チャリダー久保田の世界楽翔〜世界一周自転車旅行記〜

自転車による世界一周に向けた準備の話や、旅の話など

2013年12月

みなさんはドロップハンドルのブレーキって一種類だと思っていません?
僕もそんな風に思っていた時期がありました。

一般的なドロップハンドルのブレーキは、ブラケットの部分(コの字の所)についており、このポジションは前傾姿勢になるので、スピードを出す時に使います。
しかし、景色を楽しみながらのんびりと走る事を目的としたキャンピングやランドナーでは、ハンドルの体に近い部分を握って、状態を起こして漕ぐ事が多いので、その状態からのブレーキはポジションを変えなければならず、急ブレーキをかけるとき一瞬遅れてしまいます。

ゆっくり走りたい。でも、ブレーキはすぐに握れるようにしたい。
その悩みを解消したのがコレ
ギドネット
 
その名は『ギドネットブレーキ』
何処に取り付けるかと言うと 、ハンドルの手前側で、写真上がが右ブレーキで下が左ブレーキです。
文字では説明しづらいので、詳しくは『ランドナー』『ギドネット』でググってね♡

一度ギドネットの自転車に乗せてもらった事があるけど、違和感無く使えそうです。
最近の自転車には着いていないけど、調べるとギドネットブレーキは昔からあり、ランドナーのオーナーがわざわざギドネットに変更するなんて話が見つかります。
どうやら数年前に復刻したそうですが、今回僕が購入したのは頑丈と評判の(多分)70年代のMAFAC製です。
両国のいちかわサイクルさんで購入。
5,6年ぶりにいったのに僕の事(というよりローバーのサドルをw)覚えていてくれました。

サドルと一緒でこちらも貴重品なので、大切に使わせていただきます。
 

ローバーに取り付けていたサイドバッグは、ALPSの特注品を使っていたけど、今ではALPSと共にバッグを作成していた工房も無いらしく、さて困った事に。

一応、市販でも売っているには売っているのだけど、パニアバッグだったり、サイズに不満があったりでなかなか理想に合う物が無い。
そんな時、師匠のHさんから「それだったらHOSONOさんでオーダーしてみない?」と提案があったので、
「よし、折角こだわりの自転車を作るんだから、サイドバッグにもとことんこだわってしまおう!」
と言うわけで、サイドバックをオーダーする事になりました。

早速新御徒町にある工房HOSONOさんに向かう。
HOSONOさんと言えば南極観測隊やエベレスト登山隊のテントや装備品を作っているのでご存知の方もいるかと思いますが、僕は知りませんでした。(すみません!)
工房HOSONO HP)http://www.hosono-jp.com/rekisi/rekisi.html
この話を聞いただけで、これなら世界一周に耐えうるバッグが作れるだろうと思っていたが、いきなり問題が発生した。
ご主人の細野さんとお話しした所、
「作成する事は出来る。しかし、今扱っているのは帆布の9号で、9号では薄くて自転車用のバッグにするには耐久面で問題がある。」と。
(9号以外の帆布を使用したオーダーは本来受けてないが、今回はHさんの紹介なので特別に受けてくれました。)
自転車用のバッグは6号の帆布が使われているが、現在工房では6号の扱いが無く、取り寄せもできないので、生地はこちらで用意する事になった。
しかも帆布は帆布でも、パラフィン加工されている物でないといけないらしい。
パラフィン加工とは蝋引きされた物を指し、帆布をパラフィン加工すると、撥水効果があるだけでなく、生地の目が詰まる事でより強度が増すそうです。

この日は一旦切りあげて、Hさんと一緒に生地探しの旅に出る。
帆布のバッグを扱ってるお店に直接出向いて聞いたり、電話で確認したりもしたが、成果は無くとりあえず家に帰ってパソコンで調べてみようと思った時、ふと兄貴の事思い出す。
兄貴はハーレーやアメ車の作成・改造等を仕事にしているので、バイク用のバッグや車の幌をを使うのに帆布を扱ってるかもしれないと、電話をかけてみる。
一通り説明した所で、知り合いに当たってみると言われ、その30分後取り寄せ出来ると連絡が。
値段も1400円/mと結構安く、HOSONOさんで言われた必要な長さを注文。
色の方は、以前は緑だったが、今回は生成にしました。
長年使いこむうちに、思い出が沁み込んでいくように、色が徐々に変化していく生成の奥深さに、次回のバッグは生成と前から決めていたのです。

そして待つ事10日間ようやく生地が到着。
Hさんの分も一緒にオーダーしたので、自分9m、Hさん1mの計10mで送料2回分とカット代をいれて¥21000。
電話で聞いたより高くなったのは、兄貴の知り合いが生地を注文した際最初に見つけた生地よりも、さらに優れたパラフィン加工した生地を見つけてくれたので、値段は上がったが耐久性と撥水性が上がり、最高級のバッグが出来上がりそうです。
帆布
撥水



生地は届いたが、もう一つの問題がバッグの設計です。
ALPSのバッグは当然長年培った経験をもとに、実用性とバランス等計算されたサイズになっているので、安易に大きさを変えていい物ではないと思う。
たとえば横幅をかえると、踵が当たってしまって走る事ができなくなる事もあるし、高さを変えてキャリアの位置が変わる事で、バランスが崩れてしまうかもしれない。
ならば奥行きは?というと多分ここが広げられるのではと思い、1cm単位で悩みぬき、最終的に以前のものより5cm大きくする事にしました。
たった5cmと思われるかもしれないが、左右合わせて10cm広げると、狭い道、たとえばトンネル内の歩道などでは走れない場所が増えてくるし、自転車道にあるバイクの侵入を阻止するゲートを通る事は出来なくなる。
今でさえ江戸川のゲートは通れず、荒川のゲートが困難な状態なのに、10cm広がると荒川も無理な気がするし、太平洋岸自転車道の一部も怪しい。
静岡市あたりの自転車道を走行中、コンクリートでできた侵入止めの間を通り抜けた時、自転車がすっぽりはまってしまい、僕だけがぴょーんと前に吹き飛ばされた事があります。
幸い着地点が砂地だったので、怪我はありませんでしたが、原付より横幅がある自転車で旅すると、自転車道にする入れない事が良くあるのです。
また、キャリアにかかる負荷も増えるので、あまり大きくしすぎてもいけない。

奥行きは少しいじったが、そこよりも変えたかったのが蓋のサイズで、荷物をパンパンに入れると蓋が閉まりきらず少し隙間があいてしまうので、雨の日なんかは中に雨が入ってしまう。
それを防ぐために、荷物満載に入れた状態で、ゆとりを持って蓋が出来るように計算し、ベルトの長さもそれに合わせ調整しました。

フロントバッグに関しては、横幅はハンドルの幅があるのでいじらず、一眼レフカメラを入れた状態で少し余裕が出来るよう奥行きを数cm伸ばし、あとはあまり変える事はしませんでした。

金具は錆びないよう全て真鍮を使用し、ベルトを固定する部分は金具で擦れて切れないように、角の獲れた物でお願いしました。

設計はこんな感じです。
バッグ設計
作成には約2ヶ月ほどかかるので、どんなバッグが出来るか今から楽しみです♪





 

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