熊本県

2020年07月05日

熊本県南部の球磨川流域に大雨が襲った。

いわゆる線状降水帯と呼ばれる、断続的に雨が降り続く現象である。そして流域各所で氾濫が起きた。深夜のうちに、あっという間の被害だったようで、避難行動を適切にとれる状況ではなかったようだ。
球磨村の老人ホームでは14人が犠牲になった。川沿いの施設ということで、比較的建物は高いところにあったという。しかしこうした施設は、やはり立地については考えていかねばならないだろう。これも含め、40人以上の人的被害があった。

もう毎年のことなのだが、今年は新型コロナウイルス対策も同時に考えていかねばならない。避難所もソーシャルディスタンスを考慮したあり方になっているというが、この際、避難所の環境面も大幅に見直し、より日常の生活に近い形にしていくことが必要だろう。また、民間の宿泊施設などを臨時に借り上げる形も進めて、「避難」している状況であっても生活レベルが大きく下がらないようにする方策が求められる。災害関連での体調不良や死を防ぐことになる。

日本の災害対策は何よりもまず風水害対策だったし、それは長年の取り組みによって実りつつあった。しかし近年の気候変化はそれを打ち破りつつある。風水害は人々の生活基盤をあっという間に壊し、長く影響を与える。社会の活力に、すでに大きく影響していることを考えると、今までの対策をもう一度洗いなおすしかないだろう。また、気候変動が影響しているというなら、それに対する長期的な対策もやっていかねばならない。生活様式の変更を迫ることになって、簡単ではないのかもしれないが、人類の存続にかかわるという認識を持たねばならないだろう。

ktu2003 at 19:27コメント(0) 
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