2014年10月09日

韓国、産経新聞の報道で記者を起訴

ソウル中央地検は8日、ウェブサイトに書いた記事で韓国の朴槿恵(パククネ)大統領の名誉を毀損(きそん)したとして、産経新聞の加藤達也・前ソウル支局長(48)を情報通信網法違反の罪で在宅起訴し、発表した。報道をめぐって外国メディアの記者を起訴するのは極めて異例だ。(朝日新聞)

産経新聞がどんなに信用ならない新聞であったとしても、報道内容をめぐって刑事事件にしてしまうというのは、およそ民主国家のやることではない。しかも報道内容は朝鮮日報の引用であり、新聞社の主体的な記事ですらなかったのだ。朝鮮日報には何のおとがめもない。

ことは朴大統領の、セウォル号沈没事故当日の行動について。当日男性と会っていたのではないか、という噂が流れている、という報道だった。それを報道することにどんな意味があるのかはともかくとして、セウォル号事故をめぐって大統領への風あたりが強まっているということを伝える程度の意味はあると思う。記者が悪意を持っていたかどうかは論証のしようがない。

しかしこの程度の報道で刑事事件にしていたら、日本など全週刊誌・新聞社が訴追されてしまうであろう。天皇家をめぐるプライベートな報道ですら、現代日本では刑事事件にならないのである。

民主化され、経済も先進国に遜色なくなってきた韓国だが、政治・経済・社会システムではいまだ、軍事政権時代の負の遺産が残っているといわれる。大統領の権力が非常に強いのもその一つだろう。そして言論・報道の自由について、どの程度の認識がなされているだろうか。そして、産経新聞が歴史問題で韓国批判を強めていることと、おそらく無関係でもないだろう。ただこういう対応は、韓国国家のイメージをさらに傷つけ、日本側の嫌韓感情を高めることは間違いない。産経新聞が日本でどの程度の信頼性のおかれている新聞なのか、それを知らなかったのだろう。

日本では、朝日新聞の報道を国会で喚問することすら、慎重に取り扱われている。それが普通の感覚である。報道に対する批判は、言論によってのみ行われるべきで、権力がそこに介在するべきではない。




ktu2003 at 19:02コメント(0)トラックバック(1)国際ニュース  

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1. 産経新聞の前ソウル支局長が朴槿恵大統領の名誉毀損で在宅起訴される  [ つらつら日暮らし ]   2014年10月10日 06:53
とんでもねぇ連中だ。

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