ANiUTaきたる


2017年3月24日。いきなりアニソン聴き放題サービスである「ANiUTa(アニュータ)」が発表され、ついでに言えば発表会の前からもうサービスインしていました。日本のサービスっぽくない早い展開ですよ。普通は発表だけ先にして、サービスインは後になるのに。

気になる楽曲数はアニソン5万曲で月額600円です。支払いはAppleとGoogleの月額課金のシステムを使って自動更新となります。今回は速報的に気づいたところをザッと書いてみます。複数デバイスに関しては最後の方にて。


ブログ存続の危機じゃないか


初めていらっしゃった方に説明すると、このブログのメインコンテンツは、「毎週発売されるアニソンの中から、iTunes Storeで配信されたものを拾い出して載せていく」っていうものなんですね。それはもう、CDだけで配信すらされないという時代からやっておりました。

最初の危機はApple Musicの開始でした。2015年の7月ですね。Apple MusicとiTunes Storeは配信する楽曲のクオリティは同一です。同じ256kbpsのAACです。Apple Music入った人が、Apple Musicで聴ける曲を、わざわざiTunes Storeで買うでしょうか? 私はノーだと考えました。高い信仰心があればそれも可能でしょうが。ハイレゾみたいにクオリティが異なるものなら買うこともあるでしょう、私もサブスクリプション聞いて気に入ってハイレゾを買うことはよくあります。

しかし数字を見ると、正直、Apple Musicの影響はなかったのです。Apple Musicとかは、なんだかんだでアニソンで聴けるタイトル数が多くはなかった。アニソン全体の10か20%くらいしかなかったんじゃないですかね。SONYとエイベックスくらいしかなかったですからね、Apple Musicは。

それがどうでしょう。ランティスとかフライングドッグとか、お試しで参入してみました・・・・ってレベルではなくて、完全参戦、保有財産全部差し出してる勢いじゃないですか。フライングドッグなんてグループのまとめ役やってるじゃないですか。

まぁそれでもCDリリースしてから、しばらく間を空けて出しましょうかっていうんなら日本人というか、日本的なサービスだなって思えるんです。

でもランティスとか同時に出しちゃうみたいじゃないですか。サンシャインのニューシングル、4/5の当日に出ますとか言ってるじゃないですか。もうiTunes StoreでAACな圧縮音源を単曲250円で購入する意味ってあるんですかね。まぁなくはないんでしょうが、その必然性は確実に下がったわけで・・・・。という私も喜んで600円でANiUTaにもう加入したんですけどね。

ラインアップにない人を探す方が難しい


ものすごい充実っぷりです。ランティス軍団とフライングドッグ軍団はこんなにも強大だったのかと改めて驚かされます。加えて、今までApple MusicやLINE MUSICなどに出していたレーベル、例えばポニーキャニオン、ブシロードミュージックなども、おおむねさらなる所有財産を提供しており、相当に強力なラインアップと言えましょう。

今までどこのサブスクリプションでは聴けなかったこんな人たちもANiUTaで聴ける

だって50000曲ですよ、5万ですよ? 昨今、自分のミュージックライブラリに何曲入ってます? 10000曲でも多い方になっちゃう時代なんじゃないですか? それがアニソンだけで50000ですよ。オルゴール曲とかじゃないですよ、本人歌唱の本物音源でですよ。これはすごいですよ。

かつて「Kindle Unlimited」が始まった時「読むものがないなぁ」と思ったものですが、今回の「ANiUTa」は「聴くものしかない」という状態です。漫画で例えたら発売日に平台に積んである新刊がそのまま読めちゃう・・・・そんなカタログ状況なんですよね。出版と音楽で状況は違うとは言え、なかなかのインパクトです。

アニメ作品名で探せる


ここは流石のアニソン専門店ですよね。従来の音楽配信ストアの弱かったところです。今までのストアではタイトルの中にアニメ作品名を入れ込むことで無理やり、作品名でも引っかかるようにしてましたが、あれタイトルがすごく長くなる弊害があったんですよね。

思うんですけど、iTunes Storeって音楽、映画、電子書籍のワンストップショッピングが可能じゃないですか。本来は作品名で検索すれば、全部の分野の作品が網羅的に表示されるのが理想だと思うんです。

例えば「幼女戦記」で検索してみてください。OP曲とED曲と、原作書籍が表示されると思います。これはOPEDに作品名が入れ込まれているからですね。


ちなみにデグレチャフ少佐の歌声はANiUTaでは聴けません

次に「ステラのまほう」で検索してみてください。サントラと原作書籍は出てきますが、OP曲は出てこないと思います。これはOP曲のタイトルに作品名が入れ込まれていないからですね。実にもったいない話だと思うんですよ。

ちなみにステラのまほうOP曲はこちら


50音リストで探せる


作品名とアーティスト名に関してはフリーワード検索ももちろんいけますが、50音リストが用意されています。何もキーワードを思いつかないでも、50音リストを眺めているだけで、懐かしいあの作品に再会できるというわけです。素晴らしいですね。懐かしいって書きましたが、懐かしの曲が主体というわけではなくて、最新の作品も普通に転がってます。入れ食いです。

ランキングが1000位まで見れる


ランキングがね、頭おかしいと思うんですけど1000位まで見れるんですよ。100位単位の区切りだけで、細かく751位とか表示されてないのが不満といえば不満なんですが、1000曲まで確認できます。そして下位の方にも有名な曲で溢れているので、アニソンというジャンルは本当に充実しているんだなぁと実感できます。

で、聴けない人たちは


キングレコードの人たちはいませんね。水樹奈々とか、宮野真守、水瀬いのり、小倉唯、イヤホンズとかあの辺の方々です。

NEOGENE CREATION HOW CLOSE YOU ARE - Single harmony ribbon - Single Raise - EP MIRACLE MYSTERY TOUR【通常盤】


旧スタチャの方々もいませんね。旧スタチャ系は他のサブスクリプションでは聴けることが多いんですが、今回はキング全体としてANiUTaには参加してないってことなんですかね。


シドニア - Single The♡World's♡End - EP 恋する図形(cubic futurismo) - EP


そして他のサブスクリプションでは、ほぼほぼ聴けるSONY系の方々なんですが、こちらも参加していません。もっともSONYさんは無料のSpotifyでも聴けるわけで、そんなに問題とする理由もないかなって思います。Spotifyで聴きましょう

crossing field - EP Magia - Single コネクト - EP リローデッド ambiguous - EP


ワーナーはレーベルとしては参加しているんですが、声優アーティストとしてソロ名義でリリースしている方々はラインアップにありません。早見沙織とか井口裕香とか。分島花音もないですね。でもジョジョのOP曲とかはあります

(追記:2017.6.1から参加。井口裕香、分島花音、岸田教団以外は国内10サービスに提供開始) 

Live Love Laugh Hey World - EP killy killy JOKER - EP nameless - EP



NBCユニバーサルの作品曲もないですね。「ごちうさ」とか、fripSideとか南條愛乃とか、やなぎなぎとか。

Daydream café (TVアニメ「ご注文はうさぎですか?」オープニングテーマ) - EP
あなたの愛した世界 - EP infinite synthesis 3 オラリオン - EP


でもジェネオン時代の曲はあるんですよ。禁書目録とか、神のみとか揃ってます。ジェネオンは普通の配信でも過去に出たり入ったり忙しないレーベルだと思っていたので、今回入ってたのにちょっと驚いてしまいました。


PSI-missing - EP Dear My Friend-まだ見ぬ未来へ- EP 「神のみぞ知るセカイ」キャラクター・カバーALBUM


で、あとは大体は聞けちゃう感じです。ランティス全部ありますよ、マジで。フライングドッグも全部ありそうな勢いですよ。最新のアルバムとかも普通に転がってますよ。こんなに大盤振る舞いして本当に宜しいのでしょうか??


音質は


そういえばAACなのか、MP3なのか、もしかしたらSpotifyみたいにOgg Vorbisなのか,
ANiUTaが採用している圧縮方式がわかりませんね。ビットレートは128kbpsと320kbpsです。無料モードの時は128kbpsしか選択できません。

音質はそうですねぇ、320kbpsってこんなもんだっけかって感じで、微妙に落としてる気がしなくもない、そんな感じです。なんか中域の密度感がない感じなんですよね。骨粗鬆症みたいな音っていうか。とはいえ、かつて2005年に128kbpsでサービスインしたiTunes Storeの当時の音とか、かつて48kbpsでサービスインしたMusic Unlimitedの当時の音と比較したら全然OKなレベルです。

オフライン再生は


明確にダウンロードするという操作は存在せず、キャッシュとして保存されていく方式ですね。LINE MUSICが近いのかな。設定でキャッシュ容量を1.2.4.8.16GBで設定できます。 

複数デバイスで使える?


とりあえずiOSデバイスでの話を書きますが、ヘルプには記載がありません。ただ機種変更の時の方法としてこういう記述があります。

ヘルプより引用
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月額課金はAppleの仕組みを使っているので、いわゆる「購入情報を復元」ってやつっぽいなと、iOSからiOSの場合で試したところ、普通に2台目のiOSデバイスで聴くことができるようになりました。ところが、ここで1台目に戻ってみると・・・・。

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あれヤバい感じ・・・? と思ったんですが、求められるままにAppleIDのパスを入れたら普通に1台目でもまた聴けるようになりました。「よしこれで安心、複数デバイスでもいけるな・・・」と思いきや、2台目でインターネットに接続できないとかエラー吐いて、再生できなくなってしまいました。あれこれやってたら、今度は1台目も


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これドツボにハマった感ありますね。アプリ全体もちょっとバギーな印象があるので、バグに由来するものなのか、仕様的なものでハマっちゃったのか。でも他の端末でっていうダイアログがあるってことが、複数デバイスでの使用を想定していると思うんですよね。

他の端末で利用してない間もダイアログが出ちゃうので、最後の手段とiPhoneを再起動したらやっとダイアログから解放されて再生可能になりました。ちょっと要検証ですね、これは。


iOS複数デバイスでの本日段階での結論


なんか不安定だからオススメしない。できないこともない。デバイスチェンジの際は端末自体の再起動をしてからアプリを起動するとうまくいくっぽい。複数台で同時再生はできない

(追記)

その後、アップデートが入って、バージョン1.0.2以降は、とりあえずiOS2台という環境では、これといった問題もなく複数台で使えてます(もちろん同時には鳴らせないと思ったらなる場合もあるぞ)。Android複数台とかiOSとAndroidといった混在環境の場合は不明です。持ってないので検証できません。


現時点で遭遇したバグ


「端末がスリープに入ると再生が止まる」 毎回ではないんだけれども、不意に止まることがあって、この状態になるとアプリを再起動しない限り復帰しない。ミュージックプレイヤーとしては致命的。まぁそのうち修正されるでしょう。

(追記)

これもアップデートで出なくなりました。なおりましたね。


機能的な希望


その1 現状はPC対応がないので、そのうち対応してほしいところ。 LINE MUSICとかAWAも最初はモバイルだけだったけどPC対応したので、これはきっとやってくれるでしょう。

その2 Twitterとかへのシェア機能がないのが気になりましたか。ANiUTaユーザーが増えれば、SNSへのシェア情報はとても有益だと思うんです。すぐに聴けますからね。プレイリストの共有機能とかも欲しいですよ。アニソン5万曲あったら面白いプレイリスト作れますもん。

(追記:2017.5.31よりTwitterへナウプレ機能が追加、プレイリスト共有機能は6月予定)

その3 ANiUTaのライブラリにiTunesのローカルライブラリを混ぜて再生できるようにすることでしょうか。ことアニソンに限っていえば、ANiUTaでかなりの数をカバーできますが、それもANiUTaに参加してない層というのも、そこそこのボリューム感があります。そういう人たちはiTunesで購入したりするわけですが、再生する時にアプリを行ったり来たりするのが面倒なので、ANiUTa側でiTunesのライブラリにアクセスする機能が欲しいですね。

オススメ度は


2017冬アニメの主題歌、ANiUTaでどれだけカバーできてるかチェックしたら、26曲ありました。今までのサブスクリプションでは考えられない量ですね。これでオススメしない理由もないでしょう。マストなサービスじゃないですかね、アニソン好きには。

このブログどうしよっかな・・・。まぁ聴き放題系は生理的に受け付けないとか、宗教的に受け付けないって人もいるだろうから、数字の変動を見て判断しますかね。



続編? 書きました

ANiUTaとApple Musicで聴ける「ベスト・アニソン100」は何曲あるか?



 






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