2013年11月28日

虎☆侍 様


 大変お待たせしました。橋下徹・大阪市長が「ポピュリズムの反面教師」であるという私の定義について、説明いたしたいと思いますが、このさいまとまっていろいろ考えてみましたので、この機会につづってみました。長文になりますが、よろしくお読み下さい。

 まず、半面は評価できる点があるから「教師」でもある。この点はしっかりと申し上げておきます。しかしこれには留保がつきます。まず、橋下氏の施策のうち50%が評価できて残り50%は評価できない、という意味ではありません。たとえば、橋下氏のかつて掲げていた「脱原発」スローガンや、府立桜宮高校の「体罰問題」に見せた姿勢、あるいは沖縄への米軍基地集中に心を痛めて大阪府内への移設を口にしてみたりなどを、部分的に高く評価する人は私の周囲にも存在します。しかし私はそういった観点から評価しているわけではないのです。

 政治には、いや政治に携わる者には「野蛮な情熱」と「アイディアの泉」とが必要だと思うのですが、確かに橋下氏には前者の「野蛮な情熱」が豊富にあるのでしょう(ちなみにこの「野蛮な情熱」という言葉は、宮本顕治『敗北の文学』から来ていますので検索してみて下さい)

まぁ「ファイティングスピリット」なり「非情さ」なりと言い換えても構わないのですが、やはりどんな政治家でも八方美人ではありえません。私のような田舎市議でさえ、非情さをもって切り捨てなければならない市民要求(例えば、市の除雪方法やゴミ収集への要望の中にはエゴイズムとしか思えず、困惑する意見も多くあります)はあるわけで、切り捨てる決断やタイミングという一点において、橋下氏の蛮勇が突出しているということです。大げさにいえば、多少の犠牲は厭わない「革命家」に近いところがあります。そこをさして「半面は評価する」とあえて申し上げます。

 やはりその蛮勇さが威力を発揮するさまを見て、なるほどと思い知った左翼・左派の人もけっこういたのでしょう。日本共産党なんか長い間「資本主義の枠の中での改革」「ルールある資本主義を」なんて穏やかなことを言ってましたが、昨年あたりから「我が党は革命政党」なんて言い出したのは明らかに橋下氏の影響でしょう。つまり彼らすら一種の「反面教師」としているのです。橋下氏が巻き起こした現象から学んでいるわけです。

 その点では、志は橋下氏も国忠も同じでしょう?と問いかけてくれたあなたには深く感謝したいと思います。

私はその謝意を抱えながら、11月8日に士別市議会・決算委員会での議論をしてまいりました。当市では、路線バス運行に毎年数千万円の補助金を支出しながらも小中学生の通学・部活練習等にそれを利用させる努力が不足しており、市職員も通勤等に利用せず赤字放置状態です。黒字化する気概のないまま「運行ダイヤが不便だからしょうがない...」と嘆くだけの市側を、私なりに一喝した次第です(ゆるふわですが)。

shibetsu-kido


そして、先日ツイートで少しだけふれましたが、察するに大阪市の状況はもっと閉塞感があったのでしょう。

遠くからの耳学問ではありますが、バブル遺産の府市ハコモノの維持、「福祉」の一部を含め同和利権で複雑に絡まった関係の清算、「厚遇」の名残を引きずった市幹部職員、伝統的に富裕層や大企業本社が脱出してしまう大阪市の固有性、取り残された低所得住民の子弟が多く通う公立学校の荒廃...といった負の諸問題は、市長や知事が一喝したところで解決しないのはよく理解できます。

その局面で現れた橋下徹氏に大きな喝采が送られた経緯は、書くまでもないですね。上記の利権構造に関係する人々とのダラダラとした合意形成などでなく、彼らを敵として名指しし、喝采に依拠して施策を進める、そういう手法をさして、私ならずとも「ポピュリズム」とも表現するわけです。

政治家のこうした蛮勇もしくは苛烈さというのは、市町村や都道府県や国の状況がひどくなればなるほど、比例して必要になる性格のものでしょう。逆に、地域の状況が右肩上がりで、放っておいても経済成長する時代であれば、政治家は成長の成果の配分だけを考えていればよかったわけですからね。今の状況では革命まで行かなくてもやはり、何かに「大ナタをふるう」ことをせざるを得ない。ナタを手にして振り下ろす、という所作に関しては、橋下氏に一日の長があるのは確かなことでしょう。

しかしここまで述べてきた評価を全て「ちゃぶ台返し」してしまうようであっても、私は指摘せざるを得ないです。橋下氏の主要施策について、その方向性が私には受け入れられないし、一言でいって「スベっている」と感じているのです。

(以降、草稿はありますが、ここまでのあなたのご意見をいただいた上で展開したく思います。)

時節柄ご自愛下さいませ。 草々

(12:42)

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この記事へのコメント

1. Posted by 福岡けん   2014年10月25日 15:30



そうですか?

わかりました。


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