2020年03月12日

WHO、パンデミックを宣言

世界保健機関(WHO)は11日、新型コロナウイルスの感染拡大について、世界的な流行を意味する「パンデミック」の状態だと認定した(朝日新聞)。

今さら、という声が世界中から上がる。中国に配慮したのではないかという批判も、世界中から上がる。WHOがかつてない批判にさらされているといえよう。これほど全世界的に、社会的な影響を与える感染症はスペイン風邪以来100年ぶりといえる。つまり、いま生きている人間にとっては初めての経験ばかりだ。

発生地たる中国はすでに流行のピークを過ぎたことを宣言。何かそのタイミングに合わせたようなWHOの対応も、不信感を高める。中国は素知らぬ顔をするかもしれないが、世界に与えた不信感のダメージは大きいとみる。欧米でのアジア人差別感情が悪化することも避けられそうにない。

さて、今や流行の中心は欧米である。イタリアは医療崩壊を起こし、ほぼ経済活動を止めるところまで追い込まれている。国の医療政策の誤りも背景にあるようだ。周辺諸国での感染も急激に広がり、次はスペインが危なそうである。デンマークやカタールといったそんなに大きくない国でも感染が急増している。
韓国もピークは過ぎたようだがソウルでの集団感染が伝えられるなど、新たな局面を迎えているかもしれない。イランも引き続き危機的状況は続いている。そのほか、全世界的に感染者が増えており、中には医療体制が十分でない国もあろうから、そこで壊滅的な被害が出る恐れもある。

今日になって俳優のトム・ハンクス夫妻が感染を公表。世界的著名人の感染者としてはおそらくはじめてとみられる。さらにNBA選手の感染も明らかになって、NBAはシーズン残り試合を当面中止することとした。影響は世界に広がり出している。

これに比べると日本は、数字上は爆発的な流行に至っていない。感染者が明らかになる地域も、北海道、首都圏、愛知、近畿が多く、その他の地域では多くが散発的である。検査の少なさはあるにしろ、日本の医療水準や清潔な社会の強さが示されているという見方もある。とはいえ明らかになる感染者の数は増加傾向が続いており、事態が鎮静化しているわけではないし、症状の改善まで時間がかかるようで病床の受け入れが危機的状況の地域もあるらしい。今後感染者がさらなる増加をみた場合、十分な医療が提供できなくなる恐れはある。少なくともそれを絶対に避けねばならない。

どのような経済政策が打たれるかに注目が集まっている。まずは直接的な影響を受ける人々にわかりやすい支援策が必要だ。企業よりも世帯、個人にまずは支援してほしい。そして、今自粛しているさまざまな社会的活動のうち、リスク評価をしっかりやって動かせるものは動かさないといけない。感染者がみられない地域では学校の再開などもやっているが、そういう風に地域ごと、あるいは業界ごとの判断をしっかりやっていくべきだろう。

東京五輪については政治家や組織委は予定通りを強調するが、世界情勢をみるに難しい局面になってきたのは確かだろう。予定通りやれない場合にどうするか。延期という形が可能なのか。少なくともシミュレーションはしておかねばならない。



ktu2003 at 19:25コメント(0)国際ニュース  

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