2018年11月

2018年11月28日

平成30年11月26日~27日、
自然再生協議会の全国会議が開催されました。

毎年、異なる自然再生事業地で開催される本会議。
今年度は、静岡県の「麻機遊水地保全活用推進協議会」が舞台となりました。

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現在、環境省が定める自然再生推進法に基づき活動する協議会は全26団体あります。環境省、国土交通省のもと、会議には18の協議会と協議会設立を目指す5団体が参加しました。

初日の26日は、同協議会が保全活用を目指す「麻機遊水地」の現場見学が行われました。

静岡市長からご挨拶を頂き、
自然再生と地域保全へ向ける意欲と熱意を実感した後、現場へ。
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(麻機遊水地、4工区にて)
静岡、清水平野を流れる巴川は、昭和49年7月7日に起きた集中豪雨(七夕豪雨)で大氾濫を起こし、地域に甚大な被害をもたらしました。その後、治水対策が進められ、治水施設として休耕田を利用した「麻機遊水地」が設けられました。

洪水時には、遊水地へ水を引き入れ、河川の水位が下がってから、少しづつ放流して被害を抑えます。

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遊水地は防災的な面のみだけではなく、普段は一般市民にも利用してもらうために、公園としての整備に加え、豊かな湿地環境の復元を目的に自然再生事業が展開されているのです。

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草刈りや野焼きによって、希少な野生動植物が復活していますが、
ナンキンハゼ(上の写真の紅葉した木)やセイタカアワダチソウなど、他の在来生物の生息を脅かす侵略的外来種が侵入しており、その防除作業にも手間がかかっているとのことです。

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(公園化され、市民の憩いの場となっている1工区)
遊水地に隣接している「静岡てんかん・神経医療センター」は、
協議会に所属し、障害者、高齢者等との共生社会を実現するための協議及び活動を展開しています。


「麻機遊水地保全活用推進協議会」は、協議会の中に自然再生の部会に加え、地域の活性や福祉活動を進める部会を設けています。行政と民間が本当に一丸となって取り組む姿勢がよく目に見える協議会なのです。

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様々な主体が関わって協議し、目的に向かって努力することは非常に重要ですね。ちなみに、初日の講演会場は、医療センターの会議室をお借りして行われました。ありがとうございました!

・・・

二日目は市内の会館で、自然再生基本方針の見直しについて協議されました。
例年のような分科会に分かれての意見交換会がなかったのは、少し残念ではありましたが、、

さまざまな団体の人々や活動に触れて、今回も勉強させていただきました。
今年度の活動もじつは、あと数か月になってきていますので、来年度の事業についても今回のことを参考により良いものを築き上げたいですね。


それでは、皆様、風など引かないようにご自愛ください!









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自然再生協議会全国会議  

2018年11月25日

地元紙、岩手日日新聞に隔週土曜連載中!

「里山スケッチ」が岩日のHPで閲覧可能になりました。

※11月24日(土)の記事は、下記をクリックしてご覧いただけます。⇩
https://www.iwanichi.co.jp/special1/special1_cat/satoyamasketch/

宜しくお願いします!


最近の久保川流域は?近況ほうこくです。⇓
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11月23日(金)に初冠雪を記録しました。
例年より一週間ほど遅いでしょうか。今年も暖冬か。。。?

雪かきは楽になるかもしれませんが、
生き物や環境のことを考えると、気が気ではありません。
以上な温度や湿度の変化で繁殖や産卵がうまくいかない可能性があるのです。心配です。



今回の「里山スケッチ」のために、
一関市内の低山登山をはじめました。
このブログ内でも、たまに紹介しようと思っています。

今回は、その第一弾、
藤沢町の高烏兎山(たかうどやま)を登りました。
※下の再生ボタンをクリックし、動画でご覧ください!⇓

岩手県一関市藤沢町西口、高烏兎山の登山記録。
登山日:平成30年11月12日

いにしえより、神南備山(神が鎮座する山)として崇められた高烏兎山は、西口地区の象徴的な存在。同山の南東側に伸びる丘の上に縄文人の十文字遺跡が広がっている。

県道284号線、北上大橋を渡り、川崎町のローソンの交差点を左折、藤沢方面へ向かい、県交通のバス亭「大の田」付近に登山口と駐車スペースあり。
https://busmap.info/busstop/20037/


次回は、またいつか!


kubokawablogkubokawablog at 20:31コメント(4)
風景 | 藤沢町 高烏兎山 

2018年11月16日

秋の終わりと恋模様。
昆虫の中で、今一番目立つのはトンボたち。
晴れた日、陽だまりにアキアカネが集まります。
つがいのものも少なくありませんが、、、
今日は、ちょっと珍しい出会いが。

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絶滅危惧種、キトンボのつがい。
晩秋まで見られる種類ですが、つがいに出会う機会は少なく、
しかも、この時期に出くわすとは思いませんでした。

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先頭が雄。後ろが雌。

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雌雄がつながったまま、ため池で産卵して、
たまに日向ぼっこして休んでいましたよ。

午後から曇って気温が下がると、
アキアカネたちもどこかへ隠れてしまいました。

明日、また会えるでしょうか。





kubokawablogkubokawablog at 23:20コメント(6)
昆虫  

2018年11月11日

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久保川の紅葉もいよいよ終盤です。
落ち葉が目立つようになってきました。
旬の写真をお届けします。

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赤すぎるほど赤いイロハモミジ。

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ガマズミの実も真っ赤です。

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「ウメモドキ」の実。

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黄葉と水辺。。。と、
朝日を浴びる「コハウチワカエデ」。

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「サワフタギ」の実。別名、ルリミノウシゴロシ。

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コナラの幹に根付いた「ノリウツギ」も紅葉中。

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そろそろ降雪の季節ですが、
色付いた葉が、残り火のように燃え続けています。



kubokawablogkubokawablog at 19:50コメント(5)
風景 | 秋の植物 

2018年11月10日

地元紙、岩手日日新聞に隔週土曜連載中!
「里山スケッチ」が岩日のHPで閲覧可能になりました。

※11月10日(土)の記事は、下記をクリックしてご覧いただけます。⇩
https://www.iwanichi.co.jp/special1/special1_cat/satoyamasketch/

宜しくお願いします!


最近の久保川流域は?近況ほうこくです。⇓
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「ホンドタヌキ」
最近、夜道でよく見かけます。普段から目にする機会は多いですが、今は冬越しに備えて餌を探しているので、なおさら出会うのでしょう。

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「あれ?エゴノキの実がもうないよ??」
「ヤマガラさん…あなたたちが実をたべちゃったんでしょ」

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じつは、実(種子)を全部食べてしまうわけではなく、
どこかに隠しています。冬の間、餌が少ない時に、
隠し場所から種子を取り出して食べます。

隠し場所の何ヵ所かは忘れてしまいますが、
春、そこから新たな命が芽生えるのです。


…今のところ、例年より暖かい久保川流域ですが、
一瞬の内に冬が押し寄せような気がします。




kubokawablogkubokawablog at 21:22コメント(4)
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