2017年05月26日

心は国境を越えて

先日、何気なく録画しておいたテレビのドキュメンタリー番組にj感動しました。日本の浮世絵に心を魅せられた一人のフランス人美術家が、番組の招きによって来日し、今も残る浮世絵の制作方法や、その特殊な制作工具に触れていく過程を撮影した、それはそれは心あたたまる作品でした。

浮世絵そのものについては、ごく普通に承知していたものの、日本人である私でさえ、それが出来上がっていく過程や、その制作の過程で使用されるグッズについての知識は皆無でした。世界的にも、高い芸術的評価を博している浮世絵のすばらしさを、今回、一人のフランス人芸術家を通して再認識させられたということが、何だかとても複雑な気持ちです。

日本が誇る、この浮世絵という希少な芸術を継承していく後継者がいない現状を知り、寂しさと共に、大きな焦燥をも感じました。それゆえにこそ、はるかに遠い異国の地に、こんなにも深く、日本の浮世絵に魅せられてくださった芸術家がおられたことに、感謝の気持ちでいっぱいでした。通訳を介さないでは、ほとんど言葉が通じないにもかかわらず、日本の浮世絵師と、フランスの浮世絵愛好家とのあいだに、芸術的感動と理解が育まれていくようすを見ていて、何度も涙してしまいました。あまりに素晴らしい番組だったので、是非娘にも見せてあげたく、ダビングしておきました。

中学、高校を共にすごした友人の一人に、米人と国際結婚をした人がいます。大学を卒業後に働いていた職場の上司で、親子ほども年齢の違う男性でした。私とほぼ同じくらいの年齢で、彼女も配偶者に先だたれましたが、まだ若かった頃に、偶々再会の席で彼女が言ったことがありました。「言葉って、人と人との出会いや結びつきに、それほど必要なものではないの。うまく言えないけれど、愛情って、言葉がなくても生まれるし、育つし、言葉の違いや国籍の違いって、私たち夫婦の生活には、一度も問題になったことがないのよ。」これは、学生時代を通して、英語が最も苦手科目だった彼女に、「大丈夫なの?」と私が質問したからでした。

今回、浮世絵という共通の分野を介し、どんどんと育まれ、そして深まっていく、日本人浮世絵師とフランス人美術家との、理解と、尊敬と、愛情を見ていた私は、ふっと心に彼女の言葉がよみがえりました。それにしても、はるばるとフランスからやってきてくださったその男性は、何と澄んだ瞳をしておられたことか・・・何と優しい笑顔をなさっていたことか・・・こんな番組を見た後は、まだまだ長く、私もこの世界に生きていたいと思ってしまいます。


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2017年05月25日

泳がなかった一日

水曜日の昨日は、本当に久しぶりに泳ぎませんでした。少し興に乗りすぎて、この数日距離を多く泳ぎすぎたからなのか、右下半身に軽い痛みがあり、近くなってきた週末のレースに備えて自粛することにしました。私に一番欠けているものは、休む勇気なのだと思います。

実は昨日は、かさばるもの、重いものを買いたくて、二週間ぶりに車を運転してスーパーに行きました。とても暑いこんな日には、やはり車があると助かります。駐車場は、私の「専用スペース」となっている一角が空いていました。メモに書き出してきた品を、一つ一つ忘れないように買いました。どんどん増えていく商品を、一番大型のカートに移し替え、エレヴェーターを使って下へ下へ、しだいにカートの運転には力が必要になってきます。

デパート歩きをした時などにも感じることですが、デパートとか、大型のスーパーなどで、必要な商品を探しながら移動していると、結果として、予想外の距離を歩き回っていることがあります。上の方の階からスタートして、最後に一階の食品売り場に到着した頃には、カートはかなり重くなっていました。重量のあるお米や調味料、かさばるトイレットペーパーや洗剤類なども買ったので、方向転換をするたびに、肩や腰に負担がかりました。

1時間半ほどの買い物を終え、自宅の車庫におさめた車から、大量の品物を自宅に運び終えた頃には、汗びっしょりになっていました。まだこういうことを、一人で出来たことに、自分で自分をほめてやりましたが、昼食をすませると疲れが出てきて、知らない間に寝てしまいました。

娘がピアノのレッスンで我が家にやってきた日、「どうしようかな・・・今日は泳ぐのやめようかな・・・」などと言っていた私が、気がつけば夕方になって、「やっぱりちょっと泳いでくるね。」などとメモを残して出かけてしまうことを、「何だかんだと言いながら、結局ママは毎日泳ぎに行くんだから!」と娘は笑います。そうなんです!結局泳ぎに行ってしまうんです。

でも、昨日は自粛しました。おかげで、今日の朝起きると、昨日少し危うかった下半身の痛みが軽くなっていました。老いて弱ってきている私の筋肉や関節は、「今日は行くの?行かないの?」とドキドキしていたと思うので、行くのをやめて、早々と就寝してくれることがわかった時には、「やったあ!」と歓声をあげたかもしれません。私に一番欠けているもの・・・それは「休む勇気」です!

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2017年05月24日

もっと身軽になりたい!

自重の軽いリュックサックに買い替えた上、クラブのタオルレンタルも利用し、さらには、これまでかさばっていた湯上り用のバスローブも、くるくるドライヤーも持っていかないことにしたところ、私の背中はすご〜く軽くなりました。リュックのなかに入っているものは、水着と、キャップと、ゴーグルと、そして早々と夏に突入したこの暑い日に、往路だけで汗びっしょりになってしまうシャツや下着の着替えを一式・・・もちろん雨天の日には、さらにいろいろと余分な持ち物が増えるとしても、一時のことを思えば、これだけでも、まさに私の「文化大革命」、後期高齢者のプール通いがずいぶん楽になりました。

私にとっては必須アイテムである「くるくるドライヤー」は、昨日はじめてリュックの中から取り除いてみました。マイドライヤーを持参されているお人は他にもおられますが、そういうお方はどなたも車通学でいらっしゃるとか、お車を利用なさっておられない場合では、年間契約のパーソナルロッカーをレンタルして、そういう重いものをそこに入れておられるのがほとんど、私のように、そんなものすべてを荷物の中に入れて、唯でさえアクセスの悪い道を、えっちらおっちらと日参している人など、ほとんどおいでにならないのだろうと思いました。

私はベリーショートのヘヤースタイルながら、軽くパーマネントがかけてあるために、この「くるくるドライヤー」がないと、洗髪後のヘヤースタイルがうまく整えられませんが、昨日ははじめて、それを使用しないで髪をととのえることに挑戦してみました。乾燥用のドライヤーや、完全消毒されたヘヤーブラシは、パウダーコーナーに完備されていますので、悪戦苦闘の末、まあこんなものかなという程度には出来上がりました。

スポーツクラブの移籍をしてから1年と3ヶ月、冬の寒さを何とか乗り切って、ここからは、二度目の夏の暑さとの苦戦です。スマホがもたらしたバスナビのおかげで、無駄なバスの待ち時間は減りました。少々の金銭的負担が増えても、極力荷物を軽く、そしてシルバーパスはさっと取り出せるよう、さらに癒しのミュージックプレイヤーを、可愛いポシェットの中に忍ばせて、間もなく76歳になる老スイマーは、毎日毎日、決して近くはないプールへと通い続けています。

昨日は、少しいつもよりクラブを出るのが遅くなりました。陽が落ちた帰路を、新しい下着とシャツに着替えてバス停に向かいました。頬を撫でる風、襟元をすぎる風、泳ぎ疲れた身体に、ほどよい軽さの荷物を背負った私は、「ああ、無事に一日が終わった・・・」という達成感で満たされました。

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2017年05月23日

夏みたい!

カレンダーはまだ5月なのに、もう夏みたい!一昨日は夜になっても気温が下がらず、今年になって初めて、寝室のエアコンを使用しました。このエアコンは、もういつの間にかという感じなのですが、購入してからかれこれ7年くらいは経過しているかなと思います。スイッチを入れると、力強く冷却、雨の日のドライ効果も抜群で、私の夏の日の、大きな大きな味方だったのです。

ところが一昨日、今年初めてリモコンをONにしたところ、動作が開始してすぐに動きがとまってしまいました。ひとまず使用はあきらめ、階下から扇風機を運びあげると、2時間ほどタイマーを設定して眠りました。

そこで一夜明けての昨日、家から歩いて10分ほどの小さな電気屋さんに相談に行きました。電球でも、電池でも、「ひょっとして・・・はありますか?」とたずねて、これまで無いと言われたことのない、とても小さいけれど、すごく便利なこのお店は、大きな量販店にはない良さがあって、私が一番信頼を寄せている電気店です。

この日はいつもお店番をなさっている高齢の奥様ではなく、お嫁さんか、娘さんか、50代くらいのご婦人が対応をしてくださいました。「急に暑くなって、ちょっとエアコンなどの取り付けや修理がたてこんでいますが、時間を見つけてすぐに点検させていただきますから。」と、ノートに予約の記載をしてくださいました。

早速今朝、若いご店主が点検に来てくださって、寝室とダイニングのエアコンを調べていただきました。エアコンの中は、特に汚れていることもなく、フィルターのお掃除も出来ているし、機械のエラーを告げる点滅もなく、問題はないはずだと言われました。リモコンの設定のしかたなどを少し教えていただいたところ、問題なく作動するようになりました。

この程度のことで、出張費のかかる依頼をお願いすることは、お若い方たちのお宅では考えられないことだろうと思いますが、機械音痴、取り扱い説明書が苦手、何か起きるとすぐに「困った!どうしよう!」とパニックに陥る私には、こんな風に気軽に来ていただけるお店があることほどありがたいことはありません。心配したフィルターも、まだまだ大丈夫だそうで、これで今年の暑さも乗り切れそうです。

姿が見えなかったお婆様は、お病気で入院中とのことで、お元気でいらっしゃってよかったと思いました。お若いご店主は、やはりお婆様のご子息でした。ご主人を見送られてから、お店に立つ元気もなくなったと、ペンライトを買いに行った時におっしゃっていたことを思い出し、ご退院後は、また是非お店番をなさっていただきたいと思いました。

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2017年05月19日

我が家は写真館

一番大きい孫の成人のお祝いをした日の写真を、娘がたくさんプリントしてプレゼントしてくれました。二人の子供たちは、それぞれに、20歳と18歳に成長し、本当にそれはもう、大人ばかりが並んだような記念写真でした。

どれもこれも、あの夜の楽しかった集いを彷彿とさせる、すばらしい写真ばかり、何度もくりかえし眺めた後で、私はそれらを3種類に分類すると、いつものように、思い出のフォトフレームとして残すことにしました。大きい目のフレームを3個、背景に使用する色画用紙を数枚、そしてフレームの中に、装飾として加える綺麗なシールなど、材料のすべては、近くの100円ショップで調達しました。

昨日は午前中に出かけなければならない野暮用もなく、ひさしぶりにゆったりとした気持ちで、楽しい工作に没頭しました。成人を迎えた20歳の孫に焦点をあてた一枚と、華の(!)18歳となった孫娘にライトをあてた一枚、そしてもう一枚は、美味しかったお料理の写真を満載しました。出来上がった3つの作品は、一枚の写真では伝わらない躍動感と、そして動画とはまた違った思い出を、沸々と蘇らせてくれました。

家族9人での記念写真や、4人の孫達の成長にあわせ、それぞれの成長の節目ごとに残した記念写真などを、このようなフレームのなかに収めた作品で、我が家の部屋部屋はあふれています。最新のものを、いつも私がお食事をするダイニングのテーブルに、そして時間の経過した作品は、順次別の場所に飾るようにしているうちに、いつのまにか、どこもかしこも写真であふれてしまいました。テレビやパソコンなどの修理点検で訪問された技師さん、ガスや水道のことでいらっしゃった方たちなどは、どなたもみなさん、「わあ!」と歓声をあげて眺めてくださっています。

こうした「工作」は、何と言って重要な任務を背負わなくなった私にとって、とても大きな刺激と達成感を感じさせてくれていますが、もともと、私はとりたてて「工作」が好きだとか、美術や絵画のお点が高かったということはありませんでした。子供時代も、中学や高校時代も、絵や工作の授業で先生に褒められたという記憶はまったくありません。

「工作」や「工芸」が得意だったという記憶などない反面、私は自分で言うのもおこがましいのですが、とても手先の器用な子供でした。母親が病弱で、私の幼少期には、一日の大半を、床にふせっていた母の姿しか覚えていないくらいでしたから、私は小学校の一年生くらいからすでに、自分の衣服のボタンつけや、スカートの丈の直しなどをする子供でした。中学生になると、押し入れにあった端切れの生地を利用して、手提げバッグや小物を手作りし、お友達のお誕生日などにプレゼントしました。先だって、50年ぶりに集まった学友は、「xxちゃんからもらった可愛いバッグ、今でもよく覚えているわ!」と懐かしがってくれました。

お裁縫や刺繍、レース編みや毛糸の編み物が好きで、娘のお洋服、孫娘のお洋服などを作って楽しんでいた私が、まさかの運命で水泳と出会い、そしてマスターズのレースでスタート台から飛び込むようになったなんて・・・とても信じられないことです。多分、私のなかにひっそりと潜んでいる、何かを作るのが大好きという習性が、こんな風に、記念の写真フレームを作らせているのかもしれません。それにしても、こんなことが出来ないほど私が老いるのが先か、我が家が写真であふれて足の踏み場がなくなるのが先か・・・とても微妙な感じではありますが、今日も私は、家じゅうにあふれている家族の写真から、一日を元気に生きる幸せのひとしずくをもらっているのです。

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2017年05月17日

Take your marks!

日本水泳連盟は、2020年に日本で開催されるオリンピック大会も視野にいれて、国内での公式水泳大会でのスタート合図を、従来の「用意!ピッ(笛の音)」から、「Take your marks! ! ピッ(笛の音)」に変更することを決定、2017年の4月13日〜16日に開催された日本選手権大会から実施されました。

この変更は、マスターズの水泳大会においても施行されることになったと、チームリーダーからお知らせメールをいただいたのは4月の初旬です。国際大会のテレビ中継などで耳慣れてはいたので、そのフレーズには親しみがありましたが、みんな「へえ〜!そうなんだア!」と、何だかひとごとのような気持ちでした。ひとごとのまま、4月に一度、5月の初旬にも一度と、私はマスターズのレースに臨みましたが、その時のスタート合図は、従来のままでした。

そんなことも、すっかり忘れてしまっていた先日の大会で、スタート台にあがって構えた途端、
「Take your marks!」という音声が流れてびっくりしました。「おっ!」とびっくりしましたが、スタート台にあがってしまえば、あれこれの思考は停止です。笛の合図で、いつものように飛び出し、後は何事もなかったように泳ぎましたが、泳ぎ終わった後で、更衣室ではぴーちく、ぱーちく、「お知らせはもらっていたけれど、今日のレースであれをやるとは聞いてなかったよね!何だか変な感じだったね!」と盛り上がりました。

そのレースが終わって二日目の昨日、かつての恩師だったコーチのご指導による特別練習会に参加しました。練習を終えてから、チームのリーダーに、「実はね・・・」と、「Take your marks!」 の初体験のことをお話しました。私達のチームからその日のレースに参加したのは私一人、リーダーもご一緒ではなかったので、「おお!そうだったの!」と、しばらく「Take your marks!」談義に花が咲きました。

「何だか、笛の音までに、変な間があったんですよ。用意!ピッ!の時は、構えた瞬間の緊張のまま、間髪を入れない弾みで飛び出せたんですけれど、まだ?というような、変な間があって困りました。」と言うと、「何分、どちらも馴れていないから!」と大笑いになりました。チームのなかでひとり、「Take your marks!」初体験をしてきた私の肩をたたき、リーダーは満面の笑顔でおっしゃったのです。「これで・・・さんも、晴れて国際大会への準備が出来たわね!」

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2017年05月15日

元気のもと

日曜日、昨日はお隣の県の、大きな都市の会場でおこなわれたマスターズの大会に出場しました。エントリーしたレースはプログラム中盤、午後の遅い時間で、朝一番の公式練習に出たのでは、その後の待ち時間があまりに長く、いつもクラブの休館日に利用している、住区の公営プールに立ち寄ってアップスイムをすませました。

75歳〜79歳の年齢区分への出場は私ひとりで、60代、50代の、お若い方たちとレースを競うことになりましたが、6人で泳いでの二位、75歳グループとしては金メダルをいただきました。参加したこの種目で、自己ベスタイムを更新出来たことが、何にもまして嬉しいことでした。

今回、この会場で行われた大会には、チームのなかで私一人が参加しました。去年も一人でしたが、万一を心配してくださったチームリーダーが、私ひとりのために引率してくださいました。ところが今年は、同日に他の会場でおこなわれた子供のためのレースの方に、お手伝いのお仕事があってリーダーはお出かけになり、私は初めて自らチーム手続きもして、一人でレースに臨むことになりました。72歳でマスターズデビューをしてから、これは初めての体験でした。

何分にも高齢のメンバーなので、リーダーは直前までとても心配してくださっていました。無事にレースを泳ぎ終えた私からの結果報告メールを受けて、リーダーは本当に喜んでくださり、またほっと安堵もしてくださいました。もちろん、万一ということも心配しましたので、直前まで持参している手提げ袋には、公式のIDカードの他に、私のお手製身分証明も縛り付けてからスタート台に立ちました。高齢のスイマーが、スタートした後に水中で死亡する事故は、年間を通して、決して少なくありません。「無事でよかった・・・何事もなくてよかった・・・」と、本人も、家族も、そしてチームのリーダーも胸をなでおろす、そんなレースであることは事実です。

嬉しかったレース、でも遠かったので疲労困憊したレースを終えて帰宅すると、そうでした!昨日は「母の日」で、留守中に、息子夫婦から素敵な贈り物が届いていました。再配達をしていただいた品を前に、こうして、何とか健康で、水泳の大会にも出場し、娘夫婦や息子夫婦、そして大きく育ってきている四人の孫達とも心を通わせていられる幸せに、心から感謝しました。私の元気のもとは、仲間の支え、家族の支え、それがすべてだと思いました。

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2017年05月13日

成人のお祝い

昨夜は、20歳のお誕生日を迎えた孫を囲んで、娘一家とお祝いの宴を楽しみました。今年20歳を迎えたのは、私の一番大きい孫です。彼の本当のお誕生日はもう少し前のことでしたが、本人と家族のスケジュールを調整して、やっと昨夜、遅ればせながらも、めでたくお祝いをすることが出来ました。

娘婿は会社から直接会場へ、そして夕方遅くまでピアノのレッスンのお仕事があった娘と、学校の授業の後に、駅のトイレで制服から私服に着替えた高校生の孫娘が乗りこんだ電車の車両に、私が最寄り駅から乗車をするという慌ただしさに加え、さらに主役のご本人自身もまた、大学の授業の後に、持参したスーツに着替えて直接会場に向かいました。本当に、誰も彼もがめいっぱいに忙しいスケジュールをくぐりぬけ、やっとのことで一堂に会することが出来ました。

会場に選ばれたのは、娘婿が勤務している会社とつながりのあるフランス料理店でした。フルコースのお料理は、どれも本当に美味で、名実ともに飲酒を許されることになった孫も、心ゆくまで美味しいお酒をいただきました。宴もたけなわになった頃あいを見て、孫が集まってくれた家族に挨拶をしました。長かった反抗期もあった彼の口から、謙虚に、素直に、そして真心をこめて感謝の言葉が語られたことに、深く深く感動しました。娘や娘婿も目を潤ませていました。小さなもみじの手を握り、一緒に電車の玩具を買いに行った日のことや、遊園地で暗くなるまで遊びまわった日のことが蘇って、私も思わず目頭が熱くなりました。こんなにしっかりとした挨拶が出来るようになったのかと、まぶしい気持ちでした。

情に流されない冷静さを持ち、しかしながら、人と交わることが大好きで、いつもどの場面でも、たくさんの友達に恵まれている彼は、亡くなった夫に性格がよく似ています。四人の孫のうち、上から二人目の孫の誕生までを見ただけで早逝した彼に、昨夜の孫の挨拶を聞かせてあげたかったと思います。一緒に美酒に酔わせてあげたかったと思います。人生は、長い長い命の連鎖、早逝した夫の命も、彼に備わっていたたくさんの長所も、すべて後に続く孫たちに受け継がれていくことでしょう。私はその命の連鎖の生き証人となって、一年でも長くこの世にとどまり、たくさんの思い出をたずさえて、いつか夫のもとにいきたいと思います。

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2017年05月11日

初葡萄

今年はじめての葡萄を食べました。レッドグローブという品種で、甘すぎず、酸っぱすぎずのさっぱり感を堪能しました。難を言えば、皮が剝きにくかったことでしたが、爪まで赤く染まりながら、一粒一粒を楽しんでいただきました。数日前、車でお買い物に行ったスーパーへは、リニューアルされて以後、何度か出向いていますが、お野菜や果物が新鮮で、品揃いが豊富、価格もリーズナブルなところが、とても気にいっています。

「果物って、やはり贅沢品よね。」と、娘ともよく話しますし、水泳のお仲間達とお食事をしたりすると、「そうそう!」と誰もが口を揃えて言いますが、「でも、食後に一口でも食べたいのが果物なのよね。」というところでも、みんなの意見が一致してしまいます。

毎日のようにいただいた苺が終わり近くなり、今は手ごろな価格の柑橘類を手にすることが多かった毎日でしたが、葡萄は本当に、今年はじめての、季節先どりの果物でした。お買い物に行って、生鮮食品の売り場で目にする果物ほど、鮮烈に季節感を感じさせるものはありません。「ああ、もう葡萄の季節になったのね。」とか、「あッ!大好きな種無し柿が並んでいる!」とか、「もう、冬蜜柑ね。まだ青いけれど、もうすぐやってくる娘のお誕生日の頃になれば、甘くて美味しくなるのよね。」など・・・

それにしても、昔抱いていた果物と、それが届けてくれる季節感が、最近ではすっかり変化してしまいました。先取り先取りと、どんどん早くなっていっているようで・・・葡萄なんて、秋の果物だという固定観念がありましたが、5月になったばかりなのに、もう美味しく葡萄を口にしたのには、本当にびっくりでした。

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2017年05月10日

ポシェット

「少し早めだけれど、母の日プレゼント!」と言って、数日前に娘からもらった贈り物は、ずっと探していて、でも希望にぴったりのものがなかなか見つからなかった、大きすぎず小さすぎずのポシェットでした。その日、娘と一緒にお買い物に出かけた孫娘が、「ばあばなら、絶対にこの色だ!」と一押ししてくれたというその品は、紫色の地に淡い水色のドット柄、パチンとがま口の留め金で開閉ができる、まさにこういうのが欲しいと探していたポシェットでした。

スポーツクラブへの通学に、シルバーパス、ミュージックプレイヤー、そして時折涙目をおさえるティッシュと、それだけを入れて、首からさげて使いたい・・・ファスナーの品なら、あちらこちらでいくつか見つかったけれど、ファスナーは、さあっと開閉しにくい瞬間もあり、パチンのがま口だと一番いいんだけどなあ・・・ときどきそんなことを漏らしていた私の言葉を、ちゃんと覚えていてくれた娘が、偶々、スカイツリーの近くまで行った日に、「あっ!こんなところにあった!」と見つけてくれました。

バスの乗り降りと乗り換えに、もたもたせず、ぱっとすぐに出したいシルバーパス、プレイヤーの本体はポシェットの中にしまい、イヤホンだけは本体の外に出しておけるように、そして眩しかったり、風が強く吹いたりたびに、涙があふれてくる老人病の涙目、手荷物の中から、ごそごそティッシュを探さなくてもよいようにと、私の三つの悩みは、このポシェットですっきりと解消されて、アクセスがあまりよくないスポーツクラブへの通学も、またまたこれで、一つ楽しいものになりました。

スカイツリーの近くにあったそのお店は、がま口ばかりを専門に扱うお店だそうで、外国人も日本人も、たくさんの人で賑わっていたとか・・・がま口ポシェットを購入するお人がとても多かったのを見て、「ママみたいな人がいっぱいいるみたいよ・・・みんな思うことは同じなのかも。」と思ったそうでした。

工夫に工夫を重ね、クラブ提供のオプションも利用したことで、私の通学は、ひところに比べるとかなり楽になりました。昨日、クラブからの帰りに、エレヴェーターでご一緒になったご婦人から、「素敵なポシェットね。それ、とてもよいアイデアだと思うわ。」と言われました。大きなポケットがたくさんある、オーヴァーコートの季節でもなければ、男性も女性も、あれこれを全部ポケットに・・・というわけにもいきませんし・・・

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