2020年03月01日

首相の会見〜日頃の信頼が大事〜

安倍晋三首相は29日、首相官邸で記者会見をし、新型コロナウイルスの感染拡大防止のための小中学校などの臨時休校要請について「大変な負担をかける」と述べつつも、「集団感染のような事態を起こしてはならない」と理解を求めた。(朝日新聞)

言葉は一見力強いように聞こえた。だが、それが果たして国民に伝わるかどうかは別の問題である。森友・加計・桜を見る会などに対するこれまでの首相の姿勢で、少なくとも信頼感はかなり落ちていた。支持率にはそれほど影響していなかったのは、野党が弱体だったせいである。
昨日の会見では、感染を抑えるための具体策というよりは経済対策が中心だった。さらに対策法案の内容については10日程度でとりまとめるという。すみやかに成立させるとしても、今後1〜2週間がやま、という認識とは矛盾する。要するに10日かけるのはスピード感がない。

昨日も少しは言及していたが、問題は感染の現状認識とそこへの対策である。具体的には検査体制の拡充とマスク・消毒等商品の確保だ。疑わしい症例は拒否せずに検査せよ、と言ってほしかった。これまでの感染確認例をみると、死亡した人を含めて特定に時間がかかっている。その間に症状が悪化した例もある。今の検査のやり方が、重症者や濃厚接触者を中心にしているからである。もうそういう段階ではない。早く特定しないと、院内感染や集団感染を招いてしまう。看病する家族や医療関係者への感染も広がる。治療薬はないとしても、感染リスクを減らす行動に早く移れるようにするべきだ。商品の不足もいまだ解消されていない。それどころかデマで他の商品まで不足してくる始末。マスクを転売している病院職員までいたりする。こういう輩は法律も使って規制すべきだ。

それはともかく、会見のあと質疑応答の時間が少ない。こないだの中居正広のようにとはまでは言わないにしても、もっと長時間質問を受け付け、現状認識を示すべきだった。それがなぜできないかというと、彼の政治スタイルにある。小泉時代にあったぶらさがりを1次政権の失敗を教訓にやめた。自らの発信自体を極端に減らしたのである。その上いろんな疑惑については隠蔽やはぐらかしを続けてきた。一事が万事。普段の政治姿勢がいい加減で、非常事態ならしっかりする、という話はあるはずがない。

信用の低い人物がトップというのは残念だが現実である。そもそも、今回の事態の指揮官はいるのか。過去の危機のときには、震災担当大臣や官房長官が矢面にたってやっていた。今回は本来加藤厚労相ということになるのだろうが、彼にはその力はないようだ。専門家でも政治家でもいい。この人が司令塔という人物を決めてほしい。首相本人ができないなら、そういう人物を人選しないといけない。

ktu2003 at 08:13コメント(0)国内ニュース  

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