高校野球

2021年04月29日

全国高校女子硬式野球連盟と全日本女子野球連盟は28日、第25回全国高校女子選手権大会(兵庫県丹波市、全国高校女子硬式野球連盟主催)の決勝を、男子の第103回全国選手権大会の休養日にあたる8月22日に甲子園で開催することを発表した。(朝日新聞)

この話、数年前に出ていてその後どうなったのかと思っていたが、ついに実現する。
すでに識者からの提言もあった。実現の背景としては、日程に休養日が設けられるようになってその穴埋めができるということ。そして野球人気低下が叫ばれる中で、すそ野を広げるという意味合いもあるだろう。人気低下といわれるが、女子の野球人口は年々増加中である。高校野球に関しては年々野球部のある学校は増えているし、男子の強豪私学が女子部をつくるケースが最近相次いでいる。プロ野球は存続が厳しくなっているが、阪神や西武がレディースチームを発足させるなど、プロ野球界も動き出しているところである。

また、スポーツ界全体を考えてみても男子だけ、女子だけという種目はなるべくなくしていくような動きがある。オリンピックはそうなった。日本では、野球が一番人気のあるスポーツであるにもかかわらず、女性はプレイヤーとしてこれまであまり顧みられなかった。サッカーなどとは対照的といってもいい。逆に言えば、野球にとって女子プレイヤーは未開拓で、可能性が開けているともいえる。

ただ、女子高校野球はまだ予選なしで全国大会をやるぐらいの規模だ。今年は41校が参加予定だというが、男子の100分の1程度しかない。大会自体のスケールを大きくして、予選・全国大会という形がとれるようになれば、男子のように甲子園で全国大会の試合をもっとやれるようになるかもしれない。そのことによって互いの休養日を設ければ、一石二鳥だろう。甲子園でプレーできる道を女子選手にも開くならば、大会の認知度やグレードを上げるのに資するのは間違いない。

ktu2003 at 11:22コメント(0) 

2021年04月01日

ここまでコロナ感染が判明することなく、どのチームも無事に試合を行うことができて何よりだった。部活動のクラスターは各地で発生している。夏に向けて、細心の注意を払いながら取り組んでほしい。夏の地区予選まで含めて完璧に、とはなかなかいかないかもしれないが。

さて決勝。
東海大相模3−2明豊
初回に両軍がタイムリーとスクイズで点を取り合う展開。4回に明豊が勝ち越したが5回に相模が追い付き、その後は膠着状態に。相模はリリーフで今大会無失点の石田を起用。接戦は明豊の狙いどおりで、中盤までは押し気味に試合を進めたが石田登場からはなかなか難しくなり、最後は小島のショート強襲安打でサヨナラ決着。

下馬評からすると明豊がよく食い下がったという展開だったが、相模が底力を見せた。石田が今大会無失点で終えるという、圧巻の投球。主将が胃腸炎で準々決勝から不在というアクシデントも乗り越えた。1・2回戦が接戦だったということもあり、門馬采配が円熟味を増す中で、今大会はその選手起用もよく当たったということか。
明豊も圧倒的な力はないながらもチームのまとまりで接戦を勝ち抜いてきた。これからの高校野球のあり方をさし示すようでもある。

球数制限が今大会から導入され、その影響は終盤にやはり出てきた。甲子園で終盤まで勝ち残るチームなのだから、投手が1人使えないからといっても対策はしっかり立てないといけない。私学の強豪ならそれはできるはず。「投手陣」を育てることが大エースの存在よりも大事である。公立であっても多くの選手に投手を練習させ、ともかく数だけでもそろえておくことが大事だ。もちろん野手にしても、今大会は控え選手の活躍も目立った。レギュラーとそれ以外が厳然とわかれていた時代はとうに過ぎ去り、今は総力戦で戦うのが当たり前になっている。ベンチワークももはやプロ並のあり方が求められる。



ktu2003 at 21:50コメント(0) 

2021年03月31日

いよいよ準決勝になった。

東海大相模2−0天理
相模が初回に先制。天理は先発仲川が好投し投手戦となったが、石田が快投で15奪三振、無四球で寄せ付けず。

明豊5−4中京大中京
明豊が4回、四死球に集中打で一挙5点。中京は畔柳が急遽リリーフし抑えたが6回で限界を迎え降板。終盤にかけて中京が追いすがるが1点及ばず。

くしくも天理・中京の今大会有数の本格派がともに先発を回避し、敗れた。相模は石田の圧巻の投球。明豊はまたも接戦を勝ち切った。両校とも下馬評はそれほど高くなかったが、組織力で勝ち上がってきたという印象である。だがチームとしての地力でいえば相模のほうが上と考えられる。明豊が得意の接戦に持ち込めるかどうかがかぎだろう。


ktu2003 at 19:20コメント(0) 

2021年03月29日

またも日曜日の順延で、87年ぶりに日曜日に試合の行われない大会となったそうである。
もっとも観客数は制限されているのでそういった意味での影響はないわけだが。

天理10−3仙台育英
天理が先制したが育英がホームランなどで同点。しかし育英に痛いエラーが続出し、中盤からは一方的な展開となった。

東海大相模8−0福岡大大濠
相模の打線が爆発。3回までに1ホーマー含む12安打を浴びせ、投げては石田が3安打14奪三振の好投。

明豊6−4智弁学園
明豊が幸の先頭打者ホームランから流れをつかみ、3・5回にも追加点。智弁は中盤から反撃したが明豊の好守にはばまれた。

中京大中京6−0東海大菅生
中京が序盤から猛攻。初回3四死球が絡んで3点。2回にも内野ゴロで追加点。5回にはエラーが絡んでさらに2点。投げては畔柳が2安打に抑える快投。

第3試合以外は一方的な展開になってしまった。それも序盤に勝負が決まってしまう展開だった。育英はこれまで堅守だったショートの3エラーという考えられない展開で自滅。大濠は2投手が相模に通用せず、菅生も不調のエースがやはり復調せずということだった。

打線に火が付いて、エースが好調な相模が有利になったようにみえる。天理・中京はいずれもエースがかなり投げており、疲労が蓄積しているとみられる。粘る明豊の浮上があるかもしれない。


ktu2003 at 20:10コメント(0) 

2021年03月27日

今日でベスト8が出そろった。

智弁学園5−2広島新庄
新庄が先制したが、智弁が連打で一気に逆転。新庄の2投手を攻略した。一方、智弁先発の小畠は最終打者で初めて三振を奪うという投球で好投。

東海大菅生5−4京都国際
菅生が序盤に内野ゴロで2点を取るが、国際が5回に集中打で一気に逆転。そのまま逃げ切るかに思われたが、9回に菅生が代打攻勢、最後は多井の2塁打で決着。

中京大中京15−5常総学院
中京打線が序盤から爆発。常総・秋本を4回でKOすると、リリーフ陣にも猛攻。常総は終盤に反撃したが及ばず。

智弁学園はもう一人の先発・小畠も好投。好材料だ。菅生は選手起用の妙がある。若林監督は元プロの現役監督では一番成功しているのではないか。中京も今日は強打を見せつけた。畔柳以外の投手が果たしてどうなのか。これからの日程の中では不安もある。

ベスト8は地域的にはばらけた感じ。中国・四国地方がやはり弱くなっているのかなあ、という印象がある。

ktu2003 at 19:12コメント(0) 

2021年03月26日

今日も熱戦続き。今までみてきた選抜の中でも屈指なのは間違いない。

東海大相模1−0鳥取城北
相模が公式戦初登板・求とエース・石田の継投で1点を守り切った。城北も再三チャンスを作ったが抑え込まれた。

福岡大大濠8−4具志川商
前半から中盤まで点の取り合い。具志川商・新川のホームランもあった。終盤はしのぎ合いとなり、延長11回、大濠・松尾の決勝ホームランから4点を追加して決着。

明豊2−1市和歌山
明豊が米田のホームランで先制。和歌山が6回に同点としたが、7回明豊が代打・竹下のタイムリーで勝ち越し。

相模は打線低調だが、この2試合エース石田がリリーフで仕事をしている。城北は全国で通用するチームになっているが、もう一つ勝ち切れない。
具志川商は惜しかった。沖縄の公立のレベルが高いことは証明できただろう。
市和歌山は投打に注目選手がいたが、個の力だけでは勝ち進めないところである。3年連続の明豊の貫禄だろうか。

ktu2003 at 19:38コメント(0) 

2021年03月25日

天候が心配されたが試合には支障がなかった。
今日から2回戦に入る。

中京大中京2−0専大松戸
両軍投手の白熱した投げ合いが続いたが、7回櫛田の打球にダイブしたレフトがボールを後ろにそらし、ランニングホームランとなってこれが決勝点。中京・畔柳は12奪三振。

仙台育英13−5神戸国際大付
育英が国際投手陣の不調に付け込んで猛攻。継投でエースを温存し、国際も反撃したが失点が重すぎた。

天理4−0健大高崎
天理が序盤に先行。健大は継投に入って試合が落ち着いたが、天理・達の速球に対して牽制死や盗塁死もあって攻略できず。

ようやく延長戦のない一日。しかし完封が2試合と、打線の低調は続く。速球を操る投手が多いのも一因だろう。

ktu2003 at 19:41コメント(0) 

2021年03月24日

今日も白熱の3試合になった。

東海大菅生4−3聖カタリナ
菅生が序盤に2本のホームランで3点を挙げてリード。そのまま試合を優位に進めたが、カタリナも終盤に追い上げ、9回には1点差でなお満塁まで攻めたが及ばず。

京都国際5−4柴田
柴田が先行し、先発谷木が好投していたが国際が7回にミスと長打をからめて逆転。柴田もすぐ追いついて延長に。10回に国際が疲れた谷木から2点を勝ち越し。柴田の反撃を1点にとどめた。

常総学院9−5敦賀気比
常総が2回に四死球から4点を先制。しかし気比が継投で雰囲気を変えると、7・8回にミスも絡んで同点に持ち込み、なおチャンスを作ったがあと一押しできず。タイブレークでは常総が強攻策で4点を奪い、突き放した。

ついにホームランが出た。それも9番打者が第1号だからわからない。そして今日は互いに攻撃あり、ミスあり、継投ありで乱戦気味だったが、とくに終盤もつれる展開となって面白かった。そしてタイブレークが選抜大会でも初めて記録された。常総の作戦は先攻側のお手本のようなやり方である。先攻は、できるだけ大量点を取ってリードを取らねばならない。

ktu2003 at 20:04コメント(0) 

2021年03月23日

白熱の試合展開が連日続くが、今日が一番だったか。

市和歌山1−0県岐阜商
投手戦。和歌山・小園は評判にたがわぬ投球。再三のピンチを切り抜けた。県岐阜商は代打攻勢を仕掛けるなどしたが及ばず。

智弁学園8−6大阪桐蔭
智弁が桐蔭・松浦の立ち上がりを攻めて4点を先制。6回にエラーがらみで追い上げられたが代わった関戸の乱れに乗じて突き放し、追い上げをかわした。

広島新庄1−0上田西
両投手の投げ合いが続き、非常に内容も良かったが、タイブレーク目前で山口の疲れが見えたところの連打で決着した。

これで4日連続で延長戦が記録され、大会史上初。1−0のスコアがもう3試合もあるし、いまだホームランも出ていないなど例年とかなり違う様相を呈している。打線がふるわないのはやはり練習量の問題か。
桐蔭は選抜では初めて初戦負けだそうだが、内容も悪かった。夏に向けて引き締めとなるか、他校に付け入るスキを見せたか。

ktu2003 at 19:48コメント(0) 

2021年03月22日

今日はいい天気だが肌寒い。

具志川商8−3八戸西
具志川商が2回に連打で4点を先制。その後も足を絡めた攻撃で追加点を挙げ、八戸西の終盤反撃を継投でかわした。

福岡大大濠2−1大崎
両投手が好投。大濠が2回の松尾のタイムリーを守り、毛利が10奪三振で、九州大会の雪辱を果たした。

明豊10−9東播磨
初回から3点ずつ取りあい、両軍四死球多数の乱戦。6回に明豊が4点勝ち越すも7回表東播磨はすぐに3点返し、9回に同点。しかし11回、無死満塁から暴投で勝負あり。

青森の公立勢にとっては勝利は遠いところである。八戸西・福島はまだ発展途上という感じ。
敗れたとはいえ大崎の選手はいい体をしている。清峰を思わせる。
東播磨は打撃戦を挑んだが、明豊は結構こういう乱戦の経験がある。

ktu2003 at 19:23コメント(0) 

2021年03月20日

今日までは天候も大丈夫だったが、明日は難しそうか。

天理7−1宮崎商
天理が2回に先制。その後は両軍踏ん張って投手戦が続くが、7回にエラーも絡んで集中打を浴びせて天理が突き放した。

鳥取城北6−2三島南
三島南が2回に先制。先発植松も好投。しかし中盤から城北がとらえはじめ、さらに9回にはエラーや長打で突き放した。

東海大相模3−1東海大甲府
両軍投手が好投。相模がパスボールで先制するが甲府が同点とする。しかし継投でエース・石田を繰り出した相模が延長に入ってから勝ち越し。

第1、第2試合は終わってみれば順当な結果だったが一方的な試合展開ではなかった。投手がそこそこ抑えたからである。第3試合は予想通りの好ゲームとなった。ここまでのところ打線が全体的に低調なようである。練習量の問題はやはり打力に現れるのだろうか。

ktu2003 at 18:05コメント(0) 

2021年03月19日

2年ぶりに戻ってきた。甲子園に高校野球が還ってきた。
今はそれをかみしめたい。
開会式は初日に試合が組まれた学校のみグランドにて。あとは映像参加。
観客も最大1万人、ブラスバンドもなし。前の風景を取り戻すのはいつの日か。
あるいは変わってしまうのか。

ともあれ試合はある。まずはこのありがたさである。

神戸国際大付3−2北海
国際・阪上が肘の不調により早々に降板。あとを受けた楠本が好投。一方、北海・木村は6回まで無安打に抑え込む快投を見せたが、終盤に疲れたところ直球を狙われた。そして国際はスクイズ失敗ながらランナーの好判断で同点とし、10回も攻めてタイムリーで勝負を決めた。

仙台育英1−0明徳義塾
両軍の守り合いとなったが、2回の1点を育英が継投で守り抜き、明徳を1安打におさえた。

健大高崎6−2下関国際
健大が2回に長打で先制。その後は国際2番手古賀が踏ん張ったが、8回に2つのエラーから長打を浴びて勝負あり。

開幕戦から好ゲームになった。神戸国際は地元ながら甲子園ではふがいない内容の試合が多かったが、今日はよく粘った。明徳義塾は初戦完封負けは初めてらしい。相手のレベルが高いとはいえ、全国に出てくると非力が目立っているというのはこのところの傾向。

ktu2003 at 19:49コメント(0) 

2020年11月24日

高校野球の取手二や常総学院(ともに茨城)で長く監督を務め、春夏の甲子園で優勝経験のある木内幸男(きうち・ゆきお)さんが24日、死去した。89歳だった。(朝日新聞)

「名物監督の時代」というのが高校野球には確かにあって、その中心にいた人だった。
土浦一高時代は甲子園に出れず。卒業後、母校のコーチとなり、安藤統男(のち阪神監督)を指導したという。その後取手二高に移って監督となる。教員にはならず、専任監督だった。元女子高だった取手二高は弱小だったが、これを育て上げて77年夏に初出場。計6度の甲子園出場を果たす。そして6度目の出場となった84年夏、KK時代のPL学園と決勝を戦い、延長戦の末に破って全国制覇を果たした。大本命とされたエリート軍団を、のびのび野球のやんちゃ集団が倒したということで大いに話題となった。

しかしその年限りで取手二を退任し、新設私学の常総学院に移る。そして3年目の87年春に初出場すると、その年の夏にはエース島田直也(現・常総学院監督)、さらに1年生仁志敏久(現・DeNA二軍監督)らを擁してあれよあれよと決勝まで進出した。有力校を次々と破って行き、そして再びPL学園と相まみえるのである。この時は敗れたが、常総学院はその後茨城県を代表する強豪校となっていく。このチームはまことに印象深かった。

93年夏のチームは優勝候補の筆頭に挙げられていたことを記憶している。金子誠(のち日本ハム)がいた。大型チームだったが準決勝で敗退。翌年選抜は準優勝。その後はやや低迷期もあったが2001年春に接戦を勝ち抜いて2度目の全国制覇。そして03年夏、今季限り、と臨んだ戦いで東北高・ダルビッシュ有(現・カブス)を攻略して3度目の全国制覇を果たして勇退した。このころになると采配は円熟しており、少ない安打数でも確実にチャンスをものにする野球がさえわたっていた。

勇退後は総監督となったが常総が低迷したため復帰し、2度甲子園に出場したが勝利できず。さすがにこのころになると采配にも衰えが目立っていた。

その戦術の特徴はセオリーをあたかも無視するかのような作戦。選手交代が多く、先発投手も意表をつくし、攻撃においてもたびたび奇策を使うことがあったが、監督の中では根拠はあったようだ。勝利にこだわる姿勢を隠さず、「勝つことが一番の教育」と公言していた。茨城弁まるだしの歯に衣を着せないコメントも親しまれた。さわやかさとは無縁、あくまで高校野球は勝負である、ということを体現した人物だった。

くしくも今年、常総の教え子だった島田直也が監督となり、来年の選抜出場を有力にしている。また、仁志ともども指導者として新たな道を歩み始めたところ。そんな時代の到来を見届けて、名将は静かに旅立った。



ktu2003 at 21:31コメント(0) 

2020年11月15日

東京大会が終わり、秋季地区大会が終了した。
明治神宮大会が行われないので、この結果をもって選抜高校野球大会出場校の選考をすることになる。

北海道 北海 10年ぶり13回目
東北 仙台育英 2年連続14回目
    柴田   初
常連2校と、公立の雄ということになりそう。花巻東も出してあげたいところだが。

関東  健大高崎 2年連続5回目
    常総学院 5年ぶり10回目
    専大松戸   初
    東海大甲府 5年ぶり6回目
    東海大相模 2年連続12回目
東京  東海大菅生 6年ぶり4回目
健大が連覇したが、強そうなのは常総。島田監督の手腕に注目。東海大勢がずらり。

東海  中京大中京 2年連続32回目
    県岐阜商  2年連続30回目
北信越 敦賀気比  5年ぶり8回目
    上田西     初
東海は昨年と同じ。かなり力がありそう。

近畿  智弁学園  2年連続14回目
    大阪桐蔭  2年連続12回目
    市和歌山  2年ぶり7回目
    京都国際    初
    神戸国際大付 4年ぶり5回目
    龍谷大平安 2年ぶり42回目
新鋭・京都国際が食い込んできた。6校目は天理の可能性もありそうだが、コールド負けをどうみるか。

中国  広島新庄  2年連続3回目
    下関国際  3年ぶり2回目
    鳥取城北  2年連続3回目
四国  明徳義塾  2年連続20回目
    聖カタリナ   初
3校目は順当なら山陰・城北だが、公立をねじ込みたいなら小松の可能性も。ただ3位校なので・・・。

九州  大崎      初
    福岡大大濠 4年ぶり5回目
    明豊    3年連続5回目
    宮崎商   52年ぶり3回目
初制覇の公立に、唯一の3年連続、52年ぶりの復活とバラエティに富む。

21世紀枠 石橋   初
     富山北部・水橋  52年ぶり2回目
     山田   初
     具志川商 初

神宮枠の分を21世紀枠に配分するとみた。作新を破った石橋、履正社を破った山田は実力枠。大阪からまだ21世紀枠選出がないのも有利とみる。富山北部・水橋は連合チーム初の選出があるのでは。具志川商は九州で1勝したことを高評価。

果たして無事に開催されるのだろうか。今のところ、一定の観客を入れる形の開催の方針だという。座席は全席指定、となると観戦チケット入手は至難の業だろう。まずは何よりもトーナメント形式で開催されてほしい。

ktu2003 at 19:18コメント(0) 

2020年10月11日

奈良・天理高の硬式野球部監督として、2度の夏の甲子園優勝へ導いた橋本武徳(はしもと・たけのり)さんが9日、下行結腸がんのため死去した。75歳だった。(朝日新聞)

天理高校は奈良県を代表する野球の名門で、上位進出も多いがなかなか優勝までは届かなかった。そんな高校を初めての優勝に導いたのが橋本氏であった。

天理市生まれで、高校まで天理高校。甲子園にも出場した。大学では野球をやらず、卒業して天理教協会本部に就職。野球からは離れていた。

82年野球部の不祥事を受けて監督に就任。そして86年夏に初優勝を果たす。KKコンビのPL時代が終わって、混戦となっていた高校野球界を制するのである。この優勝で監督を退任したが、90年にまたも不祥事のあとを受けて監督に復帰。その年の夏に南・谷口の長身投手2枚看板を擁して2度目の優勝。その翌年連覇を逃したところで退任した。
そして2011年、またも不祥事があったのをうけ再任。15年夏で退任した。

天理高校はとにかく不祥事が多い。そのたびに監督が変わるが、橋本氏は天理生え抜きだったため何度も呼ばれたのだろうと思う。学校側の信頼が厚いのだ。そして短期間できちんと実績を残して部を立て直し、後を託す。高校野球界にはこれまで多くの名監督がいるが、橋本氏は長く監督をやったわけではなく、ショートリリーフを繰り返したにも関わらず2度優勝したのである。ものすごい手腕だろう。

いわゆる野球エリートではない。比較的のびのびと野球をやらせるタイプというイメージがある。技術的な部分ではなく、天理の職員としての立場でかかわるというスタンスだったのではあるまいか。天理高校は最近は甲子園での活躍度、プロでの活躍度ともに、ライバル智弁学園に押され気味である。これからどうなるのだろうか。

ktu2003 at 10:00コメント(0) 

2020年09月04日

終戦の翌1946(昭和21)年に復活した全国中等学校優勝野球大会(現在の全国高校野球選手権大会)の全国大会で、最初に打席に立った京都二中の黒田脩(くろだ・おさむ)さんが31日、老衰のため兵庫県西宮市の施設で死去した。91歳だった。(朝日新聞)

京都二中は第一回大会の優勝校である。しかし、戦後最初の大会でも準優勝したことは、それに比べると知られていない。その後いったん廃校となり、跡地に1984年に開校したのが鳥羽高校である。この鳥羽高校は2015年、高校野球100周年の大会に出場し、2勝を挙げた。節目に強い学校というのがある。

で、黒田氏はこういう球歴もあってたびたび歴史を振り返るコメントを寄せていた。先日死去した福嶋一雄氏と同じような立場である。47年春の選抜大会にも出場し、同志社大学でもプレーした。

ktu2003 at 22:38コメント(0) 

2020年08月27日

1947、48年の夏の甲子園大会を2連覇した旧制小倉中・小倉高校のエースで、日本野球連盟九州地区連盟理事長を85年から32年間務めるなどアマチュア野球界の発展に貢献した福嶋一雄(ふくしま・かずお)さんが27日、十二指腸がんのため亡くなった。89歳だった。(毎日新聞)

戦後すぐの大会というから今や遠い昔のことではあるが、歴史の証人とも言うべき人だった。
野球を始めたのは中学校から。弱い体を鍛えるためだったという。47年選抜大会で準優勝すると、同年夏も連続出場し、優勝。翌年夏は新制高校最初の大会だったが、連続出場して全5試合を完封するという伝説的な活躍で、夏連覇を果たした。夏の連覇はこの後2005年駒大苫小牧まで、57年にわたって途絶えることになる記録だった。
49年も出場するが酷使のため肘を故障。準々決勝で敗退した際、マウンドの土をひとつかみ持ち帰った。このシーンに感動した大会委員から激励の手紙が届いた、というエピソードが広まって、甲子園の土を持ち帰るのが風習になったという話もあるが、実際には戦前から川上哲治が持ち帰ったという話もある。

その後は早大―八幡製鉄とアマチュア球界で活躍し、引退後は日本野球連盟で役員を長く務めた。たびたび甲子園の時期になるとコメントしていたのが印象深い。



ktu2003 at 21:56コメント(0) 

2020年08月17日

今日で交流試合は終わり。いまだ独自大会という形で県大会をやっているところもあるし、
すでに秋季大会が始まっているところもある。異例の形だ。

大阪桐蔭4−2東海大相模
桐蔭先制もその後は守り合い。6回に相模が逆転したが、8回、桐蔭が控えの主将・藪井の2点タイムリーで勝ち越し決着。

尽誠学園8−1智弁和歌山
智弁が先制したが尽誠が集中打で逆転。序盤で勝負を決めた。

山梨学院8−3白樺学園
白樺が先制したが山梨学院が中盤以降猛打をみせ、1年生2投手の継投もはまった。

16試合が終わった。不完全燃焼であっても、一つの区切りはついた。今年から新しいルールが導入されている。球数制限もあるし、申告敬遠も。そしてルールではないが、白色のスパイクが解禁された。風景は今年も変わっていく。
観客は部員と保護者のみ。応援風景が、ポストコロナの時代にどうなるのか。今大会は拍手だったが。組み合わせのせいもあるかもしれないが大差がついた試合は少なく、投手上位だった。全体的にやはり練習量の問題があったのだろう。

秋季はおそらく県大会はやれそうである。地区大会をどうするか、神宮大会をどうするか。感染がまだ収まっていないので、学校や部で感染者が発生し、出場辞退するチームがあるかもしれない。沖縄など緊急事態宣言が出ているところは大会をやれるだろうか。おそるおそる、新チームへと移っていくことになる。


ktu2003 at 19:53コメント(0) 

2020年08月16日

交流試合もあとわずか。

明石商3−2桐生第一
中盤までは投手戦が続いたが、6回に先制した明石商が中森の力投で逃げ切った。

帯広農4−1健大高崎
帯広農が序盤に健大・下を攻略。健大は再三のチャンスを生かしきれず。

鶴岡東5−3日本航空石川
序盤から互いに点の取り合い。しかし鶴岡・阿部が徐々に立ち直り好投。すると中盤に勝ち越し点を挙げた鶴岡が逃げ切り。

今日は攻防のある試合が多くて面白かった。明石商は苦戦というべきだが最後に勝ち切ったところはさすがといえる。帯広農は得点力があった。21世紀枠の学校が勝つには、とにかく打力を向上させること。帯広農は打力が評価されており、それを発揮することができた。鶴岡東は山形に待ち望まれた甲子園で勝てるチームになっている。

ktu2003 at 18:09コメント(0) 

2020年08月15日

暑さはいよいよピークを迎えている。例年のこの時期に比べても暑い。

履正社10−1星稜
昨年夏の決勝カード。履正社が序盤から猛攻をかけ、意外な大差に。

国士舘4−3磐城
国士舘が先行したが磐城が反撃し、接戦に。磐城に守備や走塁のミスがあり、一歩及ばず。

倉敷商6−1仙台育英
倉敷商の力強い打線が序盤から中盤にかけ活発。育英を寄せ付けず。

履正社は今年もかなり強かったのではないか、と思わせる。独自大会でも桐蔭をついに打倒したという、勢いがあった。一方星稜は独自大会でも決勝で敗れており、チーム状態の差もあったか。

磐城の戦いぶりは、福島県のレベルが聖光という高いレベルの学校のおかげで、だいぶ上がっているのではないかと感じさせる。しかし聖光をおびやかさないといけない。前監督がノックできたのはいきな計らいだった。

甲子園での試合をみていると、やはり夏の選手権でないと物足りなさを強く感じる。来年は無観客でもいいから、大会ができることを望みたい。


ktu2003 at 19:06コメント(0) 

2020年08月12日

大阪・PL学園高校の野球部監督として、1978年夏に同校を全国選手権初優勝に導いた山本泰(やまもと・やすし、旧姓・鶴岡)さんが11日、腹部大動脈瘤(りゅう)のため東京都内の病院で死去した。75歳だった。(朝日新聞)

近影をみると、父親そっくりである。南海ホークスを率いた名将・鶴岡一人の長男である。法政二高では1年生夏に甲子園出場。エースは柴田勲(元読売)だった。そして法大から日本楽器とプレーを続け、1974年にPL学園の監督に就任。76年夏に準優勝、78年夏に西田真二(元広島)−木戸克彦(元阪神)のバッテリーで初優勝を果たした。このときの準決勝・決勝での大逆転劇から、「逆転のPL」という異名をとることになる。

80年にPLの監督を退くと、大産大付高、さらに法大の監督を歴任していく。そして近鉄スカウトとして岩隈久志などの獲得に成功した。近鉄消滅後は米大リーグ、マリナーズのスカウトと、ついにメジャー球団で仕事をするまでになった。

名選手・監督の子として生まれ、球界のエリートコースを歩んだ。プロ選手にはならなかったが、野球界の重鎮といっていい経歴である。少年野球の指導中に倒れたという。最後まで野球人として現役だった。

ktu2003 at 19:18コメント(0) 
接戦が多い。今日もそういう展開。

中京大中京4−3智弁学園
立ち上がりに中京が3点を先制したが、智弁が中京・高橋の制球の乱れに乗じて一気に同点。その後は力の入ったしのぎあいとなるが、タイブレークとなった10回にインフィールドフライの落球でサヨナラ。

加藤学園3−1鹿児島城西
中盤まで投手戦が展開されたが、終盤に杉山のランニングホームランなどで先行した加藤学園が逃げきり。

やはり観客が甲子園の雰囲気を作っている側面は大きいと実感する。選手は観客がいるときよりは平常心でやれているような感じだ。中京・高橋は前評判通りの投球。大会でどれくらいやれるか見てみたかった気がするが、続きはプロだ。

ktu2003 at 19:06コメント(0) 

2020年08月11日

梅雨が明けるのが遅かったが、その分というかなんというか、猛烈な暑さである。この暑さは2週間程度続くという。とすると今月末まではこんな感じということか。

広島新庄4−2天理
互いにチャンスを作りあう展開だったが、天理側にあと一本が出ず。

創成館4−0平田
両投手が好投したが、終盤に効率よく創成館が得点。

明豊4−2県岐阜商
明豊が立ち上がりに相手ミスから得点し、逃げ切った。

天理はかなり強いという評判だったが、この試合に限っては元気がなかった。研究されていたらしい。
21世紀枠の平田は、投・守では水準のものを見せたが、やはり打てない。21世紀枠校全般にいえるがやはり打力の差が一番大きい。普通の公立高校がいかに打力を鍛えるか。この方法論を発見できれば面白くなるのだが。
県岐阜商はやはり実戦から離れていたことが響いたか。しかし独自大会まで辞退するはめになったから、ともかく甲子園で試合ができてよかったといえるだろうか。

ktu2003 at 18:50コメント(0) 

2020年08月10日

甲子園に高校野球が戻ってきた。
大会ではなく、招待試合のワンマッチ。勝っても負けても1試合。公式記録にはならなくても、甲子園でプレーした事実は残る。

花咲徳栄3−1大分商
徳栄が立ち上がりに3点を先制し、高森が好投。大分商は2回以降チャンスはつくったが生かせず。

明徳義塾6−5鳥取城北
7回まで明徳がノーヒットながらリード。しかし8回に城北が集中打で4点を挙げると、その裏に明徳も反撃。そして9回に新沢の逆転三塁打でサヨナラ。

大会と同様の白熱の2試合だったように思う。声援は部員と関係者だけ、ブラスバンドとチアリーダーも、高校野球愛好家たちもいなかったが。いつコロナ以前に戻れるのかわからない。来年の選抜も完全正常化はまだ難しいかもしれない。その前に、秋季大会がどうなるのか。とはいえ、まずは甲子園での高校野球を続ける第1歩は踏み出せたのである。

1試合だけなのであとの試合を考えた計算は必要ない。試合でベストを尽くすことだけを考えればいいので、接戦が多くなることを期待したい。

ktu2003 at 17:23コメント(0) 

2020年08月07日

 早稲田実や中大の野球部監督を務め、王貞治さん(ソフトバンク球団会長)の恩師でもある宮井勝成(みやい・かつなり)さんが7日、死去した。94歳だった。(朝日新聞)

早稲田実業から中央大と、選手として活躍。1955年に母校の監督に就任し、57年選抜で投手・王を擁して全国制覇を果たした。59年に中央大監督に転身し、以後93年までの間に大学選手権3度、東都リーグ22度の制覇を果たした。94年からは総監督として指導にあたり、最近までゴルフに興じるなど元気だったという。

野球殿堂入りしていてもおかしくない実績である。教え子の選手の顔ぶれをみていると、王貞治は別格だが、中央大時代をみると大スターこそいないものの、いぶし銀のはたらきを見せた選手が多い。V9時代の末次利光や、広島の水沼、阪神の佐野、大洋の高木豊といったあたりである。高校でも大学でも日本一というのはただ一人だという。もう少し野球界、人事交流があってもいい。しかしそれだけ、高校野球と大学野球が別物ということもいえる。

ktu2003 at 19:53コメント(0) 

2020年06月10日

 日本高校野球連盟は10日、新型コロナウイルスの影響で中止となった今春の第92回選抜高校野球大会に出場予定だった32校を8月に阪神甲子園球場に招き、試合を行うと発表した。(朝日新聞)

夏の甲子園大会が中止になって日程が空いた。そして、阪神は例年通りこの時期に甲子園での試合を設定しなかった。感染状況もここにきて落ち着きを見せた。ともかく、選抜出場校に甲子園で試合をしてもらうことができる。もちろん大会ではないし、応援もどれくらい認められるかわからないが、たとえ実際に大会に出られても半分の学校は1回戦で負けるから、1試合しかできないと考えれば、大会を開催しない中では良いアイディアだと思う。

いわば招待試合なわけだが、選手たちにとって甲子園で試合をした、という経験はともかく残ることになった。もちろん対策を万全にしないといけない。夏は予選もそもそも行われなかったのでどうしようもないが、選抜は出場校まで決まっていたのだから、該当する学校は堂々と参加すればいい。選手もいったんはあきらめていただろうし、モチベーションをどうするかなどの問題はあるが、とくに3年生にとっては最後を甲子園で終われるとすれば区切りにはできるだろう。

もちろん各地で地区大会もある。それぞれ開催形態が違う。選抜出場校の場合は、主に3年生を甲子園で、下級生は地区大会で、というような出場のしかたになるのだろうか。開催時期もお盆の近辺になるから、学業にも支障はない形にできそうだ。

他の競技も、可能な限り部活動の「区切り」となる場を考えてほしい。

ktu2003 at 21:39コメント(0) 

2020年05月23日

寂しい夏になる。

春夏とも全国大会が中止になるのは、戦争で中断していた期間以来のこと。戦争の時以来、という話を何度聞いただろうか。その是非については前稿で書いたので繰り返さない。それよりも、なら何ができるのを考えるべきだろう。

地方大会は独自に開催を検討するところが次々に出てきた。いろんな案が出ている。土日祝日を中心に試合を行うこと、県内でさらに地区予選を開催して移動リスクを減らし、県大会の規模を縮小する、3年生中心の大会にする、県総体の一部として実施するなどなど、いろんなアイディアが出ている。全国大会がないので、8月を中心に大会をやる案もある。

何ができるか真剣に模索してほしい。チームによって可能性の差はあれど、「甲子園を目指す」という目標はいろんなスポーツの中でも格別だと思う。5万人近い大観衆の中で、全国にテレビ中継されるアマチュアのスポーツイベントは世界的に見ても例がない。大半は普通の高校生である。そして大半は目標に達することなく敗れていくが、敗れるという経験を通じて次のステップに踏み出せる。今年の3年生はそれさえできない。不完全燃焼で終わることの精神的影響は大きいだろう。

花道をつくることが大事だ。その意味では、有力校も含め、とくに3年生中心の大会として開催するのが妥当と考えている。そして、事態が長期化することや猛暑対策を考慮して、開催方法を今後新たな形で定着させていくことが求められるように思う。

・土日祝日中心の日程とし、大会開催日程を長めにとる。
・県内で地区予選を開催し、県大会の規模を縮小する。
・大会中のメンバーの入れ替えを可とする。また、合同チームや選手レンタルをより容易にする。

このあたりは恒久化してもいいのではないかと思っている。
また、無観客での開催はやむを得ないと思うが、例えば3年生の保護者や希望する生徒に限り、間隔を空けるなどの形で観戦を認めることなどはできないだろうか。何よりも家族や友人に自分の姿を見てもらいたい。プロスポーツとは観客の意味あいが違う。

いずれにしても高校野球が新たな変革を迫られる可能性は高い。



ktu2003 at 07:39コメント(0) 

2020年05月15日

今夏の第102回全国高校野球選手権大会(8月10日開幕予定・甲子園)を主催する日本高野連と朝日新聞社が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で同大会を中止する方向で最終調整に入っていることが14日、分かった。(報知新聞)

まだ「調整」段階としているが、おそらく夏も中止ということで決定されるだろう。
39県で緊急事態宣言が解除されたが、開催地の兵庫県は解除されておらず、また県をまたいだ移動はまだまだ控える状態である。さらに、宣言が解除されても全国規模の大イベントは引き続き自粛が求められている。当然、甲子園大会も対象である。開催は8月だが、準備期間を考えれば現時点での状況で判断するしかない。

なによりようやく学校が再開された、ないしはこれから再開される地域が大半である。部活動をどこまで認めるかの判断もある。何せ新年度に入ってから、学校によってはまったく練習もできていないし部員の勧誘だってどうかわからない。ましてや練習試合もやっていないから、その状況で大会を開催するのは現実的ではない。まずは授業の遅れを取り戻すことが優先される。

しかし地区大会に関しては、もし全国大会の中止が決まれば各地区の判断にゆだねることになるという。岩手や鳥取など、感染者が確認されていないかごく少数だったところでは、すでに練習も再開され試合もやっている。また各県連レベルでは全国大会の有無にかかわらず地区大会を開催する方針を決めたところもある。全国大会をもしやらないのなら、8月を開催期間にあてることができ、日程に余裕をもたせることもできるだろう。7〜8月なら状況がよほど悪化していなければ、無観客で開催することは可能ではないだろうか。

インターハイや県レベルの総体も中止が決まっており、なぜ野球だけが、という議論がある。これに関しては、総体は様々な競技を実施するので会場もたくさん用意せねばならず、動く人間の数も多いし、競技自体の感染リスクが高いものもある。これに対し野球は単独の競技団体として存在しており、実施するのは当然野球だけであり、またプレー自体のリスクはそれほど高くはないだろう。またたとえば陸上で県レベルの記録会を検討するなど、個別の競技会は可能なものもあると思われる。だから個別の判断としては問題ないと私は考えている。

選手のモチベーションという問題はある。甲子園につながらない大会で果たして、というのはあるが、3年生にとっては最後の大会がないよりは県レベルでもあったほうがいいし、上のレベルで野球を続けるのならその判断材料にもなる。もちろん1・2年生は来年があるからそのための経験になる。保護者や友人・知人が観戦できないとすれば残念だが、今はネット中継もできる環境がある。試合をやれればまったく見ることができないわけではない。

地区大会をやる場合に考えねばならないのは、地区といえども移動は発生するのでそのリスク評価。さらにプレーやそれ以外での万全の対策である。それでも感染者が発生した場合どうするか、も考えておかねばならない。あるいは大会開催までの間に情勢が変化する可能性がある。

しかし高校野球にとっては難問はまだまだある。例年なら8月は秋季大会の地区予選もはじまる。これは選抜大会の事実上の予選だが、秋季大会をどのように開催するのか。それは来年の選抜に影響してくる。もちろん、全国規模の大会が来年ならできるという保証はない。また、9月入学への制度変更があるのかないのか。あった場合は高校野球にも大きな変化が迫られるのは間違いない。

ktu2003 at 05:41コメント(0) 

2020年03月11日

 第92回選抜高校野球大会を主催する日本高校野球連盟と毎日新聞社は11日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、大会を中止すると発表した。同日、大阪市内で開かれた大会の臨時運営委員会で決まった。選抜大会の中止は、戦争の影響で中断した1942〜46年以外では初めて。(朝日新聞)

やはり決まってしまった。
私の見解としては4日の記事で書いたとおりなので、ともかく選手が全力でプレーできる環境には、現在ないということでやむを得ない判断だろう。また、ここのところ大阪・兵庫で感染者数が増加傾向にあり、さらに昨日の首相発言やJリーグ、プロ野球連絡会議での議論も踏まえての決断とみられる。

実際に試合を行うリスクよりも、現地への移動や宿泊などに伴うリスクがある。そして期間中に感染者が出たら結局そのチームは試合ができなくなるし、大会自体も中途で中止になるだろう。それもむごい話だ。

夏の大会は米騒動と戦争で中止があった。いずれも、国家的な非常事態だった。選抜大会は中止はないが、戦争を挟んだ中断があった。今回の感染症は、世界情勢をみてもわかるように国家的な非常事態ということになったのである。一見世の中は平穏だが、目に見えないウイルスの恐怖にはかなわなかったのである。

選手たちにはかける言葉もない。二度とないチャンスの選手が大半である。もちろん夏の大会はまだ残されているが・・・。ともあれ事態が落ち着いた段階で、出場予定だった選手たちには何らかの救済は検討してもいいかもしれない。

あの国家的悲劇から9年目の日、その震災があっても中止されなかった大会が、別の形の「国難」の前に消えた。


ktu2003 at 19:01コメント(0) 

2020年01月12日

高校野球の甲子園大会で春夏合わせて7度優勝の輝かしい歴史を誇り、現在は休部中のPL学園高(大阪)野球部OB会総会が11日に大阪市内で開かれ、野球部復活に向けて学校の設立母体のPL教団と話し合いをしているOB会長の桑田真澄氏(51)は「教団側も復部に向けて、いろいろと準備をしていることが分かった」と明かした。(共同通信)

全国屈指の名門だった高校野球部が休部して4年になる。当初は学校の方針で復活はかなり難しい、と言われていたが、桑田氏が間に入って状況が変わってきたようだ。ただ、氏の発言内容を聞いていると、まだ今すぐにという話ではないようであり、また学校の現状を考えても昔のような強化を図るのは相当困難と思われる。
桑田氏自身は、これまでも発言してきているように現状の高校野球、高野連、およびプロアマ関係にはかなり批判的であり、研修を受けて指導者資格を回復するつもりもないようだ。ではどういう方向性が考えられるのだろうか?

野球部復活といっても、前のように暴力事件がまた起こってしまうようなことではいけない。理不尽な上下関係や部の伝統とも決別していなければならない。また学校自体が生徒数激減という中にあり、生徒を集めたいという思惑もあるかもしれないが、ならば野球部をある程度強化しないと生徒は来てくれないだろう。しかし大阪桐蔭や履正社といった、全国屈指の強豪が存在する現在、それに対抗するチームを作るのは簡単ではない。だからといって同好会に毛が生えたような野球部を作っても、生徒は来ないし学校にとってのメリットもない。

「どういう野球部として復活するのか?」が大事と桑田氏は述べていたが、彼の意向も踏まえて一つのアイディアが見えてくるように思うのだ。「甲子園を目指さない高校野球」というものである。野球部は活動するが、高野連に加盟はしない。したがって甲子園の予選にも参加できない。すでにこの形で活動しているのが、兵庫県の芦屋学園である。高校も大学も、野球連盟には加盟していないが、育成ドラフトでプロに指名された選手もいる。さらに、熊本でもこの枠組みで動き出していることが報道されている。

高野連に加盟しないメリットというのは、桑田氏が批判しているプロアマの枠組みから自由になれるということだ。すなわち、桑田氏が直接指導することもできるし、現役選手が指導しても問題ない。社会人やプロとの交流試合も自由である。「甲子園」のために勝利を求められることもなく、選手の育成に特化できる。そして、指導者にPLOBの元プロをそろえれば、「甲子園はともかく、プロを目指したい」という高校生を呼び寄せることができると思うのだ。たとえば他の高校をドロップアウトしてしまった選手を受け入れてもいいだろう。「PL学園」という、甲子園の代名詞のようだった学校が、あえてそこから離れてもう一つの「高校野球」を作り上げるなら、そのインパクトは大きいのではないだろうか。



ktu2003 at 07:21コメント(0) 
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