2016年09月11日

広島優勝〜補強から育成へ〜

プロ野球セ・リーグは10日、広島が1991年以来、25年ぶり7度目のリーグ優勝を決めた。優勝へのマジックを「1」としていた広島は、東京ドームで2位巨人を破った。広島は12球団で最もリーグ優勝から遠ざかっていた(朝日新聞)。

昨年、ベテランが戻ってきていた。メジャーを蹴って古巣へ戻ってきた黒田。力の衰えから阪神を自由契約となり、年俸2000万で戻った新井。この2人がタイトルを獲得しながら最下位に終わった年もあった。

25年の間に、大きな球界の変動があった。91年の優勝から2年後、FA制度が導入され、有力選手を高額待遇で獲得することが可能となった。読売・阪神・中日などセリーグ有力球団に人材が流出。パリーグも、そしてセリーグでは広島がダメージを負った。ドラフトの逆指名も導入された。
04年には球界再編問題があり、一時は広島も対象が噂された。実際、草創期には統廃合になりかけ、樽募金で窮地を乗り切った歴史があった。

流れは、広島市民球場に代わる新球場からであった。再度の樽募金などで資金を集め、メジャーにならったボールパーク型球場としてマツダスタジアムができ、観客動員が飛躍的に増えた。「カープ女子」は、このこぎれいな球場がなかったら生まれなかったのである。

しかし資金が乏しいことに変わりはない。FAで獲得した選手は、12球団で唯一1人もいない。導入から23年もたつのにである。その分、選手を育成した。ようやく若い、いきのいい選手がたくさん育ってきた。こうしたチームが優勝したことは、プロ野球界の流れが完全に、金満補強の時代から移り変わったことを示している。

たとえばソフトバンクは金満補強もするが、3軍創設など育成にも巨額投資をしている。読売も習い始めた。パリーグ各球団で若手が躍動しているのは、育成主体へと切り替えていったことが要因でもある。それにひきかえセリーグの老舗球団は、低迷が続いた。

「補強」は悪いことではない。チームバランスを考えた的確なものならば。ただ、有力選手の名前や人気に頼った補強であれば、短期的には強くなっても、安定した強さとはならない。FAやトレードが当たり前になっているメジャーと比べると、日本ではFAがなかなか機能していないように思うのである。少なくとも、野球界を面白くする方向にはいかなかった。広島の優勝には、補強から育成が主流になっていくべきだという、歴史的な意義がある。

黒田も新井も泣いた。ファンでなくとも感動的な優勝だった。この強さを安定的に維持できるかどうか、それが今後問われてくる。上記の歴史的意義も、一過性で終わってしまうと雲散霧消するだろう。それは、野球界にとってあまり望ましくはない。

ktu2003 at 15:51コメント(0)トラックバック(3)プロ野球  

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