2009年12月

ホルモニアンの1週間

皆さん、こんにちは


10月の合格発表から、

次の人生設計のための数々の作業・交渉・調整に奔走し、

さらに現職で抱えていた責任を果たすための業務に追われ、


気付いたら

もう今年も残りが僅か1日になっていました。


やっと今日、年賀状を書いてます。

「怠け者の節季働き」と昔から言われますが

普段の段取りが悪いから、こんな風に押してしまうんでしょうね殮


それでも年末年始はお休みです。


色々しないと行けないこともありますが、

さすがに出張には出掛けなくて良いから時間はあります。

せっかくだからまとめてレビューを書こうかと思ってたら

ぐるなびさん、システム総交換のようですね列

システム交換後はやはりどうしても不安定な期間がありますので、
それは多少は覚悟かな〜
もしかしたらある期間が消えるかもね、、、


 以前、霞ヶ関の某省のシステム総入れ替えの入札を検討した時に
 晦日と三が日で数十台の全サーバーと千台以上の全PC端末を
 総取っ替えして正常に接続・動作することを確認する、という作業を
 積算見積もりしたことを思い出しました。
 慣れないと大変な話です。


それはともかく、

色々、ここで紹介したいネタが溜まってましてね

幾つか書きかけ、出張移動中の新幹線の中で専ら書いているんですが、

その中からボチボチとご報告させて頂きますね。




「ホルモンヌ」という言葉はご存じですか?

ホルモンヌは佐藤和歌子さんの造語であり、

彼女がコミックモーニングに執筆した「悶々ホルモン」というコラムで

自らを「ホルモンヌ=ホルモン好きの女子」として紹介したものです。

ですからその男性形「ホルモニアン」はホルモン好きの男子です。



ちょっと前に汐留の某所で一週間、缶詰めになりましてね、

食べに出掛けたお店はホルモン店がやたら多かったので、

それをまとめて紹介したく、このようなタイトルに致しました。




(1)味噌もつ鍋定食(1100円)
       @銀座ほんじん銀中店

なんだか無性にもつ鍋が食べたくなって、

銀座8丁目のお店まで歩いて行ってきちゃいました。

ここはランチでも一人鍋をして貰えるので便利です。


注文するとすぐに具材を盛りつけた鍋を持ってきてくれて

火を付けてしばし待てばグツグツと煮えてきますので、

熱々をパクンと食べれます。

固めですが出汁の味は良いです。

もちろんご飯と、締めの麺も準備され、

熱燗や焼酎を頼めないのが残念ですが、それはまぁ仕方ないですね。





(2)モツにらラーメン(950円)
       @昭和ホルモン食堂

なぜかホルモンは後を引くんですよね〜

一度食べると、ついついまた頼んでしまう不思議さがあります。

翌日行ったのが、ここ昭和ホルモン食堂。

ここも銀座8丁目のお店なので汐留からは歩いてすぐです。


これを食べた日は雨が降っていて寒かったので、

温かいラーメンが食べたかったんですよ。

それでこの店に入ったんですが、

イチオシ寧が「モツにらラーメン」とあってはね

食べないわけには行かないでしょう。


注文の都度、良く煮たモツとニラを炒めて

ラーメンの上にどっさりトッピングしてくれます。

花が開いたようなホルモン(小腸)の色が綺麗です。

固めですが味は良いです。






こうなると次に向かいたくなるお店があります。


「葡萄割り」で有名なお店です。

ご存じの方はかなりのホルモニアン(ホルモンヌ)ですね〜









(3)銀座ささもと

「ささもと」と言えば葡萄割りです。

  葡萄割りというのは「焼酎をグラスに
  なみなみと注いで、赤ワインを色づけ
  にチョロッと注ぐ」という代物で、
  まんま焼酎です。

  他に「酸塊割り」というのがあり、
  これは赤ワインの代わりにカシスを
  チョロッと注いでくれます。

いずれも焼酎のストレートが正味1合なので、合計三杯までしか注文出来ません。


そしてささもとを代表するのがキャベツ煮込みとモツ煮込み。
キャベツは柔らかく、かつ、歯ごたえを失わない絶妙の煮え具合。
モツの煮込み汁の出汁を一杯吸い込んだキャベツは絶品です。

モツ煮込みも十分な時間を掛けて煮込んでいるので、
違和感なくさくっと噛みきれるんです。
モツはコレでなくちゃね。
ちゃんとしたモツ煮を食べるとホッとします。

噛みきれずに「飲み込ませる」ようなモツ煮を出すようなお店は
どことは言わないけどいかがなものかと思います。




この日は懇親会の後で、今年の同期合格者と寄ったので、

あまり食べ過ぎないように「Aコース 2480円」にしましたが、

串煮込みの他にサシミと串焼き盛り合わせのセットで、

いずれも美味しく頂きました。


場所は銀座晴海通りの天賞堂(天使のブロンズ像で有名な眼鏡屋さん)の角を曲がって直ぐです。

銀座でありながら、
神田や新橋のようなディープな雰囲気を味わえます。

しかし、神田や新橋と違って周囲の喧噪がないので、
女性でも安心して寄れるお店、
だから人気店です。


来年は少し余裕が出ると思います。

早く関西ネタをまとめておかないといけないんだけどな〜

では皆様、良いお年を。

大阪では貴重なつけ麺処 「つけ麺 真」

昔、全国を席巻した「つけ麺○王」

第一次つけ麺ブームを巻き起こした○王の貢献は大きいとは思いますが、

いかんせん、○王さんの麺は普通のラーメン麺を使っていただけに

ブームは長く続きませんでした。



しかしここ10年で

東京では「極太麺に魚介系出汁」という大勝軒系のつけ麺の台頭で、

つけ麺の魅力が知れ渡るや、

あっという間に東京中に拡がって、


高田馬場などはラーメン店の2倍も、つけ麺店があるんじゃないですかね。

 特に冬場のつけ麺は「温盛り」といって、
 一度茹でて水揚げして締めた麺を、
 再度湯通しして「ほんのり温めた麺」を
 熱いつけ汁に漬けて食べる方が多く、
 夏だけでなく、冬もつけ麺が一定の需要を獲得しているようです。



が、しかし、



「上方」では、ちと事情が違います。




最近でこそ、ようやく何軒かのつけ麺店が関西にも現れ始めましたが、

依然として関西ではつけ麺は知名度も低く、

何しろ誰も食べようとしない。



その理由についてまずは解説させていただきます。

 ※以下は私見であり、意見です。
  論理的な反論をお待ちいたします。



お江戸と上方の一番の食文化の違いは、

「蕎麦」vs「うどん」に如実に現れていると思います。

ざる蕎麦と、ざる饂飩を例に取りましょう。



お江戸は蕎麦は「たぐる」もの。

数本の蕎麦を箸の先で掬い取り、

濃い目の蕎麦つゆに蕎麦の先をチョコンと漬けて

一気につるつるっとすすりこむ。

これが江戸っ子の「蕎麦の食べ方」ですよね。



上方ではこんな生意気(小粋)な食べ方はしません。

特にうどんは太いのでたっぷりのお出汁に漬け込まないと味がしません。

うどんは箸でガバッと掴んで、お出汁にどっぷりと漬け込んで、

一気にすすると汁が飛び散るし、すすり音が大きいので、

静かに、途中で息継ぎするように、

何度かに分けて(要は喰い千切って)ハムハムして食べるのが

上方の品のある食べ方。





さて、

この両圏域の違いにより、

決定的に「味を変えねばならない」ものが生じます。

なんだと思います?






そう、







つけ汁なんです。



お江戸は先っぽをチョンつけで食べるから味の濃い味付け、

上方はどっぷりつけるから薄めの味付け


この違いが

おそらく

関西における「つけ麺」文化の育成を阻んだのだと思います。




そもそもつけ麺は

ザル蕎麦の食べ方を基本にしていると思います。

だから

つけ汁はかなり濃い目です。

どっぷり漬けないからそれで良いのです。



また


蕎麦を氷水で冷やすような「お馬鹿」は居ませんよね。

常温の水で締めて出すのが常識です。

つけ麺も一緒で、

常温の水で締めて出すのが普通です。




ところがザルうどんはどうでしょう。



前述の通り出汁は薄口。

うどんは多くが氷水で冷やして喉越しを良くしています。


では、

これをつけ麺に適用したらどうでしょう。




旨い訳が無いですよね〜〜







つまり「蕎麦文化」を前提にして、

蕎麦と同じようなものとしてつけ麺はお江戸では受け容れられましたが、



「うどん文化」を前提とした上方では、

「そもそも食べ方の根本的な変更を迫る」ような

異文化のつけ麺を受け容れる土壌がないのです。




冷たく冷やした麺で、冷たいつけ汁で
つけ麺を食べる(「冷冷(ひやひや)」)なら、
関西の食べ方でもOKです。




しかし、


東京風の「極太&こってり」の魚介スープはNGですね。
冷やして旨いのは稲庭うどんのような平打ち麺であり、
平打ち麺をコッテリスープに漬けたら、
くどくって食べれません。


しかも、

いわゆるつけ麺は
麺は水で締めて、つけ汁は熱い「冷温(ひやあつ)」ですから
どっぷり漬けたら
すぐにつけ汁の温度が下がってしまって旨くない。。。






先日、オニオンさんが大阪の大勝軒のご紹介をされていた中で、

「つけ麺の食べ方」 まで

各テーブルに表示されていた事を報告してくれてましたが



そうなんです!!




「食べ方」は食文化そのものであり、

異文化の味を解って貰おうとする努力をしてこそ

初めて市場が拓けるものだと思います。





このように異文化を広めるのは大変なことなんですが、

そんな中で成功している事例をご紹介したく思います。



「大阪 堂島」というオフィス街の中で

異色の出店形態で成功している「つけ麺 真」です。




大阪駅や北新地駅から歩いて数分の堂島の裏通りに

鉄板鍋でチェーン展開している「きのした」という居酒屋があります。

この店では、空いた昼の時間に、「真」という名の看板をつけて、

「つけ麺勝負」のランチのみ営業をしているんです。





まずは正統派の醤油つけ麺からご紹介。



麺は普通盛りで220g、大盛り無料で330gという、東京の標準形。

でも大阪では「多過ぎ」、とか、

「780円は高い」とかいう声があるのでしょう。

半盛りのサービス価格(580円)がありました。


極太麺に叉焼、メンマに刻み葱と半熟煮卵という、

極めてオーソドックスな構成です。


もちろん温盛りも受けてくれます。

ただし、単純に「温盛り」と言って注文すると

釜上げ(茹でたのを水で締めずにそのまま出す)が出てきます。


だから「水で締めてから湯通しして下さいね」とお願いしています。



麺はつけ面用の極太で、旨いですよ。

そうですね、

おそらく東京で言えば「やすべえ」クラスでしょう。


関西ではそのクラスが、なかなか無いんですよ(泣)


だからついつい通ってしまいます。









メニュー看板を見てもお分かりのように、

他に「塩味」や「辛味噌味」なんかがあります。







塩味はかなり濃い目の塩味ですが、後口が良くお勧めの逸品です。



辛味噌味は「舌がお馬鹿な御方」向けの商品でしょうね。










先月からだったか




「期間限定」でこんなものを始めました。


「カレーつけ麺」です。






つけ汁はターメリックの効いた

スパイシーな逸品です。

この汁を創るのに、結構な創意工夫があったと思いました。



麺のトッピングの違いに注目してくださいね。

「葱+メンマ」の代わりに

「水菜+トマト」があるのが分かりますか?







もちろん、いつもの「温盛り」を頂きましたが、

これを食べた時は「水で締めてね!」を言い忘れまして、

当然の釜揚げが出てきてしまいました。


やはり「かん水」の匂いは強烈なので、

カレーでも、締めないと、

かん水臭さが勝っちゃうんですよね〜



でもまぁ、麺に合うカレーを研究されてます。

つけ汁が麺にも程よく絡みましてね、

かなり旨いです。





11月中はカレーつけ麺だけ「大盛り無料」がなく、

代わりにご飯セットがありました。

なのでこれは店主の強い意図を感じてセットにしましたよ。





ご飯を麺の食べ終わったカレーつけ汁に入れて、


セットについてくる特製の福神漬けをトッピング。

適当に混ぜてカレーおじやの出来上がり。








二度美味しいカレーつけ麺セット。



東京にはこの水準のお店は並みの並みですが、

大阪では嬉しい一軒、数少ないお気に入りの一軒です。

お近くの方は是非、お試しを。



※相変わらず超多忙な日々を過ごしてます。
 携帯で皆さんの所にお邪魔してますが、
 食日記はなかなか書く間が取れません。
 コメント頂いてるのに愛想無くてごめんなさいね。
 来月には一息つけそうだよ。


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