チャリダー久保田の世界楽翔〜世界一周自転車旅行記〜

自転車による世界一周に向けた準備の話や、旅の話など

2015年04月

4/18〜4/25

ユカタン半島北西部にあるメリダで、40日前にシティーで別れた、このブログ最多登場のチャリダー廣井君とまたまた再会。
そしてもう一人、アミーゴで廣井君と合流し、メリダまで一緒に下っていた、アメリカ大陸縦断中チャリダーのヒデさんとも合流し、カンクンまでの300km区間だけのトリオを結成。

走る仲間が増えれば増えた分だけ、自転車のトラブルが増えるし、遊ぶ時間が増えて1日の走行距離が短くなるかと思いきや、日中の暑さを避けるため朝早く出発し、景色の変化が乏しかったがゆえ黙々と走り続け、思いの外いいペースで走ることができた。

メリダからカンクンの間はひたすら森が広がり、強い日差しと東から吹く風に苦しめられながらも、ホテルや警察署の敷地でキャンプしながら東へと自転車を走らせた。
ユカタン半島は石灰岩でできており、そこにはセノーテと呼ばれる鍾乳洞内の泉が無数にある。
X-Canの街の入り口にもセノーテがあったので、入場料25ペソを払い地下へと潜り込んだ。
薄暗く鐘乳石から水滴のたれる鍾乳洞を100mほど進むと、鐘乳石の下にライトに照らされて青白く光る、直径10mにも満たない小さな泉があった。
早速水着に着替えて、恐る恐る泉の中へと足を入れていく。
もとより涼しい鍾乳洞の上、縮み上がるほど冷たい水に、スーと汗が引いていく。
2、3歩進むと一気に深くなり、中央部分は水深3m以上はあるだろうか。
よどみの無い泉は、水上からでも底がくっきりと見え、黒い魚が数匹ヒラヒラと泳いでいる。
僕ら以外に人はおらず、静寂に包み込まれたセノーテは、神秘的でもあり少し恐ろしくもあった。

走り出して5日目、カンクンにある日本人宿『ロサス7(シエテ)』に到着。
カンクンの海は綺麗なので、当面白い砂浜が続くビーチでくつろぎながら、リゾートを満喫したいと思う。

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4/10〜4/17

サンクリストバルからパレンケまでは200kmあり、その間に標高を2000m下げるのだが、下り坂メインと思いきや、アップダウンが激しく1日50km走るのが精一杯だ。
追い討ちをかけるように、標高を下げるほど気温と湿度が上がり、蒸し暑いジャングルを汗だくになって走っていた。
顔は苦痛で歪み、全身から汗を吹き流し、終わりの見えない坂道に、辟易してこのコースを選んだことを後悔さえしていた。

200kmの間には、民族衣装を纏った女性や、ヨレた服を着た子供、そして全身裸の小さな子供達が暮らす、人口100人程度の小さな集落が所々にある。
自転車に乗っている時、すれ違う人たちと目が合うと手を振って挨拶を交わすのだが、大抵は僕から振り、向こうから声をかけてくるのはおじさんが多かった。
しかし、ここの集落では子供達が僕を見つけるなり走り駆け寄ってきて、
「オラ!」
「アミーゴ!」
「アディオス!」
と手を振りながら、大きい街ではあまり出会えなかった屈託の無い笑顔で、挨拶をしてくれる。
僕も自然と頬が緩み、集落を走っている間は、終始笑顔で手を振っていた。
笑顔になれば疲れも忘れ、ここの人々に出会えただけでも、この道を選んで良かったと思えた。


パレンケ遺跡を見学し、ジャングルを走ること3日、出発してから285日目にして遂に大西洋に抜ける。
アンカレッジ以来の海。
初めて見る大西洋。
アメリカ大陸横断。
沖縄の離島のように格別に綺麗なわけでは無いが、そこで見えた海は到達感と合わせ沢山の思い出が蘇り、世界遺産の教会やピラミッドよりも強く、潮の香りと共に心に刻まれた。

旅はまだまだ序盤だけど、アメリカ大陸でする目的の一つを達成したことを喜び、次の目的に向かってまた気合を入れて走り出そう!



3/28〜4/10

サン クリストバル デ ラス カサス(通称サンクリ)50km手前のチアパ デ コルソからも一般道と高速が分かれて伸びているので、今回は何が何でも高速を走ろうと、係員に土下座しそうな勢いで頼み込み、仕方ないなぁといった顔で、渋々ながらも通してもらうことに成功した。

高速道路50kmのうち45km登りが続き、1日目は25km走ったところで日がくれたので、道路脇でテントを張り、2日目の夕方ようやくサンクリの日本人宿『カサカサ』(一泊70ペソ、560円)に到着。

滞在中は宿のメンバーで、サンクリから車で一時間走ったところにある、インディヘナ(先住民)への貧困と格差是正の解消を求める、サパティスタ民族解放軍(EZLN)の拠点であるオペンティック自治区を見学したり、市場やソカロを毎日散歩していた。

※EZLNとは、1994年に北米自由貿易協定が執行された際に農民が蜂起した武装ゲリラだが、現在は武装解除していないものの、言葉で平和的解決を目指している組織で、自治区に入る際はパスポートと目的を伝える必要があります。

カサカサの宿泊客は表現者が多く、誰かしら音楽を奏でているので、僕も触発されたように久しぶりにケーナの練習をしたりもした。
夜は庭でバーベキューをしたり、シェア飯を作ってみんなで食卓を囲み、楽しい時間を過ごすことができた。
そんな訳で、この宿も居心地よく一週間の予定が 泊を続けて結局15日滞在してしまい、 日本人宿の引力は強力だと改めて実感した。
雨季が近づいているので、ペースを上げたいが、次の日本人宿でも沈没するんだろうなー。


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