週刊文春

2018年01月20日

 「CAN YOU CELEBRATE?」「恋しさと せつなさと 心強さと」など1990年代に数々のミリオンヒット曲を生んだ音楽プロデューサーの小室哲哉さん(59)が19日、東京都内で会見し、音楽活動からの引退を表明した。今週発売の週刊文春が小室さんと女性の交際問題を報じていた。(朝日新聞)

「平成の終り」を言う人が多いのだけれど、安室奈美恵はともかく、彼は「過去の人」という印象が強く、「平成」という時代に一時代を築いた人ではあるけれど、今終わった人ではないので違和感がある。

もともと60歳で引退を考えていたという。それが文春報道で早まったらしい。女性との不倫に関しては否定したものの、誤解を与えるような行動があったことについては認めているので、本人の中でも多少後ろめたい部分はあるのだろう。それよりも今の彼、そして妻・KEIKOの現状は、ものごとの栄枯盛衰を感じざるを得ないものだった。肝炎を発症して体調がすぐれない夫。そしてくも膜下出血から生還したものの、脳に大きなダメージを受けた妻。現代においてはちょっと早い年齢で、老後を迎えてしまったといっていい。だれにとっても人ごとではない、介護の問題がある。

そしてこの会見が、週刊文春への大きな批判を呼び起こした。小室氏がかりに不倫に走ったにしても、それを責め、引退にまで追い込んだ報道に対してである。ただ、文春側から言わせれば、事実関係を報道しただけでどうすべきかまでは言っていない、と突っぱねるだけだろう。
16年からの有名人の不倫をめぐる反応は常軌を逸しているが、ベッキーが対応を間違えたのが元凶だろう。総叩きしたのは当時の世間。そして文春を今批判するのも同じ世間。叩ける対象を単に探しているだけではないのだろうか。

週刊誌は週刊文春だけではないし、ネットニュースでも芸能界のあることないことが飛び交っている。そこに飛びついておきながら、今になって週刊文春を批判したところで、ため息しか出ない。30年前ビートたけしがフライデーに殴りこんだが、写真週刊誌としてフライデーは今もある。週刊文春もなくならないだろう。道徳的なことではなく、需要がなくなるかどうかだけ。


ktu2003 at 19:22コメント(0) 
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