2010年12月

2010年12月15日

屋根仕舞1

いよいよ屋根仕舞が始まりました。


丸桁に化粧垂木を打ち、茅負を取付けてゆく作業が今日のおもな作業でした。
今日は寒かったですねー!!耳が無くなったかと思うくらいに寒かったです。どうやら今日の最高気温は昨日の最低気温くらいだとか。
ブルブル・・・


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化粧垂木を枝割に打っていき、茅負をおき垂木を留めていきます。
社寺建築は垂木の割り(大きさや間隔)が基本になって建物が決まっていきます。軒の反り(テリ)が命ですしね。とても重要な部分で、いろいろな技法があったりします。
その上にあるのが茅負です。名前は昔茅を止めていたことに由来するのでしょうか。



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茅負いをビスで留めているところです。
僕のカメラは昨日の惨劇でどうやらへそを曲げてしまっているようです。
白っぽくて見えにくいですね・・・。(決して腕が悪いわけでは・・・)




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面戸板を打ち付けています。垂木と桁との間が空いてしまいますので、この板を入れないとコウモリやいろいろなものが屋根裏に入ってしまうからです。この面戸板の角度は、立つ水(垂直)に打つ場合と化粧垂木の勾配に合わせる場合があります。今回は化粧垂木の勾配に合わせて入れています。



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向拝部分の垂木が打てていました。
茅負の上にある裏甲という部材を打っていますので、軒先の部材が大きく見えます。
この裏甲が住宅で言う広小舞に当たります。正確には瓦座を含めると思いますが。

明日から残りの裏甲、化粧板を打っていくようですね。
明日も寒いようです。けがのないように頑張っていきます!


kubotomi at 20:24 
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2010年12月14日

こけました

無事上棟式を終えた後・・・

向こうの山にきれいに雲がでているではありませんか!
これは激写しかないっ!!

境内からではちょうど電線が見えますので下の駐車場からだったらきれいに写りそう。
式の後食事をすることになっていましたので、急いで撮りにいくしかない!!

そう思った僕は走って駐車場へ。

ファインダーをのぞきながら電線がうまく切れるところまで小走りで・・・
と思っていたのですが、水平に見えていた山がだんだん斜めになっていくではありませんか。


あれ?もしかして・・・こけてる?


気がついたときには水たまりの中でした。

みんなに事情を話して会社で着替えました。ビショビショに濡れて寒かったです。






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服もズボンも泥だらけです(泣)


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この水たまりにやられました。あんなに激しくこけたのは何年ぶりでしょうか。

カメラをのぞきながら走るのはいけませんね。





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こんなかんじで雲が出ていました。水たまりのないところで撮影しました。


kubotomi at 16:16コメント(0)トラックバック(0) 
日記 

観音堂上棟式

やっと・・・追いつきました!!12月14日火曜日。

いよいよ観音堂上棟式です。

いい天気です!朝方は雨が降っていて「どうなるんだろう・・・」と思っていましたが
非常にいい天気になりました。


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風は冷たかったですが、上棟式を無事終えることができました。
関係者の皆様、ありがとうございます。そして、おめでとうございました。
明日から気合を入れて屋根仕舞です!



kubotomi at 15:53コメント(0)トラックバック(0) 
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観音堂木工事2

観音堂をいよいよ建て始めました。
12月12日日曜日、目の覚めるような青空でした。


まず、柱を立て、肘木を通して行きます。


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写真に写っている、19歳の新人樽古君が肘木を作りました。「舟肘木(ふなひじき)」というものです。
「上手に合うかドキドキしました。うまくいきました」と笑っていました。
入って一ヶ月なのに大したものです。

舟肘木を入れると丸桁(けたのことです)、その上に梁を乗せていきます。
レッカーを入れなかったために、昔ながらの方法で梁を入れます。


つまり、「人力」ですね。


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ロープでくくり、上から下から力を合わせて上げていきます。

重かったです・・・。みんな、すごい力でした。

でも、もっと大きな建物を昔は手で組み上げていってたんですよね。
昔の人はすごい!
そして、今のレッカーもすごい!(笑)

梁が乗れば、四隅に隅木と呼ばれる材をいれて
下では建物の「たてり」を起こす作業をします。

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仮の筋交を取って、建物をまっすぐ立つようにします。
瓦を乗せた後、建物のすわりが変わりますので今は仮で留めておきます。

IMG_5269


















柱がまっすぐ立っているかどうかを調べているところです。
このアルミの四角い筒のなかに下げ振りが入っています。柱に添わせることによってどちらに傾いているのかがわかります。


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夕方には破風を収めることができました。

シート養生をして上棟式に備えます。
お疲れ様です。


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立柱式

12月12日日曜日

この日は天気も良く、お日柄もよく・・・。
結婚式も多かったのではないかと思います。

さて、なんとかこの日に観音堂を建てることができるようになりました。
雨との戦いの日々でしたが、間に合うことができたようです。
柱を立てるときには本来は「立柱式」を執り行います。
ですが、今回は建物も小さいし、急だったので塩を四隅にまいてお清めをするだけにしようと考えていました。

ですが、せっかくですからお経だけでも唱えていただけたらと思い、前日の土曜日に和尚さんに頼んでみました。
いや、今思っても失礼なことをしてしまったと反省しているのですが、和尚さんは快く引き受けてくださり、
祭壇を作ってくださいました。



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こうして工事の無事を祈願して工事が始まりました。

急だったのですが総代長さんも来て下さって本当にありがとうございました。



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