2008年05月24日

名探偵コナンを批判する

『名探偵コナン』は少年サンデーで長期連載を続ける青山剛昌の漫画作品です。

『名探偵コナン』は、やってはいけないタブーを犯した漫画です。
そのために、人気があり長期連載が続いているとも言えます。

R指定とか18禁とか、「子供に見せてはいけない」「青少年に有害である」という基準は何でしょうか?
それは「暴力とエロ」の二つです。

エロについては、わかりやすいので批判の対象になりますが、暴力に関しては見逃されがちです。

『名探偵コナン』は、それまで少年漫画でタブーとされてきた「殺人」をテーマにしたために人気があるのです。
もちろん今でも「少年漫画で殺人」はタブーのため、『名探偵コナン』のように毎週殺人事件の起こる漫画は他にはほとんどありません。

まず、小学生が殺人現場にいること自体が不自然です。
子供に殺人事件の死体を見せるなんて、現実には周りの大人が許すはずもありません。
そして、小学生に殺人の手口を色々と見せて教えるなんて、それは出版して良いのか?放送して良いのか?
常識と理性ある大人なら許すのか、許されざるべきか、すぐにわかるでしょう。

この「常識」が一番の問題点で、刑法第41条は「14歳に満たないものは罰しない」と規定していますが、その理由は「子供には常識がない」からです。
善悪の区別のつかない状態なので、14歳以下は罪に問わないのです。

夜9時から放送される『火曜サスペンス劇場』は大人が見るもので、『火曜サスペンス劇場』を毎週楽しみに見ている小学生はごく少数でしょう。

ところが『名探偵コナン』の読者やテレビアニメの視聴者の中心は小中学生です。
「常識のない」「善悪の区別のつかない」発達途中の段階の小学生に「殺人」を毎週見せて良いのでしょうか?
「殺人」に対する感覚がマヒして「殺人を身近なもの」と誤解する子供が増えるのではないでしょうか?
『名探偵コナン』を見て「人を殺そうと思う小学生は一人もいない」と言い切れるでしょうか?
もし言い切れる人がいるなら、その医学的・科学的根拠を示して頂きたい。

現実に最近、子供が家に火をつけて親を焼き殺すといった凶悪事件がいくつも起きていますが、『名探偵コナン』のような俗悪漫画がそうした少年犯罪を誘発してるのではないでしょうか?
暴力シーンのあるゲームを取り締まるより前に『名探偵コナン』を取り締まるべきではないでしょうか?

「暴力シーンのあるゲーム」を覚せい剤にたとえるなら、『名探偵コナン』はタバコのようなものです。
タバコもニコチン中毒になり麻薬の一種で、社会に広く浸透しています。
『名探偵コナン』は小学生にタバコを吸わせてるようなものです。


Yahoo!知恵袋より『名探偵コナン』

>名探偵コナンといえば、人気アニメだし、私も見ていますが、たまに疑問に>思うことがあります。
>
>それは、ゴールデンタイムの放送であるにもかかわらず、殺人描写や殺害方>法、挙句の果てには何故失敗したのかまで放映されていることです。(もち>ろん殺害シーンや遺体の描写はマイルドな感じだし、殺害方法も現実で通用>するかは分からないわけですが)
>
>視聴者が限られてくるはずの深夜アニメでさえ、そういった描写には規制が>かけられたり、アニメ自体が放送休止になっていたりしているのに、まして>や誰もが見れる時間帯で放送している「名探偵コナン」は今後どうなるので>しょうか。
>
>銀魂等、他の似たような(グロ描写がある点で)作品も含めて、ゴールデン>タイムのアニメの放送の在り方に対する意見をお願いします。


■返答のコメントがひとりよがりというか「社会常識のない小学生が何万人も見るアニメ」という視点が欠けてます。
「大人の常識」と「子供の常識」を一緒にすべきではない。
もし子供にも「大人と同じだけの常識がある」と言うのなら少年法は要らないし、小学生や幼稚園生に参政権を与えて選挙で投票させても良いことになる。


Yahoo!知恵袋>アニメ「名探偵コナン」は子供に悪影響だと思う!犯人の殺人動機も相手が憎いから

>アニメ「名探偵コナン」は子供に悪影響だと思う!犯人の殺人動機も相手が>憎いからとか?復讐とか? 判断力の無い子供は
>人を殺すことで問題を解決しようと考えかねない!みなさんはどうお考えで>すか?
>
>昔のアニメのように夢のある話のアニメを子供には見てほしい親心です。
>昔はこの時間帯のアニメは素晴らしいものが多かったなぁ〜と。
>深夜に「名探偵コナン」を放送するなら、さほど気になりません。

21世紀になっても

アニメーターの貧乏ぶりは変化がありません。
相変わらず新人動画が生活できない「出来高制」などというインチキがまかり通ってます。
動画1枚千円、せめて動画1枚500円なら、月給15万円位になると思いますが。
制作進行は正社員で給料15万円もらってるのに、アニメーターも出来高制をやめて正社員にすれば良いのです。
今の新人動画の立場はフリーター、プー太郎と変わらず、個人事業主扱いなんて法律逃れの口先だけの詐欺行為に過ぎません。

2006年12月6日に代々木アニメーション学院が、東京地裁へ民事再生法の適用を申請しました。
前代表大矢敏行の経営の私物化や使途不明の手形小切手の乱発などが原因のようです。

更には学費入金詐欺などもあった模様で、アニメ業界の腐りきった体質を垣間見た気がします。

「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」のときに起きたオフィスアカデミーの脱税事件で、オタキング岡田斗司夫は西崎義展プロデューサーを痛烈に批判してましたが、ガイナックスも「新世紀エヴァンゲリオン」のときに脱税が発覚して、「なんだ、同じ穴のムジナじゃん!」と幻滅したことを思い出しました。

岡田斗司夫・のーてんき通信。の概要

現実を見ろ!

アニメーター志望者に、最初の月給が2万円とかいう話をしても「へぇ〜」とか聞いてるだけです。
アニメの専門学校でも、アニメーターの給料(とくに動画)が安い話を先生がすることがありますが、生徒はどこかよその国の話とでも思っているようです。
そして、現実に自分が働く段階になって給料が安いことに驚き、「こんな給料では生活できない」とか「足りない」とか言い出すのです。
だから、それは前から言ってたことでしょう?
アニメーターの給料が安いという現実が、なぜ自分の身に降りかかるまで理解できないのか?
アニメーターの動画の初任給は2万円いけばいいほう、スタジオ側から補助が出るとしても、いいとこ5〜6万円。これが現実です。
生活出来ないに決まってる出来高制・個人事業主扱いのためです。
スタジオ側も不可能とわかってるのに改善しようとしません。
ジャパニメーションともてはやされても、南北戦争以前のアメリカの黒人労働者以下の貧乏生活を強いられるのがアニメーターです。
なにしろアメリカの黒人奴隷は給料は無くても衣食住は保障されてたのですから。いまどき東京で1ヶ月2万円では家賃にもなりません。
親から仕送りしてもらうか、バイトで貯めた貯金を切り崩して生活するか、アニメーターを辞めるか、選択肢はその三つのどれかです。
こうして辞めていった若者の中に、続けていれば将来いい仕事をしたかもしれない芽があるのが残念です。
なにしろ、アニメーターの動画としてスタジオ入りしても、そのうちの9割は1年以内に辞めてしまうのですから、その9割の中に才能ある若者がいたであろうことは明らかです。

2006年04月15日

エヴァンゲリオンとは何だったのか?

いまYahoo!でエヴァンゲリオンをやたらと推してます。
TV放送から10年を機に、いまいちどブームを再燃させてコンテンツやグッズを販売しようという目論みでしょう。
企業のやることですから、それが悪いことではないです。
ただ、当時エヴァを作画していたアニメーターには一銭も印税が入りませんが。

漫画家には印税が入るが、アニメーターには印税が入らない。
そこがアニメーターの貧乏の原点でもあります。

その話は今回はおいといてエヴァの話に戻ります。

エヴァンゲリオン劇場版はメチャメチャな内容でした。

その理由について、庵野秀明監督の言い分はこうです。
「エヴァンゲリオンというガンダムのようにオタク受けするアニメを自分達が作ってしまった。
このままオタク受けする内容の劇場版を作って、オタクの安住の地を提供することも出来た。
しかし、現実から離れてアニメの仮想世界に引きこもることは危険な行為であり、オタクを突き放して現実に戻すのもエヴァを作った自分達の役割だと思った」
ただの言い訳にも聞こえますが、そうした理由だったようです。

エヴァンゲリオンは鉄人28号と同じく身長の設定がありません。
ストーリーや状況に応じて身長が変わります。
物理法則を無視した演出も多々あります。
たとえば、エントリープラグの中はL.C.L.という液体で満たされてるはずなのに、なんで汗や涙が見えるんだ?とか。
どうやって月までロンギヌスの槍を投げたんだ?とか。
物理法則を無視したアクションも演出と作画の力技で流してしまうあたりは、ギガントの上を走る未来少年コナンに通じるものがあるでしょう。アニメならではの演出ということです。

ダイコンオープニングアニメの時代からオタクの心を掴むことに長けてる庵野秀明監督の集大成がエヴァンゲリオンと言えるのかもしれません。
庵野秀明監督の実写の集大成は「キューティーハニー」かもしれません(笑)

2006年04月10日

アニメCGIの進化はとまらない!

毎週、ハイクォリティーな作画を見せる『蟲師』ですが、この前の回には驚きました。
巻物に巣食う文字の形をした蟲の話で、その蟲が巻物から飛び出して壁をはいずり回るのです。
だいたい、手書きのアニメで文字を動かすなんて至難の技で作画時間が何千時間あっても終わりません。
これはコンピュータを使ったCGでなければ不可能な表現でしょう。

あとは『岩窟王』の中のテクスチャーで貼り付けた服の表現も斬新でした。
個人作家の切り張りアニメーションなら有り得る表現ですけど、そうしたアート性の高いスタイリッシュな表現をするあたりに前田真宏監督のセンスが光ります。

タイトルは忘れましたが、最近見たテレビアニメで新撰組が旅館の2階に殴り込むシーンで、階段を駆け上がるカットが主人公の視点から見た手持ちカメラの背景動画になってました。3D空間になっていて、ちゃんと向きも変わります。
3DCGの色をポスターカラーに合わせるのが大変だったのではないかと思います。
背景動画を3DCGで、というアイデアは個人的に思いついてましたが実現したのを見たのはスタジオ4℃の『マインド・ゲーム』以来です。テレビアニメでも背景動画を3DCGで描く時代が来たのですね。流石は21世紀!

あと注目なのはWOWOWで現在放送中の『エルゴプラクシー』近未来を舞台にしたロボットと人間の関係を描くSFアニメです。
『1984』あるいは『未来世紀ブラジル』のような管理社会のイメージです。
この中でも『BLOOD』から進化したような作画とCGの組み合わせが見られます。
現在週に100本前後作られている日本のアニメの中でも、かなりクォリティーの高い部類に入るでしょう。一見の価値ありです。

2006年04月05日

宮崎駿監督のジャパニメーション鎖国説

NHKのインタビューに応える宮崎駿監督がアニメのマーケットについて興味深い話をしてました。
日本の場合、1億2700万人の人口を抱えます。一方、韓国の人口は4700万人です。
日本の場合は、映画やDVDなど国内のみでアニメの制作費とセールスの関係が黒字になり、商売として成り立つ。
しかし韓国の場合、人口比からアニメの売れる数には限度があり儲からない。
日本はアニメの国内セールスのみで鎖国をしてもやっていける、という話でした。
なかなか制作サイドでなければ見えない計算です。
ほかにも映画のクレジットに「原作」と入れるだけで100万円単位の原作料が入るので「原作」と入れてるのだとか。
実際のところ、スタジオジブリのいくつかのアニメは最初から劇場用オリジナルアニメであるにも関わらず「原作」とクレジットされてるのは、こうした理由からなのですね。
「ハウルの動く城」に関しては、魔女との戦いや魔法の解ける場面など「原作」通りにしたほうが話がスッキリして面白かったように思いますが・・・
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