それはお盆前前の事でした。
長年勤めた元の会社は丸の内にあるので、
そこに元上司も居るんですね。
久しぶりに一杯行こうという話になり、
お店を探していたところ、
目の前にこんな文字が飛び込んできました。
夏休み企画!飲み放題2時間⇒1000円で
撒かれた餌に「熊」がパクン!と喰いついた(笑)
いえいえ、
有り難い企画を見て、「初わびさび訪問」が決まりました。
もう19時になろうと言う時刻にもかかわらず、
まだ新橋駅前は33度もありますよ。
暑いですね〜
こんな暑い日は大変です。
呑兵衛は色々と飲むための言い訳を考えるものです。
そしてやはり「お酒は日が暮れてから飲むもの」という
原則的な掟を守るようにしています。
日が暮れた、
なお暑い
まずは冷えたビールで身体を冷まさないとね、
ふ〜
まずは一息です。
前日に電話で予約してコースも伝えておきました。
築地市場が休み中なので大変でしょうが、
準備の都合も色々あるので予約は必須だと私は考えています。
食前酒にはグレープフルーツ酒、
極めて鮮烈な香りと濃厚な味がします。
梅酒を食前酒に出される料亭は多いですが、
これは食欲を呼覚ますのにうってつけの逸品でしたね。
※実はこの日はウッカリメモを取りそびれました。
一般に料理を説明するのに幾つかのキーワードが存在します。
そのキーワードを忘れてしまっては、
説明能力は半減してしまうんですね。
せっかくterra店長が丁寧に説明して下さったのに、
呑兵衛熊はみ〜んな忘れてしまいました(>_<)
店長、すみません
先付として旬菜三種盛りです。
左は豆乳を葛寄せ?されたんでしたかね、
プリンのような食感で、味は濃厚な豆乳の味と香りで、
何とも不思議な逸品なんですよ。
しかも乳白色上の表面には緑の模様があります。
「磁器の模様を演じてみました」とおっしゃったんですが、
何の焼き物だったか失念してしまいました、
緑色は抹茶で付けたそうですが、
豆乳にスパイスのような抹茶の一筋の苦みがなかなか良いバランスです。
見た目も綺麗だし、食べても美味しい。
良いですね〜♪♪
真中は確か酢の物でしたよね。
この葛切が美味しいの。
ちょうどよい太さ、食感、味わいでね、
トッピングされた蟹身より葛きりの方が主役でしたよ。
まさに夏らしい旬菜、
こういう料理がいただけると嬉しいですよね。
お造りは本鮪と真鯛です。
築地市場がこの日までお休みなので大変だったでしょうが、
鮪も鯛も旨味が十分に引き出された状態で頂かせて貰いましたよ。
こんな旨い肴がいただけるなら
もうビールはお呼びではございません。
二合徳利で熱燗を貰い始めましたよ。
外は暑い日でしたが、
店内はほどよく空調が利いていて、
少し温かいものも欲しくなってきましたのでちょうどよかったですね。
次は焼き物です。
鱸の塩焼きにたっぷり緑色のペーストがトッピングされています。
一瞬「アボガド」かと思ったら、
「ずんだ(=枝豆をすり潰したもの)」だそうです。
なるほど、
ずんだと言えば確かに夏の旬菜ですもんね。
生姜に蓮根の酢の物を添えてさっぱり感を出してます。
器もなかなかのものですよ。
「和食を頂いてるな」ってしみじみ思いました。
次は煮物替で
賀茂茄子冷製田楽です。
田楽味噌の中には帆立にイチジク、インゲンが忍ばされています。
田楽味噌も滑らかな口当たり、甘みもほどほど、
茄子や帆立達の食材の味の引き立て役になっています。
帆立が旨味を、
無花果が上品な甘みを、
インゲンが食感を
それぞれの持ち味を出させて
出汁をいっぱいに吸わせた揚げ賀茂ナスの上に盛り付けて、
田楽味噌で全体を包み込んで一体感をもたらす、
こういうコラボレーション的な料理は和食では珍しい気がします。
どう見てもフレンチの「ミルフィーユ仕立て」ですが、
それを和の食材、味付けでしてしまうと、
立派な和食ですもんね。
これは旨いです。
わざわざ食べにくる価値のあるスペシャリティーですね。
酒が進んでしまったことは言うまでもありません(笑)
なんたって「千円で飲み放題」
危険だ、、、、、
揚げ物
一瞬アジフライかと思ったら、
目鯒(めごち)を砕いたアーモンドでまぶして揚げてあるんですね。
目鯒は極めて淡白な魚ですから、
アーモンドの香りが十分に引き立ちます。
これが鯵や鱸だと魚の味に負けてしまいます。
どこまでも淡い味わい、
もちろんパリパリとした食感が嬉しい一品でした。
口直しには牛のたたきが出されました。
最近流行のポン酢ゼリーが乗ってます。
こちらはオリジナルの土佐酢のぜりーなんですね。
ゼリーと言うより「ジュレ」と言った方が適切でしょう。
時節柄、調理も慎重になっていらっしゃるんでしょうね、
中まで十分に熱を通されています。
素晴らしく柔らかいお肉でした。
このジュレと一緒に頂くと程よい酸味が感じられて、
単純に小皿にポン酢を注いでつけて食べるのとは
次元の違う旨味が感じられましたよ。
フレンチ感覚の和食です。
いえ、「和のテイストのフレンチ」と言った方が良いのでしょうか。
御食事
締めの御飯には味噌雑炊を出してもらいました。
トッピングされたお魚のフレーク達が何だったか忘れてしまいました。
でも「冷汁(ひやじる)」のように冷たく、
さらさらサラリの雑炊は病み付きになりそうです。
二合徳利を何本開けたんだったけかな、、、
4本までは覚えてるんだけど、、、、
日本酒は僕が殆ど呑んでたもんな、、、
最後に冷菓とあったかいお茶でさっぱりです。
ここはやはり熱々のお茶、「上がり」が欲しいです。
ちゃんとそれに応えてくれるわびさびさんは嬉しかったですよ。
丸の内の会社は結構接待の需要があります。
だから元上司に「良い接待用のお店を紹介しますよ」という事でお連れしました。
わびさびさんはすべて個室ですので、接待にはぴったりです。
※企業は一般に「会議費」と「交際費」を金額で使い分けています。
中小企業は交際費が損金扱いになりますが、
丸の内辺りの会社では交際費はある割合から
利益剰余金からの支出を余儀なくされるので
まずは「会議費」枠で支払える金額で
「会食」が出来るお店が重宝します。
いずれにしろ、接待に使えるお店として良い店を知りました。
また行きますからね。
御馳走様でした。
長年勤めた元の会社は丸の内にあるので、
そこに元上司も居るんですね。
久しぶりに一杯行こうという話になり、
お店を探していたところ、
目の前にこんな文字が飛び込んできました。
夏休み企画!飲み放題2時間⇒1000円で
撒かれた餌に「熊」がパクン!と喰いついた(笑)
いえいえ、
有り難い企画を見て、「初わびさび訪問」が決まりました。
もう19時になろうと言う時刻にもかかわらず、
まだ新橋駅前は33度もありますよ。
暑いですね〜
こんな暑い日は大変です。
呑兵衛は色々と飲むための言い訳を考えるものです。
そしてやはり「お酒は日が暮れてから飲むもの」という
原則的な掟を守るようにしています。
日が暮れた、
なお暑い
まずは冷えたビールで身体を冷まさないとね、
ふ〜
まずは一息です。
前日に電話で予約してコースも伝えておきました。
築地市場が休み中なので大変でしょうが、
準備の都合も色々あるので予約は必須だと私は考えています。
食前酒にはグレープフルーツ酒、
極めて鮮烈な香りと濃厚な味がします。
梅酒を食前酒に出される料亭は多いですが、
これは食欲を呼覚ますのにうってつけの逸品でしたね。
※実はこの日はウッカリメモを取りそびれました。
一般に料理を説明するのに幾つかのキーワードが存在します。
そのキーワードを忘れてしまっては、
説明能力は半減してしまうんですね。
せっかくterra店長が丁寧に説明して下さったのに、
呑兵衛熊はみ〜んな忘れてしまいました(>_<)
店長、すみません
先付として旬菜三種盛りです。
左は豆乳を葛寄せ?されたんでしたかね、
プリンのような食感で、味は濃厚な豆乳の味と香りで、
何とも不思議な逸品なんですよ。
しかも乳白色上の表面には緑の模様があります。
「磁器の模様を演じてみました」とおっしゃったんですが、
何の焼き物だったか失念してしまいました、
緑色は抹茶で付けたそうですが、
豆乳にスパイスのような抹茶の一筋の苦みがなかなか良いバランスです。
見た目も綺麗だし、食べても美味しい。
良いですね〜♪♪
真中は確か酢の物でしたよね。
この葛切が美味しいの。
ちょうどよい太さ、食感、味わいでね、
トッピングされた蟹身より葛きりの方が主役でしたよ。
まさに夏らしい旬菜、
こういう料理がいただけると嬉しいですよね。
お造りは本鮪と真鯛です。
築地市場がこの日までお休みなので大変だったでしょうが、
鮪も鯛も旨味が十分に引き出された状態で頂かせて貰いましたよ。
こんな旨い肴がいただけるなら
もうビールはお呼びではございません。
二合徳利で熱燗を貰い始めましたよ。
外は暑い日でしたが、
店内はほどよく空調が利いていて、
少し温かいものも欲しくなってきましたのでちょうどよかったですね。
次は焼き物です。
鱸の塩焼きにたっぷり緑色のペーストがトッピングされています。
一瞬「アボガド」かと思ったら、
「ずんだ(=枝豆をすり潰したもの)」だそうです。
なるほど、
ずんだと言えば確かに夏の旬菜ですもんね。
生姜に蓮根の酢の物を添えてさっぱり感を出してます。
器もなかなかのものですよ。
「和食を頂いてるな」ってしみじみ思いました。
次は煮物替で
賀茂茄子冷製田楽です。
田楽味噌の中には帆立にイチジク、インゲンが忍ばされています。
田楽味噌も滑らかな口当たり、甘みもほどほど、
茄子や帆立達の食材の味の引き立て役になっています。
帆立が旨味を、
無花果が上品な甘みを、
インゲンが食感を
それぞれの持ち味を出させて
出汁をいっぱいに吸わせた揚げ賀茂ナスの上に盛り付けて、
田楽味噌で全体を包み込んで一体感をもたらす、
こういうコラボレーション的な料理は和食では珍しい気がします。
どう見てもフレンチの「ミルフィーユ仕立て」ですが、
それを和の食材、味付けでしてしまうと、
立派な和食ですもんね。
これは旨いです。
わざわざ食べにくる価値のあるスペシャリティーですね。
酒が進んでしまったことは言うまでもありません(笑)
なんたって「千円で飲み放題」
危険だ、、、、、
揚げ物
一瞬アジフライかと思ったら、
目鯒(めごち)を砕いたアーモンドでまぶして揚げてあるんですね。
目鯒は極めて淡白な魚ですから、
アーモンドの香りが十分に引き立ちます。
これが鯵や鱸だと魚の味に負けてしまいます。
どこまでも淡い味わい、
もちろんパリパリとした食感が嬉しい一品でした。
口直しには牛のたたきが出されました。
最近流行のポン酢ゼリーが乗ってます。
こちらはオリジナルの土佐酢のぜりーなんですね。
ゼリーと言うより「ジュレ」と言った方が適切でしょう。
時節柄、調理も慎重になっていらっしゃるんでしょうね、
中まで十分に熱を通されています。
素晴らしく柔らかいお肉でした。
このジュレと一緒に頂くと程よい酸味が感じられて、
単純に小皿にポン酢を注いでつけて食べるのとは
次元の違う旨味が感じられましたよ。
フレンチ感覚の和食です。
いえ、「和のテイストのフレンチ」と言った方が良いのでしょうか。
御食事
締めの御飯には味噌雑炊を出してもらいました。
トッピングされたお魚のフレーク達が何だったか忘れてしまいました。
でも「冷汁(ひやじる)」のように冷たく、
さらさらサラリの雑炊は病み付きになりそうです。
二合徳利を何本開けたんだったけかな、、、
4本までは覚えてるんだけど、、、、
日本酒は僕が殆ど呑んでたもんな、、、
最後に冷菓とあったかいお茶でさっぱりです。
ここはやはり熱々のお茶、「上がり」が欲しいです。
ちゃんとそれに応えてくれるわびさびさんは嬉しかったですよ。
丸の内の会社は結構接待の需要があります。
だから元上司に「良い接待用のお店を紹介しますよ」という事でお連れしました。
わびさびさんはすべて個室ですので、接待にはぴったりです。
※企業は一般に「会議費」と「交際費」を金額で使い分けています。
中小企業は交際費が損金扱いになりますが、
丸の内辺りの会社では交際費はある割合から
利益剰余金からの支出を余儀なくされるので
まずは「会議費」枠で支払える金額で
「会食」が出来るお店が重宝します。
いずれにしろ、接待に使えるお店として良い店を知りました。
また行きますからね。
御馳走様でした。