2010年07月28日
【クチコミ@参院選】Twitter分析最終レポートその2
こんにちは
クチコミ@係長です。
「クチコミ@参院選」Twitter分析の報告ですが、内容が大きくなってしまったので、2回に分けました。今回はその第2回目です。
本コンテンツは弊社で提供しております、「Twitter分析レポート」のデータを使って、各政党がTwitter上でどのように語られているかを分析しています。
今回は政党個別にTweetの様子を見ます。
Tweetの状況を幾つかの指標にして、1つのグラフに書き込んでみました。

・青い棒グラフ:その日のTweet数(前回折れ線グラフで各党比較したものです)
・オレンジの棒グラフ: Tweetの中でRT,QT以外の内容(意見の数とみなします)
・赤枠の棒グラフ:UU数
(その日Tweetしたユーザーの数。1人が何回Tweetしても1です)
折れ線は割合を示していて、一番上が1(=100%)です。意見の割合は、Tweet数に対する意見の数の割合です。これが低いほど、RT,QTのみのTweetが多く、反射的に反応したくなるようなTweet(出来事)があったのだと考えられます。
・赤い破線の棒グラフ:新規率
期間中で最初に発言した人の割合です。初日は1でその後下がっていきます。
下がり方が大きいと、みんなが同じネタに対して継続的にTweetしている、これが上にハネると、これまで反応しなかった人でも反応するような出来事があったと考えられます。
主要9政党で、上記の図を作成しました。(PDFはこちら)

ここでは、民主党と自民党を掘り下げていきます(残りの政党は、最後のレポートに記載してあります)。
■民主党
民主党のTweetの様子を見てみましょう。

前回も触れましたが、Tweet数やUU数はダントツに多いです。
Tweet数とUUの数の差が大きく、新規率も早くに下がっているので、継続的にTweetしている層が多いことが分かります。投開票日が近づくにつれてTweet数も伸びています。
主なRT,QTが多かったTweetは下記の通りです(引用が多かった”話題”ではありません)。

Twitter分析最終レポートその1で、分析において、特定層による大量の発言が分析に影響してしまうということを報告しました。あれから試行錯誤して、やり方を変えてみました。
下記は、民主党関連のツイートで発言の影響力があったユーザーのTOP30です。内容の理解に必要なので、ジャーナリストや作家、議員など既に良く知られている個人名で活躍されている人は名前を出させて頂きました(かなり私見の入った基準になります)。

中間レポートでは、発言者の影響力を「キーワード(今回は政党)に対するあるユーザの発言後、ReTweetや、そのユーザのフォロワーが同じキーワードを含むTweet数を足し合わせたもの」としましたが、今回はTweet数ではなく、”影響力(ユーザ数)”(Tweetに反応したユーザ数)を出して、大きい順に並べました(”影響力順位(U)”)。
また、”影響内輪率”(ユーザーの反応を1ユーザーあたりで割った値。名前は仮称)を算出し、これが5以下のユーザーに黄色を付けました。それを軸に分類してみると面白い結果になりました。
影響力順位(T)はTweet数ベースでの影響力を上位30位まで順位付けたものです。発言数が多く、同質性の高いコミュニティ(フォロー、フォロワーのネットワーク)で繰り返し発信されることで、影響力の数字が高くなります。
影響力順位(T)上位のユーザーでも、影響力順位(U)に直すと意外に上位にこない。つまり検索では発言は多く引っ掛かるけど、露出という面ではそれほど拡散していない。これは、”影響内輪率”が高いことでも分かります。
代わってジャーナリストや作家・評論家など、元々情報を発信することを職業にしている人が上に来ています。影響内輪率が総じて低めで、ゆるい反応が広く伝播している、というような状況が分かります。
また、単純にフォロワー数で上位の人も、影響力順位(U)ではそれほど上位に入って来ていません。単にフォロワー数が多ければ周囲が反応するわけではなく、発言に関する分野で実績や影響力のある人の発言に周囲が反応している、ということが分かりました。
前回最後に「Twitterの特徴を反映しきれない」と書いて表現したかったTwitterの特徴は、まさにこの内容でした。
■自民党
次いで自民党を見てみます。

民主党に比べてTweet数は少ないですが、民主党以外の他党と比べてかなり多いです。7/1にTweet数、UU数、引用数が上がっています。内容を見てみると、日刊ゲンダイの民主党への投票を呼び掛ける記事、平松大阪市長の「選ぶべきは国を護る政治家」発言、谷垣総裁の「漫画を規制するために児ポ法改正します」という趣旨の過去の発言への反応が大きく出ていました。
主なRT,QTが多かったTweetは下記の通りです。

自民党関連のTweetで発言の影響力があったユーザーのTOP30を見てみます。

Tweet数自体が民主党より低いので総じて数字は低めです。民主党に比べて、影響力順位(U)の高い人に一般人が多く、影響内輪率も低めです。民主党の関連の著名人の発言に注目しているユーザーが多い、ということが自民党と比較して言えるのではないかと考えられます。
■Twitter分析の今後
今回、参院選のTwitterというテーマで分析を行うにあたって、従来の指標では不十分であることに気が付き、今回のような評価方法を考えました。
ユーザー数での影響力や影響内輪率は、今回の選挙期間中の民主党と自民党のTweet比較というテーマなのでこのような数字になりましたが、どんなテーマでも普遍的に活用できるかは分かりません。
今後とも、様々な事例を研究して実態を端的に表現してくれるような評価方法を
考えて行く必要があり、まだまだ発展途上の分野です。
また、今回の分析の結果を元に、今後の政治とソーシャルメディアを考えることは、あまり意味がないと思います。
ネット選挙が解禁され、政治家がブログやWebサイトでもっと情報を発信し、Twitterで有権者とコミュニケーションを取り、有権者も公職選挙法への抵触を恐れることなく発言していくようになれば世界が変わります。
現状を分析して何かを考えるより積極的に現状の方を変えて行くという気概で、
クチコミ@係長はネット選挙解禁を強く、強く支持しています!ネット選挙解禁に向けて活動している議員さんは党派を問わず応援していきます!
そして、機会があれば、また違った切り口で分析をしてみたいと思います。
※クロスメディア分析と同じく、前回の内容と合わせてブログ記事にするにあたって削った内容や、グラフの元となるデータを確認していただける完全版レポートは現在準備中です。
準備が出来次第、Twitterやクチコミ@参院選メルマガでご案内いたします。
完全版レポートには、ブログ上では記載しなかったユーザーのスクリーンネームや発言の抜粋まで記載しています。元データには、収集した全Tweetのデータなどがあり、かなりの量になると思いますので、準備にもうしばらく時間を下さい。
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クチコミ@係長です。
「クチコミ@参院選」Twitter分析の報告ですが、内容が大きくなってしまったので、2回に分けました。今回はその第2回目です。
本コンテンツは弊社で提供しております、「Twitter分析レポート」のデータを使って、各政党がTwitter上でどのように語られているかを分析しています。
今回は政党個別にTweetの様子を見ます。
Tweetの状況を幾つかの指標にして、1つのグラフに書き込んでみました。

・青い棒グラフ:その日のTweet数(前回折れ線グラフで各党比較したものです)
・オレンジの棒グラフ: Tweetの中でRT,QT以外の内容(意見の数とみなします)
・赤枠の棒グラフ:UU数
(その日Tweetしたユーザーの数。1人が何回Tweetしても1です)
折れ線は割合を示していて、一番上が1(=100%)です。意見の割合は、Tweet数に対する意見の数の割合です。これが低いほど、RT,QTのみのTweetが多く、反射的に反応したくなるようなTweet(出来事)があったのだと考えられます。
・赤い破線の棒グラフ:新規率
期間中で最初に発言した人の割合です。初日は1でその後下がっていきます。
下がり方が大きいと、みんなが同じネタに対して継続的にTweetしている、これが上にハネると、これまで反応しなかった人でも反応するような出来事があったと考えられます。
主要9政党で、上記の図を作成しました。(PDFはこちら)

ここでは、民主党と自民党を掘り下げていきます(残りの政党は、最後のレポートに記載してあります)。
■民主党
民主党のTweetの様子を見てみましょう。

前回も触れましたが、Tweet数やUU数はダントツに多いです。
Tweet数とUUの数の差が大きく、新規率も早くに下がっているので、継続的にTweetしている層が多いことが分かります。投開票日が近づくにつれてTweet数も伸びています。
主なRT,QTが多かったTweetは下記の通りです(引用が多かった”話題”ではありません)。

Twitter分析最終レポートその1で、分析において、特定層による大量の発言が分析に影響してしまうということを報告しました。あれから試行錯誤して、やり方を変えてみました。
下記は、民主党関連のツイートで発言の影響力があったユーザーのTOP30です。内容の理解に必要なので、ジャーナリストや作家、議員など既に良く知られている個人名で活躍されている人は名前を出させて頂きました(かなり私見の入った基準になります)。

中間レポートでは、発言者の影響力を「キーワード(今回は政党)に対するあるユーザの発言後、ReTweetや、そのユーザのフォロワーが同じキーワードを含むTweet数を足し合わせたもの」としましたが、今回はTweet数ではなく、”影響力(ユーザ数)”(Tweetに反応したユーザ数)を出して、大きい順に並べました(”影響力順位(U)”)。
また、”影響内輪率”(ユーザーの反応を1ユーザーあたりで割った値。名前は仮称)を算出し、これが5以下のユーザーに黄色を付けました。それを軸に分類してみると面白い結果になりました。
影響力順位(T)はTweet数ベースでの影響力を上位30位まで順位付けたものです。発言数が多く、同質性の高いコミュニティ(フォロー、フォロワーのネットワーク)で繰り返し発信されることで、影響力の数字が高くなります。
影響力順位(T)上位のユーザーでも、影響力順位(U)に直すと意外に上位にこない。つまり検索では発言は多く引っ掛かるけど、露出という面ではそれほど拡散していない。これは、”影響内輪率”が高いことでも分かります。
代わってジャーナリストや作家・評論家など、元々情報を発信することを職業にしている人が上に来ています。影響内輪率が総じて低めで、ゆるい反応が広く伝播している、というような状況が分かります。
また、単純にフォロワー数で上位の人も、影響力順位(U)ではそれほど上位に入って来ていません。単にフォロワー数が多ければ周囲が反応するわけではなく、発言に関する分野で実績や影響力のある人の発言に周囲が反応している、ということが分かりました。
前回最後に「Twitterの特徴を反映しきれない」と書いて表現したかったTwitterの特徴は、まさにこの内容でした。
■自民党
次いで自民党を見てみます。

民主党に比べてTweet数は少ないですが、民主党以外の他党と比べてかなり多いです。7/1にTweet数、UU数、引用数が上がっています。内容を見てみると、日刊ゲンダイの民主党への投票を呼び掛ける記事、平松大阪市長の「選ぶべきは国を護る政治家」発言、谷垣総裁の「漫画を規制するために児ポ法改正します」という趣旨の過去の発言への反応が大きく出ていました。
主なRT,QTが多かったTweetは下記の通りです。

自民党関連のTweetで発言の影響力があったユーザーのTOP30を見てみます。

Tweet数自体が民主党より低いので総じて数字は低めです。民主党に比べて、影響力順位(U)の高い人に一般人が多く、影響内輪率も低めです。民主党の関連の著名人の発言に注目しているユーザーが多い、ということが自民党と比較して言えるのではないかと考えられます。
■Twitter分析の今後
今回、参院選のTwitterというテーマで分析を行うにあたって、従来の指標では不十分であることに気が付き、今回のような評価方法を考えました。
ユーザー数での影響力や影響内輪率は、今回の選挙期間中の民主党と自民党のTweet比較というテーマなのでこのような数字になりましたが、どんなテーマでも普遍的に活用できるかは分かりません。
今後とも、様々な事例を研究して実態を端的に表現してくれるような評価方法を
考えて行く必要があり、まだまだ発展途上の分野です。
また、今回の分析の結果を元に、今後の政治とソーシャルメディアを考えることは、あまり意味がないと思います。
ネット選挙が解禁され、政治家がブログやWebサイトでもっと情報を発信し、Twitterで有権者とコミュニケーションを取り、有権者も公職選挙法への抵触を恐れることなく発言していくようになれば世界が変わります。
現状を分析して何かを考えるより積極的に現状の方を変えて行くという気概で、
クチコミ@係長はネット選挙解禁を強く、強く支持しています!ネット選挙解禁に向けて活動している議員さんは党派を問わず応援していきます!
そして、機会があれば、また違った切り口で分析をしてみたいと思います。
※クロスメディア分析と同じく、前回の内容と合わせてブログ記事にするにあたって削った内容や、グラフの元となるデータを確認していただける完全版レポートは現在準備中です。
準備が出来次第、Twitterやクチコミ@参院選メルマガでご案内いたします。
完全版レポートには、ブログ上では記載しなかったユーザーのスクリーンネームや発言の抜粋まで記載しています。元データには、収集した全Tweetのデータなどがあり、かなりの量になると思いますので、準備にもうしばらく時間を下さい。
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