2020年03月04日

新型肺炎をめぐって

連日新たな感染者の報告が絶えない。さすがにうんざりしてきたところである。
とりあえず感染者は犯罪者ではないので、差別的な取り扱いや報道は厳につつしんでほしいのだが、なかなか社会というのはきれいではない。

重要なのはどういう場所だと感染しやすいのかを知り、なるべく感染のスピードを遅くすることである。もう市中感染が広まっているので、阻止、という段階にはない。明らかになっているのは、少なくとも判明する限りでは比較的狭い空間で多くの人間が活動的になったり、至近距離で会話したりする場所が危ないようだ。そのうえ換気が悪いというのも付け加わるだろう。

とすると、盛んに叫ばれている満員電車とか教室というのは、多くの人は集まるがアクティブに人々が動く空間ではないし、換気も十分に可能である。もちろんインフルエンザでは学校が流行の中心になるが、今回の新型肺炎は学童年齢の感染者は比較的少なく、重症化もしにくいと言われる。ただ、それは相対的なものだろう。

そして今各地で明らかになっている感染者というのは、多くの場合感染経路を追える場合に限定されている。たとえば症状が長引いている人を検査したところ陽性となり、その濃厚接触者を追いかける、というやり方である。一般的に発熱や肺炎の症状に発展していても、すぐに検査を受けられる状況にはないようだ。よくないのは、疑わしい人の検査による特定までに時間がかかりすぎていることだ。多くの場合複数の医療機関を受診し、1週間近くかかっている。この間に症状が悪化したり、いろんな人と接触するリスクを高めている。検査にまで回せれば翌日にはわかるのだから、そのスピードを上げないと感染者の増大は止まらない。
医療崩壊を防ぐ、という意味ではこういったやり方も正しいのかもしれない。しかし患者は他の病気の可能性も含め、一日でも早く治療に入らないとリスクが高まってしまう。

スポーツイベントで対応の決まっていない選抜高校野球だが、無観客か中止、という選択肢を示した上で1週間後に最終結論を出す、とした。まず学校や応援関係者の準備があるので、それについて先に判断したということだろうし、世論の反応もみるということだろう。また、イベント自粛要請は2週間ということであり、3月19日は少し範囲を外れている。たとえばプロ野球も開幕は3月20日なので、まだ公式戦については結論を出していない段階だ。ただ、1週間後に現在より状況が好転している可能性は低く、最終的には中止の判断になる可能性もかなりあると思う。ぎりぎりまで検討した、という姿勢を見せるためのものだろう。選手の移動に伴うリスクがあるし、学校によっては試合はもちろん練習すら禁じられており、全力でベストのプレーができる状態にはない。

新法で緊急事態宣言を出すかどうか、が議論されはじめた。宣言を出すことによって何を強制するのか、にもよるが、まるで戦時下のような体制も見え隠れする。法律には最大2年、という話もある。安倍政権においてこれを発動することには大きな不安がある。そして、どういう状況になれば解除するのか、それを明示することも大事だ。なし崩し的に人権侵害が行われることがあってはならない。いわば、戦争にたとえれば終結のイメージをもって戦いを始めねばならない。


ktu2003 at 19:05コメント(0)国内ニュース  

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