2006年02月13日

773d5b7a.JPG先日、科学博物館にニホンオオカミの全身骨格が展示されていたので行ってきけれど、ガラスケースが光るし、人も多い (忠犬ハチ公の剥製に群がっていて、ニホンオオカミのケースに近づけなかった・・・) ので、撮影を諦めた。しかし、ある 「ツテ」 をたぐり寄せ、更にブログで出会ったあたびしさんを誘い (これは、 「骨格おたく」 のオフ会だな?) 先週の土曜日に、ニホンオオカミの全身骨格の写真を撮ってくる事が出来たのだ!ガラスケースがないから、アップの撮影もOK! 
これこそニホンオオカミなのだよ!





 この全身骨格は、現在科学博物館に展示してある剥製 (1888年、福島産のニホンオオカミ) から抜いた骨だ。とI氏が言っているし、疑う根拠もないのだけれど、どう見ても、展示してある剥製よりも脚は長いし、ちょっと大きいのだ・・・。
 
 ニホンオオカミは2種類いたかも知れないと (だからヤマイヌとオオカミなのかな?) 言われている。
確かに・・・おでこの形に2種類あるようなのだ。(頭骨を2個体しか見ていないだけで判断してはいけないのだけれど・・・)
 昔見た頭骨は、五日市の農家の神棚に上がっていたもので、「デコチン」 な印象だった。だから和歌山大の標本に近いと思っていた。(和歌山大の剥製は、まるでポメラニアンのような顔をしている)
 今回、撮影できたのは、科学博物館お墨付きのニホンオオカミなわけで。だからそれを信用すれば (信用するしかないが) ・・・・あれれ??おでこの形がちょっと違う。
 でも、ニホンオオカミは年齢によって (発育の状況によって) 頭骨の形が変わるのかも知れないし、 (頭骨を比べるときは200個体くらい計測して比べなければ、何も言ってはいけないのだろうけれど) 和歌山大の標本が、おでこに綿を詰めすぎたのか?それとも五日市の頭骨は、ニホンオオカミではなくて・・・?

 全身骨格のイメージは、おでこのカーブやたたずまいが、科博の剥製や和歌山大、東大 (写真しか見ていないが) の剥製よりも、むしろライデン博物館 (シーボルトが持っていった標本) や、福井県立歴史博物館の写真 (チョウセンオオカミという説もあるが) の標本に近いように思ったんだけどなぁ・・・(俺の主観だけど)。
真相は?・・・もう誰にもわからない・・・。

 それにしてもブンダーカマーの世界は楽しかった!所狭しと骨格がある、ゾウ、バク、サイ、キリン、ナマケモノ・・・ゴリラ・・・ニホンカワウソの標準標本もあった。さすがに標準だけあって、愛媛県や高知県にある、顔がぱんぱんのサッカーボールのような剥製ではなかった。
 更に、あこがれ?の遠藤先生とお会いする!というサプライズもあった!
なんと!ツチブタの解剖をしていらっしゃったのだ・・・ツチブタのおもしろさは先生がお書きになった 「パンダの死体はよみがえる」 に詳しい。足下には因幡の白ウサギ状態のアリクイが転がっており・・・動物学界最高権威にいらっしゃる方なのに、とても気さくな先生で、その謙虚な姿勢が書くモノに現れているのだと思った。

 東京には自然史博物館がないから、この所蔵されて眠ったままの骨格や剥製を活用して、青梅に出来ないかな〜と思った。でもってもちろん、隣接する緑地をそのまま自然生態園にするってぇのはど〜だい? 住宅開発するよりもず〜〜〜っと良いと思うよ?
14日に、開発のための市の説明会がある。







(20:37)

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1. ニホンオオカミ 和歌山大学  [ rappajazz ]   2006年02月14日 02:00
熊谷さとしさんのニホンオオカミにTBしてます。 先に上野動物園で開催中の、「絶滅

この記事へのコメント

1. Posted by あたびし@rappajazz   2006年02月15日 00:33
あたびしです。
先日はお誘い頂き、有り難うございました。
いやー、ホネオフ楽しかったですよ。
ニホンオオカミの骨格もですが、収蔵庫に入れたのはいい経験でした。
あまりの多さにどれを見ていいのか、焦点の定まらない感じは、子供がおもちゃ屋にいった時とおんなじです。
また遠藤先生に会えたのも良かったですね。

上野動物園には生き残ったツチブタが、いままで同居していた仲間が解剖されていることも知らず、お休みになっていました。
rappajazzでは、上野動物園の剥製の話を先にまとめようと思っています。

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