2012年07月22日

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先日、研究所から離れた深い森に「ライトトラップ」を仕掛けました。
このトラップは、夜間、虫の光に集まる性質を利用して採集(調査)する方法です。
今回は、森の中の開けた場所に車を止め、白いシーツを掛け、
発電機を使用して水銀灯の明かりをつけました。

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18:30頃から明かりをつけ、22:30頃まで観察しました。
かなりの「ガ」の仲間が来ています。「ガ」の幼虫は植物を食べるので、これだけの成虫が集まるということは、この森が豊であるという事の証明になります。
細かく見ると、「ガ」の種類から、具体的に森にどのような植物があるのかも分かります。

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運がよければこんな子にも会えるかもしれません。
この厳ついクワガタは「ミヤマクワガタ」の♂(オス)です。
名前の通り、平地よりも標高の高い(寒冷な)山地を好みます。(ミヤマ、とは奥山の意味があります。)

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研究所前に仕掛けた蛍光灯には、やはり沢山の「ガ」と写真の昆虫が集まりました。
左上から順に、「スジクワガタ♀」、「コクワガタ♂」、「ミヤマクワガタ♀(小)」、「ミヤマクワガタ♀(中)」、「カムドムシ♀」です。因みに、森にある木の種類が大きく違うと、集まる(生息している)「クワガタ」の種類も
違います。

昆虫を調べることによって、周りの環境の色々な事がわかるのです。
しかし、調査する事より、単純に捕まえる事の方が楽しくて、いつの間にか目的がすり替わっている事も。。。(笑)



kubokawablogkubokawablog at 09:46コメント(5) 

コメント一覧

5. Posted by カワセミ   2012年07月25日 11:44
さと研究員さま
ご丁寧な回答ありがとうございます。
ガの種類は何千種類もいるそうで驚きました。
実は昨日家のドアを開けたときに入ったと思われるガが電気の周辺にぱたぱたと飛んでいて観察は
したいが粉?が飛んできそうでやっとのこと捕まえました。3センチ位、真っ黒で観察はちょっと無理でした。
セミの種類で光に集まらないエゾハルゼミ、チッチゼミを知りました。ありがとうございました。
4. Posted by さと研究員   2012年07月25日 11:12
カワセミ さま
昆虫の中には光に集まりにくいものがいます。ガは何千種類もいるので、確かなことは分かりませんが、集まらない種もいるかもしれません。
また、同じ昆虫のグループであっても、種によって光に集まるもの、そうでないものに分かれます。例えばセミです。研究所周辺では、エゾゼミやヒグラシなどが比較的光に集まりますが、エゾハルゼミ、チッチゼミは集まりません。
3. Posted by カワセミ   2012年07月24日 08:56
いろいろな方法で調査、研究されていて今回は夜
の観察でこれだけ沢山の昆虫が集まってきたことに感動しました。さと研究員さまのように昼夜を問わず見守って下さる方がいらっしゃるということにも
また新たな思いです。
「スジクワガタ」「コクワガタ」は平地の雑木林を好むとのこと私の住まいの近辺でたまに見かけるのはこれだっ!と理解できました。(単純細胞ですみません)
水銀灯に集まらない「ガ」や「昆虫」はいるのでしょうか?
2. Posted by さと研究員   2012年07月22日 17:50
さくら さま
深い森はブナの森、研究所前はコナラの森で、しかも標高差が400mほどあるので、それぞれの森を好む昆虫の種類が異なりました。
また、「スジクワガタ」や「コクワガタ」はブナ林よりも平地の雑木林を好みます。
1. Posted by さくら   2012年07月22日 14:32
 そちらでは昼夜を問わず様々な調査や研究がされているのですね。頭が下がります。
 今回研究所から離れた深い森に「ライトトラップ」(水銀灯)と研究所前に蛍光灯を設置されたそうですが、採取された「ガ」や「昆虫」に違いがあったのでしょうか?
 

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