July 31, 2005

ヴァン・モリソン 『ムーンダンス』


Moondance

素晴らしくソウルフルなヴォーカル。

 フジ・ロック3日目です。みなさん疲れてきましたか、昨日フジロックで見たいのはポール・マッカトニーと書きましたが、一番見たいのはヴァン・モリソンかもしれません。オッサンですいません。でも今まで見たライブで一番よかった何?と聞かれたらヴァン・モリソンと答えてしまうかも。

 グラストンウ゛ェリーで見たんですが、本当に凄かった。ヴァン・モリソンの時、バックステージに一人もいなかった。全ての人がステージ前にいました。こういう時何かいいですよね。フジでもたまにこういう雰囲気になりますよね、ニール・ヤングの時とか。たくさんの人がある一つのことに集中しているパワーって凄いですよね、気持ちいいですよね。気とかそういうのぼく嫌いですけど、確かに気みたいなものあります。

 フェスだとサウンド・チェック出来ないので、音がかたまるまで、どのバンドも結構苦労します。1曲目はけっこうどのバンドも捨ててます、というかそういう気持ちでやっている人の方がうまくいっているような気がします。1曲目は気合いで乗り切って音よりも根性で客を引きつけるというか「エイヤ!」って感じが好感持てます。その間にエンジニアの人たちが調整していく。毎日ライヴしているような人たちですから、1曲目の途中で音が固まってくる、それはもう職人さんの世界ですね。美しい。

 ヴァン・モリソンはグラストンウ゛ェリーではインストで始めて、バンドの音が固まるまでヴァン・モリソンだけが、客にお尻を見せていて、バンドの音が固まったヴァン・モリソンが思った瞬間振り向いて歌いだしたのです。その瞬間音楽が光り輝いたように見えました。全てが調和しているような、これが正しいんだという感じでした。その時の凄さと言ったら、ステージからビューと風が吹いてきたようでした。それからはヴァン・モリソンの世界に引きずり込まれます。

 本当に素晴らしいヴォーカルです。ぼくが生きていけるのはヴァン・モリソンがいるからです。恥ずかしながら、ボイス・トレーニングやっているんですけど、夢はスモーキー・ロビンソンのように完全なファルセットで歌うことと、ヴァン・モリソンのようにソウルフルに歌うことです。Rケリーのようにかっこよく歌いたいけど、ぼくオッサンだし、でもヴァン・モリソンの10分の1くらいには70歳に成ってもなってもいいじゃないでしょうか。本当にうれしい「息子」とかそんなん歌わんでもいいんだよ。子供の時年取ったら演歌なのかなと思っていたけど、大人のジジイのソウルがあるってうれしいじゃないですか。

 ギターもジミー・ペイジみたいにちょっとでも弾けるのが夢なんですけど、35歳位から習いだして何してんですかね。子供の時、タモリさんや筒井康隆先生などが習いごとをしているというのを何となく見ていたからですかね。たけしさんもピアノ習ったり、タップ習ったりしてますもんね。毎週1回ギターを習うのがぼくの楽しみなんですけど。ぼくの息子も同じ先生なんですけど、半年でぼく以上に弾けていてムカつきます。泣きながらでもちゃんとピアノ行けと子供の時にやらしていたからです。ぼくピアノ一週間で逃げていたもんな。でもぼく大人になって気づくんですけど、ぼくは人よりモノを習うのが2倍時間かかるみたいですね。レコードのピッチ合わせるの大体の人が1年で完璧にあわせれるようになるんですけど、ぼく2年かかりました。カメラも何となく食えるよに成りましたが、本当は人の2倍努力していたのかもしれません。バカだからよく分かっていなかったのがうまくいったようです。思い込み激しいからな、ぼく。

 ヴァン・モリソン『ムーンダンス』ロックの騒擾が終わり、何もかも夢物語だったような佇まいを持ちながらもこれを聞くとぼくはまだまだこれからだという気にさせられる。

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この記事へのコメント
いつもヴァンに関しては、どれから聴こうか悩んで結局未だにちゃんとアルバムは聴けてない状態でしたので今回を期に入門してみたいと思います。俺もバンドでボーカルやることになって今、自宅で毎日ボイトレです。レッスンはさすがに懐が厳しい。個人的にはTheMarsVoltaのセドリックが憧れ。精進。。。
Posted by uechi yasushi at July 31, 2005 19:27
ヴァン・モリソンはやはりゼムとかが無難と思いますが。ゼムの安いベストがいいと思いますが。セドリックはMC5とロバート・プラントンを足して2で割った感じですかね。
Posted by 久保憲司 at August 01, 2005 16:35
ゼム!なぜかゼムとウォーカーブラザーズがごっちゃになってしまいます。是非買ってみます、ありがとうございます!そういえば昔LAのウィスキーではジムとヴァンの二人がよく一緒に歌ったりしてたんですよね。羨ましい。
 セドリックの声は俺も久保さんと全く同じ印象を持ってます。フジではオマーがロスロボスのステージに緊急参加したりしてたそうですね、見たかったなあ。。。では、失礼。
Posted by uechi yasushi at August 01, 2005 19:29
拝啓。私モ、V.モリソンノガ大好キデス!彼ノコトハラジオデミッキー・吉野サンガ「クレイジーラブ」ヲカケテクレテ初メテ知リ、以来彼ガ気ニナッテ々、ハヤ4年ガ経チ、オオヨソワカッタトコロニ貴方ノ涼シゲナ記述ニ出逢イマシタ。ヤッパソウカー!トテモ納得シマシタ!今私ノスキナ、ゴールデンカップストイウバンドガ11/13渋谷デライヴシマス。感想ヲキカセテクダサイ! 敬具
Posted by マリチャン at October 24, 2007 11:38
ヴァン・モリソンカラハソレマスガ、今、朝刊ヲメクッタラ、「日本初、飛行船クルーズ!!東京上空ヲ悠々ト飛行スル世界最大ノ飛行船"ツェッペリンNT"」トイウ記事と高空写真ガ載ッテイマシタ。「コミニケイション・ブレイクダウン」ガリリースサレテイル、L.Zepノアルバム・ジャケットヲ思い出シテシマイマシタ!ウラニハ、メンバーノ写真ガノッテイテ、ナンカトッテモ懐カシイデスヨネ・。
Posted by マリチャン at October 24, 2007 12:25
シカシ、ヨクカンガエテミルト(イヤ、ミナイデモ)、ココハ、ナンテ素敵ナ、夢ノヨウナサイトナノデショウ!!ラッキーナカタハ、「アリガトウゴザイマス」ナンテ、久保サンカラジキジキニオコトバヤ回答ヲイタダケル!ミュージシャンカラモ直接返事ガモラエタラ飛ビアガルノニナー!デモfanガ一億人トカイタラ処理不能。ロック大学ノ講師久保先生ニコレカラハ、何デモ聞ケルンダ!嬉シイ
Posted by マリチャン at October 24, 2007 14:04
今月二日が生誕二百年だったアンデルセンの童話に「野の白鳥」がある。〜互いを思いやる兄妹は万国共通だ〜会場の"妹"たちが連日総立ちで喝采を送っている(筆洗観音ヨリ)まるでヴァン・モリソン出演中の会場そのものの沈む夕陽昇る朝日の如き日を待ちわびてわたしはこの一片の切れ端を畳んで入れた一枚の小さな小さなこどもたちがひっそりと眠る限りなく透明に光る水色のアルバムを胸に叫び続ける。ラブミーテンダーと。
Posted by いい魔女 at December 01, 2007 14:08
☆もし☆華やかに☆☆JULIE登場の場合!☆事前舞台設定☆巨大壁美男子が左から登場☆ゆうきちほ役の岸本加代子サンが走り出て☆一発☆「じゅりいいーっ!!」と大袈裟に身もだえするとサアびっくり!!☆そのブロマイド巨大ポスターをうち破り☆当のご本人JULIE こと☆沢田研二氏登場☆観客の驚き喜ぶ顔が目に浮かびます☆☆ポスターは必ず☆ロンリーウルフでお願いします☆観客の思い出がシンクロした時に奇跡が☆
Posted by いい魔女の魔をとると at December 01, 2007 17:11
だから言ったでしょう▼その反対もあり得るのですよ▼たいせつなヴァン・モリソン氏のお弟子の大事なこのサイトをお借りして書き込むのもおぞましい★だから☆怨みそねみ落胆などの平成の三無主義になってはいけません☆いつも☆清く☆正しく☆美しく☆あれぇ・・・・どこかで聞いたフレーズ☆そうだ☆あかんたれとか岸壁の母を放映していた時代のテレビドラマのタイトル☆清く貧しく☆美しくです☆模範としてきた言葉です☆☆
Posted by わるい魔女 at December 01, 2007 17:55
拝啓久保ロックの神様へ☆あのーわたしー魔女に姿を変えられた白鳥です。6通もあなた様に恋文差し上げております至急お返事くださいませませ図々しい!ロックの神様に返事くれなんてーっ☆ザ・ゴールデン・カップスとお待ちしておりますお返事くださいませけして21世紀の精神異常者ではございませんのでご心配なくただ音楽を愛しすぎて魔女にされてしまいましてどうか急いで助けてください敬具
Posted by マリチャン at December 02, 2007 20:31
先生!たいへん!たいへん!ヴァンモリソンさんのムーンダンスのアルバムは絶版廃盤だそうです情報源クロネコブックサービスCD部門のハシベさんが検索してくれましたマリチャン(HMVジャパン社員登録商標)は欲しくてたまらない先生業界に廃盤止めてって言ってくださいねあと蜂谷吉泰さんを探しています見つけてHMVにご一報くださいね敬具
Posted by ダウンタウンブギウギバンド初代ギタリスト蜂谷吉泰命のマリチャンです at February 22, 2008 21:30
久保先生が教えてくれないし探してくれないからマリチャンはとうとう自分のちからでヴァン・モリソンの「ムーン・ダンス」のCDどころか彼の全てのCDを見つけたし、ダウンタウンブギウギバンドの初代ギタリストで「知らず知らずのうち」の編曲者でありリードギターも担当している蜂谷吉泰(はちやよしひろ)さんのこともグリーのおかげで探しあてることができました。これを他力本願と言うのでしょうか?嬉しくて涙も出ない
Posted by KDDI-GREEのヨコハママリチャンHMVジャパンユーザーレビューのマリチャン at April 30, 2008 00:02
マリさんへ

お探しの蜂谷さん?

http://blueheat.jp/Calender/webcalen.cgi?year=2009&month=6
Posted by 増田 青治 at May 28, 2009 03:13