2018年12月06日

始まったか?!

NK181205-1ムササビの繁殖行動、いよいよ始まったか?!
これはともさんが送ってくれた写真ね。
メスのいる木にオス(右)が滑空、それに気づいてメス(左)が滑空・・・オスとメスのすれ違い。








DSC_0549追われたメスが俺のすぐ頭上に!(わずか50センチ)
滑空の風を受けた・・・まるで天狗の羽うちわで煽られたかと思った!?
しかもこのメスは、新顔。  
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Posted by kumagai_satoshi219 at 01:06Comments(0)

2018年11月19日

飯能のムササビは・・・

CIMG0125ムササビ本のために紅葉とムササビの写真を撮りに行った。
2年前の同じ時期に一度撮ってはいたのだが、違った写真が撮れるかも?と思ってね。
はたして、巣穴をまだ使っているかな?
・・・ど〜やら使っているよ〜だね。

CIMG0126というのは、ベストアングルの撮影の邪魔になる枝が、ことごとく折られていたからだ(折口がまだ新しかったから、ここ数日のことだろう)、おそらく以前会ったことのある、得意げに、ここの巣穴のムササビの写真を自慢していたアマチュアカメラマン(爺さん)の仕業のようだ、プロならば邪魔になる枝をビニールテープでまとめて巻くはずだからね。
ベンチも移動してあった、これは巣穴に石を投げこむためで、出巣まで待っていられないのだ。
 
アマチュアカメラマンの意識の低い痕跡で、巣穴をまだ使っているのがわかるってのもなんだかなぁ?




 観察会をすれば代表が保険代を横領するわ、巣箱を掛ければ担当者が「情熱がなくなった(他にもっと楽しいことが見つかった!)」と、観察もメンテナンスもしなくなるわ(このアマチュアカメラマンに怒っていたのにね)、ハイカーは巣箱を叩いて顔を出させるわ・・・自然保護団体は自然なんか見ずにフォーチュンクッキーを踊ってるわ・・・・飯能に棲んでるムササビは不幸だわぁ。
  
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Posted by kumagai_satoshi219 at 05:20Comments(3)ムササビ 

2018年11月14日

真のヒーロー死ぬ

スタン・リーマーベルコミックスヒーローのほとんどのアイデアを出した巨匠、スタン・リー氏が95歳で亡くなった。
名前からもわかるように、ユダヤ系だから、親兄弟は収容所でなくなっており、彼自身差別の中で育ったそうで、ヘイトや弱い者いじめを憎んだ。

数多いヒーローの中で、彼が自分自身を投影したヒーローはスパイダーマンだ。
それまでのヒーローは宇宙人(スーパーマン)だったり、大金持ち(バットマン)だったり、筋肉ムキムキで強い、しかしピーター(スパイダーマン)は、ガリ勉でいじめられっ子、やせっぽちでイケテナイ、お金に困るヒーローだ。
何万人を救ったところで経済は発生しないし、正体も明かせないから、好きな女の子の命を救っても好きにはなってもらえないのだ。
だからスパイダーマンの敵は、特殊能力を金にしようとする奴、出世の道具に使う奴、自分のためだけに使う奴、と限定されている。
これがスタン・リーのアイデンティティーなのだ。

そう!野生動物観察の知識をそういうことだけに使う奴、観察会を売り込み、目腐れ金を手にする奴、行政から金を引き出すためだけ、自分の団体を売り込むためだけ、準教授から教授になる論文のネタ、自然と関わっている自分が好き、浮気のアリバイ工作(ムササビを見てくるから今夜は帰れないよ〜)に使う奴!そ〜ゆ〜奴は自然が(俺が)許さん!

彼の好きな言葉は「エクセルシオール!」だそうで、「スタバはタバコが吸えないけれど、エクセルシオールなら・・・」と言う意味では決してない。
「上を目指せ」とか「前を見ろ」だそうだ。

スタン・リー氏のご冥福をお祈りいたします。
  
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Posted by kumagai_satoshi219 at 01:01Comments(0)その他 

2018年11月11日

やめちゃいけねぇ

CIMG0100食痕を探しに、ここは久々のフィールド。
このフィールドの担当者が「・・・情熱が無くなった」とかでやめちゃったからね。
理由? 恥ずかしくってとても書けねぇが、「さもありなん!」。
そこで、巣箱の見回りもメンテナンスもできないなら、底が抜けたり落下事故が起きる前に、巣箱を外そうかとも考えていた。








CIMG0099誰も覗かなくなってしまった、クモの巣が張っている温度計を(俺は今、レーザー式を使っているから)覗いてみたら2度差!?
ムササビが巣箱を使ってくれている! 当てにしてるんだなぁ・・・。

よ〜し、わかった! 月に一度くらいしか見回れねぇけれど、定期的に通い、俺がメンテナンスもしよう!
他人を信用して任せていた俺が悪い、いつもの「生善説」をやっちまった。
・・・・一度自然と関わったなら、気まぐれにやめちゃいけねぇのだ、例え始めたのが気まぐれだったとしてもね。

いつも言ってる、冬の田んぼの水たまりに卵を産むトンボ、それは春になったら「水が張られる」ことを知っているからだ。
それを「減反政策」という人間側の都合で駐車場にしてしまったら? それは「自然との信頼を裏切る」ということに他ならない。
そして自然は、こ〜ゆ〜奴を絶対に許さないということを俺は知っている。

・・・・天誅を喰らえっ!





  
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Posted by kumagai_satoshi219 at 20:42Comments(0)ムササビ 

2018年11月08日

始まったかぁ?

181108-5(右:メスA、左:汚フグリオス)今夜のNK神社、繁殖期の前哨戦始る。(写真はTくん提供)

右上がメス、左下がオス・・・メスを追いかけてオスが近づく、メスの止まっている木に近づくとメスは滑空で逃げる。
しかし、あえてオスは追いかけようとはしなかった・・・まだだな。
ど〜やらメスが3頭いるらしい・・・では、23日に交尾していたのは誰なのだ?!

  
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Posted by kumagai_satoshi219 at 22:44Comments(0)ムササビ 

2018年11月03日

6日目

CIMG0056昨日は184段の石段も苦にならなかったのだが、今日は応えたね。
さて、アラカシの食痕が増えている・・・今夜は誰が食っているのか見届けてやろうではないか!

さて、裂け目スギの下から顔を出した個体・・・フグリの汚れたオスだ。
こいつは来るべき繁殖期のために売り込みに来ていたはずだよねぇ?
同じ巣穴にお泊りしてもいいのかね?
同じ巣穴と言っても、この裂け目は隣の樹洞と考えてもいいからなぁ。
 何回か滑空を見送った後、今夜は今までのような「取り残され感」はなく、滑空後も近くで採餌をしてくれたりと楽しませてくれた。

「いますよ〜っ」と、ともさんの声・・・一人で観察しているときは声も葉擦れの音も聞こえていたのだが、誰かが一緒だと当てにしてしまうんだろ〜ね、聞こえなくなってしまう。
こんな観察を5年も続けていたからなぁ・・・なんとか回復させよう。


DSC_0492で、この個体、メスだ! アラカシを食っていたのはこいつだ!
でも縄張りメスは追い払おうともせず、啼き交わしすらしている・・・ってことは娘?
ともさんから送られてきた写真には、裂け目スギの上に目が光っていた・・・ってことは裂け目スギに3頭いたことになる???誰だぁ?




  
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Posted by kumagai_satoshi219 at 00:53Comments(0)ムササビ 

2018年10月29日

仲のいい兄弟

DSC_0472-001この神社の兄弟は、オス同士であろうと、オス・メスであろうと、伝統的に仲が良いのは知っていた。
それにしても、おそらく今年生まれの春っこ兄弟だと思うのだが、二人で一生懸命にグルーミング。
片方が(右側の子)がのどを差し出して、撫でてもらってるぜ!こんなの初めて見た!
やがて2頭ともそろって滑空・・・途中で1頭がカーブした・・・おそらく長距離滑空にはまだ自信がないのだろ〜な。

今夜はともさんと観察。
やはり目が多いと格段に観察のヴァリエーションが広がる。
また話し合うことで、自分の「主観や思い込み」を現場で修正することもできるのだ。

  
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Posted by kumagai_satoshi219 at 20:00Comments(0)ムササビ 

2018年10月26日

NK神社

NK181026-2(写真は二枚とも、ともさん提供)さて、ともさんの観察によると、10月23日にどうやら交尾があったようだ!??
そこで、184段の石段のために足が向かなかったのだ、それどころではない。
この滑空写真を見ると、外部生殖器周辺が汚れているのか大きく見えるので、メスかな?と思った。












NK181026-3しかし枝に止まったのを見ると、フグリがのれんのように垂れ下がっているではないか。

そういえばこいつは、裂け目スギのメスがすでに出払っているにもかかわらず、裂け目スギの巣の中に潜り込んでいた。
これを推理するならば、繁殖期を迎えるために裂け目スギのメスに売り込みに来たオスなのだろう。
おそらく巣の中に自分のにおい付けをしていたに違いない。

では、23日の交尾は何だったのだろう? 今書いている本にも書いたのだけれど、ムササビの繁殖期は12月と6月ではあるけれど、1〜2か月は、ずれることもあるのが普通なのでは?ということだ。


  
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Posted by kumagai_satoshi219 at 20:56Comments(0)

2018年10月25日

元気でした

DSC_0465二日間、巣材に埋没していたブースカだが(毎日見ていたけれど、寝相は違っていたので出歩いてはいたのだろう、今夜は出巣を狙う。
17時20分、普通に出巣・・・これが体調が悪ければ、やや遅くなるだろうからね。
確かに背中の毛が薄くはなっているけれ。
しっぽはズド〜ンときれいなもんだ。
がんばれ〜っ
  
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Posted by kumagai_satoshi219 at 19:48Comments(0)ムササビ 

2018年10月23日

サイエンスと在野

P1050227昨日のブースカの様子・・・なんだか瀕死って感じだろう?
この写真を見た知り合いの獣医が「外陰部から膿が出ているのでは?」と診察してくれた。
これから寒くなるのに、毛替わりでもあるまいし・・・。

これから見に行こうかとも思ったのだが、なんだか怖くてねぇ・・・ブースカは一番思い入れのある個体だったから。
野生動物を観察するものは、対象動物に名前をつけてはいかんのだ。
どうしたって主観や思い込みが入ってしまうからね。
そこがサイエンスと在野の違いだろう・・・・。

「ムササビ保全」のための本を書きながら、こういう時こそ在野の体験を結集しなくてはならないってのはわかっていたんだけどねぇ。
・・・昨日、最も信頼していた、かけがえのないムササビの在野を一人断ち切ってしまった。
でも、不思議とすっきりしているのも事実だ。



  
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Posted by kumagai_satoshi219 at 16:54Comments(0)ムササビ 

2018年10月21日

ここまで?!

増えた巣材それぞれの巣箱に巣材が増えたという話は書いた。
それにしても、今日は暑かったのに、ここまで埋まって寝ている。
こんなことは巣箱観察を始めて6年・・・初めてのことだ。
外的に狙われたのか?はたまたこの冬は極端に寒いのか?何を意味しているのだろう。  
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Posted by kumagai_satoshi219 at 22:12Comments(0)ムササビ 

2018年10月16日

巣材が増えた?

P1140493エリア1の巣箱に、巣材が増えたようだと教えてもらったので、今日、巣箱を覗いてみた。
これは1号巣箱のブースカね、ここも増えているよなぁ。










P1140494これは茶色スズメバチが入った2号巣箱、今年1月の繁殖期に劣位オスが仮宿に使っていた。
その際にウンコが我慢できず、中でしていたのだが・・・巣材は古そうだけれど、ウンコの痕もないほど巣材が入っている。









P1140496これはず〜っとアオゲラが使っていた3号巣箱だが、確かに羽は入っているようだけれど、明らかにヒノキの巣材が入っている。










P11404954号巣箱。明らかに新しい巣材が増えているねぇ。

これらはエリア1の女王であるブースカの仕業なのだろ〜か?









P1140501 - コピー5号巣箱も、入り口を広げて覗いてみた。
う〜ん、誰が使っていたのだろ〜かねぇ?
  
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Posted by kumagai_satoshi219 at 12:24Comments(0)ムササビ 

2018年10月15日

みんな戻ってきた!

P1140486先日の台風以来、どこかに避難していた連中が戻ってきた! まずはブースカね。
昨日覗いたときに一回り体が小さく見えたので、他の個体かな?とも思い、夕方に行って出巣を観察した。
(この写真は、今日の昼間ね。まぁこの耳ならブースカに間違いないのだが、昨日は耳が見えなかったのだ。)






DSC_0459この顔だ!ブースカに間違いない!
巣材が増えたのでそんな風に見えたのかもしれないな。








P1140487で、TK神社。
いたね〜!さて、今夜はどっちで観察しよ〜かね。
みんな戻ってきた!来るもの拒まず!
  
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Posted by kumagai_satoshi219 at 12:05Comments(2)ムササビ 

2018年10月12日

対馬のカワウソ「カワウソ道」とは

対馬のニホンカワウソ(日本に生息しているユーラシアカワウソはニホンカワウソでいいのだ)について・・・・せっかく対馬で見つかったんだから、若い時はお互いにいろいろあったようだが、ノーサイド!
在野も権威もなく、オールジャパンでなんとかしよう!と、とある権威に呼びかけた。
お互いに知ってる限りの情報やデータを共有したいと思っていたからね。
権威の窓口として、俺には安藤先生が唯一味方だったのだが、現在は体調を悪くされている。

だが・・・・「それぞれに」頑張りましょう・・・だそうだ。
あのね、対馬のカワウソが韓国産だと自論を展開するのはかまわねぇ。
でもな、対馬にももともとカワウソがいたのだ、生き残っていたと考える方が自然だと考えている地元の人が多い。
でもな、おめぇが外国産と言い張るものだから、カワウソの足跡が撮られた場所で、(確実に)2頭がいる場所で、河川改修工事が進んでいるのだよ。
「対馬のカワウソは外国産だから守る必要はない」とばかりにね。
おめぇが韓国産と言い張れば言い張るほど、地元の人の関心は薄れ、元からいた(目撃した)と言ってる人は高齢化し、孤立し、対馬のカワウソ(韓国産かどうかはともかく)は守られねぇんだよ。
研究者としてはとことん韓国産と突っ張るのは構わねぇし、何をやっても構わねぇ、IUCNが認める論文も書くがいい。
しかし、「野生動物(カワウソ)道」とは、自分だけの逃げ道を見つけるためではないと思うのだ、俺はね。
だから、せっかく見つかったカワウソを二度と追い出すことはするべきではない!と思うんだよ。


さ〜て、「カワウソ研究会」としては、対馬でシンポジウムをやろう!
河川改修工事をやめさせるのではなく、ドイツや韓国でやっているような生態護岸にできないか?とね。
業者だって、金が乗っかる方が喜ぶからむしろ敵ではなく味方なのだ。

こちとら、東動協とNHKを巻き込んでシンポをやった在野だぜ!
もちろん彼には基調講演をやっていただきますよぉ・・・ケンカする必要ねぇし。
  
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Posted by kumagai_satoshi219 at 01:08Comments(2)ニホンカワウソ 

2018年10月02日

氏子は偉いなぁ

P1140458今日突然、このところフィールドワークを全くしないままムササビ観察をしていたなと反省・・・この時期は何を食っているのだろう?とか、巣穴が増えたな?とか、それがフィールドに入る礼儀だと思うのだ。
 それを、「今日もいた!」とか「いねぇ」とか・・・野生なのに、自分で飼育しているような扱いだったのではないか?と反省したのだ。
しかし、台風の直後ということもあり、風で落ちたのか食痕なのかわからないではないか?
でもねぇ、大丈夫なのだ・・・神社には神社総代がいてね、信心深い氏子をまとめている、おそらく昨日のうちに折れた枝や葉っぱは掃除しているはずで・・・そこで食痕が見つかれば最新のフィールドサインということになる!
TK神社は参道がきれいに掃き清められていた。
しかし、ここの巣穴は大雨の後1週間は戻ってこない。

そこで久しぶりにNK神社へ。
この神社はTくんの担当で、ブログによれば5頭いるという、狭いけれど密度が濃いのだ。
ここも氏子がしっかりしているから、台風の直後とは思えないほどきれいに(箒の目が残っているほど)掃除されていた・・・木の香が残る・・・台風で折れた木や太い枝も処理したのだろう、頭が下がるなぁ。
きれいに掃き清められた石段には、昨夜か早朝に食ったと思われるスギボックリの食痕!?

DSC_0445おそらく台風で動きが変わったろうと思っていた、スギの親子が17時50分に顔を出した。
母親はすぐに滑空(トイレ方向へ)。
おそらく秋っこと思われるチビはお留守番。
それにしてもかわいいなぁ・・・写真をバシバシ撮っていたら、手水社裏から母親がこれ見よがしに飛んできた。
へへ〜、囮行動だねぇ、だまされねぇよ〜っ。
テン杉は留守だったようで。
・・・嫌われるのも何なので、早々に引き上げてきた。



ムササビを見ているだけなのだけれど、日本人が守り続けてきた「鎮守の森」、そんな畏敬や畏怖の念も感じ取れるんだよねぇ。
ムササビありがと!

  
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Posted by kumagai_satoshi219 at 20:12Comments(0)ムササビ 

2018年10月01日

小出先生の抗議文全文掲載

長いけれど、しっかり読んでください。
IOCのバッハ会長に向けて書いた抗議文です。
事故から7年経った今でも、日本は「原子力緊急事態宣言」下にあるのですよ!



フクシマ事故と東京オリンピック

        小出裕章(元京都大学原子炉実験所助教)



2011年3月11日、巨大な地震と津波に襲われ、東京電力・福島第一原子力発電所が全所停電となった。

全所停電は、原発が破局的事故を引き起こす一番可能性のある原因だと専門家は一致して考えていた。

その予測通り、福島第一原子力発電所の原子炉は熔け落ちて、大量の放射性物質を周辺環境にばらまいた。日本国政府が国際原子力機関に提出した報告書によると、

その事故では、1.5×10 の16乗ベクレル、広島原爆168発分のセシウム137を大気中に放出した。

広島原爆 1発分の放射能だって猛烈に恐ろしいものだが、

なんとその 168倍もの放射能を大気中にばらまいたと日本政府が言っている。



その事故で炉心が熔け落ちた原子炉は1 号機、2 号機、3 号機で、合計で 7×10の 17乗ベクレル、

広島原爆に換算すれば約 8,000発分のセシウム137が炉心に存在していた。

そのうち大気中に放出されたものが 168発分であり、海に放出されたものも合わせても、

現在までに環境に放出されたものは広島原爆約 1,000発分程度であろう。

つまり、炉心にあった放射性物質の多くの部分が、いまだに福島第一原子力発電所の壊れた原子炉建屋などに存在している。

これ以上、炉心を熔かせば、再度放射性物質が環境に放出されしまうことになる。

それを防ごうとして、事故から 7年以上経った今も、どこかにあるであろう熔け落ちた炉心に向けてひたすら水を注入してきた。

そのため、毎日数百トンの放射能汚染水が貯まり続けてきた。東京電力は敷地内に 1,000基を超えるタンクを作って汚染水を貯めてきたが、

その総量はすでに 100 万トンを超えた。敷地には限りがあり、タンクの増設には限度がある。

近い将来、東京電力は放射能汚染水を海に流さざるを得なくなる。

ちろん一番大切なのは、熔け落ちてしまった炉心を少しでも安全な状態に持って行くことだが、

7年以上の歳月が流れた今でも、熔け落ちた炉心がどこに、どんな状態であるかすら分からない。

なぜなら現場に行かれないからである。事故を起こした発電所が火力発電所であれば、簡単である。

当初何日間か火災が続くかもしれないが、それが収まれば現場に行くことができる。

事故の様子を調べ、復旧し、再稼働することだって出来る。

しかし、事故を起こしたものが原子力発電所の場合、事故現場に人間が行けば、死んでしまう。

国と東京電力は代わりにロボットを行かせようとしてきたが、ロボットは被曝に弱い。

なぜなら命令が書き込まれている IC チップに放射線が当たれば、命令自体が書き変わってしまうからである。

そのため、これまでに送り込まれたロボットはほぼすべてが帰還できなかった。



2017年1月末に、東京電力は原子炉圧力容器が乗っているコンクリート製の台座(ペデスタル)内部に、

いわゆる胃カメラのような遠隔操作カメラを挿入した。

圧力容器直下にある鋼鉄製の作業用足場には大きな穴が開き、圧力容器の底を抜いて熔け落ちて来た炉心がさらに下に落ちていることが分かった。

しかし、その調査ではもっと重要なことが判明した。人間は 8シーベルト被曝すれば、確実に死ぬ。

圧力容器直下での放射線量は一時間当たり 20 Svであったが、そこに辿り着く前に 530あるいは 650シーベルトという放射線が計測された。

そして、この高線量が測定された場所は、円筒形のぺデスタルの内部ではなく、ペデスタルの壁と格納容器の壁の間だったのである。

東京電力や国は、熔け落ちた炉心はペデスタルの内部に饅頭のように堆積しているというシナリオを書き、

30年から 40年後には、熔け落ちた炉心を回収し容器に封入する、それを事故の収束と呼ぶとしてきた。

しかし実際には、熔けた核燃料はペデスタルの外部に流れ出、飛び散ってしまっているのである。

やむなく国と東京電力は「ロードマップ」を書き換え、格納容器の横腹に穴を開けて掴み出すと言い始めた。

しかし、そんな作業をすれば、労働者の被曝量が膨大になってしまい、出来るはずがない。

私は当初から旧ソ連チェルノブイリ原子力発電所事故の時にやったように石棺で封じるしかないと言ってきた。

そのチェルノブイリ原発の石棺は 30年たってボロボロになり、2016年11月にさらに巨大な第 2石棺で覆われた。

その第 2石棺の寿命は 100年という。その後、どのような手段が可能かは分からない。今日生きている人間の誰一人としてチェルノブイリ事故の収束を見ることができない。ましてやフクシマ事故の収束など今生きている人間のすべてが死んでも終わりはしない。

その上、仮に熔け落ちた炉心を容器に封入することができたとしても、

それによって放射能が消える訳ではなく、その後数十万年から100万年、その容器を安全に保管し続けなければならないのである。

発電所周辺の環境でも、極度の悲劇がいまだに進行中である。

事故当日、原子力緊急事態宣言が発令され、初め 3km、次に 10km、そして 20km と強制避難の指示が拡大していき、

人々は手荷物だけを持って家を離れた。家畜やペットは棄てられた。

それだけではない、福島第一原子力発電所から 40〜50km も離れ、事故直後は何の警告も指示も受けなかった飯舘村は、

事故後一カ月以上たってから極度に汚染されているとして、避難の指示が出、全村離村となった。

人々の幸せとはいったいどのようなことを言うのだろう。多くの人にとって、

家族、仲間、隣人、恋人たちとの穏やかな日が、明日も、明後日も、その次の日も何気なく続いていくことこそ、幸せというものであろう。

それがある日突然に断ち切られた。

避難した人々は初めは体育館などの避難所、次に、2人で四畳半の仮設住宅、さらに災害復興住宅や、みなし仮設住宅へ移った。

その間に、それまでは一緒に暮らしていた家族もバラバラになった。

生活を丸ごと破壊され、絶望の底で自ら命を絶つ人も、未だに後を絶たない。それだけではない。

極度の汚染のために強制避難させられた地域の外側にも、本来であれば「放射線管理区域」にしなければいけない汚染地帯が広大に生じた。

「放射線管理区域」とは放射線を取り扱って給料を得る大人、放射線業務従事者だけが立ち入りを許される場である。

そして放射線業務従事者であっても、放射線管理区域に入ったら、水を飲むことも食べ物を食べることも禁じられる。もちろん寝ることも禁じられるし、放射線管理区域にはトイレすらなく、排せつもできない。



国は、今は緊急事態だとして、従来の法令を反故にし、その汚染地帯に数百万人の人を棄てた。棄てられた人々は、

赤ん坊も含めそこで水を飲み、食べ物を食べ、寝ている。当然、被曝による危険を背負わせられる。

棄てられた人は皆不安であろう。被曝を避けようとして、仕事を捨て、家族全員で避難した人もいる。

子どもだけは被曝から守りたいと、男親は汚染地に残って仕事をし、子どもと母親だけ避難した人もいる。

でも、そうしようとすれば、生活が崩壊したり、家庭が崩壊する。汚染地に残れば身体が傷つき、避難すれば心が潰れる。

棄てられた人々は、事故から 7年以上、毎日毎日苦悩を抱えて生きてきた。



その上、2017年3月になって国は、一度は避難させた、あるいは自主的に避難していた人たちに対して、

1年間に 20ミリシーベルトを越えないような汚染地であれば帰還するように指示し、それまでは曲がりなりにも支援してきた住宅補償を打ち切った。

そうなれば、汚染地に戻らざるを得ない人も出る。今、福島では復興が何より大切だとされている。

そこで生きるしかない状態にされれば、もちろん皆、復興を願う。

そして人は毎日、恐怖を抱えながらは生きられない。

汚染があることを忘れてしまいたいし、幸か不幸か放射能は目に見えない。国や自治体は積極的に忘れてしまえと仕向けてくる。

逆に、汚染や不安を口にすれば、復興の邪魔だと非難されてしまう。



1年間に 20ミリシーベルトという被曝量は、かつての私がそうであった「放射線業務従事者」に対して初めて許した被曝の限度である。

それを被曝からは何の利益も受けない人々に許すこと自体許しがたい。

その上、赤ん坊や子どもは被曝に敏感であり、彼らには日本の原子力の暴走、フクシマ事故になんの責任もない。

そんな彼らにまで、放射線業務従事者の基準を当てはめるなど、決してしてはならないことである。

しかし、日本の国はいま、「原子力緊急事態宣言」下にあるから、仕方がないと言う。

緊急事態が丸 1日、丸 1週間、1月、いや場合によっては 1年続いてしまったということであれば、まだ理解できないわけではない。

しかし実際には、事故後7年半たっても「原子力緊急事態宣言」は解除されていない。

国は積極的にフクシマ事故を忘れさせてしまおうとし、マスコミも口をつぐんでいて、

「原子力緊急事態宣言」が今なお解除できず、

本来の法令が反故にされたままであることを多くの国民は忘れさせられてしまっている。

環境を汚染している放射性物質の主犯人はセシウム137であり、その半減期は 30年。

100年たってもようやく 10分の1にしか減らない。実は、この日本という国は、

これから 100年たっても、「原子力緊急事態宣言」下にあるのである。



オリンピックはいつの時代も国威発揚に利用されてきた。

近年は、箱モノを作っては壊す膨大な浪費社会と、それにより莫大な利益を受ける土建屋を中心とした企業群の食い物にされてきた。

今大切なのは、「原子力緊急事態宣言」を一刻も早く解除できるよう、国の総力を挙げて働くことである。

フクシマ事故の下で苦しみ続けている人たちの救済こそ、最優先の課題であり、少なくとも罪のない子どもたちを被曝から守らなければならない。

それにも拘わらず、この国はオリンピックが大切だという。

内部に危機を抱えれば抱えるだけ、権力者は危機から目を逸らせようとする。

そして、フクシマを忘れさせるため、マスコミは今後ますますオリンピック熱を流し、オリンピックに反対する輩は非国民だと言われる時が来るだろう。

先の戦争の時もそうであった。マスコミは大本営発表のみを流し、ほとんどすべての国民が戦争に協力した。

自分が優秀な日本人だと思っていればいるだけ、戦争に反対する隣人を非国民と断罪して抹殺していった。

しかし、罪のない人を棄民したままオリンピックが大切だという国なら、私は喜んで非国民になろうと思う。

フクシマ事故は巨大な悲劇を抱えたまま今後 100 年の単位で続く。

膨大な被害者を横目で見ながらこの事故の加害者である東京電力、政府関係者、学者、マスコミ関係者など、誰一人として責任を取っていないし、処罰もされていない。

それを良いことに、彼らは今は止まっている原子力発電所を再稼働させ、海外にも輸出すると言っている。



原子力緊急事態宣言下の国で開かれる東京オリンピック。

それに参加する国や人々は、もちろん一方では被曝の危険を負うが、一方では、この国の犯罪に加担する役割を果たすことになる。
  
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Posted by kumagai_satoshi219 at 06:42Comments(0)原発問題 

2018年09月30日

おやおや?

P114044125日の朝、ブースカ親子のほほえましい写真を載せた。
これは28日の昼の写真・・・子供がいない!?
夕方観察したが、巣箱から出てきたのはブースカのみ・・・・あららら、子供が事故にあったのだろ〜か?
今年の子供(4月2頭・7月1頭)は全滅ってことだ。
楽しみがなくなっちゃったなぁ。



P1140437これは27日の昼、1号巣箱の様子。
どう見ても子供が2頭いる・・・ってことはブースカではない?
夕方、出巣を確認するために18時に行ってみたのだが、すでに出巣したようでもぬけの空。

ど〜なっているんだろ〜ね???  
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Posted by kumagai_satoshi219 at 01:38Comments(0)ムササビ 

2018年09月28日

ようやく・・・

IMG_0806まるで「花咲かじいさん」のようだろう? 海風が変わる時間帯に散骨することができた。

行政関係や保険の手続きも、ようやくけりが付きそうだ。
俺はおふくろと名字が違うので、他の人の倍も書類が必要でね・・・両親が離婚するのは構わねぇけれど、こ〜ゆ〜ことも視野に入れて両親には離婚してほしかったなぁ。
お墓の廃止手続きも、一旦俺が使用許可を相続して(どうせ手放すのにだよ)、改めて廃止手続きを願い出るのだねぇ、しかも更地に戻して・・・墓石建てなくてよかったぁ!

何度も郵便局に通い「小為替」ってのも初めて知った。
すっかり郵便局員たちとも顔なじみになってね、今日は局長直々に「ながいきくん」のレクチャーを受けたよ。
おふくろが「簡保」に入っていてくれたからね、ずいぶん助かったのだ。
だから俺もせめて、娘たちにカナダの散骨費用くらい残そうかとね。

保険関係は、姉貴が日本人やめてカナダ人になってるから「なんでカナダ人と姉弟なんですか?」というところを証明する書類が必要になるんだねぇ。
外国人は口座を開設できねぇってことも初めて知った。

日本の国ってのは、つくづく「特別なケース」を許さねぇ国なのだなと思う。
同性婚なんて絶対に認めねぇだろう・・・仮に認めたとしても、謄本だの抄本だの(個人だの全体だのとよくわからねぇ)、日本人ならば、両親(同性は認めない)と子供(2〜3人)、絶対に離婚もしないし、ましてや外国人になるなんて!?死んだら代々のお墓に入るモノなの!ってか?

・・・杉田議員みてぇなのが出てくるわけだ・・・。



  
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Posted by kumagai_satoshi219 at 02:51Comments(2)その他 

2018年09月26日

カナダカワウソのカニフン

DSC_0390カナダカワウソがカニを食ったフンだ。
入り江、流木の上、船着き場やボートハウスといった人工物、「・・・おそらくあるだろうな?」と思える場所にフンが見つかる。
さすが、世界13種のカワウソの中で唯一「(今のところ)保護を必要としていない種」だなぁ。
カニの甲羅を割るときに、石にたたきつけるだけではなく、石でたたくこともあるという(おそらくラッコに教わったのだろう)。
そもそも生息地にカナダを選んだという部分で「種」として大正解だ。
広大な自然だけではなく、文化や国民の自然に対する意識の高さなど、(今のところ)何の心配もいらない。
そう考えると、「ニホンカワウソはつくづく運が悪かった」っていう、俺の気持ちがわかろうというものだ。
この日本・・・広大な自然や文化の違いは望むべくもないが、自然に対する意識の向上や関心は、これからいくらでも努力できることだと思うのだ。

・・・まぁ、「かわいい」ってだけで、ペット屋の輸入許可証を何の疑いも持たずに信じ込んでしまう(そもそも信じ込むとか疑いを持つ前に、野生動物をペットにしたがってはいかんのだがね)桁外れのバカが大勢いる国だものな。
  
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Posted by kumagai_satoshi219 at 08:06Comments(4)ニホンカワウソ 

2018年09月25日

初めての帰巣

DSC_0425「ほら、さっさと下りなさい」とブースカが子供の尻を押す。


DSC_0428「ほらね、こんな風に頭を下にして下りるのよ・・・ムササビは手首と足首の骨が太いから、この姿勢は苦手なのよねぇ・・・って、ど〜して上るかなぁ?」



DSC_0427「その調子、その調子・・・」


DSC_0429





「やればできるじゃないのぉ」


DSC_0430「もう少しよ」「え、枝が邪魔なんだけど・・・」「頭使いなさい」


DSC_0431がんばれ〜〜っ(俺の心の声)



DSC_0432


はい、とうちゃ〜く! お疲れさまでした。
  
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Posted by kumagai_satoshi219 at 16:30Comments(0)ムササビ