2017年01月29日

トランプ旋風の始まり

トランプ米大統領が、中東・アフリカの一部の国から米国への入国を大統領令で禁止した問題をめぐり、ニューヨークの連邦裁判所は28日夜、空港などで入国を認められず、身柄拘束された難民や移民が自国に送還されるべきではないとして、部分的に執行停止を認めた。多数の人が身柄拘束をされ、弁護士らが救済のために申し立てていた。(朝日新聞)

まだこれは始まりに過ぎないのではないか。
今までのアメリカの常識では考えられない事態が起こっているといってもいい。

アメリカは世界中から移民が集まってできている国だ。政治的混乱に見舞われた国々の人々が、避難所、あるいは新天地として求める国でもある。そんな国が、突然の政策転換というか、建国以来の理念もかなぐり捨てる挙に出た。「テロリストを入国させない」というのだが、いうまでもなくテロリストは該当する7か国の出身者とは限らない。実効性もどこまであるか乏しい中で、正規のビザを取得していたり、永住権を保持してアメリカに生活基盤がある人々さえ、一時国外に出ていたら帰国できなくなってしまっている。これのどこが「テロ対策」になるのか。

また、難民の受け入れも120日間停止するとあるが、脱出しなければ生命の危険がある国々が該当する国には含まれる。人道の上からも大きな問題になるだろう。さすがに司法が一時的に状況を阻止したと伝えているが、処置そのものが撤回されたわけではないし、政権側ももとより織り込み済みのようである。

最初にインパクトのある政策をぶち上げて、あとで少しだけ譲歩すれば穏健になったようにみえる。そんな効果を狙っているようにみえる。そして徐々に状況に慣れさせるのである。そしてトランプ氏が独裁的に決めているのではなく、政権チームが決めているのであるから、報道されているように側近にもかなり過激な人物が含まれ、その思想が反映される可能性が大きい。

もちろん反トランプの政治勢力や国民も多い。その綱引きが今後展開されていくだろう。そしてこのアメリカの動きが、世界に波及していく可能性も大だ。欧州の右派勢力が呼応し、あるいはテロリストが「反米」を喧伝する格好の口実ともなる。

かつてブッシュ政権の時に「ネオコン」が戦争を引き起こしたが、まだネオコンでさえそれまでの政策との継続性はあった。今回はワシントンのエスタブリッシュメントへの反発もあるので、継続性を断ち切る政策が打たれるとなれば、混乱が世界に広がりそうである。

ktu2003 at 18:15コメント(0)トラックバック(1)国際ニュース  

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1. トランプが破綻する日  [ 反戦塾 ]   2017年01月30日 20:07
このところ、明けても暮れてもトランプ、トランプ。ポピュリズムという言葉も聞きあきた。彼の思考原理はそんな系統だった単純化したものではない。思いつきで支離滅裂と言

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