はじめに

【2020年にも対応してます】

Twitterで「Apple Music」などのワードで検索すると、1日に1人か2人くらいは「聴き放題のApple Musicを使い始めたらCDの同期ができなくなった!」とお困りの方がいるのに気づきます。


たしかに

  1. iPhoneだけでApple Musicを使い始めていて、
  2. しばらくして新しくCDを買ってきたので曲を転送しようと、久しぶりにPCを起動して、
  3. 今までやっていたように、パソコンのiTunesにケーブル接続して「同期」やドラッグ&ドロップして音楽を入れようとすると

できないんですよね。


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見慣れたこの画面が出てこない


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この画面が出るが、もうちょっと詳しく説明が欲しい・・・



これは何故かといえば、Apple Music加入環境では、わざわざ曲転送のためにケーブルを繋いで同期という操作をすることが必要なくなったからです。Apple Musicでは、iPhoneに音楽を入れる方法がクラウド方式に変わりました。

そこでこの記事ではApple Musicを使いつつ、CDからのリッピング音源も簡単に楽に同居させる方法を説明します。別に裏技とかではなく、これが正規の方法です。 


この記事に検索してアクセスしている時点で、なんだかよくわからないけど、今までやっていた方法で同期ができなくなって、とてもイライラしていることとは思います。

ですが、あなたは何も悪くありません。悪いのは説明が全く足りてないAppleです。まずは落ち着いて、ゆっくりこの長ったらしい文章をよく読んで理解しましょう。きっと問題は確実に解決します。


ちなみにこの記事と同じ内容の公式なヘルプはここです。macOS CatalinaとiOS13の状況での説明になってますね。






追記と注意:2019.12.6 

ちなみに聴き放題のApple Musicサービス、もしくはiTunes Matchに未加入の人は、従来通りにケーブル繋いで同期転送のままです。その方式もちゃんと残されていますし消える予定もありません。CD曲を転送するには有料サービスに強制加入するしかないんだとか誤解しないようにしましょう(こないだ1人いました)

macOS Catalinaの人は有線接続での同期関係がFinderに移動してます。

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iTunesから変わったミュージックのどこを見ても同期関係の機能、設定がないので、Apple Music、iTunes Matchに入ってクラウド同期しかできなくなったんだと思うのかもしれません。何も加入しなくてもケーブル接続でいいなら、従来通りできます。


記事中に出てくる「iCloudミュージックライブラリ」という名称はAppleの最新OSだと消滅しています。macOS Catalinaだと「クラウドミュージックライブラリ」もしくは「クラウドライブラリ」になっています。iOS 13のミュージックの設定項目には「iCloudミュージックライブラリ」という項目はなくなり、「ライブラリを同期」に改められています。適宜、置き換えてお読みください。







結論


結論を先に書いてしまえば「何もしなくてよくなります」 

正しい設定に変えれば、Apple Musicは、iCloudを使って、あなたのパソコンのiTunesライブラリの全曲を自動的にiCloudで同期してくれるのです(iCloudそのものの説明は端折ります)。CDを取り込んだ瞬間からその曲はiCloudにもコピーされて、iCloud経由でiPhone、iPadに流れます。



さて実際の設定ですが簡単です。

  1. PC/MacのiTunesのメニュー「アカウント」を見てサインインしてるか確認します。
  2. PC/MacのiTunesの設定で「Apple Music」と「iCloudミュージックライブラリ」、もしくは「ライブラリを同期」をオンにします。
  3. iPhoneでもミュージックの設定で「iCloudミュージックライブラリ」、もしくは「ライブラリを同期」をオンにします。

すると、パソコンのiTunesに入っている全楽曲(10万曲まで)がiCloud上に複製コピーされます。iCloudにコピーされると、それらの楽曲が自動的に同一IDのiPhoneやiPadのミュージックに表示され、再生できるようになります。

ちなみにわかりやすくするために複製コピーという言葉にしましたが、厳密に言えば裏でいろいろやっています(後述します)。複製なのでパソコンからファイルが「移動」するのではなく、パソコンには元の品質のまま残ります。

初回のコピー処理が終われば、以降は新しいCDを取り込めば自動でその曲だけがiCloudに上がって、自動的にかつ、すぐにPhone側にもそれが表示されますので、Apple Musicの聴き放題曲と同じようにストリーミングなりダウンロードなりして聴けるようになります。

「クラウドで同期って言っても、iCloudの容量を有料で増やしてないから入りきらないよ」という方、大丈夫です。Apple Musicの代金の中に10万曲まで対応できる音楽専用の枠が用意されているのです。だから無料のiCloud 5GBのままでも全然OKです。10万曲で足りない人なんて全人類の数%でしょう?


今までは、
  1. CDを取り込む
  2. パソコンとつないでiPhoneに曲を同期
という流れだったのが、自分で行う操作としては1だけで済むようになっているのです。あとは勝手にiTunesがiCloud経由でうまいことやってくれます。


iCloudを使った、iTunesに音源追加からiPhoneへの反映までを動画にしました
(2019.1.7追加) 



※動画中で単曲に対してiCloudミュージックアップデートを行うシーンがありますが、これはWindows版にはない機能のようです。Windowsの人は「ファイル」→「ライブラリ」→「iCloudミュージックライブラリを更新」を実行して、ライブラリ全体の更新をしてください。



「あー、クラウドで同期するのね、はいはい」と分かった人はこれ以降は読まなくてもいいですが、一応、細々とした説明、注意点を長々と書いていきます。分かった人もトラブル系のところは目を通していただいた方がよろしいかと思います。

ちなみにですが、複数のモバイルデバイスを使っている場合、「パソコンとつないで同期する」と「iCloudで同期する」はそれぞれのモバイルデバイスごとに選択することができます。

例えばiPhoneとiPadはiCloudで同期するけど、iPod touchではケーブル経由で指定した曲だけ転送といった感じで使えます。





iCloudミュージックライブラリをオフにして同期する?? 嘘でしょ?


「Apple Music CD 同期」などのワードでGoogle検索をすると同様の問題の解決方法を解説したブログがすでにいくつか存在します。内容はだいたい以下のような感じです。


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  1. iPhone側のiCloudミュージックライブラリをオフにする
  2. するとiTunesとiPhoneの間で従来通り、CD音源の同期がUSBやWi-Fi接続で出来るようになる
  3. その後、iPhoneのiCloudミュージックライブラリをオンにして「ミュージックを残す」を選択
  4. iPhone上のApple MusicでDL済みだったデータは未DL状態になってるけど、再DLすればいいよ

この方法を紹介するブログは、比較的、Apple Musicが始まった初期に書かれたものが多いようです。たしかにこの方法でも目的は達することができますが、さすがにCDを追加するたびに繰り返すのは面倒ではないでしょうか? 

CDの曲を転送する度に、Apple Musicでオフラインダウンロードした曲が未ダウンロード状態になるとか、どう考えてもおかしいですよね。どこでも聴けるように端末にダウンロード保存する人には悪夢としか言えません。こんな方法が正しい方法であるはずがない。もっと正しい方法が他にあるに違いないんです。

この方法は、ケーブルを繋いで転送という、iPodからの伝統の方法を、Apple Musicのシステムでなんとか強引に再現する方法です。でもこんなことをする必要はありません。もうそんな時代じゃありません。

Apple本社の人が日本人はこんなやり方で曲を転送していると知ったら「クレイジー」と言って泣き出すかもしれません。




これからの方法・音楽は iCloud経由で入れる


Apple Musicの環境では、iOSデバイスにCD音源を入れるのに、PC/Macといった母艦との同期ではなくて、クラウド経由で自動的に入れるという設計思想になっています。だからApple Musicを使ってる人は、CD音源をiPhoneに入れたいときに、CDを取り込む以外は特別に何かする必要はありません。

パソコン側、スマホ側の両方でシステムを正しく設定すると、iTunesにある曲は全て(10万曲まで)、iCloudにコピーされます。そしてiPhone、iPad、Android、他のMacなどへはiCloudを通じて曲が同期されるのです。


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iCloud経由のメリット


「直接PCとつないで同期した方がシンプルだ」という人もいるかもしれませんが、例えばiPhoneとiPadなど複数台を同時利用している場合などは、1台ずつ同期していくよりもiCloudで同期した方がはるかに楽だと思います。

また従来方式では、パソコンから転送していない曲は聴けませんが、iCloud同期ならば、 Apple Musicの聴き放題部分はもちろん、CDを取り込んだ音源でもライブラリ全曲にアクセス可能となるので、出先で急にあの曲が聴きたくなったというような場合でも、出先でダウンロード、ストリーミングで再生できます。いわば音楽の四次元ポケットみたいなものです。   


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上の画像はCDを取り込んでiCloudにアップされたシングルです。右側に赤い雲マークが表示されていると思います。これはiCloud上にファイルがあるけど、iPhoneの中には無いという状態になります。つまりこの状態ではiPhoneのストレージをほぼ消費していないわけです。

曲の部分をタップすればストリーミングで再生しますし、雲マークをタップすればPhoneの中にファイルをダウンロード保存することができます。その後にiPhoneからファイルを消してiCloudだけに戻すことも自由にできます。

事前に外で聴きたい曲をオフラインダウンロードしておけば、ケーブルで繋いで転送するのと結果としては同じことになります。ミュージックにはダウンロード済みのものだけ絞り込んで表示する機能もあります。

私のMacのiTunesには32000曲ほど登録されているらしいのですが、これを従来のケーブル同期転送方式でiPhoneに入れようとしても、32GBモデルなので無理です。ですがiCloud経由の同期では、iPhoneではファイルそのものは持ち運ばず、曲の目録情報だけ持ち運んでいるので、電波さえあればいつでも32000曲のどれでも再生できるわけです。

仮に大容量ストレージのiPhoneに32000曲を全て詰め込んでも、外出中に聴ける曲数なんて知れてますよね。例えるなら会社と家の往復時にスーツケースに手持ちの服を全て入れて持ち運ぶことに意味はありますか?ってことです。そんなに再生頻度の高くない曲に、安くはない(むしろ高コスト)iPhoneのストレージを食われるのもったいなくないですか?

聴きたくなった時だけクラウドから再生というのはとても合理的だと思います。ちなみにApple Musicの聴き放題は要らないけど、手持ちのCD音源をクラウド化したい人には「iTunes Match」というサービスが用意されています(年額3980円)





iCloud経由のデメリット


iPhone側に曲を入れるのに、携帯電話回線を使うなり、Wi-Fiを使うなりインターネットを経由する必要があります

システム的にパソコンからアップロードして、スマホでダウンロードする形になりますから、全体を見ればそこそこの通信量になります。家に固定回線がなく、パソコンも携帯電話回線でネットに繋いでいる人にとっては、曲のアップロードにもダウンロードにもパケットを使うことになり、通信量的に厳しくなるでしょう。

ですが家に固定回線がある人ならば、外で聴く曲だけ事前にオフラインダウンロードしておけばいいだけの話になります。ケーブル使って転送するのと結局は同じことですよね。

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「スマホではライブラリ全体は見えなくてもいい、ダウンロードしてある曲だけ見えればいい」という人は、必要な曲をオフラインダウンロードした上で、ミュージックアプリの画像の部分を選べば、絞り込み表示ができます。

あと後述しますが、WAVやロスレスなどでCDを高音質に取り込んだ音源でも、 iCloudにコピーする際に、全て圧縮音源であるAAC形式(256kbps)になってしまいます。従来のケーブル接続方式だとロスレス形式のままでも転送できたので、ここは明確に「今まで出来ていたことが出来なくなった」部分と言えます。音質を犠牲にして利便性を優先した形です

AACになるのはiCloud上だけで、PCのiTunes内オリジナルファイルはそのままなので安心してください) 

考え方を変えれば、曲による音質差を無くすためとも言えます。iPhoneの中に、AACの曲とロスレスの曲が混在している場合、混ぜて聴いているときに音質に統一感がないことが、聴いていてストレスになるかもしれません。



iCloud同期での設定の流れ


流れは以下の感じになります。大前提として当たり前ではありますが、パソコンのiTunesとiOSデバイスは、Apple Musicを契約した同一のApple IDでログインしてください。iTunesにサインインせずに使ってる人もいるようです。メニューのアカウントを見てサインインしてるか確認してください!

(iOSやmacOSは、通常のバックアップ用やメールなどのAppleIDと、Store用のAppleIDを別々に指定できますが、iTunes Store、App Storeで使ってるIDを使います)。

  1. PC/MacのiTunesでCDを取り込む。
  2. 自動でiTunesがiCloudミュージックライブラリと照合して曲のコピーを実行
  3. 少し待つだけでiPhoneのミュージックに自動で表示される
  4. iPhoneのミュージックでストリーミング再生でもダウンロードでもお好きにどうぞ



iPhone側の準備


iOSの設定を開きます。下のほうに「ミュージック」があるはずなので、開きます。画面内にある「iCloudミュージックライブラリ(iOS13の場合はライブラリを同期)」をオンにします。

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iCloudミュージックライブラリをオンにすると、上の画像が出てきます。赤丸をした「ミュージックを残す」を絶対に選択してください。「削除して置き換える」は無視してください。絶対に「ミュージックを残す」を選択してください


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次にiOSの設定の「ミュージック」内にある「自動的にダウンロード」をオフにします。そうしないとライブラリに新規追加した曲を自動でダウンロードしようとします。基本的にはオフでいいと思います。

iPhone側の設定はこれだけです。


PC・MacのiTunesの準備



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↑メニューのどこかに「環境設定」というのがあります。それを開いて上の画面を出します。Apple MusicとiCloudミュージックライブラリにチェックを入れます。もしiCloudミュージックライブラリという項目が表示すらされてない場合。それはiTunesにApple IDを入れてサインインしてないことを意味します。メニューの「アカウント」→「サインイン」を使って、サインインすれば表示されます。


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(iTunesのバージョンによって「Apple Musicの機能を表示」はない場合があります。またCatalinaの場合は「ライブラリを同期」になります)。

パソコンがネットにつながったままであることを確認したら、あとはiTunesが処理を終えるまで電源を入れたまま放置します。


すると、あなたのiTunesライブラリの中の

  • CDをリッピングした音源も
  • iTunes Storeで買った音源も、
  • moraとかレコチョクとかで購入した音源も
  • e-onkyoとかで買ったハイレゾ音源も
  • ラジオなどを録音した音源も

コピープロテクトが掛かっていない、「DRMフリー」な音源ならば、全てiCloud経由で複数のデバイスにて使えるように、iCloud側にコピー処理が行われます。ただし、あなたのiTunesライブラリの規模(つまり曲数)にもよりますが


この最初の処理が「すごく長い」


この処理中にiPhoneを開くと、iPhoneに曲が見えているけれどもグレーアウトしていて再生できないという状態になったりします

なので、おとなしくiTunes側の処理が完全に終わるまで待ちましょう。
(待ってる間も普通にiTunes側では再生はできますし、iPhoneで開いても聴けないだけで支障は別にありません)

先日、ちょっとしたmacOSのトラブルでこのアップロードを全部やり直す羽目になったのですが、その時は光回線の環境で3万曲ちょっとを23時間くらい掛かりました。目安にしてください。

また初回の処理が終わっているのに一向にiPhoneに出てこないという症状もあったりします。iCloudの調子でそんなこともあったりしますが、だいたい丸一日経過するとシレッと表示されることが多いようです。のんびり待ちましょう。

ちなみにこの初回処理以降にも iCloudミュージックライブラリのオンオフはできますが、2回目以降はオンにしてもそんなに時間はかかりません。

またこのiCloudへの音源のコピー処理は、iCloudで契約している容量とは別腹でカウントされます。つまり無料のiCloud 5GBのアカウントのままで、10万曲までアップロード可能です。Apple Musicの代金に音楽専用枠が含まれているんですね。


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iTunesの右上でくるくる回っているときは処理中。プルダウンで進行具合も見える。


最初の処理が終わってしまえば、それ以降の楽曲追加の際は、追加した楽曲分だけの差分処理になっていきますので時間はさほどかかりません。CDの取り込みが完了してから、後述する手動操作をすることで数十秒ほどでミュージック側にも表示されます。いちばん最初だけ我慢してください。



いくつか注意する点が


ちなみに上記の処理を行うとアートワークが差し替わるとか、タグがめちゃめちゃに書き換わるとかトラブルが発生することもあるようです。検証を進めて解決策を別記事で書きましたので、トラブった方はご覧ください。 

重要・アルバム内は1つのアートワークで統一されてしまう

飛ぶのが面倒な人のために一応書いておくと、iCloudミュージックライブラリをオンにするとiTunesではアルバムの1曲目(先頭曲)のアートワークで2曲目以降が上書きされます

思いつく感じで想定されるケースは以下の感じでしょうか?
  • 多数のバージョン違いCDジャケットが存在するので、それらをアルバム内でカップリング曲に違うバージョンのアートワークを貼り付けていたなどの場合(再生曲が切り替わるごとにアートワーク表示が変わる)
  • ラジオ番組を録音・取り込みして各放送回ごとにゲスト写真や場面写真などをアートワークとして貼り込んでいたなどの場合(番組をアルバムにして、各放送回を1曲として運用)

これらのケースはiCloudミュージックライブラリをオフの状態では、何も考えず手動で埋め込んでいけば実現できますが、オンにした瞬間に、母艦たるiTunes上ではアルバム内1曲目のアートワークで、2曲目以降のアートワークが上書きされてしまいます。オフにしても戻りません。 

そしてオンにしたままの状態では2曲目以降を「曲の情報」の「アートワーク」で入れ直しても、すぐに1曲目のアートワークに切り替わってしまいます。回避策はありません。

とはいえ、こういう特殊ケースでなければ、iTunesで埋め込んだアートワークが全デバイスにiCloudで反映されます。リアルタイムで同期する様子を動画にしたのでよろしければご覧ください。





アップロード処理が終わってもiTunesで曲を削除してはいけない

また iCloudミュージックライブラリの処理が終わると、iTunesで「ダウンロードしたものを削除」することで、ライブラリに登録は残したまま曲データだけを削除することができます(つまり再生する時にHDDやSSDのファイルではなく、iCloudからのストリーミング再生にもできる)。iCloud上にしか音源の実体がない形になるわけです。

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ですが削除してしまうとストリーミングされるデータや、再ダウンロードできるファイルはAAC 256kbpsのファイルになってしまいます。

この機能を使って、絶対的にCDを取り込んだ音源や、ハイレゾ音源といった高音質オリジナルファイルは削除しないようにしてください。


怖いのは「ダウンロードしたものを削除」の操作で消したファイルはゴミ箱にも入らずローカルから完全消滅します。他の場所にバックアップなどがない音源ファイルに対しては絶対に操作しないでください。

(MacならTime Machineを稼働させていればファイルは救出できるとは思いますが)



iCloudミュージックライブラリは音源ファイルの恒久的なバックアップ先ではありません


あくまでもクラウドでの同期、ストリーミング再生をするための一時的な展開先なのです。恒久的なバックアップはあくまでもパソコンであると覚えておきましょう。解約したらアクセスできなくなりますし。


iPodも出始めの頃はこんな悲劇がありましたよね。
  1. iTunesから全曲iPodに転送してコピー完了する
  2. iPodに全曲あるから、iTunesからは消していいと勘違いして消す
  3. 後日、曲が消えたiTunesにiPodをつなぐ
  4. 曲が消えた状態のiTunesに同期して、iPodからも曲が消える

(基本的にiTunesフォルダは安全のために丸ごとバックアップしておきましょう。Macの人はTime Machineをちゃんと設定して稼働させましょう。)



マッチング処理とは何か

iCloudミュージックライブラリへのコピー処理は、手持ちのライブラリの楽曲を全てシンプルに「アップロード」するわけではなく、「マッチング」という処理も行われます。

これは手持ちの曲がApple Musicにある曲と「同じ」であると判定された場合は、アップロードは行われず、Apple Musicにある曲データを流用します。

こうすることで例えば星野源「恋」が、何万人からもアップロードされて、Appleのサーバーを無駄に圧迫することを防ぐわけです。 ところが、この判定が微妙に間違うこともあり、いざ再生してみたら、曲が違うものに入れ替わってる!? という現象に出くわすこともあります。

発生頻度はあまり高くはありませんので、出くわしたらSNSでネタにして楽しむくらいにしてイライラするのはやめときましょう。 イライラするだけもったいないです。これといった回避方法ないので。生物の遺伝子だってコピーミスを頻発するんです。世の中に完璧なものなんてありません。

アップロードすることができない曲の条件

ちなみに iCloudミュージックライブラリにアップロードできない音源というのもあります。
  • 元のファイルサイズが200MBを超える曲
  • 曲の長さが2時間を超える曲
  • 曲のビットレートが96kbps以下の曲


しつこいですが、もう一度確認・iTunesでApple Musicをオフにしてませんか

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↑画像はオフになっているの図 


Twitterで同期ができないと呟いている人とコンタクトを試みると、iPhoneだけでApple Musicを使って、パソコンのiTunesではApple Musicをオンにしていない人がかなり多いんです。iTunesではCDの取り込みだけ行って、iPhone、スマホでしか音楽聴かない人が増えてるんでしょうね。 

「Apple MusicもiCloudもオンにしてるのにクラウドで同期できない」という人がいました。Twitterでやりとりして最終的には解決したんですが、原因は「パソコン側で設定画面すら開いてなかった」ということでした。設定した瞬間に話は終わりです。

スマホでも設定、パソコン側でも設定です!! スマホメインの人が増えてパソコンのスキルがない人が増えたのか、スマホだけ設定したらそれで終わりと思い込んでしまうのかもしれません。パソコン側も忘れずに設定しましょう。勝手に設定は変わりませんので。





iCloud経由での音質


iCloudにコピーされた音源は、Apple MusicやiTunes Storeで配信されている音源と同等のAAC 256kbpsというものになります。いわゆる圧縮音源であり、音質については別に気にならないという人もいれば、聴けたものじゃないと断ずる人もいます。

でも聴けたものじゃないという人は、そもそもApple Musicをはじめとしたストリーミングサービスには契約しないかもしれません。ストリーミングサービスの多くは圧縮音源で提供されていますからね。

ここで問題となるのは、以前のパソコンからケーブル転送を行う方法では、CD音源をCDとほぼ同等の品質を保つ「Appleロスレス形式」でiPhoneに入れることもできたということです。WAVやAIFFのような非圧縮ファイルでも可能でした。

音質的な理由から音楽配信は使わずにCDを購入するという人も多いと思います。以前の同期方式だとiTunes Storeで買ったものはAAC 256kbpsで、CDで購入したものはロスレスの高音質で、それぞれ混在してiPhoneに入れることができました。

しかし iCloudミュージックライブラリでは、今のところロスレスのままクラウド化する方法は用意されていません。すべてAACに統一になります

PCのiTunesではオリジナルのロスレスで聴けますが、iPhoneではAACでのストリーミング or ダウンロードになるわけです。

ストリーミング再生を含めてのクラウド化の時点で、現時点では音質という部分は犠牲になったとも言えるわけですが、多少変化球ですが解決策がないわけでもありません。


考えられるものとしては

  1. 諦める
  2. 上の「 iCloudミュージックライブラリをオフに?」の項目で説明した面倒な方法を使って、指定した曲をロスレスで転送する。指定しない曲はクラウドからAACを聴く
  3. ロスレスを使える別のアプリにiTunesファイル共有で曲を個別に入れる
  4. Apple MusicはiTunesでのみ使い、iPhoneは昔ながらのiPodスタイルで使う

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3の方法を説明します

上の例ではONKYO HF Playerを指定してCDからリッピングしたAppleロスレスの音源ファイルを転送しています。HF Playerは本来はハイレゾ再生のアプリですが、44.1kHzのCD音源でも転送して再生することが可能です。
 

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このようにiTunesファイル共有を使うことで、HF Playerにロスレス音源を転送することができました。ミュージックよりも高音質で再生することのできるアプリなので、ミュージックでロスレス再生するよりもいいんじゃないでしょうか。ちなみにMacの場合はAirDropを使って転送することも可能です。



iCloudでの同期を早くしたい時は


iCloudミュージックライブラリのアップデート(つまり新しく取り込んだ曲をiCloudにアップする)は基本的に自動で行われますが、CDを取り込んだ後に待っていても一向に処理が始まらないこともあります。 処理が始まって終わらないことにはiPhoneで聴くことができません。手動でアップデート処理を始める方法も説明しておきます。


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ちなみに画像の曲はe-onkyoで購入したハイレゾ音源だがこれも iCloudでストリーミング化できる


画像の赤丸のところに点々な雲マークが表示されているときは、まだこの楽曲が iCloudミュージックライブラリに入ってないことを示しています。メニューの「ファイル」→「ライブラリ」→「 iCloudミュージックライブラリをアップデート」と手動操作することでライブラリ全体に対してアップデート処理を開始できます。

追記:macOS Catalinaの「ミュージック」では「ファイル」→「ライブラリ」→「クラウドライブラリをアップデート」になります


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Mac版だけ曲の時間が表示されているところをクリックでメニューが出せる



Mac版iTunesでは、曲上のメニューにある「 iCloudミュージックライブラリに追加」でも処理できます。この操作は指定した単曲が即時処理されるものの、その曲しか処理してくれません。1曲ならベストな方法ですが、アルバムとか複数の曲を一気に処理したいときは、ファイルメニューから操作することをお勧めします。 

追記:

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macOS Catalinaの「ミュージック」では単曲メニューの項目名が「ライブラリに追加」に変更になっています。ちょっとこの文言だと、何のライブラリに追加なのか直感的に意味がわかりにくいですね。クラウドライブラリに追加する意味になります。




今回のまとめ


  • Apple Musicでは曲転送のためにiPhoneとのLightningやWi-Fi接続での同期操作は必要ない
  • PC/MacのiTunesでも設定のApple Music、iCloudミュージックライブラリをオンにする。
  • iTunesに入れた音源は、なんでもかんでもiPhoneでストリーミング(もちろんダウンロードも)できるようになる
  • ただしiCloudミュージックライブラリをオンにすると、その瞬間にアルバム内のアートワークは1曲目のもので統一される。慈悲はない。
  • 音源のアップロードに必要なiCloudの容量は別腹扱い。有料で増やさなくても10万曲まで許される
  • 高音質のまま(ロスレスや非圧縮のまま)聴きたいときは工夫が必要
  • iCloudにアップロード後も、iTunes内のオリジナル音源ファイルは削除してはいけない。 iCloudミュージックライブラリをバックアップ先と考えてはダメ。あくまでもストリーミング可能にするための一時展開先。
  • 1秒でも早くiPhoneで聴きたいときは手動で iCloudミュージックライブラリをアップデートして更新すればOK
  • イライラしたり感情的にならないで、ゆっくり落ち着いてシステムを理解して使おう

質問等あればコメント欄に。気づいた時点で気が向いたら回答します。


専用Twitterアカウントもあるので、そちらにでも質問OKです




おまけ




アプリのこと言ってるのか、サービスのこと言ってるのか、困ってる人ほど正しく状況説明できないので、名称の意味を整理してみました。

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