2009年11月23日

ツシマヤマネコは「狸」

今日は22日、ニャンニャンでツシマヤマネコの日なのだ。
でもって、井の頭文化園でツシマヤマネコの講演会と、ヤマネコ祭りってのが開催された。俺はテントに儲けられたブースで、グッズ売りをした。
限定2個!で販売した、イリオモテヤマネコが真っ先に売れ、午前中だけで、ツシマヤマネコのストラップと値付けは完売・・・俺のポケットはお札(1000円札だがね)でいっぱいになり、縁日のテキヤのオヤジみたいになった。

さて、ツシマヤマネコとイリオモテヤマネコとを比較したNさんの講演は、とても興味深く、両島の地形の違い、開発(道路)の違い、民有林と国有林の違い、食性の違いなど・・・・対馬は里山、西表は深山なのだなぁ・・・と感じることができた。
 そもそも「狸」という漢字は、中国では「ヤマネコ」を意味する。
対馬の肉食獣はツシマテン・チョウセンイタチ・ツシマヤマネコがいるのだが、昔の人はこれらをまとめてヤマネコと呼んでいたらしい・・・で、特にツシマヤマネコを「とらやま(トラ模様のヤマネコ)」と呼んでいたそうだ。
 これは、ムササビとモモンガの両方とも「晩鳥」と呼び、ムササビを「大晩」、モモンガを「小晩」と呼んでいたり、タヌキとアナグマを「ムジナ」と呼び、シカ・イノシシ・カモシカの肉を「シシ肉」と言っていたのと同じだと思った。

対馬は、蒙古襲来の時は本土の盾であり、まるで太平洋戦争の時の沖縄と同じだ。
また、秀吉の朝鮮出兵の時は前線基地となり、これまた現在の沖縄と同じだとも感じた。

対馬市役所のKさんによる、行政からの保護の話を聞いたときに、「・・・この姿勢がニホンカワウソの時にあったらなぁ・・・」と思わずにはいられなかった・・・。
 行政・研究者・在野が力を合わせて具体的な保護活動を展開している・・・・韓国のカワウソもこれに間に合った・・・・。

だから、時代は大きく変わっている、少しずつではあるのだろうが、日本人全体の中に「保護」や「環境教育の必要性」「啓蒙」といった心が育ってきているのだろう。

 対馬は、韓国からわずか50キロに位置する・・・20年前の大型台風の時に、国東半島でカワウソらしき動物が目撃された情報があったが、当時俺は、「釜山の海岸に生息しているカワウソが流れてきたのではないのかな?」と思っていたのだ。
(こんなことが、ニホンカワウソはユーラシアカワウソの亜種ではないのか?と考えている根拠なのだ)
 だって、大陸から1000キロも離れたガラパゴスにゾウガメがいるんだぜ?!・・・人間だって34キロのドーバー海峡を、8時間足らずで泳ぎ切れるわけだから、毎日10キロもの川を上り下りしている水中生活者のカワウソにとって、50キロなんてのはへっちゃらなんではないだろうか?とも思うのだ。

 昔から密かに計画していたことだが、今こそ、対馬で、カワウソのフィールドワークがしたくなった!
  
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2009年11月10日

ついに手に入れた!

81f4c641.JPG我が「(有)さとやま」に、ついに真空脱泡注型機が導入された!!

これで、気泡を気にせずに型抜きができる・・・はず。

  
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2009年11月09日

1458円

この話には皆さん驚いたようで、様々なところから反響があった・・・ほとんどが「何かの間違いでしょう」ということだったが、何かの間違いではなく、マジな額だ。
 ばんどりさんが「時給計算」とのコメントをくれたが、なるほど俺は、1時間半の約束で講演をしたわけで、 時給1000円と考えれば、正しい額なのだろう。

 そのような「行政機関」の支払い規定を考えたときに、工期をだらだらといつまでも延長させる公共事業、といった構図も見えてくるってぇものだ。

山本周五郎の「赤ひげ診療談」にこんなシーンがある。
金持ちの大店の主人の診療に行った赤ひげは、
「これは大変な病です、すぐにも特別な薬を届けさせます、少々値は張りますが・・・」
番頭「えぇ結構です、いくらでもお支払いいたします」
 その帰り・・・
のぼる「・・・先生、わたしにはただの風邪にしか見えなかったのですが・・・」
赤ひげ「おまえもそう思うか?私もだ」
のぼる「・・・では、どうして?」
赤ひげ「・・・獲れる者から獲っておく・・・そうすれば貧乏人からは獲らなくて済む・・・」

俺の講演会は、基本的にこの「赤ひげ料金」なのだ。
「貧乏人」というところを、「やる気と好奇心と向上心のある団体」、「上と戦いながらも現場で真摯に伝えようとしている人たち」「自分自身が向上することで全体の底上げになると信じている人たち」と置き換えてもらえばいい。
 金持ちの大店というのは「予算が余ったので使い道に困っている団体」とか「とりあえずこの人の話を聞いている自分たちって、地球に優しい♪と思いこんでいる、クソ自然保護団体」と考えてもらえばいい。

 俺が講演を引き受ける条件は、主催者が「俺の著書を数冊は読んでいて、共感していること」だけで充分。
俺は「金を払ってでも言いてぇことがある人なんだから・・・」。

 だから、講演料の額なんざぁ目じゃねぇのだけれど・・・科学博物館に呆れたのは、自分たちの向上のために、俺の講演を自主的に企画した現場に対して、この非常識な金額で「予算を付けてあげた」だの「規定通りの講演料を払ってあげた」と思いこんでいる博物館側の姿勢だ。
日本一の教育施設が、環境教育の現場に対してあまりにもお粗末なものだから、洗濯しがいがあるな!と思えたってぇわけだ。
  
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2009年11月08日

キツネの新しい巣穴

93e37e8d.jpgキツネが新しく巣穴を掘っていた。
下見の時はなかったから、ここ2週間の間に掘ったのだ。

本来キツネは、12月頃に繁殖期があり、ペアを組んでから新居として巣穴を掘るのだが、このキツネはどうしたのだろう?
 新居を確保してから、嫁さんを探そう!という堅実なキツネなのだろうか?
・・・すぐ近くで住宅開発をしているから、「たまんねぇやっ!」ってんで、引っ越してきたのかも知れないけど。
キツネは何をやらしてもかっこいいなぁ・・・・。  >>続きを読む
Posted by kumagai_satoshi219 at 14:25Comments(0)TrackBack(0)フィールドニュース 

おっとぉ!!

40ea8992.jpgカモシカの足跡だ。
主蹄と副蹄を、思いっきり広げても沈み込んでいる・・・・。
「おっとぉ!!(こんなに沈むなんて!)」ってところだろう。

主蹄の右側が太く、曲がりが大きいので、これは右前足。  
Posted by kumagai_satoshi219 at 14:24Comments(0)TrackBack(0)フィールドニュース 

正しい石膏型採り

72b0f96d.jpg昨日は、科学博物館ボランティアの「足跡グループ」のおばさんたちを案内して、シシ神の森へ、足跡採集に出かけた。

カモシカの足跡を見つけて石膏を採っているところ。
何が「正しい」のかと言えば、牛乳パックと紙コップを使っているところだな。
小道具まで、小学館「日本の動物」の図鑑ページに出ているように、しっかりとマニュアル通りなのだ。

  
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2009年11月04日

「リスがいいっ!」

161fee9a.JPGこのキノコを食べたのは誰だろう?
多分・・・ネズミだ・・・それともリスだろうか?
どっちも可能性があるからね、決め手はないんだ。
まぁ、こんなのを観察会で見つけたら「リスかもしれないぞ?」って言うだろうなぁ・・・。
 そ〜いえば、トトロでも、天井からドングリが落ちてきたシーンで、お父さんが
「リスかな?それともドングリ好きのネズミかな?」って言うと、サツキとメイが声をそろえて「リスがいいっ!」って叫んでたっけ。
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2009年11月03日

カヤネズミ

22a08354.jpgカヤネズミの巣を探しに行った。
この季節、連中は子育ても終わり、巣を使っていないので、ガサガサと茅原の中を無遠慮に探し回っても、迷惑にはならないと思ったからだ。
すでにイノシシが茅原を縦横無尽に駆け回っており、藪こぎして探さなくても簡単に見つけることが出来た♪
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Posted by kumagai_satoshi219 at 20:32Comments(0)TrackBack(0)フィールドニュース 

2009年11月01日

「話題の新刊」に出ているよ♪

話題の新刊


偕成社のHPの「話題の新刊」ってところに、俺のメッセージと新刊案内が出ている。
立ち読みも出来るから、行ってみてくれ。

書店に並ぶのは11月12日だ。
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2009年10月30日

笑うしかねぇ・・・

先日、国立科学博物館で講演した話は書いた。

でもって、交通費やら講演料を受け取るために、履歴書やらめんどくさい書類を書かねばならなかったと言う話も書いた。
今回はボランティアの自主事業ではなく、博物館より予算が下りた講演会でもあったので、まぁそういっためんどくさい手続きが必要だったのだ。


今日、月末でもあるので記帳しにいったところ、2回に分けて振り込まれていたが、1回目が2090円・・・あ〜交通費と講演料とを分けて振り込んだために、交通費が先に振り込まれたのだな、と思った。
・・・で、2回目が1458円・・・・なんだこれ?!こっちが交通費なんだろか?


別に、講演料を当てにしているわけではないで、これはこれで構わないのだけれど・・・日本一の教育施設、国立科学博物館としては、あまりにも講演者をバカにしてやしませんかねぇ?!!


  
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2009年10月18日

タヌキの疥癬5

b4e8cb7c.jpg10月13日の写真をでかくしてみた。
なっ、↓の写真と同個体だろ?
今夜は、アナグマのおとっつぁんも顔を見せ、アナグマファミリーが勢揃いだった。
タヌキは、いつものペアと、子別れしそこなった去年の子供3頭。

 なぜ子別れしそこなったかというと・・・ちょうど疥癬になりかけていた時期に子別れの季節を迎えたので、親としては、自分のテリトリー内でうろうろすることを許したようなのだ。
 3頭の子供たちはいつもつるんでおり、親とは棲んでいる場所は別なのだけれど、親の目を盗んではエサ場にやってくる。
 今夜も、エサ場に母親がいるのに気づかずにやってきたら、「・・・疥癬が治ったんだから、いつまでも甘えてんじゃないよっ!」とばかりに叱られ、3頭ともあわてて逃げていった。

 こんな立派なタヌキを観察会で見て欲しいなぁ・・・と、ちょびっと思った。


 さっきから仕事場の裏山でシカが啼いている・・・警戒音なのだけれど、何度も何度も啼いている。
  
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タヌキの疥癬4

c9d0eafe.jpgこれは別個体、やはり3月21日に撮影したものだが、10月13日に、「脚がずどんと太く、しっぽが・・・・」と紹介した写真の個体と、同個体だ。なっ?治ってるだろう?  
Posted by kumagai_satoshi219 at 00:41Comments(0)TrackBack(0)フィールドニュース 

タヌキの疥癬3

c79f8289.jpgそして今夜の写真。
ストロボを炊かずに撮ったので、全体に暗い写真で申し訳ないが、顔は白いままだけれど、体は完全に治っている。
この顔は、タヌキには見えないね、ホッキョクギツネみたいだ。
目の周囲りをマジックで黒く塗ってやろうか?(俺ぁ、校庭に迷い込んだイヌじゃねぇやぃ!)


  
Posted by kumagai_satoshi219 at 00:39Comments(0)TrackBack(0)フィールドニュース 

タヌキの疥癬2

838a1ed2.jpgこれが5月末の写真。
かなり毛が生えてきており、昼間出てくることはなくなったものの、顔は白いままだ。
 数日後に観察会を控えていたから、参加者に「あまり見せたくないなぁ・・・」とちょびっと思ってしまったが、「里山の現実」を伝えるのも観察会の意義だからね。



野生動物は、怪我などで毛が抜けてしまった場合、白い毛が生えてくることがあって、それが個体識別に役立つこともある。
この場合は、おそらく毛根も弱くなってしまって、(老衰のように・・・この個体は昨年生まれの子供だから、まだまだ若いのだが)白い毛しか生えてこなくなったのではないのか?と勝手に思っている。
  
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タヌキの疥癬1

8cf959bf.JPGこれが今年の3月の写真・・・よくまぁ冬を越せたなぁと思ったのだ。
中嶋さんに言わせると「レベル5」で、今までなら死んでいた。

※注意
疥癬で直接死ぬことはないモノの、今までなら、他の病気を併発する、昼間に出てくるようになる、水をよく飲みたがる・・・すぐ近くにコジュケイのようなエモノがいても気がつかない(捕まえる気力すらない?)、注意力が全くない、などで、ほとんどが死んでいた。  
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2009年10月16日

出ました!みほん本!!

8d5f3de0.jpg見本が出た・・・ようやく「進化」をモノにした。
配本は11月12日、書店に並ぶ。
みんな「買うよ〜に!」

 ダーウィン生誕200年に間に合っただけではなく、「種の起源」は、150年前の11月に出版されたので、図らずも刊行月まで合ったというわけだ。
 ダーウィンの風刺画の下に、オビに隠れているけれど、ウォレスがいる・・・こんな「俺のこだわり」もわかってほしい。
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Posted by kumagai_satoshi219 at 21:29Comments(0)TrackBack(0)

2009年10月13日

タヌキの疥癬が治った!?

a8e42a76.jpg6月の観察会では、みっともないほど毛が抜けていた疥癬のタヌキだったが、完全に治っている。
 脚がずどんと太く、しっぽの先もずどんと丸い、まるで日本昔話の「たぬきどん!」って感じの立派なタヌキだ。
久々に「おっ、きれいなタヌキだ、写真に撮ろう!」と、心が動いたほどだもの。

 10年前は疥癬に罹ってしまうと、冬を越せずにほぼ死んでしまっていたけれど、最近は完治するようになっている・・・・タヌキの間に、疥癬の抵抗力が付いたのか?それとも山の中に、人知れず「秘密の温泉」でもあるのだろうか?

キツネも二度ほどやってきてくれた。
通り過ぎるだけなので、写真は撮れなかったが、元気いっぱいのきれいなメスギツネだった。

♪動物観察って、ホントにたのし〜な〜♪
  
Posted by kumagai_satoshi219 at 23:14Comments(0)TrackBack(0)フィールドニュース 

これが4頭目の子供ね

d232ad5c.JPG可愛いねぇ♪
4頭の内、どの子供かはわからないが、6月にこの中の1頭が、深さ1メートル以上の排水溝に落ちて死にかけた。まだ生まれたてで体長が20センチ足らずの頃だ。
親たちにもどうすることもできず、一度は諦めた命だったのだ。

それを中嶋さんが救い出し、冷えた体を暖めて庭に出しておいて見守っていたところ、母親が通りかかり、子供を見つけてくわえていったという。

哺乳類のための「ハイダセール」を作ろう・・・・。
  
Posted by kumagai_satoshi219 at 23:04Comments(0)TrackBack(0)フィールドニュース 

あなぐまチルドレン2

1bc4ffae.JPGしばらくすると俺に慣れたのか、もこもこと出てきた。  
Posted by kumagai_satoshi219 at 22:55Comments(0)TrackBack(0)フィールドニュース 

あなぐまチルドレン

40119253.JPG今夜はアナグマ三昧だ。
春に産まれた子供たちも大きくなっていたが、やはりまだどこかあどけない。
俺がカメラを向けると、一斉に安全地帯である物置の床下に隠れた。
写真では3頭だが、右側にもう1頭いるのでぜんぶで4頭だ。
手前の子は、親を追い越して歩いてしまい、親に「ガガッ!」と叱られたりする、毎年必ずいる、いわゆる「パイオニア」だ。


  
Posted by kumagai_satoshi219 at 22:46Comments(0)TrackBack(0)フィールドニュース