2014年02月05日

こんなのしかいないの?〜NHK経営委員〜

1993年に抗議先の朝日新聞社で拳銃自殺した右翼団体元幹部について、NHK経営委員の長谷川三千子埼玉大学名誉教授(67)が昨年10月、この自殺を礼賛する追悼文を発表していたことが分かった。メディアへの暴力による圧力には全く触れず、刑事事件の当事者を擁護したと読める内容で、NHK経営委員の資質を問う声が出ている。(毎日新聞)

いくら今の日本に優れた人材が少なくなっているのだとしても、さすがにこんなのしかいないとは思いたくないところだが。

長谷川氏といえばつい先日も、性別役割をめぐってあまりに時代錯誤的な思想を表に出して、物議をかもしたところだ。本人の実体験も踏まえてのことだから、それはまだしも理解可能だったが、今回にいたってはもうどうしようもない。くだんの野村秋介といえば、朝日新聞に拳銃持って乗り込んで、自殺した人物である。だいたい拳銃を持ってること自体が違法であり、新聞社にそれで圧力をかけるなど、どんなに優れた思想を背景にしていたとしても、肯定することはあり得ない。

長谷川氏は「思想信条の自由」と言っているらしい。だが、刑事事件を起こした人物のその行動を公に礼賛する「自由」はさすがに日本においてもないだろう。日本の公共放送の経営に意見する人間の一人に、こんな人物が含まれる時代になったというのは、それだけで日本の危機だと思う。

田母神氏の応援演説で思いのたけをぶちまけていた百田尚樹氏も同類のようだ。きっと、書く本書く本がベストセラーになり、首相に気に入られ、自分の思想が世に認められているとでも思っているのだろう。自分の思想を放送に直接反映するわけではないからいいのだ、というが、番組の内容については当然意見を出すだろう。そのとき、明らかに自分の思想に反する番組に対してどんな態度をとるか、懸念されてしょうがない。2人とも、NHK経営委員という立場がどういうものかわかっていないようだ。

「公正・中立」というのは根本的には人間がやる以上、ありえない。だが、公職につくということはそのへんを少なくともわきまえた言動や行動をしてください、ということである。違法でないから何を言ってもいいという話ではない。

それにしても首相に近い人たちというのは、これまでの首相に「近い人」と比べてもレベルの低さが際立っている。歴代首相はもちろんさまざまなブレーンとなる人物を活用してきたが、それなりの見識を持っている人々が多かったように思う。彼らは政治家に助言し、時には批判もして自分の考えを政治に反映させようとした。しかるにこの2人は、首相に近いということで舞い上がったのかどうなのか、自己主張を繰り広げているだけである。

戦前にもファナティックな主張で時代の寵児となった論客がたくさんいた。彼らの意見が通った国は破滅した。その時代よりは、日本は進歩したと思いたいところである。そのためには、徹底的に批判を続けるしかない。



ktu2003 at 19:27コメント(0)トラックバック(2)国内ニュース  

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2. 麻原彰晃か長谷川三千子か  [ 反戦塾 ]   2014年02月07日 18:59
 今日の毎日新聞トップのタイトルは次の通りだ。「新聞社拳銃自殺事件」「NHK経営委員が礼賛」「メディアへの圧力評価」である。  これだけでは何のことかわからない

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