉢呂吉雄経産相が8日野田首相と福島原発周辺の市町村を視察した後、9日の閣議後に その市町村を「死の町」と述べた事については既に当人による発言の撤回と陳謝がなされた。 これで一件落着になるか...
3. 鉢呂吉雄経済産業大臣の発言・・・  [ 本質 ]   2011年09月11日 19:28
鉢呂吉雄経済産業大臣・原子力経済被害担当(64)の残念な発言について。 報道陣の

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
Archives
最新コメント
livedoor プロフィール

ktu2003

  • ライブドアブログ