2017年02月25日

本日、25日に地元紙で掲載される「ウスタビガ」の繭の写真を、
何とか昨日の夕方まで、締め切り前に準備することができました。

ただの繭ではなく、卵が産み付けられた特殊なもので、
久保川流域では稀にしか見られないものです。
私も見たのは、今回で2回目。⇩

(最終版・画像)里山スケッチ2月下旬
本種の繭は、別名、森の宝石。地元では「やまびこ」と呼ばれます。

繭はとても丈夫で、地元では田の草取りで痛めた指にはめて作業した方がいらっしゃるほどです。

写真の繭、下部左側に黒い粒が二つ。これが本種の卵です。

成虫は晩秋に羽化。
羽化して出てきた雌のところに雄が飛んで来て出会い、
雌はその場で、自分が出てきた繭に産卵するのです。

(画像)候補②
正面から撮影。(繭の大きさは、ほぼ原寸大)

繭は幼虫が葉を食べる樹木の枝(コナラやモミジ)に作られます。
その繭に卵を産み付ければ、春に生まれた幼虫は、
確実に自分の食べられる葉に有り付けるのです。

P1060553
上の写真は成虫の姿。大人の手の平ほどもある巨大蛾です。

成虫は寿命が短く、口も退化していて飲まず食わず。
産卵のためのみに羽化するようなものです。

カラスなどの天敵を逃れるために、
なるべく早く、安全に産卵を終えたいのでしょう。

_2240700
写真の雰囲気を少し変えて撮影。

繭は鮮やかな色をよく保ち、数年残っていることがあります。
写真の繭は去年の秋に成虫が出たものです。
まるで「ゆりかご」のように蛾の一生に付き添います。

繭は、若く、あまり背の高くない樹木に多いです。
幼虫が若い木の葉を好むためでしょう。
繭をつくるまでに大量の葉を食べます。

繭には数個の卵しか産み付けられませんが、
幼虫が多いと、あっというまに木が丸坊主になってしまいます。
産卵数が少ないのは、餌不足を避けての知恵かもしれません。


※珍しい繭の発見に至るまでの過程は、下記の記事をご覧下さい!⇩
2017年02月24日奇跡、森の宝石




kubokawablogkubokawablog at 10:58コメント(2) 

2017年02月24日

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24日、本日は晴天なり。ですが、やや風が強めでした。
暖かいために、ため池の氷は解けています。

地元紙に掲載させる記事に、「ウスタビガ」の卵付き空繭の写真が必要です。期限は本日の夕方まで。連絡は13時までという状況でした。。。

しかし、当地域での卵付き空繭は、かなり珍しく、
近年は「ウスタビガ」自体が少ない状況。困った。

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そして、見つかるのは「ヤママユ」の繭ばかり。
先週から本日24日、午後11時30分までの繭探し結果。⇩

・ウスタビガ⇒4個 いずれも卵(痕跡も)無し。
・ヤママユ⇒23個
・クスサン⇒2個 (茶色で分かりづらい+ちゃんと探してない)

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繭探しの最中、「マガモ」の群れに遭遇。
氷が解けたため池をねぐらとして利用しているようです。

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鳥の古巣も発見。ヒヨドリのかな??
なんて、のんきなことは言っていられない状況。
写真が準備できない場合は、卵無しの「ウスタビガ」の繭で了解は得ていますが。見つけたかったな~!

と、諦めかけた11時47分、電話がなりました!
いつもお世話になっている無農薬有機栽培農家、「馬土農園」の園長さんから。某所で「ウスタビガ」の繭を発見したとのこと。

実は、前日、園長さんに「ウスタビガ」の繭をどこかで見ませんでしたかと連絡していたのです。その時は、最近見掛けないとお返事頂いたのですが、本日、あらためて探して下さったのです!

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電話の前に、本日の午前中に見つけたウスタビ繭(卵無し)⇑

ウスタビガ母親の卵付き繭はとても珍しいので、
電話で教えて頂いた場所の繭も卵が付いている確率は高くありません。
最後の希望、奇跡を願って現地へ。 

 そ し て !  ⇩

園長さんから教えて頂いた場所で、
「ウスタビガ卵付き空繭」を発見!!!
奇跡が起こりました。

25日土曜の地元紙記事に写真が載る関係で、
本日は「卵付き繭」をUPできませんが、期限に間に合ったのです!

農園の皆さん、園長さん、本当にいつも有難うございます!!!!!


繭探しを通じ、改めて思ったこと。⇩

最後まであきらめず、
一人で出来ないことも皆でやれば成し遂げられる。

と、いうこと!

※無農薬有機栽培農家「馬土農園」さんの関連記事については、
  下記の「タグ」をクリックして、ご覧ください!⇩



kubokawablogkubokawablog at 23:13コメント(1) 

2017年02月23日

本日は朝から雨でしたが、
ウスタビガの卵付き繭の写真が明日の午後までに必要だったので、
雨足がやや弱まった夕方前から出かけました。
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小雨が降りしきる広面地区の田んぼに到着。
奥に見えるため池は少なくとも300年前から存在しています。

この辺りは「ウスタビガ」が繭をつくるコナラの低木が多いので来てみま
した。ところが、繭を探す前にため池で何か泳いでいるのを発見。

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「カワアイサ」を発見。大きな川や湖沼に飛来する冬鳥です。
久保川流域では初確認。一関市内の北上川水系では確認済みです。

本日は雄3羽、雌1羽を確認。写真では左が雄、右が雌です。

今年は暖冬で、当地域のため池は殆ど凍っていません。
それに加えて、現在、冬鳥の旅立ちが早まり、北上している状況。
これらの条件から、本種の初めての飛来となったと思います。

当地域は冬鳥が越冬するには寒すぎ、夏鳥が生息するには人里すぎる地域です。特殊な暖冬の影響が当地域の環境を変異させつつあるのです。

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で、これは?…「ヤママユ」の繭。こればっかり見つかりました。

今年は「ウスタビガ」の繭は少ない様子。
しかも、ほしいのは、珍しい母親の卵付き空繭。さて、こまった。

期限は明日の13時まで。さて、明日が最後の追い込みです。


※野鳥の関連記事は下記の「タグ」をクリックしてどうぞ!⇩



kubokawablogkubokawablog at 19:29コメント(2) 
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