食べ物のはなし

岐阜県中津川市のお肉屋さんが出会った食べ物の話です

2012年01月

120131_1301~01首長パンチ (樋渡啓祐 著)を読みました。

面白い。

面白すぎて一気に読了しました。

そして泣けます。(またか)

佐賀県武雄市の市長に当時全国最年少で当選した樋渡(ひわたし)氏。

リコール運動も起こる中、本書では市民病院の民間委譲についての戦いが多く語られております。

『赤字の市民病院』

『医師の不足から患者の減少を招き、救急医療が不可能に』

どこかで聞いたような。。。

『リコールの中で出てくる土木業者との根も葉もない癒着のウワサ』

おっと、このくらいにしておきましょう(謎)

武雄市は日本で初めて(たぶん)市のHPをfacebookで開設した自治体でもあります。

・・・

書きたい。

ものすごく書きたい。

でもなんだか書かない方がいい気がするのでみなさん是非この本を買って読んでみてください。

久しぶりの更新のせいか全然まとまらない。

そもそも全然「食べ物のはなし」じゃない「食べ物のはなし」でした。

おしまい。




120125_0919~01本日から岐阜新聞朝刊の3面で「TPPと日本ー米国の狙い」という特集が始まっております。

昨年の今頃、NHKの「BS世界のドキュメンタリー」という番組を見たことをこのブログに書いておりますが、その内容と少々似ておりました。

「国際競争力」ってどうしても必要なものなのでしょうか。

画像の中の新聞に書いてありますが、


「100ヘクタール超、2〜3人で営農」


どこにそんな土地があるのか。

本当にこれと競争しなければならないのでしょうか。

農家の方々はそんなに「既得権益」とやらを貪ってるのか。

真面目に働いていると思いますが。 

なぜ「GDPの1.5%しかない一次産業」なんて言われ方をされなければならないのか。

「グローバル経済」ってそんなに正しい事なんだろうか。


朝から降り始めた雪を見ながらそんなことを思います。


120123_1743~01東濃食肉組合が開催した講習会に参加しました。

岐阜県東濃地方にあるお肉屋さんたちの組合で、現在加盟しているのは法人・個人合わせて21名。

120123_1743~02昔は30人以上あったそうですが、時代と共に物流の仕組みや消費性向も変化し、後継者がいなくて廃業されるようです。

ただこの会は食中毒や表示など、「こういう機会が無いと知らないまま間違ってしまう」事に気づかせてくれる良い機会だと思います。

120123_1744~01なかなか昨年は(というよりここ数年毎年のような気がしますが)ユッケ事件に始まる生食ほぼ禁止事件や原発事故に伴うセシウム牛問題、そして牛レバーのO157問題などあまり嬉しくない話題が多かったこの業界でした。

この日の講習会は健康福祉部生活衛生課の樋口課長を講師にお招きしてのものでしたが、例年よりもみなさん熱心に聞き入っているようでした。

ざっくり説明しますとお肉屋さんが

・牛タタキ用
・牛刺身用
・牛レバー刺身用

などを売ることはほぼ不可能になったわけですが、参加者の高齢な方がおっしゃっていた一言が印象的でした。

ユッケやタタキ・牛サシなんかは昔から食い方として存在していて、急に毒が出るようになったわけではなかろう。

結局、こういう組合に加盟せず、講習会もろくに出ずにいる素人が事件を起こし、そのとばっちりが我々に来るのではないか。


このままいくと、あらゆる食文化が『素人』によって失われてしまうことになるだろうな。。。

寂しそうにそうつぶやいておられました。


120118_0822~01新・堕落論 我欲と天罰 石原慎太郎 著

を読みました。

帯にー日本への「遺書」ー

とあり、この国の現状を憂いている内容です。 

尖閣諸島の不審船事件

横田基地返還問題など国防に関する件

死亡した親の年金搾取事件

他にも、ここに書くのがいたましい子どもに関する事件などにも言及しております。

この国は便利になりすぎておかしくなってしまったのではないか。

「国防とは何か」という観点からも、日米安保の現実性等についての記述もあります。

イラン情勢が緊迫するこのタイミングで読んでみると・・・

「遺書」とかかかれちゃうとドキッとします。

お元気なうちになんとか・・・

120116_1553~011月16日月曜日、岐阜県畜産公社にて飛騨牛を購買しました。

この日仕入れたのは郡上市の兼山勉さんの肥育による4等級の去勢牛です。

この時期は出荷頭数が少ないのですが、今回も60頭とずいぶん少なく、難しい仕入れとなりました。

しかし奇跡的にピンポイントで狙ったとおりの仕入れができました。

片道120kmの道のりを往復で3時間かけて出掛けて1頭しか買わない自分にとっては

出荷頭数が少ない=好みの牛が他の肉屋さんとかぶる可能性が大きくなる=仕入価格が跳ね上がる

という要素が大きく仕入れの成否をわけるのでした。

と言うわけでお値打ちな飛騨牛が入荷しました。

店頭には週末からならぶ予定です。

120110_1617~01所属する草野球チーム「超心塾」では不定期にベンキョーの時間を設けております。

今回もかなり突然ですが、講師に私の学生時代の後輩でもあるあべま先生こと依田真由美氏をお招きし、
TAセミナーを開催しました。

今回は初めての参加者も2名いましたので、簡単な「TAとは」という説明の後、早速講義に入っていただきました。

120110_1617~02今回は最初にヨガを使ってのアイスブレイク。ちょっと体を動かすことでかなり体に変化が現れてみんな驚きます。

具体的に言うと片方の手がいきなり長くなったりしました。(これ面白いなー)

その後「ドライバー」という理論について学びます。

120110_1704~01PCにプリンターを接続するときの「ドライバーをインストールする」なんていうアレですね。動かし方。

自分の行動の原点というか刷り込みみたいなものでしょうか。

アンケート用紙のようなものにチェックを入れていくと自分の「ドライバー」がわかります。

「完全であれ」
「急げ」
「努力せよ」
「他人を喜ばせなさい」
「強くあれ」
という5つのドライバーのうち、どれが大きいかなんてのを診断します。

ちなみに私のドライバーは予想通りというかなんというか一同納得する結果がでておりました。

参加者の方々はこのTAという考え方(?)に感心しているようでした。中には「早速会社でやってみます」なんてヒトもいていい雰囲気でした。

あべま先生には今年の弊社新年会でも登板していただく予定です。

今年もよろしくお願いします。


120106_1631~021月6日金曜日に岐阜県畜産公社にて行われた初市に参加しました。

毎年書いている事ですが、

初市に参加する=年末に良く売れて在庫が無い

という図式が成り立つためか、お肉屋さんたちは多少の見栄もあり、少々在庫が残っていてもこの初市に参加するようです。

最近わかってきたのは、この初市で新しい飛騨牛を仕入れるように年末の仕入れを調整するとイロイロな事がうまくいく。という事でした。

そんなわけで私も初市に参加して飛騨牛を購買してまいりました。

この日仕入れたのは本巣市の高井フィードロッドさんの肥育による4等級の去勢牛です。

上場頭数は68頭と少なめでしたが、4等級の牛が多く、いい仕入れが出来たと思います。

年末の相場と比べると2割ほど違いますかね。まぁ売れ行きもそれだけ違うのですが。

店頭には来週から並ぶ予定です。

111220_1034~01采配 落合博満 著 ダイヤモンド社 1500円+税

を読みました。

昔たしか「なんといわれようとオレ流さ」とかいう本を買って読んだことがあったなーと思い、今amazonで調べたらなんと中古で12,000円もするではありませんか!

慌てて(慌てても無駄ですがあわてちゃう)書庫を探してみたけど見つからない。

捨てちゃったかなー。。。

江川の本はあったんだけどな−。「たかが江川、されど江川」こちらの値段は・・・

さて、落合監督はドラゴンズを大変強いチームにした名監督ですが、本の内容も大変面白いのです。

こんな事が書いてあります。一番印象に残った箇所を抜粋して紹介します。


「自分がいる世界や組織の歴史を学べ」

・歴史を学ばないということはその世界や組織の衰退につながる

・歴史を学ぶことは、同じような失敗を繰り返さないことにもつながる

〜企業の社風も時代とともに変わっていくようだが、創業者の理念が受け継がれなくなったら、企業の衰退が始まるという。プロ野球に関わる人間も、しっかりと歴史を学び、そこから未来の発展につながるような世界にしていかなければならないだろう〜
 
こんなことが書いてありました。

今の日本という国の事が書いてあるようでした。。。

NHKのドラマ「坂の上の雲」の視聴率は10%そこそこだったそうですが、この時代の歴史を学ぶことは高校時代までにあまり無かった気がします。

昨年の地震と原発事故への対応、TPP(これも日米修好通商条約とかをしっかり学んでいればもっと議論が盛り上がるはずですが)などの問題を見ても「国が衰退している」という実感があります。

この本を読んだ人がどれだけハッとさせられるか。。。オススメですよ。


それにしても「なんといわれようとオレ流さ」の本、惜しかったなー。

111226_0819~01年が明けて5日経ちました。

本日は朝7時から各支店の店長さんに集まっていただき本店社員も含めた会議を行いました。

年末年始の商売での反省点を挙げて、いい点も悪い点も全員で共有するのが目的です。

今年はどうやら全体的にはいい結果が出たようで店長さんたちの表情も明るくていい雰囲気でした。

飛騨牛もほぼ完売しているということでしたので、明日は早速『初市』に参加して飛騨牛を仕入れて来ようと思います。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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