清元
2011年01月21日
喜撰でちょぼくれ〜
年初に利次郎先生より「今年から『喜撰』をやります」とのお達しがあり、貴重な
「利光師お稽古用音源」が届く。つまり「予習をしておいて下さいね♪」ということです。
ぬおうぅぅ。『喜撰』とな!清元と掛合のものを全部長唄で?と思いながら、とりあえず
拝聴したら見事金縛りに。この浮いたかんじの唄い口ってどうしたらよいのだ!?
そんな時はノリで行くしかないっ!まずはイメトレにつきる!と思い、三津五郎&勘三郎
の『喜撰』を観ることに。なかなか珍しい顔合わせですよね。何度見ても飽きません。
歌舞伎座さよなら公演で、六歌仙容彩(ろっかせんすがたのいろどり)を通しでやった時
のもの。その時はてっきり『喜撰』がフィナーレかと思って席を立とうとしたら、まだもうひとつ、大伴黒主が現れたので慌てて座り直した私でした。六歌仙、なが〜いのですよ。
清元志壽造さんが出演されています。ウフ。
さらに三津五郎&時蔵のも聞く!数年前の「芸能花舞台」を録音したものです。
映像は壊れたパソコンに入っているので地方(じかた)さんがわからないのですが、
清元はまちがいなく延寿太夫さんでしょう。一太夫さんらしき声もします。
残念ながら長唄さんの識別ができないのは、まだまだ修行が足りないようです。
いやはや、喜撰、ノリノリでたのしいですねぇ。♪〜夕べのくぜつの〜袖の移り香〜♪
なんてつい清元風にうたってしまって、あ゛あ゛っと気づいた時にはすでに遅し!
ベンチに座っていたおばあちゃんをお地蔵さんに変化(へんげ)させてしまいました。
木と同化していて人がいることに気がつかなかったのです・・・
そんなこんなで迎えたお稽古第一回目。
(浄)ハ浄るり
(唄)ハ長唄
↑ここをハートで囲みたいカンジ
まずは全くおんなじ節を唄い分ける、
というのを聞かせて下さいました。
一、べったり長唄で
二、浄瑠璃の味わいを加えて
三、清元(の真似)で。爆笑(><)
わぁーーーー!おもしろいっっっ!
先生、神業ですっっっっ。
やはり清元と掛合というのは調子が高くて、唄方も三味線方も大変なのだそうです。普段は4〜5本にあわせますが、なんと7本(調子)で!*本数が増えるほど調子が高くなる。
そのため、舞台上で横からピシッピシッと糸が切れる音が次々にしてくるのですって(笑)
って笑い事ではありませんね。はじめは先生の節(ふし)を忠実になぞること。
それから浄瑠璃風に浮いたかんじにしていく。
「それが出来るようになったら楽しいと思いますよ」
・・・ででですよね ですよねー(汗)
踊りとおんなじだな。 浮かれうかれて がんばりまーす。
「利光師お稽古用音源」が届く。つまり「予習をしておいて下さいね♪」ということです。
ぬおうぅぅ。『喜撰』とな!清元と掛合のものを全部長唄で?と思いながら、とりあえず
拝聴したら見事金縛りに。この浮いたかんじの唄い口ってどうしたらよいのだ!?
そんな時はノリで行くしかないっ!まずはイメトレにつきる!と思い、三津五郎&勘三郎
の『喜撰』を観ることに。なかなか珍しい顔合わせですよね。何度見ても飽きません。
歌舞伎座さよなら公演で、六歌仙容彩(ろっかせんすがたのいろどり)を通しでやった時
のもの。その時はてっきり『喜撰』がフィナーレかと思って席を立とうとしたら、まだもうひとつ、大伴黒主が現れたので慌てて座り直した私でした。六歌仙、なが〜いのですよ。
清元志壽造さんが出演されています。ウフ。
さらに三津五郎&時蔵のも聞く!数年前の「芸能花舞台」を録音したものです。
映像は壊れたパソコンに入っているので地方(じかた)さんがわからないのですが、
清元はまちがいなく延寿太夫さんでしょう。一太夫さんらしき声もします。
残念ながら長唄さんの識別ができないのは、まだまだ修行が足りないようです。
いやはや、喜撰、ノリノリでたのしいですねぇ。♪〜夕べのくぜつの〜袖の移り香〜♪
なんてつい清元風にうたってしまって、あ゛あ゛っと気づいた時にはすでに遅し!
ベンチに座っていたおばあちゃんをお地蔵さんに変化(へんげ)させてしまいました。
木と同化していて人がいることに気がつかなかったのです・・・
そんなこんなで迎えたお稽古第一回目。
(浄)ハ浄るり
(唄)ハ長唄
↑ここをハートで囲みたいカンジ
まずは全くおんなじ節を唄い分ける、
というのを聞かせて下さいました。
一、べったり長唄で
二、浄瑠璃の味わいを加えて
三、清元(の真似)で。爆笑(><)
わぁーーーー!おもしろいっっっ!
先生、神業ですっっっっ。
やはり清元と掛合というのは調子が高くて、唄方も三味線方も大変なのだそうです。普段は4〜5本にあわせますが、なんと7本(調子)で!*本数が増えるほど調子が高くなる。
そのため、舞台上で横からピシッピシッと糸が切れる音が次々にしてくるのですって(笑)
って笑い事ではありませんね。はじめは先生の節(ふし)を忠実になぞること。
それから浄瑠璃風に浮いたかんじにしていく。
「それが出来るようになったら楽しいと思いますよ」
・・・ででですよね ですよねー(汗)
踊りとおんなじだな。 浮かれうかれて がんばりまーす。
2011年01月03日
春を寿ぐ獅子舞(笑)
あけましておめでとうございます。カプカプ
時節柄大忙しで諸国を巡業していたためご挨拶が遅くなりました。
邪気を払い、福を招く獅子舞をわたくしからみなさまにお届けします。
本人実証済みなのでかな〜りご利益あると思います(笑)
諸国めぐりの証拠写真↑新橋演舞場とか国立劇場とか・・・
あそぼー
あそぼー
とぅっ!
すりすり
いいお顔になってます
恋には翼もあるものを〜
<完>2010年5月藤曄会 清元『鞍馬獅子』より あえて解説無しで。
(写真を小さくしたら粗くなってしまいましたがご容赦を。方法がわかりましぇん)
難しいことは考えずに、衣裳とか生の音とか舞台装置とか、見たまま感じたままで
楽しんでいただけたらなぁと日ごろから思います。日本舞踊の舞台も歌舞伎も。
喜三太はいつもわたしの中にいます。いやぁめでたいめでたい。
自分がハッピーだと、みんなも幸せ。まわりのみんながハッピーだと、自分も幸せ。
そんなことを思いながら、本年もどうぞよろしくお願いいたします!
2010年12月17日
再び、鞍馬へ。
まずはこちらをお読みいただくとスムーズです(^0^)
→2009年12月 卿の君・喜三太の鞍馬入り
→2010年5月 鞍馬獅子のこと
再び、鞍馬へ。
藤曄会で踊る「鞍馬獅子」の成功祈願に詣でたのはちょうど一年前。
あれから、どれだけ祈ったことでしょう。ようやくお礼に伺うことができました。
本殿で「やっとお会いできましたー」とご挨拶をしたとたんにドワッとほどけて
涙が止まらなくなってしまいました。それと一緒にいろいろなものが出てきた!
もう、悔やむことは止めようと思う。
むしろ、階段を下りるのもやっと、という足の状態でよくもまぁ、踊ったもんだ!
「鞍馬獅子よかった」「喜三太かっこよかった」と、たくさんのお言葉を頂いたでは
ないか。あっぱれだ!と自分で認めていいじゃぁないかと。そーだそーだ!
舞台に穴をあけて、もうこれから先お稽古場の門をくぐることはないだろう。
そこまで考えたのに、今こうして間をおかずに通いつづけていることへの感謝。
喜三太のお稽古をつけていただくことはもうできないけれど、先生がいつも言われる
ことを前向きにとらえていこうと思う。そう、「踊りはみんなつながっている」。
負の感情はすべて貴船川に流してきました。そうしたら眉間の皮が伸びた気がする。
叡山電鉄鞍馬駅を降り立つと、巨大な天狗が出迎えてくれます。
紅葉のじゅうたんがフカフカです。keep out のロープをかいくぐり、既に最高潮に
達している人が・・・達乃ちゃん撮影の写真に自分で爆笑してしまいました。
鞍馬寺の仁王門。俗界から浄域への結界といわれています。
去年は全くそんな気配はなかったのですが、昨今のパワースポットブームで、本殿前
にある「金剛床」に順番待ちの行列ができていました。パワーをもらう人たちのパフォー
マンスショーのようになっているのにややショックをうけつつ。
じゃじゃ〜ん!
本殿金堂の前で感無量の一枚。
おや、何か持っていますねぇ。
うきゃきゃきゃきゃ〜
うきゃきゃきゃきゃ〜
きちんとご報告するためにもってきました。
でもなぜか舞台写真ではなく楽屋写真の方を持ってきてしまったのですが、この一枚が本当に最後の写真だからいいか〜ということで。鞍馬山の紅葉を散らして完成です♪
道行く参拝者の方々に「これは何ですか?」「誰〜?歌舞伎役者??」と興味をもたれ
(不審がられ)、説明したところ一緒に喜んでくださる方多数!とても嬉しかったです。
でもやっぱり最後、貴船への出口、西門で怒られちゃった。きゃーごめんなさい。
でも今回ばかりはお許しを。今度は直に気を頂くため夏に T-shirts 一枚で行きます!
→2009年12月 卿の君・喜三太の鞍馬入り
→2010年5月 鞍馬獅子のこと
再び、鞍馬へ。
藤曄会で踊る「鞍馬獅子」の成功祈願に詣でたのはちょうど一年前。
あれから、どれだけ祈ったことでしょう。ようやくお礼に伺うことができました。
本殿で「やっとお会いできましたー」とご挨拶をしたとたんにドワッとほどけて
涙が止まらなくなってしまいました。それと一緒にいろいろなものが出てきた!
もう、悔やむことは止めようと思う。
むしろ、階段を下りるのもやっと、という足の状態でよくもまぁ、踊ったもんだ!
「鞍馬獅子よかった」「喜三太かっこよかった」と、たくさんのお言葉を頂いたでは
ないか。あっぱれだ!と自分で認めていいじゃぁないかと。そーだそーだ!
舞台に穴をあけて、もうこれから先お稽古場の門をくぐることはないだろう。
そこまで考えたのに、今こうして間をおかずに通いつづけていることへの感謝。
喜三太のお稽古をつけていただくことはもうできないけれど、先生がいつも言われる
ことを前向きにとらえていこうと思う。そう、「踊りはみんなつながっている」。
負の感情はすべて貴船川に流してきました。そうしたら眉間の皮が伸びた気がする。
叡山電鉄鞍馬駅を降り立つと、巨大な天狗が出迎えてくれます。
紅葉のじゅうたんがフカフカです。keep out のロープをかいくぐり、既に最高潮に
達している人が・・・達乃ちゃん撮影の写真に自分で爆笑してしまいました。
鞍馬寺の仁王門。俗界から浄域への結界といわれています。
去年は全くそんな気配はなかったのですが、昨今のパワースポットブームで、本殿前
にある「金剛床」に順番待ちの行列ができていました。パワーをもらう人たちのパフォー
マンスショーのようになっているのにややショックをうけつつ。
じゃじゃ〜ん!
本殿金堂の前で感無量の一枚。
おや、何か持っていますねぇ。
うきゃきゃきゃきゃ〜
うきゃきゃきゃきゃ〜
きちんとご報告するためにもってきました。
でもなぜか舞台写真ではなく楽屋写真の方を持ってきてしまったのですが、この一枚が本当に最後の写真だからいいか〜ということで。鞍馬山の紅葉を散らして完成です♪
道行く参拝者の方々に「これは何ですか?」「誰〜?歌舞伎役者??」と興味をもたれ
(不審がられ)、説明したところ一緒に喜んでくださる方多数!とても嬉しかったです。
でもやっぱり最後、貴船への出口、西門で怒られちゃった。きゃーごめんなさい。
でも今回ばかりはお許しを。今度は直に気を頂くため夏に T-shirts 一枚で行きます!
2010年07月05日
花嫁とバルーンと三番叟
お三輪ちゃんから、恋敵の
橘姫へお祝いのバルーンです♪
(みきやんの電報作戦、大成功♪)
奇しくも同じ日に門出を迎えた二人。
私はともみさんと「四季三葉草」を
踊ってお祝いをしました。
「これが日本舞踊なの?って驚かせ
たい!激しいものがいい!」 という
yurikoさんの希望で、達也先生が
考えてくださったのが二人で三番叟
でした^^
日ごろから日本舞踊への熱い思いを持ったyurikoさん、さすがのリクエストです。
この思いに応えられるように頑張りましょうっ!と、短期集中稽古。楽しかったなぁ。
これまた貴重な経験をさせていただきました。
今までいろいろな舞台で踊ってきましたが、ご祝儀舞踊の心を学んだというか、なんというか。こんな心持ちになったのは初めてのことで、自分で踊りながら感動してしまいました。
おそらくプロには「魅せるための」ご祝儀物があるのだろうとおもいますが、私には大切な二人への思いがクドイくらいに詰まった、コテッコテのお祝いの踊りとなったのでした。
この日、ちょうど踊っている時間に ラブフライト だったみきやん。
お空にも届け〜って、踊ったよぅぅぅ!!!
みきやんとは数ヶ月違いの入門。自分の踊りの歴史を振り返れば、いつも一緒に踊ってきたのです。だから、お別れするのはとってもかなしいよ。でも、幸せの旅立ちだから!
ここからはじまった踊り道
果てしなく続く踊り道
どこにいても必ずつながるから
共に歩んでいこうね
みんな、おめでとう!!!
花嫁とバルーンと三番叟と。
またしばらく、心ここにあらずの日々です。
橘姫へお祝いのバルーンです♪
(みきやんの電報作戦、大成功♪)
奇しくも同じ日に門出を迎えた二人。
私はともみさんと「四季三葉草」を
踊ってお祝いをしました。
「これが日本舞踊なの?って驚かせ
たい!激しいものがいい!」 という
yurikoさんの希望で、達也先生が
考えてくださったのが二人で三番叟
でした^^
日ごろから日本舞踊への熱い思いを持ったyurikoさん、さすがのリクエストです。
この思いに応えられるように頑張りましょうっ!と、短期集中稽古。楽しかったなぁ。
これまた貴重な経験をさせていただきました。
今までいろいろな舞台で踊ってきましたが、ご祝儀舞踊の心を学んだというか、なんというか。こんな心持ちになったのは初めてのことで、自分で踊りながら感動してしまいました。
おそらくプロには「魅せるための」ご祝儀物があるのだろうとおもいますが、私には大切な二人への思いがクドイくらいに詰まった、コテッコテのお祝いの踊りとなったのでした。
この日、ちょうど踊っている時間に ラブフライト だったみきやん。
お空にも届け〜って、踊ったよぅぅぅ!!!
みきやんとは数ヶ月違いの入門。自分の踊りの歴史を振り返れば、いつも一緒に踊ってきたのです。だから、お別れするのはとってもかなしいよ。でも、幸せの旅立ちだから!
ここからはじまった踊り道
果てしなく続く踊り道
どこにいても必ずつながるから
共に歩んでいこうね
みんな、おめでとう!!!
花嫁とバルーンと三番叟と。
またしばらく、心ここにあらずの日々です。
2010年06月28日
楽屋写真ができました♪
普段は滅法自信なし子の私ですが、こればっかりはアピールせずにはいられません!
できあがった楽屋写真を達乃ちゃんがscanningしてくれましたので、お披露目します♪
これまで羽二重の写真ばかりだったので^^どうぞお楽しみくださいませ。
卿の君、堂々たる風格のなかに健康的な色気と可愛ゆさがお役にぴったりでした!
喜三太、ランドセルが嬉しくて仕方のない小学一年生みたいになっていますが、男前!
正直なところ、お支度してナンボの世界なんだなぁということがわかってしまいました。。
どんどん変身していく段階で、役の心が入ってゆくことはもちろんなのですが、体感的なことも大きい。羽二重で吊られたときの視界とか、お衣装の重みであるとか。
それからおもいっきり腰帯を締め上げられて、骨盤がきゅぅぅぅと音を立てた感覚も。
(この帯位置があまりに気持ちよくて、薄ら笑みを浮かべている写真が残っている)
これらのことは、こうして体に残って、踊るための財産になっていくのだなぁと。
だからこそ、今度はあんなお支度でこんなお役がしてみたいだとか夢が膨らんでいく。
踊ったあとの楽屋写真。出番前と比べて顔がゆるんでいます。
感慨深くも、これをお稽古場のアルバムに納めます。感謝の気持ちでいっぱいです。
おまけ〜
正札附の五郎の肩にたわむれ遊ぶ胡蝶たち♪
達也先生のお着替えに密着した三人娘(たつのん&みきやん)でした。
私達はいっつもこうして、先生の周りを ピーチクパーチク たかっているのですよ^^
今度は舞台面もお披露目しようかと思います。
2010年06月20日
ということで続編〜
ということで、やっぱり完結しませんでした^^
時系列が乱れていますが、藤曄会下ざらい
@浅草見番のひとコマです。
下ざらいは清元・長唄・常磐津と、地ごとに時間帯を決めて行われるので、お手伝いをしながらも、本番では観ることのできない他の演目を観て、たくさんお勉強できる機会でもあるのですが、今回、諸事情により鞍馬獅子を朝一番にしていただき、すぐに帰らせてもらうという特別措置を適用していただきました(汗)
なにもお仕事できずに申し訳ない思いと、せっかくの機会を自ら逃すことに肩を落とし、しょんぼりと見番をあとにしようとした時に飛び込んできた、この景観!何たる風情でしょう。
本番をいかに迎えるべきか・・・赤い涙をこらえて、しばらくここにたたずんでおりました。
大好きな清元さんでーーーす。 お洋服の方々は恐らく狂言師さん?
清元初栄太夫さん、浄瑠璃でないときの会話のお声も渋くて素敵でした。
厳しいお師匠さんの風格でありながら、お見送りした時の優しい笑顔にキュンとしました。
立三味線の清元志壽造さん(絢也さ〜ん♪)、その華麗な手さばきを見る余裕はもちろんありませんでしたが、ICレコーダーに素晴らしい演奏と掛け声が残ってます♪
清元國惠太夫さんと清元美十郎さんには達喜会でいつもお世話になっています!
ちなみに藤曄会の長唄は、杵屋裕光先生と杵屋利光先生の社中にご出演いただいています。長唄のお稽古の時に「わたくしは鞍馬獅子を・・・」と申したところ、「えぇ〜長唄じゃないの〜!?」と、利光先生と利次郎先生が同じ角度でズッこけてくださいました(笑)
スススイマセン・・・機会があればいつかは先生の長唄で踊らせていただきたいと存じます・・・
このアングルの写真も大事な一枚です。
ともみさんが撮影して下さいました。
怪我をしてからなかなか取り戻せなかったバランス感覚。お稽古で何度も尻もちをついてしまい、情けなくて悔しくて申し訳なくて、ついには醜態をさらしてしまったこともありました。
ところが、このお獅子をかぶって、達乃ちゃんとみきやんと戯れていたら楽しくなってきて、気力を取り戻したことも。
それはちょうど三社祭の日だったので、このまま獅子舞として参戦してこようかっなんていって大笑いして。当時は必死で、今思えば、のはなしですが。不思議な力を与えてくださった獅子頭さま。さまさま。獅子舞楽しかったなぁ。
番外編はまだつづきそう。
時系列が乱れていますが、藤曄会下ざらい
@浅草見番のひとコマです。
下ざらいは清元・長唄・常磐津と、地ごとに時間帯を決めて行われるので、お手伝いをしながらも、本番では観ることのできない他の演目を観て、たくさんお勉強できる機会でもあるのですが、今回、諸事情により鞍馬獅子を朝一番にしていただき、すぐに帰らせてもらうという特別措置を適用していただきました(汗)
なにもお仕事できずに申し訳ない思いと、せっかくの機会を自ら逃すことに肩を落とし、しょんぼりと見番をあとにしようとした時に飛び込んできた、この景観!何たる風情でしょう。
本番をいかに迎えるべきか・・・赤い涙をこらえて、しばらくここにたたずんでおりました。
大好きな清元さんでーーーす。 お洋服の方々は恐らく狂言師さん?
清元初栄太夫さん、浄瑠璃でないときの会話のお声も渋くて素敵でした。
厳しいお師匠さんの風格でありながら、お見送りした時の優しい笑顔にキュンとしました。
立三味線の清元志壽造さん(絢也さ〜ん♪)、その華麗な手さばきを見る余裕はもちろんありませんでしたが、ICレコーダーに素晴らしい演奏と掛け声が残ってます♪
清元國惠太夫さんと清元美十郎さんには達喜会でいつもお世話になっています!
ちなみに藤曄会の長唄は、杵屋裕光先生と杵屋利光先生の社中にご出演いただいています。長唄のお稽古の時に「わたくしは鞍馬獅子を・・・」と申したところ、「えぇ〜長唄じゃないの〜!?」と、利光先生と利次郎先生が同じ角度でズッこけてくださいました(笑)
スススイマセン・・・機会があればいつかは先生の長唄で踊らせていただきたいと存じます・・・
このアングルの写真も大事な一枚です。
ともみさんが撮影して下さいました。
怪我をしてからなかなか取り戻せなかったバランス感覚。お稽古で何度も尻もちをついてしまい、情けなくて悔しくて申し訳なくて、ついには醜態をさらしてしまったこともありました。
ところが、このお獅子をかぶって、達乃ちゃんとみきやんと戯れていたら楽しくなってきて、気力を取り戻したことも。
それはちょうど三社祭の日だったので、このまま獅子舞として参戦してこようかっなんていって大笑いして。当時は必死で、今思えば、のはなしですが。不思議な力を与えてくださった獅子頭さま。さまさま。獅子舞楽しかったなぁ。
番外編はまだつづきそう。
2010年06月09日
鞍馬獅子のこと
「人間あまりに悲しすぎると涙さえでない」という勘三郎の俊寛の幕切れみたいに。
鞍馬獅子を達乃ちゃんと二人で無事に踊れたことがとてつもなく大きくて、幕が閉ま
った時に歓喜の涙は全くでてこなかった。それから数日間、ただただキョトンとしていた。
いま、ようやく普通に歩けるようになって、今までの闘いの日々は何だったのだろうと。
怪我をしてしまったことも、舞台で踊ったことも、まるで夢のような、他人事のような。
ところが、幾日かしてこみ上げてきたのは、なかなかとまらない悔し涙だった。
もっともっと踊り込んで達也先生の喜三太になりたかった。
底抜けに明るい喜三太の花道の出が大好きだった。
たっつけをはかせてもらって、喜三太になれることが嬉しくて仕方がなかった。
踊れる喜びに満ちあふれていた矢先のアクシデント。全てを失ってしまったと思った。
晴舞台を諦める旨、先生にどうやって伝えたらいいのか悩んでいた時、
「大丈夫、絶対に幕は開くから!!!」と力強い言葉で励まして下さった絢也さん。
ご自身も滝夜叉姫との闘いの真っ直中というのに、とにかく有益な情報を私にと、
睡眠時間を削ってまでもいろいろなことを調べては教えて下さった。
過去につらい試練を乗り越えて、大きな糧を得た経験を語って下さった。
わたしも諦めないで頑張ってみようと決めた。
・・・ ・・・ しかし それは とんでもない試練だった。
五月の連休を過ぎても、私はまともに歩くことが出来なかった。
とにかく今出来ること、台詞だけでも頑張ろうと心に決めても、全く動けない自分が
情けなくて悔しくて、心底申し訳なくて、すぐにへし折れて声も出なくなってしまった。
他の方のお稽古がどんどん佳境に入っていくというのに、自分はただ椅子に座って
傍観することしかできなかった。
完全に、踊る心を失ってしまった。
諦めてしまったほうが、どれだけ楽だっただろうか。
どんどんすさんでいった。
これからが仕上げという時に、こんな相方をもつことになってしまった達乃ちゃん。
まともにお稽古ができなくなって一番つらかったのは彼女だったはず。
なのに彼女は言った。
−自分のことなんてどうでもいいの。ずっとずっとくみちゃんのことを考えているの−
もし自分が逆の立場だったら、私にはこんな事はいえないよ。達乃ちゃん。
そしていつも一緒に着替えるときには、萎縮した肩をもみほぐしてくれた。
その手があたたかかった。これがほんとうの「手当て」なんだなぁとしみじみ思った。
鞍馬獅子のお稽古を始めて間もない頃、
「ここは絶対に写真が撮られるところなんだよ」と絢也さんが送って下さった、
達也先生の舞台写真。花道で二人寄り添ってきまるところ。
喜三太は膝をついて、片足を踏み出さなければならない。
しかし、下ざらいでもまだ座ることができなかった。
悔しかった。
この写真を見て頑張ってきたんだから、どーうしても形を変えたくなかった。
清元の語り 「恋には翼もあるものを〜」 にのって、二人で翼をひろげたかった。
下ざらいの夜、足首を曲げるのに必要な筋肉−長腓骨筋、短腓骨筋、前脛骨筋、腓腹筋、ヒラメ筋 … マニアックだ(笑)−をそれぞれピンポイントで念じながらマッサージとストレッチをひたすら続けた。
そうしたら、最後のお稽古で座れるようになった!
なんとか間に合った!
実のところ、痛くてどうしてもできないところは、格好悪くならないような振りにかえていただいたり、また、喜三太がきっかけを作らねばならないところを卿の君に任せることにしたところもあった。 それは前向きに受け入れるしかなかった。
達也先生は多くを語られません。
何ができて何ができないかを見極めて、淡々とお稽古をつけてくださいました。
ただ、「座れないからいっつも立て膝なの、晩年の松緑さんみたいだよね。わっはっはー」と言いながら去っていかれた日があって、もしかするとこれは「もう大丈夫」という合図だったのかもしれないなぁと今思ったり。
ほんとうに、多大なるご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
それから最後のお稽古で真起子先生にお会いした時に、
−みんなそういうこと(様々な障害)を抱えているからこそ、踊り続けていけるのよね−
とお言葉を頂いた時には、まるで観音さまが手をさしのべて下さったかのように思えた。
二人で慰労会〜
もし怪我をしていなくても、たどり着いたゴールはおんなじだったのかなぁ。
どうなんだろうね。でも、本番でお互いにベストをつくしたことはまちがいない。
鞍馬獅子、当分かけないでほしいよね。私たちのが一番だから!
永久欠番にしてもらおうよっ。
還暦のお祝いにもう一度やったりしてね。(私たちは同い年♪)
諦めないでよかった。
数々のお見舞いや励ましを下さったみなさん、本当にありがとうございました。
喜三太は自分の身をもって悪魔を払ったということで、めでたしめでたし。
獅子舞のご用命あらばいつでも承ります。
完 (たぶん)
鞍馬獅子を達乃ちゃんと二人で無事に踊れたことがとてつもなく大きくて、幕が閉ま
った時に歓喜の涙は全くでてこなかった。それから数日間、ただただキョトンとしていた。
いま、ようやく普通に歩けるようになって、今までの闘いの日々は何だったのだろうと。
怪我をしてしまったことも、舞台で踊ったことも、まるで夢のような、他人事のような。
ところが、幾日かしてこみ上げてきたのは、なかなかとまらない悔し涙だった。
もっともっと踊り込んで達也先生の喜三太になりたかった。
底抜けに明るい喜三太の花道の出が大好きだった。
たっつけをはかせてもらって、喜三太になれることが嬉しくて仕方がなかった。
踊れる喜びに満ちあふれていた矢先のアクシデント。全てを失ってしまったと思った。
晴舞台を諦める旨、先生にどうやって伝えたらいいのか悩んでいた時、
「大丈夫、絶対に幕は開くから!!!」と力強い言葉で励まして下さった絢也さん。
ご自身も滝夜叉姫との闘いの真っ直中というのに、とにかく有益な情報を私にと、
睡眠時間を削ってまでもいろいろなことを調べては教えて下さった。
過去につらい試練を乗り越えて、大きな糧を得た経験を語って下さった。
わたしも諦めないで頑張ってみようと決めた。
・・・ ・・・ しかし それは とんでもない試練だった。
五月の連休を過ぎても、私はまともに歩くことが出来なかった。
とにかく今出来ること、台詞だけでも頑張ろうと心に決めても、全く動けない自分が
情けなくて悔しくて、心底申し訳なくて、すぐにへし折れて声も出なくなってしまった。
他の方のお稽古がどんどん佳境に入っていくというのに、自分はただ椅子に座って
傍観することしかできなかった。
完全に、踊る心を失ってしまった。
諦めてしまったほうが、どれだけ楽だっただろうか。
どんどんすさんでいった。
これからが仕上げという時に、こんな相方をもつことになってしまった達乃ちゃん。
まともにお稽古ができなくなって一番つらかったのは彼女だったはず。
なのに彼女は言った。
−自分のことなんてどうでもいいの。ずっとずっとくみちゃんのことを考えているの−
もし自分が逆の立場だったら、私にはこんな事はいえないよ。達乃ちゃん。
そしていつも一緒に着替えるときには、萎縮した肩をもみほぐしてくれた。
その手があたたかかった。これがほんとうの「手当て」なんだなぁとしみじみ思った。
鞍馬獅子のお稽古を始めて間もない頃、
「ここは絶対に写真が撮られるところなんだよ」と絢也さんが送って下さった、
達也先生の舞台写真。花道で二人寄り添ってきまるところ。
喜三太は膝をついて、片足を踏み出さなければならない。
しかし、下ざらいでもまだ座ることができなかった。
悔しかった。
この写真を見て頑張ってきたんだから、どーうしても形を変えたくなかった。
清元の語り 「恋には翼もあるものを〜」 にのって、二人で翼をひろげたかった。
下ざらいの夜、足首を曲げるのに必要な筋肉−長腓骨筋、短腓骨筋、前脛骨筋、腓腹筋、ヒラメ筋 … マニアックだ(笑)−をそれぞれピンポイントで念じながらマッサージとストレッチをひたすら続けた。
そうしたら、最後のお稽古で座れるようになった!
なんとか間に合った!
実のところ、痛くてどうしてもできないところは、格好悪くならないような振りにかえていただいたり、また、喜三太がきっかけを作らねばならないところを卿の君に任せることにしたところもあった。 それは前向きに受け入れるしかなかった。
達也先生は多くを語られません。
何ができて何ができないかを見極めて、淡々とお稽古をつけてくださいました。
ただ、「座れないからいっつも立て膝なの、晩年の松緑さんみたいだよね。わっはっはー」と言いながら去っていかれた日があって、もしかするとこれは「もう大丈夫」という合図だったのかもしれないなぁと今思ったり。
ほんとうに、多大なるご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
それから最後のお稽古で真起子先生にお会いした時に、
−みんなそういうこと(様々な障害)を抱えているからこそ、踊り続けていけるのよね−
とお言葉を頂いた時には、まるで観音さまが手をさしのべて下さったかのように思えた。
二人で慰労会〜
もし怪我をしていなくても、たどり着いたゴールはおんなじだったのかなぁ。
どうなんだろうね。でも、本番でお互いにベストをつくしたことはまちがいない。
鞍馬獅子、当分かけないでほしいよね。私たちのが一番だから!
永久欠番にしてもらおうよっ。
還暦のお祝いにもう一度やったりしてね。(私たちは同い年♪)
諦めないでよかった。
数々のお見舞いや励ましを下さったみなさん、本当にありがとうございました。
喜三太は自分の身をもって悪魔を払ったということで、めでたしめでたし。
獅子舞のご用命あらばいつでも承ります。
完 (たぶん)
2010年06月01日
藤曄会無事に終了しました
この日舞台に立てたことは、どう考えても奇跡でした。
ずっとずっと支えて下さったみなさま、ご来場いただきましたたくさんのお客様、
ありがとうございました。会に関わる全ての方に厚く厚く御礼申し上げます。
男の子と女の子。鬘がなくても一目瞭然ですね。顔師さんのすばらしい技です。
達乃ちゃん、ふっくらと華やかな可愛ゆさ♪熱っぽいまなざしにドキドキします。
自分、男前ではないかっ!!!いつもこの目になるように意識しようと思いました。
憧れの定式幕が開いてゆきます。そして最強メンバーの清元さんも姿を現しましたぁ。
卿の君 : わらはは先にゆくぞよ
喜三太 : すぐに行くゼヨ!
愛の鞍馬獅子劇場、はじまりはじまり〜
義経様そっちのけのハッピーエンドで寄り添う二人。
いままでのこと、ぜんぶ、夢、だったのかな?
いいや、私達にしかできない鞍馬獅子を踊ったのは事実。
つづく〜
ずっとずっと支えて下さったみなさま、ご来場いただきましたたくさんのお客様、
ありがとうございました。会に関わる全ての方に厚く厚く御礼申し上げます。
男の子と女の子。鬘がなくても一目瞭然ですね。顔師さんのすばらしい技です。
達乃ちゃん、ふっくらと華やかな可愛ゆさ♪熱っぽいまなざしにドキドキします。
自分、男前ではないかっ!!!いつもこの目になるように意識しようと思いました。
憧れの定式幕が開いてゆきます。そして最強メンバーの清元さんも姿を現しましたぁ。
卿の君 : わらはは先にゆくぞよ
喜三太 : すぐに行くゼヨ!
愛の鞍馬獅子劇場、はじまりはじまり〜
義経様そっちのけのハッピーエンドで寄り添う二人。
いままでのこと、ぜんぶ、夢、だったのかな?
いいや、私達にしかできない鞍馬獅子を踊ったのは事実。
つづく〜
2010年03月27日
杵屋利光先生主催・伯声会@三越劇場
ひと月ほどさかのぼりますが。
歌舞伎座の二月さよなら公演、昼夜ともに見応えがあって大満足でした。レビューをしたかったのですが、だいぶ時間がたってしまったのであきらめよーう。
ちょうど「高坏」を利光先生・利次郎先生・裕太郎先生がご出演の日に観ることができたので、そのゴールデントライアングルにウハウハでありました。
お稽古の時にその旨をお伝えしたところ、「いやぁ僕たちはどうってことないでしょう〜」といわれてしまいましたが、いいえ、大有りなんですよぅぅぅ><
だって、寝てもさめても、なんですもの。
(血液型がバレる。)
利次郎先生に「テープをよく聞いて下さっているのがわかります」と言っていただいたので、「寝てもさめても黒髪を聞いていたら先生が夢に出てきました」と白状してしまった。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
杵屋利光先生主催・伯声会にいつもの三人娘で行って参りました。
清元の会は何度かあるけれど(清元ファンクラブ・清元ラブ)、長唄は初めてです。
もちろん、ゴールデントライアングル。もちろんもちろん杵屋裕光さんも。
eryちゃん@縁かいな〜!お約束通り二人分のラブラブ光線を送っておいたよー^^
桜色の素敵なプログラムより↓
松の緑 五郎 宝船 越後獅子 鞍馬山 角兵衛 風流船揃 鳥羽の恋塚 石橋
俄獅子 吉原雀 娘道成寺 綱館 鷺娘 紀文大尽 常磐の庭 鏡獅子 傾城
阿国歌舞伎 五色の糸 勧進帳
息を吸うことがいかに大事であるか、よ〜くわかりました。
というのも、立て唄をつとめるお弟子さんの隣で先生が一緒に息を吸って間をはかったり、本来なら立て三味線が掛ける声を先生が発したりと、そのお姿にクギヅケ。
三人ともツボが一緒だったようで、「あぁもぅ師匠の愛だわ。踊りとおんなじ!」と
みんなでうっとりしておりました。あぁ楽しかった。かつ、お勉強になりましたっ。
お腹いっぱいに吸い込んで、大きく華やかに、スコーンと響かせるようになりたい!
歌舞伎座の二月さよなら公演、昼夜ともに見応えがあって大満足でした。レビューをしたかったのですが、だいぶ時間がたってしまったのであきらめよーう。
ちょうど「高坏」を利光先生・利次郎先生・裕太郎先生がご出演の日に観ることができたので、そのゴールデントライアングルにウハウハでありました。
お稽古の時にその旨をお伝えしたところ、「いやぁ僕たちはどうってことないでしょう〜」といわれてしまいましたが、いいえ、大有りなんですよぅぅぅ><
だって、寝てもさめても、なんですもの。
(血液型がバレる。)
利次郎先生に「テープをよく聞いて下さっているのがわかります」と言っていただいたので、「寝てもさめても黒髪を聞いていたら先生が夢に出てきました」と白状してしまった。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
杵屋利光先生主催・伯声会にいつもの三人娘で行って参りました。
清元の会は何度かあるけれど(清元ファンクラブ・清元ラブ)、長唄は初めてです。
もちろん、ゴールデントライアングル。もちろんもちろん杵屋裕光さんも。
eryちゃん@縁かいな〜!お約束通り二人分のラブラブ光線を送っておいたよー^^
桜色の素敵なプログラムより↓
松の緑 五郎 宝船 越後獅子 鞍馬山 角兵衛 風流船揃 鳥羽の恋塚 石橋
俄獅子 吉原雀 娘道成寺 綱館 鷺娘 紀文大尽 常磐の庭 鏡獅子 傾城
阿国歌舞伎 五色の糸 勧進帳
息を吸うことがいかに大事であるか、よ〜くわかりました。
というのも、立て唄をつとめるお弟子さんの隣で先生が一緒に息を吸って間をはかったり、本来なら立て三味線が掛ける声を先生が発したりと、そのお姿にクギヅケ。
三人ともツボが一緒だったようで、「あぁもぅ師匠の愛だわ。踊りとおんなじ!」と
みんなでうっとりしておりました。あぁ楽しかった。かつ、お勉強になりましたっ。
お腹いっぱいに吸い込んで、大きく華やかに、スコーンと響かせるようになりたい!
2010年03月21日
たっつけ本番
日曜日のお稽古は時間がたっぷりあるので、卿の君こと達乃ちゃんと
カラオケやさんまで外出しました。
道中のコンビニで 「つつめど薫る橘姫」 を捕獲。
妹背山、もうすぐ始まりますよ。急いでたもいのぅ!
さらに歩いていると 「将門が娘滝夜叉姫」 が猛烈な勢いで歩いてこられます。
しかも大荷物!中身は「傾城如月・変身グッズ」でしょうか^^
そんなこんなで、ハイテンションのまま入店です。
ストレス発散が目的なのではなく、あくまで台詞のための声だしですから、
選曲が笑える。爆笑もの。ヒーオナカイタイ><
まず、ドリンク対応(熱唱中に持ってこられると恥ずかしいので)のため
達乃ちゃんがとりあえず一曲目にJ-POP。う〜ん、いつ聴いても美声だ。
次、わたし。なぜか歌える「兄弟舟」(鳥羽一郎)。
たつのんが「エンヤ コッコ」と舟こぎの合い方をいれてくれます。
そして、たつのん。なぜか知っている「夢芝居」(梅沢富美男)。
〜 けいこ不足を 幕は待たない 恋はいつでも 初舞台 〜
このフレーズに悲鳴をあげて大騒ぎしているところに、ドリンクが来てしもた!
しかも、コテコテの本人出演映像だ・・・アッチ系の人だと思われたに違いない。
次、わたし。「氷雨」(日野美佳)。
これは酔っ払うと情感たっぷりにクドク歌える。シラフだといまいちだな。
次、たつのん。「そんなヒロシに騙されて」。
これは去年「近江のお兼」とけんか中だった彼女がしばらく現実逃避のために
吐息をもらしながら聞いていた曲。というのも、カラミのあの舞踊家さんが・・・
〜 小粋なリードで私を誘ったヒロシ 〜
〜 エイト・ビートのダンスが得意なヒロシ 〜
そのほか、私は唱歌をテノールで何曲か歌って、たつのんは演歌を数曲うたって
台詞をひととおりおさらいして、課外授業終了〜。
お稽古場に戻ったら、獅子頭の毛が三つ編みにされていてこれまた爆笑><
犯人はお三輪ちゃんでした。苧環(おだまき)のお手入れをしていると思ったら
こんなことして!共犯者はtaekoさん??
そして先日、とんでもサプライズなことに、
はじめて達也先生に「たっつけ」を着せていただきました。うひー
おなじく獅子にシコロも装着したので、興奮してパニックの喜三太です。
絢也さんが大変面白いレポートをしてくださっているのでぜひご覧下さい♪
いつもありがとうございます^^
→ 下関東京お稽古物語 熱いお稽古いろいろ♪(鞍馬獅子・妹背山)
カラオケやさんまで外出しました。
道中のコンビニで 「つつめど薫る橘姫」 を捕獲。
妹背山、もうすぐ始まりますよ。急いでたもいのぅ!
さらに歩いていると 「将門が娘滝夜叉姫」 が猛烈な勢いで歩いてこられます。
しかも大荷物!中身は「傾城如月・変身グッズ」でしょうか^^
そんなこんなで、ハイテンションのまま入店です。
ストレス発散が目的なのではなく、あくまで台詞のための声だしですから、
選曲が笑える。爆笑もの。ヒーオナカイタイ><
まず、ドリンク対応(熱唱中に持ってこられると恥ずかしいので)のため
達乃ちゃんがとりあえず一曲目にJ-POP。う〜ん、いつ聴いても美声だ。
次、わたし。なぜか歌える「兄弟舟」(鳥羽一郎)。
たつのんが「エンヤ コッコ」と舟こぎの合い方をいれてくれます。
そして、たつのん。なぜか知っている「夢芝居」(梅沢富美男)。
〜 けいこ不足を 幕は待たない 恋はいつでも 初舞台 〜
このフレーズに悲鳴をあげて大騒ぎしているところに、ドリンクが来てしもた!
しかも、コテコテの本人出演映像だ・・・アッチ系の人だと思われたに違いない。
次、わたし。「氷雨」(日野美佳)。
これは酔っ払うと情感たっぷりにクドク歌える。シラフだといまいちだな。
次、たつのん。「そんなヒロシに騙されて」。
これは去年「近江のお兼」とけんか中だった彼女がしばらく現実逃避のために
吐息をもらしながら聞いていた曲。というのも、カラミのあの舞踊家さんが・・・
〜 小粋なリードで私を誘ったヒロシ 〜
〜 エイト・ビートのダンスが得意なヒロシ 〜
そのほか、私は唱歌をテノールで何曲か歌って、たつのんは演歌を数曲うたって
台詞をひととおりおさらいして、課外授業終了〜。
お稽古場に戻ったら、獅子頭の毛が三つ編みにされていてこれまた爆笑><
犯人はお三輪ちゃんでした。苧環(おだまき)のお手入れをしていると思ったら
こんなことして!共犯者はtaekoさん??
そして先日、とんでもサプライズなことに、
はじめて達也先生に「たっつけ」を着せていただきました。うひー
おなじく獅子にシコロも装着したので、興奮してパニックの喜三太です。
絢也さんが大変面白いレポートをしてくださっているのでぜひご覧下さい♪
いつもありがとうございます^^
→ 下関東京お稽古物語 熱いお稽古いろいろ♪(鞍馬獅子・妹背山)
2010年03月04日
お祭り!
毎年2月に参加している舞台もなんと今年で5回目になります(驚!)
ということは私の日本舞踊歴もまさに5年目であります。ちなみに歌舞伎歴もおんなじ。
今年は 幾重春花月島賑 (とおとせのはる はなとつき しまのにぎわい)と題して、
「勢獅子」「神田祭」などをシヌキ(*1)あり総踊りありで賑やかに踊りました。
じゃ〜ん!五人そろってみなさまにお礼を申し上げます。柄こそ違えど、色のトーンがそろっていて華やかです♪私(右から二番目)は真起子先生にお借りした御所車の付け下げ。そのまま着て帰りたかったです。先生におねだりしてしまった。
お稽古では「社中の三番手みたいに踊らないで。『私が社中の一番よっ』てな顔して踊んなさいよ。芸者なんだからそうしないとつまらないでしょ。」 といわれるくせに、飲みに行くと体がムズムズして「うぃ〜今なら福助みたいに踊れるよぅ〜」(*2)とクダを巻いては達乃ちゃんとみきやんに「よしよし」となだめられる日々でした。一杯ひっかけたつもりでおどれたらどんなに気持ちのよいことでしょう!
柄アップ♪青と紫をこんな素敵に使うなんて!
猛烈に虜になってしまいました。
注(*1)
仕抜き=大勢のなかから一人または二人が出てきて踊る
こと。初めて聞いたとき先生に「死ぬ気」で踊れと言われた
のかと思い、キョトンとしてしまいました。
注(*2)
「福助さんみたいに踊りなさい」とはヒトコトも言われて
いませんが勝手なイメージで。
さぁさ気持ち新たに「四季三葉草」のお稽古がはじまりました。念願の三番叟ですっ!
早速歌詞を読んでみたところ、たくさんのお花が詠みこまれていて優しく柔らかな雰囲気。心がキレイになるかんじがして、しばらくの間ジーンとしてしまいました。今度御祝いの席で踊ります。踊りで暦はめぐってゆく。
ということは私の日本舞踊歴もまさに5年目であります。ちなみに歌舞伎歴もおんなじ。
今年は 幾重春花月島賑 (とおとせのはる はなとつき しまのにぎわい)と題して、
「勢獅子」「神田祭」などをシヌキ(*1)あり総踊りありで賑やかに踊りました。
じゃ〜ん!五人そろってみなさまにお礼を申し上げます。柄こそ違えど、色のトーンがそろっていて華やかです♪私(右から二番目)は真起子先生にお借りした御所車の付け下げ。そのまま着て帰りたかったです。先生におねだりしてしまった。
お稽古では「社中の三番手みたいに踊らないで。『私が社中の一番よっ』てな顔して踊んなさいよ。芸者なんだからそうしないとつまらないでしょ。」 といわれるくせに、飲みに行くと体がムズムズして「うぃ〜今なら福助みたいに踊れるよぅ〜」(*2)とクダを巻いては達乃ちゃんとみきやんに「よしよし」となだめられる日々でした。一杯ひっかけたつもりでおどれたらどんなに気持ちのよいことでしょう!
柄アップ♪青と紫をこんな素敵に使うなんて!
猛烈に虜になってしまいました。
注(*1)
仕抜き=大勢のなかから一人または二人が出てきて踊る
こと。初めて聞いたとき先生に「死ぬ気」で踊れと言われた
のかと思い、キョトンとしてしまいました。
注(*2)
「福助さんみたいに踊りなさい」とはヒトコトも言われて
いませんが勝手なイメージで。
さぁさ気持ち新たに「四季三葉草」のお稽古がはじまりました。念願の三番叟ですっ!
早速歌詞を読んでみたところ、たくさんのお花が詠みこまれていて優しく柔らかな雰囲気。心がキレイになるかんじがして、しばらくの間ジーンとしてしまいました。今度御祝いの席で踊ります。踊りで暦はめぐってゆく。
2010年02月19日
シンミリト黒髪
立春はとうに過ぎても身にしみる寒さが続いておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。わたくしはといえば、寒さで凝り固まった体にムチを打ちつつ、「神田祭」と格闘中です。まるで裸にされて川っぺりにさらされているかのような思いで(意味不明?)硬直している私を、達乃ちゃんが大きな目でのぞき込んではお尻をたたいてくれる。ありがとう。。寒いことをイイワケにしてはいけない。
さてさて。今年から杵屋利光先生・杵屋利次郎先生のもとへ長唄のお稽古に通っています。お教室のテーマは「自分の体がもっている本来の美しい声をだそう」ということであり、「自分の声に自信が持てるようになりたい」という自らの思いと合致しました。
そしてはじめての長唄、「黒髪」の譜面を手にしました。
お手本に唄ってくださった先生が「・・・なんかしんみりしちゃったね。シンミリトって書いてあるんだけど」ですって。
うう〜ん、まさに髄までシミイル唄声に鳥肌が立って仕方がありませんでした。本当に積もる白雪〜♪でしたし。
唄とズレる三味線の妙味。また「ハッ」とか「ヤ」、「オイ」といった掛け声を臨場感たっぷりに体で感じながら、今はとにかく呼吸と発声に慣れるよう取り組む日々です。
いつもテーマを忘れずに。長唄のお稽古が踊りとシンクロして力になっていけるように、がんばります。
さてさて。今年から杵屋利光先生・杵屋利次郎先生のもとへ長唄のお稽古に通っています。お教室のテーマは「自分の体がもっている本来の美しい声をだそう」ということであり、「自分の声に自信が持てるようになりたい」という自らの思いと合致しました。
そしてはじめての長唄、「黒髪」の譜面を手にしました。
お手本に唄ってくださった先生が「・・・なんかしんみりしちゃったね。シンミリトって書いてあるんだけど」ですって。
うう〜ん、まさに髄までシミイル唄声に鳥肌が立って仕方がありませんでした。本当に積もる白雪〜♪でしたし。
唄とズレる三味線の妙味。また「ハッ」とか「ヤ」、「オイ」といった掛け声を臨場感たっぷりに体で感じながら、今はとにかく呼吸と発声に慣れるよう取り組む日々です。
いつもテーマを忘れずに。長唄のお稽古が踊りとシンクロして力になっていけるように、がんばります。
2009年11月17日
鞍馬獅子あれこれ
鞍馬獅子は2002年11月に歌舞伎座でかかって以来、出されていないようです。
この時は菊之助(卿の君)、染五郎(喜三太)という、はまりそうな二人。
さよなら公演では無理だとしても、歌舞伎チャンネルで放映してくれないかな〜。
歌舞伎モバイルの「写真ダウンロードコーナー」にて、菊之助=卿の君の写真はある
のですが、残念ながら染五郎=喜三太のものはありません。
舞踊会では、昭和の時代に「狂乱物の舞踊」というジャンルで出されていた記録が国立
劇場のライブラリーにいくつか残っています。最近では「獅子の舞踊」として8月にかかっていたのですが、当時はまったく眼中に入らず惜しいことをしました。
このほか、HPで尾上青楓さん&尾上紫さんによる鞍馬獅子の舞台写真を発見。
うわぁこの兄妹は二人でいろんな組み物ができて楽しそうだな。
絢也さんがとっておきの達也先生=喜三太の舞台写真を送って下さいましたぁぁぁ!
先生、おおきいなぁ。また、男の化粧ってどうなるんだろうと騒いでいたら、紅歌さんがご自身の忠信の写真を見せて下さいました。すごい目力です。お口には紅もひいてくれる様子。と、みなさんのありがたいご協力を得ながら様々なイメージを広げています。
衝撃のかつら絵。
左は卿の君の下げ髪。紫色の病鉢巻ですっ!
右・・・喜三太(頭巾下)・・・絶句・・・
初めて見たとき、この絵の意味が分かりません
でした。空洞だ・・・
しかしまぁ、所化の坊主頭からちょっと進化した
と考えれば気が軽くなります。
とすると、この次はちょんまげ?
「髷って、結構みんな似合っちゃうんだよー」と
紅歌さん。ただし、下ざらいは悲惨らしいです。
(下ざらいは素顔に鬘なので)爆笑。
「僕なんて、素顔にあのかつらでしたよ」と
前回 「伝説の鷺娘」 を踊られたN島さん。
ごめんなさい可笑しくないです^^;
塗り絵したくなりそうな、衣装と小道具の絵。アイテムがたくさんあっておもしろいです。
浅黄色はいかにも歌舞伎らしくて、憧れの色でした。肌脱ぎすると、赤い襦袢。ヌフ。
義経の形見といわれる長刀を持った卿の君と、獅子舞の喜三太の立ち回りが見せ場と
なるらしいのですが、今のところ二人でおさらいしながら「ひーたのしいたのしい」と
じゃれ合っているので、切ないお話がまったく違うストーリーになっているありさまです。
だから踊る?だから踊ろう!
この時は菊之助(卿の君)、染五郎(喜三太)という、はまりそうな二人。
さよなら公演では無理だとしても、歌舞伎チャンネルで放映してくれないかな〜。
歌舞伎モバイルの「写真ダウンロードコーナー」にて、菊之助=卿の君の写真はある
のですが、残念ながら染五郎=喜三太のものはありません。
舞踊会では、昭和の時代に「狂乱物の舞踊」というジャンルで出されていた記録が国立
劇場のライブラリーにいくつか残っています。最近では「獅子の舞踊」として8月にかかっていたのですが、当時はまったく眼中に入らず惜しいことをしました。
このほか、HPで尾上青楓さん&尾上紫さんによる鞍馬獅子の舞台写真を発見。
うわぁこの兄妹は二人でいろんな組み物ができて楽しそうだな。
絢也さんがとっておきの達也先生=喜三太の舞台写真を送って下さいましたぁぁぁ!
先生、おおきいなぁ。また、男の化粧ってどうなるんだろうと騒いでいたら、紅歌さんがご自身の忠信の写真を見せて下さいました。すごい目力です。お口には紅もひいてくれる様子。と、みなさんのありがたいご協力を得ながら様々なイメージを広げています。
衝撃のかつら絵。
左は卿の君の下げ髪。紫色の病鉢巻ですっ!
右・・・喜三太(頭巾下)・・・絶句・・・
初めて見たとき、この絵の意味が分かりません
でした。空洞だ・・・
しかしまぁ、所化の坊主頭からちょっと進化した
と考えれば気が軽くなります。
とすると、この次はちょんまげ?
「髷って、結構みんな似合っちゃうんだよー」と
紅歌さん。ただし、下ざらいは悲惨らしいです。
(下ざらいは素顔に鬘なので)爆笑。
「僕なんて、素顔にあのかつらでしたよ」と
前回 「伝説の鷺娘」 を踊られたN島さん。
ごめんなさい可笑しくないです^^;
塗り絵したくなりそうな、衣装と小道具の絵。アイテムがたくさんあっておもしろいです。
浅黄色はいかにも歌舞伎らしくて、憧れの色でした。肌脱ぎすると、赤い襦袢。ヌフ。
義経の形見といわれる長刀を持った卿の君と、獅子舞の喜三太の立ち回りが見せ場と
なるらしいのですが、今のところ二人でおさらいしながら「ひーたのしいたのしい」と
じゃれ合っているので、切ないお話がまったく違うストーリーになっているありさまです。
だから踊る?だから踊ろう!
2009年10月10日
清元 鞍馬獅子 はじまりはじまり〜
少々さかのぼって、飴売りの踊りに苦しんでいた頃。
舞台で嫁菜摘を踊っている自分を想像することができなかった頃のおはなし。
「飴売りがおわったらしばらくお稽古はお休みをする」 と逃げの宣言をした私に、
「へ〜ん、そんなこと言って、お稽古場に来たって一歩たりとも入れてあげないんだから。休めるわけがない。」 と達乃ちゃんとみきやんの愛のムチ。
そんなこんなで達喜会が終わって、やっぱりお稽古に通っているわけですが^^
「次」を考えた時に、お稽古のためのお稽古(こういう言い方をしていいのか迷いましたが)をしてみたいと思う自分がおりました。というのも、有り難いことに舞台に出させていただく機会が多く、お稽古→舞台へというサイクルがしばらく続いていたからです。
また面白いことに、唯一舞台にかけていない 「胡蝶」 と 「松島」 が私の大好きな踊り
ベスト3の中に入っていたりするのです。なつかしい記事を掘り起こしてみました↓
◆胡蝶を踊る♪世の中に絶えて花香のなかりせば
◆松島の月まづこころにかかりて
お稽古でいろんな踊りを知りたい・・・ などとごにょごにょ言って悩んでいると、
「へ〜ん、そんなこと言って、私たちのお稽古を見ていたら 『やっぱり私も出たかった』
って思うに決まってるんだから。」 と、すでに会への決意表明が済んだ二人からこれまた愛のムチ。というわけで(?)、舞台出演のお許しを頂きましたのでお知らせいたします。
*******************************************************************************
藤曄会 平成22年5月29日(土)国立小劇場 会主:藤間真起子先生
清元 鞍馬獅子 卿の君 : 藤間達乃さん
太神楽(だいかぐら)実は御厩(おうまや)喜三太 : わたくし
*******************************************************************************
会で何を踊るか。「(先生の言われるものなら)何でもやります」とは言ったものの、本舞
台で「男」という選択肢があるとは全く考えていなかったため、正直なところ動揺しました。
どうしよう、「女」がいいですと言うべきか・・・今なら間に合う・・・でも「男」は外に向かっていける感じがとても好きだ・・・激しく葛藤する私。しかし、「とりあえず、どんな感じかやってみようか」 というお稽古のあとの先生の力強いお言葉で、心が決まりました。
「これでいきましょう。いいと思います。
あんたの好きな楽しいやつ。しかも清元だよ〜(ニヤリ)」
「○娘」とか「○子」とか「お○」などいうものにちょこっと憧れたりするわけですが、嫁菜摘の飴売りにしても、鞍馬獅子の喜三太にしても、達也先生が踊られたことのあるお役をやらせていただけるのは、とても幸せなことなのではないかと胸がほんわかするのでした。
そしてもう一つ、憧れの藤間紅歌さん(私の初めての本舞台は紅歌さんの「道成寺」の
所化でした→第72回藤曄会@国立劇場)に 「いいよねいいよね。(本舞台の)『男』 は
ほんっとに楽しいよ!」と言われたことも、とっても原動力になっています。
達乃ちゃんに「鞍馬獅子」の発表がなされた場面も大変面白いのですが、ここでは割愛。
「二人で愛を育んでいこうね」と言ってくれました。感涙。。がんばろうね!
舞台で嫁菜摘を踊っている自分を想像することができなかった頃のおはなし。
「飴売りがおわったらしばらくお稽古はお休みをする」 と逃げの宣言をした私に、
「へ〜ん、そんなこと言って、お稽古場に来たって一歩たりとも入れてあげないんだから。休めるわけがない。」 と達乃ちゃんとみきやんの愛のムチ。
そんなこんなで達喜会が終わって、やっぱりお稽古に通っているわけですが^^
「次」を考えた時に、お稽古のためのお稽古(こういう言い方をしていいのか迷いましたが)をしてみたいと思う自分がおりました。というのも、有り難いことに舞台に出させていただく機会が多く、お稽古→舞台へというサイクルがしばらく続いていたからです。
また面白いことに、唯一舞台にかけていない 「胡蝶」 と 「松島」 が私の大好きな踊り
ベスト3の中に入っていたりするのです。なつかしい記事を掘り起こしてみました↓
◆胡蝶を踊る♪世の中に絶えて花香のなかりせば
◆松島の月まづこころにかかりて
お稽古でいろんな踊りを知りたい・・・ などとごにょごにょ言って悩んでいると、
「へ〜ん、そんなこと言って、私たちのお稽古を見ていたら 『やっぱり私も出たかった』
って思うに決まってるんだから。」 と、すでに会への決意表明が済んだ二人からこれまた愛のムチ。というわけで(?)、舞台出演のお許しを頂きましたのでお知らせいたします。
*******************************************************************************
藤曄会 平成22年5月29日(土)国立小劇場 会主:藤間真起子先生
清元 鞍馬獅子 卿の君 : 藤間達乃さん
太神楽(だいかぐら)実は御厩(おうまや)喜三太 : わたくし
*******************************************************************************
会で何を踊るか。「(先生の言われるものなら)何でもやります」とは言ったものの、本舞
台で「男」という選択肢があるとは全く考えていなかったため、正直なところ動揺しました。
どうしよう、「女」がいいですと言うべきか・・・今なら間に合う・・・でも「男」は外に向かっていける感じがとても好きだ・・・激しく葛藤する私。しかし、「とりあえず、どんな感じかやってみようか」 というお稽古のあとの先生の力強いお言葉で、心が決まりました。
「これでいきましょう。いいと思います。
あんたの好きな楽しいやつ。しかも清元だよ〜(ニヤリ)」
「○娘」とか「○子」とか「お○」などいうものにちょこっと憧れたりするわけですが、嫁菜摘の飴売りにしても、鞍馬獅子の喜三太にしても、達也先生が踊られたことのあるお役をやらせていただけるのは、とても幸せなことなのではないかと胸がほんわかするのでした。
そしてもう一つ、憧れの藤間紅歌さん(私の初めての本舞台は紅歌さんの「道成寺」の
所化でした→第72回藤曄会@国立劇場)に 「いいよねいいよね。(本舞台の)『男』 は
ほんっとに楽しいよ!」と言われたことも、とっても原動力になっています。
達乃ちゃんに「鞍馬獅子」の発表がなされた場面も大変面白いのですが、ここでは割愛。
「二人で愛を育んでいこうね」と言ってくれました。感涙。。がんばろうね!
2009年09月08日
清元ラブ。
おもしろい唄い方をする人たちだなー
首を伸ばして高い音をだしているうちに見台の足も長くなっちゃったのかな。
歌舞伎を観はじめた頃というのは、とにかくあれこれ目について、いちいち興味を
そそられるわけなのですが、特異に映っていたのが「清元という人たち」でした。
第一印象は「なんだかやかましい」。(失礼!でも悪気はありません。素直な感想)
当初、「もっとも洒落ていて粋な江戸浄瑠璃・清元」という知識を得ても、
へぇそうなのー?とピンときませんでしたが、歌舞伎歴を重ねていくにつれて
「名場面に清元あり」の、その舞台効果に魅力を感じるようになってきたのです。
「くわぁぁ〜聴かせてくれるねこの清元は。たまらんの〜」
そして今ではすっかりおじさんのような楽しみ方をしている私@歌舞伎座
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
嫁菜摘の出番を待つ間、鳥屋の熱気があまりにもすごかったため、一度
クールダウン しようとみきやんと二人で廊下におりていた時、ちょうど舞台
上手袖に向かう 清元美十郎さんが遠くから「よろしくお願いしまーっす!」と、
とびきりの笑顔で声を かけて下さいました。ぎゃー!二人とも目がハートに
なったのは言うまでもない。私たちも心をこめてご挨拶をしました。
清元一太夫さんの、その若さにしてあの貫禄。
清元國恵太夫さんの風情とまろやかな声。
美しい清元延亜希郎さん。
お囃子もにぎやかで楽しかったなぁ〜
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
会が終わってしばらくお稽古がお休みだったわけですが、踊りきったお弟子さん
たちはそれぞれ抜け殻になったり放心状態だったり、すっかり秋めいた空気の
せいで郷愁にひたっていたり。私はといえば、清元さんサイン入りの達喜会
番組表を眺めてはニヤニヤしていました。そんな折りに絢也さんからのお誘い♪
「ちょうど三味線の音が恋しかったところー」(みんなかわいい^^)と、
すぐさま参加者が集まりました。
清元志寿子太夫(一太夫さんのお父様)清元演奏会 @紀尾井小ホール
北州千歳寿 - 北州
祇園町一力の段 - 鳥さし
水天宮利生深川 - 筆幸
筆幸では清元美治郎さんと清元志寿造さんの三味線にクギヅケ。
こんなに目の前で観た(聴いた)のは初めてのこと。ものすごい迫力でした。
情景がパッと思い浮かぶ語りも見事でした。たくさん台詞が聞けて面白かった。
気になる太夫さんがいたのでパンフレットですかさずチェックしていたら、
「『くみちゃんの食指が動いてるうごいてる』」と思った」と達乃ちゃんと
みきやんに笑われてしまった。
というわけで、清元の素浄瑠璃はみんなを巻き込んでブームになっています。
清元そのものより、清元の人が好きなのではないかと思う今日この頃だったりして。
首を伸ばして高い音をだしているうちに見台の足も長くなっちゃったのかな。
歌舞伎を観はじめた頃というのは、とにかくあれこれ目について、いちいち興味を
そそられるわけなのですが、特異に映っていたのが「清元という人たち」でした。
第一印象は「なんだかやかましい」。(失礼!でも悪気はありません。素直な感想)
当初、「もっとも洒落ていて粋な江戸浄瑠璃・清元」という知識を得ても、
へぇそうなのー?とピンときませんでしたが、歌舞伎歴を重ねていくにつれて
「名場面に清元あり」の、その舞台効果に魅力を感じるようになってきたのです。
「くわぁぁ〜聴かせてくれるねこの清元は。たまらんの〜」
そして今ではすっかりおじさんのような楽しみ方をしている私@歌舞伎座
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
嫁菜摘の出番を待つ間、鳥屋の熱気があまりにもすごかったため、一度
クールダウン しようとみきやんと二人で廊下におりていた時、ちょうど舞台
上手袖に向かう 清元美十郎さんが遠くから「よろしくお願いしまーっす!」と、
とびきりの笑顔で声を かけて下さいました。ぎゃー!二人とも目がハートに
なったのは言うまでもない。私たちも心をこめてご挨拶をしました。
清元一太夫さんの、その若さにしてあの貫禄。
清元國恵太夫さんの風情とまろやかな声。
美しい清元延亜希郎さん。
お囃子もにぎやかで楽しかったなぁ〜
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
会が終わってしばらくお稽古がお休みだったわけですが、踊りきったお弟子さん
たちはそれぞれ抜け殻になったり放心状態だったり、すっかり秋めいた空気の
せいで郷愁にひたっていたり。私はといえば、清元さんサイン入りの達喜会
番組表を眺めてはニヤニヤしていました。そんな折りに絢也さんからのお誘い♪
「ちょうど三味線の音が恋しかったところー」(みんなかわいい^^)と、
すぐさま参加者が集まりました。
清元志寿子太夫(一太夫さんのお父様)清元演奏会 @紀尾井小ホール
北州千歳寿 - 北州
祇園町一力の段 - 鳥さし
水天宮利生深川 - 筆幸
筆幸では清元美治郎さんと清元志寿造さんの三味線にクギヅケ。
こんなに目の前で観た(聴いた)のは初めてのこと。ものすごい迫力でした。
情景がパッと思い浮かぶ語りも見事でした。たくさん台詞が聞けて面白かった。
気になる太夫さんがいたのでパンフレットですかさずチェックしていたら、
「『くみちゃんの食指が動いてるうごいてる』」と思った」と達乃ちゃんと
みきやんに笑われてしまった。
というわけで、清元の素浄瑠璃はみんなを巻き込んでブームになっています。
清元そのものより、清元の人が好きなのではないかと思う今日この頃だったりして。
2009年09月04日
嫁菜摘のこと
「気持ちよさそうに踊ってたね〜」
緞帳がおりて、後見さんと地方さんにご挨拶をしたあと、達也先生のもとへ
向かうと、こんな言葉をかけて下さいました。
・・・なんと・・・こんな自分の姿が想像できたでしょうか・・・・・・
花道こそ緊張してしまい、体が動かなかったのが悔やまれましたが、
本舞台に入ったら、それを吹き消してしまうくらい楽しかったのです。
フイに地方さんの「息づかい」がよく聞こえた瞬間があって、
(あ、次でかかるなーとか)これはなんともいえない不思議な体験でありました。
いまだに、そのときの感覚が残っているのですよ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
振り返れば、非常に波のある日々を過ごしてきたように思います。
飴売りの愉快な踊りを、抱腹絶倒しながら一緒に覚えてくれたあいこちゃん。
本物の行灯の写真を送ってくれたりと、イメージづくりにも協力してくれました。
達乃ちゃんとはよくお酒を飲んだねー。あのカラオケからお薬が効いちゃった^^
絢也さんには、滅多にでない嫁菜摘のお稽古が貴重であることや(もちろん全ての
お稽古が貴重)、発声方法、そして自分と向き合うことを教えていただきました。
また、同門のみなさんが「お似合いの二人ですよね」とか「嫁菜摘おもしろい
ので好きです」と言って下さることも、ちょっとずつ自信の種になっていきました。
遠くから見守ってくれているみっちゃん。
「たくさん悩んで苦しんだあなたにこそ、この踊りを踊る資格があるのだよ!」
この言葉に、どれほどの勇気をもらったでしょうか。
そしてそして、モヤモヤしていたときも、ぐれて投げやりになったときも、一人で
突っ走ったときも、いつも辛抱強く支えてくれた自慢の女房、みきやん〜!!!
一緒に悩んでたくさん話し合ったね。あなたのおかげで舞台に立つことができました。
思い返すと目頭が熱くなります。
「やっていることは合っているんですよ。でもね・・・」
お稽古で何度いわれたことでしょう。ここから永遠に抜け出せないと思いました。
「困ったねぇ。どうしよっか。どうしたいの?」 先生を困らせたこともありました。
「(見て下さる方に)おもしろいと思ってもらいたい。」 私はこたえました。
「そのためにやるべきことをやらなくちゃね。」
「やろうとしている方向は間違っていないよ。この調子でいってください。」
わずかな光が見えた時。
そして、「僕のいうとおりにやれば、だ〜いじょうぶだから!」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
先生、嫁菜摘、とってもとっても楽しかったです。
舞台にかかわる全ての方に、こころよりお礼を申し上げます。
番外編「清元ラブ」につづく。
緞帳がおりて、後見さんと地方さんにご挨拶をしたあと、達也先生のもとへ
向かうと、こんな言葉をかけて下さいました。
・・・なんと・・・こんな自分の姿が想像できたでしょうか・・・・・・
花道こそ緊張してしまい、体が動かなかったのが悔やまれましたが、
本舞台に入ったら、それを吹き消してしまうくらい楽しかったのです。
フイに地方さんの「息づかい」がよく聞こえた瞬間があって、
(あ、次でかかるなーとか)これはなんともいえない不思議な体験でありました。
いまだに、そのときの感覚が残っているのですよ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
振り返れば、非常に波のある日々を過ごしてきたように思います。
飴売りの愉快な踊りを、抱腹絶倒しながら一緒に覚えてくれたあいこちゃん。
本物の行灯の写真を送ってくれたりと、イメージづくりにも協力してくれました。
達乃ちゃんとはよくお酒を飲んだねー。あのカラオケからお薬が効いちゃった^^
絢也さんには、滅多にでない嫁菜摘のお稽古が貴重であることや(もちろん全ての
お稽古が貴重)、発声方法、そして自分と向き合うことを教えていただきました。
また、同門のみなさんが「お似合いの二人ですよね」とか「嫁菜摘おもしろい
ので好きです」と言って下さることも、ちょっとずつ自信の種になっていきました。
遠くから見守ってくれているみっちゃん。
「たくさん悩んで苦しんだあなたにこそ、この踊りを踊る資格があるのだよ!」
この言葉に、どれほどの勇気をもらったでしょうか。
そしてそして、モヤモヤしていたときも、ぐれて投げやりになったときも、一人で
突っ走ったときも、いつも辛抱強く支えてくれた自慢の女房、みきやん〜!!!
一緒に悩んでたくさん話し合ったね。あなたのおかげで舞台に立つことができました。
思い返すと目頭が熱くなります。
「やっていることは合っているんですよ。でもね・・・」
お稽古で何度いわれたことでしょう。ここから永遠に抜け出せないと思いました。
「困ったねぇ。どうしよっか。どうしたいの?」 先生を困らせたこともありました。
「(見て下さる方に)おもしろいと思ってもらいたい。」 私はこたえました。
「そのためにやるべきことをやらなくちゃね。」
「やろうとしている方向は間違っていないよ。この調子でいってください。」
わずかな光が見えた時。
そして、「僕のいうとおりにやれば、だ〜いじょうぶだから!」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
先生、嫁菜摘、とってもとっても楽しかったです。
舞台にかかわる全ての方に、こころよりお礼を申し上げます。
番外編「清元ラブ」につづく。
2009年05月25日
清元ファンクラブ
第一回 清元 榮志会より
大和い手向五字 - 子守
弥生の花浅草祭 - 三社祭
再茲歌舞伎花轢 - 申酉
筺花手向橘 - 吉原雀
六歌仙容彩 - 喜撰
玉兎月影勝 - 玉兎
歌へす歌へす餘波大津絵 -船頭
七枚続花の姿絵 - うかれ坊主
忍逢春雪解 - 三千歳
忍岡恋曲者 - 権九郎
明烏花濡衣 - 明からす
他多数・・・・・
頂いたプログラムを開いて、大興奮。はじめての「清元のおさらい会」です。
嫁菜摘とのお付き合いが始まってから、すっかりはまっている清元。
どうしても生の清元が見たい・聴きたぁいとジタバタしていたところに、
絢也さんからの素敵なお誘い♪本当にありがとうございます!
そもそも歌舞伎の演目の題名(=外題)や通称といったものは難しくて、初見では
音読できなかったりするけれども、その漢字でイメージを膨らませたり、
言葉のリズム感をあじわうのもまた楽しい。
しかも、このおさらい会の出演者といったら、もう!
歌舞伎座等で大活躍、かつ、達喜会でおなじみのみなさま。
清元志寿造さん(絢也さんのご親戚です)の三味線にうっとり。
美十郎さんと一太夫さんも大ファンなのです。
絢也さんとあいこちゃんでファンクラブも結成。しっかり写真撮影もしていただきました。
旦那衆はじめ、神楽坂のおねえさん方も日ごろの成果を披露されていました。
全部聴けなかったのが残念でしたが、踊りに対する志気がぐぐぐっと高まったのでした。
冒頭の写真は、お祭りにうかれて浅草文扇堂で誂えた天紅のお扇子です。
名入れをしてさらにモチベーションアップ。この、なんともいえない渋い赤に酔います。
達乃ちゃん(=近江のお兼)、あいこちゃん(=越後獅子)、私(=嫁菜摘)なので、
全く天紅の出番はありませんが、せっかくなので使ってしまおう!おう!
大和い手向五字 - 子守
弥生の花浅草祭 - 三社祭
再茲歌舞伎花轢 - 申酉
筺花手向橘 - 吉原雀
六歌仙容彩 - 喜撰
玉兎月影勝 - 玉兎
歌へす歌へす餘波大津絵 -船頭
七枚続花の姿絵 - うかれ坊主
忍逢春雪解 - 三千歳
忍岡恋曲者 - 権九郎
明烏花濡衣 - 明からす
他多数・・・・・
頂いたプログラムを開いて、大興奮。はじめての「清元のおさらい会」です。
嫁菜摘とのお付き合いが始まってから、すっかりはまっている清元。
どうしても生の清元が見たい・聴きたぁいとジタバタしていたところに、
絢也さんからの素敵なお誘い♪本当にありがとうございます!
そもそも歌舞伎の演目の題名(=外題)や通称といったものは難しくて、初見では
音読できなかったりするけれども、その漢字でイメージを膨らませたり、
言葉のリズム感をあじわうのもまた楽しい。
しかも、このおさらい会の出演者といったら、もう!
歌舞伎座等で大活躍、かつ、達喜会でおなじみのみなさま。
清元志寿造さん(絢也さんのご親戚です)の三味線にうっとり。
美十郎さんと一太夫さんも大ファンなのです。
絢也さんとあいこちゃんでファンクラブも結成。しっかり写真撮影もしていただきました。
旦那衆はじめ、神楽坂のおねえさん方も日ごろの成果を披露されていました。
全部聴けなかったのが残念でしたが、踊りに対する志気がぐぐぐっと高まったのでした。
冒頭の写真は、お祭りにうかれて浅草文扇堂で誂えた天紅のお扇子です。
名入れをしてさらにモチベーションアップ。この、なんともいえない渋い赤に酔います。
達乃ちゃん(=近江のお兼)、あいこちゃん(=越後獅子)、私(=嫁菜摘)なので、
全く天紅の出番はありませんが、せっかくなので使ってしまおう!おう!
2009年02月14日
2009年01月12日
鯨を喰らへば・・・
鯨(げい)を喰って
芸を磨け!!
By 捕鯨船
浅草歌舞伎の楽屋にお邪魔していろいろお話しを伺い、芸事について
思いをはせていた帰り道。(桂三さんありがとうございます!)
伝法院通りを浅草六区にむかう道すがら、いきなり目にとびこんできたこの看板。
おもわずハイッッと返事をしてしまいました。あぁびっくりした。
こんな看板をかかげる酒場のご主人に会ってみたいです。元芸人さんかなぁ。
のれんを一緒にくぐってくれる方、募集中です。
それから同じ日にもうひとつ。
一本刀土俵入@新春浅草歌舞伎で、私の目をくぎづけにしたのが
お蔦さんのおうちの壁にかけてある、めあ と書かれた飴売りの下箱。
以前演舞場で一本刀土俵入を観たときには気付かなかったのに。
というのも、今年8月の達喜会で 清元 嫁菜摘 を踊ることになり、私は飴売りの
役を仰せつかったからであります。お相手の嫁菜摘っ子には、みきやん!
蓬莱で共に初舞台をふみ、前回の君が代松竹梅でも三人娘で共演しました。
一緒に階段をのぼっています。
みて楽しむものだと思っていた世話物・・
しかもあまり舞台にかからないという・・・
まさか自分が踊ることになるとは!!
しぇえぇぇぇ〜!!!(女形でのけぞる)←嫁菜摘に決まって驚くみきやんの真似
台詞・・ナハナハ・・・
まぁよい、なんとかしよう。けっこう楽しかったりする。
−あんたは芝居をよく観ているんだから、もうちょっと、なんとかねぇ By 師匠
はぁいがんばりまーーす。
踊りも「ウキッ」っとするツボが随所にちりばめられており、楽しい。
清元もにぎやかで、これを地方演奏で踊るのかと思うとわくわくします。
ふたりでどんな嫁菜摘になるかなぁ。。
まだ始まったばかりです。つづく〜