2012年10月28日

羽村動物園の剥製、その後

※追記しました。

羽村動物園の剥製が、どう見てもカナダカワウソなのに、ニホンカワウソとウソの表示をしている事に再三抗議してきたが、無視され続けていることは、皆さん御存知だと思う。
 そして先日、市長宛に写真とメールを送ったわけだ。(10月17日の記事ね)
それから数日・・・市まで無視するのかと思っていたが、今朝、羽村市の土木課から電話があった・・・。

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まず「以前の園長は民間からの登要のため、動物に対して何も知らない人がやったことなので、ご迷惑をお掛けしました」とのこと。
 関係各位(おそらく市長も)が写真を見て検討したところ、おっしゃるとおりである、従って、「ニホンカワウソ」のプレートはすでに外した。
俺は「それでいいですよ・・・」と言ったのだが、この後が極めて行政的だ。
 動物のことを知らなかった前園長の不始末とはいえ、マスコミ各社を通じ、日本国民に対して「ニホンカワウソの剥製である」と公言してきたわけで、この罪は大きい・・・しかも再三の指摘や抗議さえも無視して・・・。
ここに来て、一民間人からの指摘だけで、「間違えていました」とは、行政的には(お上としては)なかなか言えないんだねぇ・・・。
そこでどうしたかというと、「DNA検査」に持ち込むことにしたのだそうだ。

俺は、「みんなが写真を見て形態的に違うと納得したのに?!(バカか?)」と言った。
それに俺は、つい最近、「ニホンオオカミの毛皮」の話が持ち込まれたこともあり、100年も前のモノは、毛皮であれミイラであれ、剥製であれ、DNA検査は無理だと言うことを、岐阜大や動水協にも聞いて確認していたばかりだったのだ。
 「DNA解析」は、10年前より明らかに精度もレベルも上がってきているモノの、基本的にDNA組織が残っていなければならず、頭骨の場合は歯髄、毛皮の場合は毛根を使う。
・・・100年前の剥製の毛根が使えるとは思えず・・・つい30〜40年前のニホンカワウソの剥製でさえ危ういのに。
実際に大学の研究室で「DNA解析」をしている学生に聞いた話だが、作業の過程でうっかり蓋を開けてしまったといったアナログな事故も多いらしい。
最近になって「DNA」は、水戸黄門の印籠のように、冤罪事件を晴らすなどの活躍はしているものの、それだけに「信仰」になる危険性もあり、やはりまだ「一参考」程度にしておくべきものなんだそうだ。
そもそも行政は、DNAだのGPSだの・・・自分たちはわからないけれど、市民を黙らせることのできるアイテムが大好きで盲目的に信じるという傾向がある。
 だから以前、動物調査で、実際には全く役に立たない「フランスのアルゴス衛星」に追跡させるGPS装置と書いただけで、法外な調査費用を引き出せた。という事もあった。

 にもかかわらず、羽村市は「やってくれるところが見つかったのです」とのこと・・・。
ナンタラ研究所だそうだ(名称を明かしても良いが・・・通信では書くけどね)、これはつまり・・・「おっ、行政の仕事が舞い込んだぞ、(しめしめ・・・ふっかけられる!)どうせ100年前の毛皮だから、いい加減な結果であっても、金にはなる」と踏んだのだろう・・・としか俺には思えない。
 DNA解析については、この剥製が見つかったときすでに科学博物館の川田先生が提唱しており、しかし、100年前の剥製であるから無理だという結論になっていたのだ。
ナンタラ研究所も、「・・・はっきりした結論は無理だと思いますが」という保険はうってあるそうで、これは誠意ではなく、本当に無理なのだ。
ナンタラ研究所としては、なんせ「大変難しい100年前の剥製の解析ですから・・・」と言えば、相手はDNAの素人なのだし、ありがたがっているから、なんぼだってふっかけられる・・・結果は最初から「何とも言えません・・・」でいいのだし・・・まさに「おいしい仕事」が舞い込んだわけだ。
それでもいい、何しろ行政としては、「科学的な分析を経て・・・」という一文が欲しいだけなのだから。
 不祥事で辞任したはずの前田中法相が、「見てくれを良くするためだけ」に入院して「病気のため」と言ったようなモノで・・・DNA解析は「入院」と考えればよい。

つまり顛末は・・・市としては一市民からの指摘だけで「間違えていた」とは言えない。
(い〜じゃん言えば、誰も責めないのに・・・)しかし、それではあまりにもお粗末で無様なのだろう。
写真を見ただけで素人目にもわかることを、いくら前園長が民間会社からのリタイヤおやじで動物の素人だったために知らなかったとしても・・・どうしてそんな素人を園長にしたの?と突っ込まれることになる。
フリーマーケットをやって入園者数を増やしたアイデアマンと、さんざん持ち上げていたではないか?
(そもそも動物園がフリーマーケットを売りにしてど〜する?!)

そこで、科学的な解析もやったと・・・そうすることで、例え結果が違っていようが、よくわからなかろうが「体面だけは保てる」。
要は、言い訳のために、DNA解析の費用として(どうせわからない、無駄な)市民の税金が使われるというわけだ。
羽村市民の皆さん、俺の指摘のために無駄金を使わせてしまったようだが、俺はプレートさえ外してもらえれば良かっただけなのだ。
 
まぁ、プレートは既に外されているようだし、今までの動物園側の対応(無視し続けてきた)については丁寧に詫びてくださった。

 誰が見たって黒いシマシマのあるスイカなのに「メロン」と表示してあるから、表示を外したら?と言ったら、では(自分たちもスイカだとわかって表示を外したのに)体面を保ちたいだけの理由で、干からびたスイカの「DNA解析をします」と言ってるようなモノで・・・くっだらねぇ!

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この記事へのコメント
シンプルに、「あはっ!間違えちゃってたみたい!」で済む話なのにね。
Posted by くまがい at 2012年10月29日 22:44
おじゃまします。

反応があってよかったですが、
DNA鑑定まで持ち出すとは・・(苦笑)。

Posted by カンダ at 2012年10月29日 21:24