昨日紹介した作者さんの一連の作品を聴いていてグッと引き込まれた曲。相変わらず天元突破のシュールさです。MIDIの貧弱な音源とカツゼツがよいとは言えないレンの曲にも関わらず歌詞と曲調が頭から離れず、深夜に何度もループして聴いてしまいました。
山田の事が気になったらこの曲を思い出すかもしれない。

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カツカレーを注文したらレンゲが添えられて出てきた。
 カレーを食べるにはスプーンが最適だと認識していたが、これは固定概念を打ち破れというメッセージかだろう。
 つるりと光る焼き物のレンゲは、米とルーを撹拌するには問題なさそうだったが、太く丸みを帯びた掬い部分はカツを断ち、皿の底にへばりつくであろう米を残らず口に運ぶにはどう考えても不向きだ。
 そもそもレンゲが食べ辛い形状をしているのは、古代中国において食事に招かれた際のマナーとして、「お宅はお客にお腹一杯食事を出すほど裕福なんですね!もう食べられないよ><;」と見得をはらせてあげる習慣があり、このマナーを効率的に実現するために、あの食べづらい形状が採用された。と親戚のおばちゃんが言っていた。
しかし今は古代中国でもないし、食わんとしているのはインド生まれ日本育ちのカツカレーだし、どんだけ出されても米粒一つ残さず食う気満々なのだ。

やはりこれは試練である。

 カレーを持ってきてくれた女性の店員さんは誰かと談笑していたが、こちらを油断させようとしている事は間違いなく、先ほど店に入ってきてあどけない笑顔を振りまいては店内の雰囲気を和ませている少女たちは黒幕からの指図により、ひとたび気を緩ませようものなら黒豹のようにこちらの喉笛を掻き切ろうと、てぐすねを引いて待っているはずだ。

前門の虎、後門の狼に挟まれたこの状況で冷静にカツカレーとレンゲが載せられてきたお盆にスプーンが

ここで飽きた。