この記事の内容


起業家のけんすう氏が漫画情報サービス「アル」というのを立ち上げたそうなんですね。



でも、このツイートのリプ欄とか、メディア記事を見ても、どうも賞賛系ばっかりなんですよね。君ら実際にいじった上でその言葉を吐き出しているのかと問いたくなってしまったわけです。もちろんダメ出しするような箇所が何もない完璧なサービスなのかもしれません。それならそれで期待は高まりますし。

というわけで、実際にWEB版とiOS版をいじってみました。この記事はそこで思ったことを正直に書こうと思います。基本コンセプトは応援してますよ!



基本を理解しよう


まずは「アル」というサービスの基本的な部分を理解してみましょう。いったい何ができるサービスなのでしょうか?
  1. 無料で読める漫画を自動で拾ってくる
  2. 曰く愛のあるレビュー
  3. 好きなコマ投稿
  4. 新刊情報通知(発売日予測付き)
  5. 各マンガがAmazonで買えるリンク付き
基本的な機能はこんなところでしょうか。実のところ情報サイトなだけであり、革新的な新しい部分は皆無と言えるでしょう。今の漫画界で求められるサービスは「出版社横断型の読み放題サービス」だと思うんです。2019年に持ってくるなら、そういうのが欲しいなぁって思うんですけど。何がしたくてあえて2019年にこれ作ったんでしょう、ポジティブなレビューだけを集めたいってコンセプトなんですかね。

以下、むむむっ??と思ったところをピックアップしていきます



PCとスマホWEBとアプリでできることが違う




これはまずMacでアクセスした図です。メニューも何もないんです。新規登録とか、ログインとか、そういう機能がPCサイトには何もないんです。一番最初にアクセスしたのがPCからだったので、「このサイトは何をすればいいんだ」って真剣に悩みました。見るだけしかできないんです。どうしてこうなっちゃったんだろう。いくらPCアクセス比率が高くないとはいえ、これはないでしょう。


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スマホからアクセスすると、右上にハンバーガーメニューが現れます。やっと何かできそうな気配ですよ。ここから新規登録とかログインができるようです。登録はSNS連携でできたんですけど、Twitterで連携させるとアプリに遷移して戻ってきてるのに、今度はWEBの連携画面が出ちゃったりして、作り込みが甘いなぁと思うしかありませんでした。試してないんですかね?



好きなコマの投稿じゃスマホサイトだけしかできない


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「アル」の売りのひとつと思われる「みんなの好きなコマ」機能。これなんですけど、投稿がスマホサイトしかできないんですよね。PCサイトは投稿ボタンが存在しない。iOSアプリに至っては「好きなコマ」の存在すらない。見る媒体でこんなにユーザー体験が違ってしまっていいんでしょうか。


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あと「コマ画像の投稿は出版社および作者の方から許諾をいただいています」って、この部分にだけすごく小さく表示されているんですよ。これって、どの範囲まで有効な言葉なんですかね。たとえば、この「進撃の巨人」に関しては過去も未来も全てのコマが投稿対象に入れられるって意味ですか? そんな物分かりいいですかね、出版社様って。


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ちなみに投稿画面はこんな感じ。てっきり用意されたコマがいくつかあるのかな、それだったら許諾済みってのも納得だね!って思ったんですが。ボタンを押したらカメラロール画面になったので、そんな想いは一瞬で打ち砕かれました。

とりあえず「アル」様におかれましては、好きなコマ投稿の許諾範囲をもっと明確にして頂きたく存じます。そうでないと安心して投稿できませんからね。

あとアプリに目玉機能を実装してないのは、どういう判断なのかいっくら考えても分からないので、後学の為にどこかで裏話を話して欲しいと思いました。


新刊通知のためにGmailを覗くよ!


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メディア記事とか読んでいた時に、Kindleの購入作品が一覧で表示されるとか書いてあったんですよ。はて、Amazonのデータって外部から取れるものなのかなって不思議だったんですが。

マンガのデータはどのように取得していますか?

これGmail連携させて、Amazonからのメールを読ませて購入履歴を登録するらしいんですよ。そもそもアマゾンの登録をGmailでやってない人には使えないし、Gmailでもなんか中身を見られるのって気持ち悪くありません? 生理的に受け付けないというか。Amazonからの指定のメールしか見ませんよって言われても、「本当に???」としか思えないんですが。

あと地味にBookLiveからのメールにも対応していますが、BookLiveはそれ自身に強力すぎる新刊通知機能があるので、わざわざ「アル」で通知を得ようとする人はいないと思います!!

ちなみにGmail以外のメールプロバイダは検討中だそうです。




アカウント削除しても、ユーザー投稿コンテンツは運営が使えます


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あんまり規約って読み込まないんですけど、ざっと読んでいてアカウント削除周りがちょっと気になりました。まずアカウント削除した時に復旧はできないよ、作り直しだよってあります。まぁそれはいいと思います。そんなもんでしょ。

でも次の項目に、アカウント削除してもユーザー投稿コンテンツを「アル」が使えますよって書いてある。ずるいなぁ、自分勝手だなぁ。つまりアカウント削除しても自分が投稿した文章はそのまま残るし、アカウント復旧もできないから、もうあとから自分の書いた文章を削除することが自分ではできなくなっちゃうじゃないですか。

ちょっと運営側に都合のいい内容しか書いてませんね、この辺のくだりは。



最後に感想


実際にいじってみると、どうやったら、この現状を絶賛できるんだろうと不思議に思うしかありませんでした。やっぱご祝儀的な絶賛ツイート、ブログ執筆義務とか起業家さんの界隈にはあるんですかね?  付き合いって大変ですね。

結局このサービスは、一般ユーザーの漫画愛を利用して、Amazonアソシエイトでお稼ぎになることを目的としたサイトなのかなぁって思いました。それは別に悪いことではなくて、おかしなところを修正した上で、うまいこと回していければ、それなりな書店的な立ち位置になれるんじゃないかなって思いましたよ。

漫画読みたいというよりかは、漫画を効率的に買いたい人向けのサービスかなと思いました。以上です。





 








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