くまぐす音楽館2

知り合いが出演した演奏会。チケットを頂いたので、京都まで。ロームシアターは、30年以上前、京都会館だった頃、ヤマカズ&京都大学交響楽団の演奏会に行った事があります。改装して、なかなか斬新なホールに生まれ変わってました。どの席からも舞台が見やすいですしね。



演奏は、なかなかの力演。対向配置も吉です。



残念だったのは、最初のバスドラの「タンタンタン、タータータ、タン、タタタタン」という箇所。殆ど、きっちりと叩けて無かったように思います。聴こえなかっただけかな?こっちからだと、ドコドコ鳴ってるようにしか聴こえませんでした。初めてこの曲を聴くには、何が何だか判らないのでは?第1楽章が終わった時点で、よほど拍手しようかと思いましたが、ちょっと勇気が。でも、あの休憩時間のまったり感は良かったです。途中で、弦楽器の後ろのプルトだけで演奏する箇所は、ちょっとどきどき感がありました。



ポストホルンは、最上階の客席から。よく響き、演奏も完璧。気持ちよく聴けました。児童合唱も客席から。でも、こっちはあんまり聴こえない。3人ほどハンドベルを持って、それを振って音を出してます。初めて見ました。でも、聴こえない。。ソプラノは、終楽章の途中で退席。これはいいやり方だと思います。終楽章の最後は、珍しくディミヌエンドして終わります。これは一つの見識ですね。





という訳で、いい演奏会でした。皆様、お疲れ様でした。




 


 


 


 


 

すでに皆様が投稿されているようにトミタさんが亡くなられました。一言だけ。実は、私、「展覧会の絵」という作品を初めて聴いたのが、トミタさんのシンセサイザー版でした。中学生の頃でした。で、その後、私に何が起こったかと言うと、有名なラヴェル編曲のオーケストラ版を聴いても、「なに?このダサイ編曲!」としか思わなくなってしまい、今に至るまでその印象は変わりません。それだけ、トミタさんのシンセサイザー版が凄かったって事なんです。今のシンセは、たぶん、当時のトミタさんの機械よりも数段優れているはずですが、「感性」が機械を支配した幸福な例がトミタさんの一連のシリーズだったように思います。素晴らしい「音楽家」でした。

私は、去年まで10数年間、あるアマオケのメンバーで、選曲委員長をやっておりました。その中で  選曲(プログラミング)について感じた事を皆様にお伝えしたいと思います。

演奏会プログラムは、さながらシェフが腕をふるって出す料理のメニューのようなものだと思います。料理もろくに作ったことの私がこんなたとえ話をするのも  おこがましいのですが、ちょっとだけお話させて下さい。 

理想のプログラムって、どういうものだと思いますか?勿論、人それぞれだと  思います。よく知っている親しみやすい曲や大好きな曲が沢山あれば、演奏会も  楽しいものになるかもしれませんし、知らない曲でもきれいなメロディーがあれば新しい発見もあるでしょう。でも、それなら、ご自宅でお好きな曲をCDで聴けばいい事ですし、FM放送を聴いていたら、未知の作品にも沢山出会えます。

演奏会は、オーケストラの演奏を生で聴くという事に加えてその日に演奏されるプログラム全体を通じて、お客様が、そしてもしかしたら演奏する側も何か新しい事を発見、体験する場だと私は思います。例えば、お肉が好きな人が、肉が好きだからといって、唐揚げとハンバーグとステーキを同時に食べると、絶対に胃もたれするし、だいいち体に良くありません。よくお正月にプロのオーケストラがやってる「三大交響曲の夕べ」(運命/未完成/新世界)とかは、それに近いかもしれません。(ちょっと言いすぎかしら)

演奏会プログラムは、全体を通じて一つのテーマに基づいている事が重要です、そして、それぞれのプログラムがお互いに関連性を持つこと。一見、関連性を持たないプログラムでも演奏会を通して聴いて初めてその隠れた関連性に気がつくことプログラムの曲自体がお互いがお互いを引き立たせ、内的に呼応しあうこと。     その結果、聴きなれた作品でも新しい光が当たり、新鮮な気持ちで聴けるような組み合わせ。また、初めて耳にする馴染みのない作品でも前後の曲と併せて聴くことによって、俄然、興味が出てくるような組み合わせが理想なのではないかと         考えます。

しかし、現実にはなかなかそんな理想的はプログラムは組めません。楽器編成、難易度、団員のコンセンサス(実は、これが一番ハードルが高かったりします)等大きな壁がいくつも立ちはだかります。幸か不幸か、今はそういう仕事からも離れてしまっているので、ある意味、プログラム構成で頭を悩ませることは無くなりました。ただ、「こんな曲で、演奏会が出来たらいいなあ」といろいろと頭の中で曲を組み合わせたりする事が無くなったのはちょっと淋しい想いがします。

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