2012年12月31日

2012年を振り返る

今年もあと十数時間で終わろうとしている。あとは大掃除が少し残っている。

あの悪夢のような2011年を受けての今年。復興は果たして進んだだろうか。いまだ福島は、事態の収束が見えない。津波にさらわれた地域も、街づくりの具体的な計画さえまだ決まっていないのである。そんな中で、原子力発電所をめぐる問題が今年の最大のトピックだったといってもよい。5月には、全原発が停止した。
安保以来といってもいい国会を取り囲んだデモ。それは、団体の動員ではない、個人個人の思いが集まったもの。しかしそれを、政治勢力に反映させることはできなかった。世の中は変わらない。果たしてそうだろうか。
そういうテーマでデモができるということ。すでに世の中は変わったのである。あとは、具体的に次の時代をどういう風に描くかなのだ。

民主党に寄せられた期待はもろくも崩れ、師走の選挙で再び政権は自公に戻った。5年ぶりに安倍氏が首相に復帰し、民主党時代の政策見直しを打ち出している。その中には、時代に逆行するものも見受けられるが、選挙に勝利した自公はどんどん進めていくだろう。公共事業の復活、原発再稼働、社会保障の削減等々、それを人々が求めていたとは思えないのだが、選挙のマジックである。そして憲法の改正が俎上に乗ってくる。変革があるとしても、それが人々の幸せにつながるかどうか非常に疑わしい。

民主党は再建が困難なほどに落ち込み、代わって縮小した期待を集めるのは維新の会とみんなの党である。ただ、両方とも基盤が弱い上に、政策が詰め切れておらず、自民党に対抗する勢力としては力不足である。政界再編を仕掛けるしかない。現時点ではむしろ、自民党の補完勢力になるような役割のほうが濃厚である。

昨年に比べれば、全体的に日本は平穏だったといえると思う。もちろん、悲惨な事件・事故は絶えないとはいえ。
しかし、社会に余裕がなくなったことが、生活保護への風あたりが強くなったことや、男女の役割分担の伝統回帰の現象などに見え隠れしている。
中国・韓国との領土問題の悪化が顕著であった。これに対する世論の動向も、社会の余裕のなさが表れている。余裕のなさ、というのはもちろん経済情勢である。震災のダメージから立ち直れない被災地。パナソニックやシャープといった製造業大手の不振。中国・韓国との関係悪化に伴う輸出へのダメージ。欧州の経済も厳しい。

スポーツ界ではロンドン五輪が最大のトピック。金メダルが7つにとどまったとはいえ、幅広い競技で活躍を見せ、それなりの盛り上がりは見せた。柔道の落ち込みは残念だった。プロ野球は世代交代の1年。次々と名選手が引退を表明し、松井の引退は特に一時代の終わりを感じさせた。サッカーでも中山が引退したが、次世代はサッカーの方がまだしも育ってきているのかな、と感じる。しかし経済不振は、全般的にスポーツ界にも強い影響を与えている。
芸能界も不況の波をかぶっている。新たなスターはなかなかごり押しからは生まれない。AKBとジャニーズと、芸のないタレントがはびこり、そしてスキャンダルや不祥事によって次々と消えていく。そんなことが繰り返されていくうちに、業界が衰弱していく。

多くの著名人が亡くなったのも今年である。新藤兼人・山田五十鈴・大滝秀治・森光子と、高齢になっても活躍を続けた芸能人が相次いで逝ったかと思えば、ホイットニー=ヒューストンや中村勘三郎の早すぎる死もあった。高齢化社会が進んでいる。自分も年を取る。知ってる著名人を見送ることは今後も増えるだろう。

暗い話が多いが、山中伸弥氏のノーベル賞受賞は喜ばしかった。彼の研究は世界を変える可能性を持つ。日本がその技術を大切に育てていくべきである。

私個人にとっては、よくいえば平穏、悪く言えば停滞ということで、昨年となんだか同じになってしまった。日常の幸せは感じているが、新しい展開を起こさないとずるずるいってしまいそうだ。体調は幸いいい。来年は新しい方向に踏み出す年になる。気を引き締めていかねばならない。楽観を許さないが、かといって暗くならず、淡々と前向きにいければと思う。

それではみなさま、よいお年を。

ktu2003 at 10:08コメント(0)トラックバック(0)雑記  

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
Archives
「最新トラックバック」は提供を終了しました。
最新コメント
livedoor プロフィール

ktu2003

  • ライブドアブログ