ピープル82「ピープル’82」コンサートのプログラムに掲載されていた山川泉氏の文章に大変感動し、涙が出そうになりました。

見出しは 「尾崎紀世彦アゲイン」
熱き星の輝きが今、よみがえる・・・
「一つの星が帰って来た」 山川 泉

ようやく、ここに一つの星が帰って来る。十年という時と空間の旅を終え、さらにその輝きを増した星が。

”真のスターは何度も蘇る”私達はそう信じる。

何故ならそれはその天性を貫くために生まれてきたからだ。

しかしそう呼べる星の数の何と少ないことだろうか。
 
どんな運命がその星に訪れようとその天性が失われない限り他と異なる輝きと響きを持ち続ける。そして人々を魅了する。

その「尾崎紀世彦」。歌う星が帰って来る。彼こそ、多くの聴衆の前で歌わなければならない男だ。

まれにみるセクシーで重厚な声。あれ程力強く歌うのに彼の眼差しはどこかブルージィーだったりする。

それは生まれながらのシンガーである彼の宿命の象徴なのかもしれない。そんなアンバランスがとてつもなくいい。今また嵐の如く、朝焼け前の紫色の雲さながら、歌うために彼は私達の方へ歩いてくる。

あの孤独な表情に大人のはにかみをたたえながら。再びステージに上がるために、熱い想いにふけるために。そしてこれから尾崎紀世彦はさらに歌い続ける。

それこそポップスの世界では日本で唯一人も成しえないロマンスグレーのもっともっと偉大なシンガーとなる日まで。だからこそ歌わなければいけない。

”ピープル82”において彼、尾崎紀世彦以外には考えられなかった。久々にホテルのディナーショーで聴いた彼の歌声に身震いさえした。

その後のどんなコンサートでも超えることが出来なかったあの過去の素晴らしい”尾崎紀世彦オン・ステージ”の感動が再び私達の中で息づいた。
 
やはり今人々の喝采を受けられるのは彼しかいないということを再確認し、使命感といっていい程のファイトを持って今回のピープルを企画した。
 
かつてこの素晴らしい幻のステージを創った二人、−日本の誇る名アレンジャー前田憲男の絶大な賛同を得られ、色彩の天才といわれる今井直次の強力な助力、この二人のバック・アップにより、音楽と視覚が異次元を創り出すことを証明する唯一のコンサートであることを確信すると同時に私達は「本当のコンサートとは」という問に答えられると思う。

今からもう私達はあの期待感と言い知れない興奮を押さえながら開幕前のベルをきいている聴衆になった様な錯覚におちいっている。それ程”尾崎紀世彦アゲイン”は多くの人々を感激のるつぼに巻き込むであろう。

そしてこのTHE STARが再び私達の前に姿を現したことを心から喜ぶはずだ。これ程の歌手はいないのだから。
   
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山川泉氏の文章は以上です。

(コンサート曲目)
ラブ・イズ・オール    
母と子の絆   
忘れじの感傷  
ウェルカム・トゥ・マイ・ワールド   
サンライズ     
アンティル・ザ・ナイト   
サマータイム    
ジョージア・オン・マイ・マインド    
ハッシャバイ・マウンテン   
時には母のない子のように   
あなたに賭ける
愛する人はひとり
ニューヨークバラード
栞のテーマ
シング
枯葉
プラウド・メアリー
ラブ・オン・ザ・ロックス
オール・バイ・マイ・セルフ
アゲインのテーマ
ピープルのテーマ
忘れないわ
さよならをもう一度

歌  唱: 尾崎紀世彦
伴  奏: 原田忠幸とザ・ハーツ
コーラス: フリーザー

演  出:  玉虫 豊
音楽監督: 前田憲男
美術・照明: 今井直次
作・訳詞:  山川啓介
音  響:  早川博文
舞台監督: 大山修二
制  作:  山川 泉
       林 衛

1982年のこのコンサートに私は行けませんでした。
いらした方、宜しかったら是非お話を聞かせて下さい。
記録として残して頂けたら嬉しいです。

今、とても不思議な事があります。
「ピープル’82」は1982年1月25日郵便貯金ホールで行われたと思っていましたが、
先日ファンの方に見せて頂いたプログラムは1月26日郵便貯金ホールとのことです。
プログラムの曲目も多少違います。以下の通りです。
オープニング
サン・ライズ
ラブ・イズ・オール
母と子の絆   
忘れじの感傷  
ウェルカム・トゥ・マイ・ワールド
サマー・ラブ  
アンティル・ザ・ナイト   
サマー・タイム  
あなたに賭ける
愛する人はひとり
ニューヨークバラード
栞のテーマ
シング
プラウド・メアリー
ラブ・オン・ザ・ロックス
オール・バイ・マイ・セルフ
エント・ノー・マウンティン・ハイ・イナッフ
ピープルのテーマ
忘れないわ
さよならをもう一度

プログラムと実際のコンサート内容が多少変わる事はあっても、違いすぎる気もします。
「ジョージア・オン・マイ・マインド」 「ハッシャバイ・マウンテン」   
「時には母のない子のように」「枯葉」「アゲインのテーマ」がありません。
そして「エント・ノー・マウンティン・ハイ・イナッフ」が入っています。

そしてプログラム左上に「PEPCLE’82」と書いてあります。
PEPCLE??
また、「サマー・ラブ」は87年の作品ですから歌われるはずないと思うのですが。
不思議なプログラムです。
ピープル

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