2017年05月10日

韓国大統領に文在寅氏

韓国大統領選は9日、投開票され、進歩(革新)系の最大野党「共に民主党」の文在寅(ムンジェイン)・前代表(64)が当選を確実にした。KBSテレビなど韓国メディアが伝えた。文氏は9日夜、ソウル中心部で演説し、「あしたから国民みんなの大統領になる」と勝利宣言。朴槿恵(パククネ)前大統領の罷免(ひめん)に伴って行われた今回の選挙で、文氏は朴政権に対する厳しい批判の受け皿になった。(朝日新聞)

世論調査でも終始リードを続けていた文氏が、他候補を圧倒する差で当選を果たした。もとより保守の前任者が不祥事で失脚したのだから、政権交代は確実視されていたのである。中間派とされた安哲秀氏が一時は支持率で迫る局面もあったが、安氏が中途半端な主張をしているとみられてその後急落。結局保守系候補をも下回った。

文氏は学生時代民主化運動に関わり、盧武鉉元大統領の後輩にあたる人物である。前回大統領選では惜敗し、2度目の挑戦だった。原則重視の、清廉な人物であるという評価だが、盧氏の前例を考えると安心はできない。また、野党時代と与党になってからでは主張が一貫できるかどうかも難しい。

特に日本との関係では慰安婦問題をめぐって再交渉を主張。日本政府はこれに応じる姿勢を見せておらず、あくまで合意の実施を求める立場である。この問題が何とかならない限り、日韓関係は根本的に改善しない。対北朝鮮政策でも融和的な姿勢とされ、ここのところの国際的な北包囲網と、どう整合性をとるかが課題となる。

一方で韓国内部では経済政策が重視されているとされ、また政治への信頼回復ということも問題となる。先進国とそん色ない生活水準になった一方で、古い社会構造が根強く残る面もあり、そこに切り込めるかどうか。

もう日韓関係、北朝鮮問題も含めて新しい時代に入らないといけない。世代が変わっているのに遅々として構図が変わらない。お互いにどこまで歩み寄れるかという視点でなければ、戦争で決着をつけるしかなく、それをやってしまえばまた何十年も亀裂が入ったままになる。

ktu2003 at 19:13コメント(0)トラックバック(3)国際ニュース  

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1. 韓国大統領に文氏  [ 反戦塾 ]   2017年05月10日 20:13
 フランスの大統領選にはしゃいで書いたのだから、隣国韓国をスルーというわけにいかない。別に書く義務はないのだが。  親北朝鮮の革新系・文氏勝利も、フランス同様予
2. 韓国大統領選挙、文在寅(ブンザイトラ)さんの当選確定  [ 名古屋人伝説。税理士バッキーの日記帳 ]   2017年05月11日 09:12
画像引用 毎日新聞社より引用結果は選挙前の予想どおり、最大野党「共に民主党」の文在寅ムンジェイン前代表が韓国の新大統領に決まった。おめでとうございます。社交辞令のひとつも言えるのが大人だ。各国指導者の
3. 親北・反日の文在寅新大統領、いかなる人物、朝鮮日報他の記事を拾った  [ やぶにらみトーク ]   2017年05月13日 11:37
 反日色が強い左派の文在寅(ムン・ジェイン)が第19代韓国大統領選に当選した。  一体どのような人物なのか、そして日本に対する影響はと考えてしまう。選挙運動中の発言という ...

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