2008年01月05日
JRAプラス10でどうなるのか
JRAプレミアムは、単純な全券種での一律の5%還元ですので、こちらは単にお買い得ということくらいで、特に深く考える必要もないわけですが、問題はJRAプラス10の方ですね。こちらは、かなり複雑です。また、逆に言うと、その仕組みが単純ではないために、実際に購入する人たちの理解度や認知度によっても最終的なオッズや配当が影響を受ける可能性がありますので、さらに問題なわけです。ここからひとつ言えることは、実際にどうなるかは、単純に決まることは無く、時間の経過と共に理解され、認知されてくればまた変化してしまう可能性が高いということです。
以前にも少し触れましたが、JRAプラス10では、単純に100円が110円になるという意味だけではなく、100円になるリスクを大幅に軽減できるという意味があります。この2つは同じように見えますが、実際の意味は少々違います。前者は、これまでの100円の配当、つまりシェア78.8%程度から今回の90.9%まで買われたときに配当が10%アップするというメリットで、これは現実的なものです。そして、後者は、100円という元返しのリスクをあまり考えずに済むというメリットで、こちらは感覚的なもので、実際の購入者にどのように認識されるかでその意味が違ってきます。つまり、いくら突っ込んでも1.1倍と認識されるのか、あるいは、それでも慎重に検討する必要があると認識されるかでは結果が違ってきます。また、以前100円だったものが110円になるのは、元々100円まで、あるいはそれ以上に買われる馬についてのことで、こちらは期待値をポイントにして考えますと、他の馬への影響は限定的かもしれません。むしろ、以前が異常で今後が正常とも言えます。逆に元返しにはならないという意識が優先して馬券を買う場合には、その時点で過剰人気にしてしまう可能性があります。これは、本来は1.1倍とか1.0倍にはならない評価の馬が過剰人気になっている可能性があるということです。この場合は、もちろん他の馬の期待値が高くなっている可能性が高くなります。
もちろん、その馬の現在のオッズがどちらなのかという判断は簡単にはできませんが、ヒントとしては、他の馬のオッズや、他の券種のオッズとの比較で意外と簡単に判断は出るかもしれません。今回のバージョンアップでは、それを意識したものもありますし、またまだまだ検討中のものもあります。
また、今回のバージョンアップでは、票数画面で、過去のレースで、実際の票数を仮想的な値に変更して、他の馬のオッズの動きを確認するという機能も追加しました。各レースの売上げ規模は、時間帯や時期、場所等で様々ですが、この機能で適当な規模のレースを選択して試すと、どのくらい大量投票が来ると、どう動くかがわかるわけですが、いずれにしても、過去のレベルの規模であれば、意外とあっさり1.0倍になってしまう可能性も捨て切れません。もちろん、これは買う人の意識と理解度に影響されますので、実際にどう動くかは私にはわかりません。また、その結果がそれ以降にも影響を与える可能性もありますので、運にも左右されるのかもしれません。以前にも書きましたが、購入する人も1.0倍は望まないはずですので、他馬を購入させるチャンスを自ら消し去る締め切り直前の大量投票は本来であれば、自殺行為とも言えますが、やはり本来の予想としての最終確認やオッズでの他者の行動も見たいということであれば、ギリギリになる可能性もありますので、その結果としてどう動くかは全く分かりません。ただ、次第に特定の方向に収斂するのではないかとは思います。
現時点で言えるひとつ確かなことは、今後しばらくは時間帯に関わらず単複オッズが大きく動く可能性がありますので、それをいかにうまく取り込むかということも考えた方が良いのかもしれません。また、逆に意識しなくてもオッズに騙されてしまう可能性もあるかもしれませんので、利用するしないに関わらず、認識はできた方が良いかと思います。
ただ、やはり大金を賭けるのであれば、より慎重になるのは間違いありませんので、今週は大した動きは無い可能性もありますね。まあ、JRAプレミアムはどう買っても有利に働きますので、とりあえず土曜日はこちら注力してみます。
以前にも少し触れましたが、JRAプラス10では、単純に100円が110円になるという意味だけではなく、100円になるリスクを大幅に軽減できるという意味があります。この2つは同じように見えますが、実際の意味は少々違います。前者は、これまでの100円の配当、つまりシェア78.8%程度から今回の90.9%まで買われたときに配当が10%アップするというメリットで、これは現実的なものです。そして、後者は、100円という元返しのリスクをあまり考えずに済むというメリットで、こちらは感覚的なもので、実際の購入者にどのように認識されるかでその意味が違ってきます。つまり、いくら突っ込んでも1.1倍と認識されるのか、あるいは、それでも慎重に検討する必要があると認識されるかでは結果が違ってきます。また、以前100円だったものが110円になるのは、元々100円まで、あるいはそれ以上に買われる馬についてのことで、こちらは期待値をポイントにして考えますと、他の馬への影響は限定的かもしれません。むしろ、以前が異常で今後が正常とも言えます。逆に元返しにはならないという意識が優先して馬券を買う場合には、その時点で過剰人気にしてしまう可能性があります。これは、本来は1.1倍とか1.0倍にはならない評価の馬が過剰人気になっている可能性があるということです。この場合は、もちろん他の馬の期待値が高くなっている可能性が高くなります。
もちろん、その馬の現在のオッズがどちらなのかという判断は簡単にはできませんが、ヒントとしては、他の馬のオッズや、他の券種のオッズとの比較で意外と簡単に判断は出るかもしれません。今回のバージョンアップでは、それを意識したものもありますし、またまだまだ検討中のものもあります。
また、今回のバージョンアップでは、票数画面で、過去のレースで、実際の票数を仮想的な値に変更して、他の馬のオッズの動きを確認するという機能も追加しました。各レースの売上げ規模は、時間帯や時期、場所等で様々ですが、この機能で適当な規模のレースを選択して試すと、どのくらい大量投票が来ると、どう動くかがわかるわけですが、いずれにしても、過去のレベルの規模であれば、意外とあっさり1.0倍になってしまう可能性も捨て切れません。もちろん、これは買う人の意識と理解度に影響されますので、実際にどう動くかは私にはわかりません。また、その結果がそれ以降にも影響を与える可能性もありますので、運にも左右されるのかもしれません。以前にも書きましたが、購入する人も1.0倍は望まないはずですので、他馬を購入させるチャンスを自ら消し去る締め切り直前の大量投票は本来であれば、自殺行為とも言えますが、やはり本来の予想としての最終確認やオッズでの他者の行動も見たいということであれば、ギリギリになる可能性もありますので、その結果としてどう動くかは全く分かりません。ただ、次第に特定の方向に収斂するのではないかとは思います。
現時点で言えるひとつ確かなことは、今後しばらくは時間帯に関わらず単複オッズが大きく動く可能性がありますので、それをいかにうまく取り込むかということも考えた方が良いのかもしれません。また、逆に意識しなくてもオッズに騙されてしまう可能性もあるかもしれませんので、利用するしないに関わらず、認識はできた方が良いかと思います。
ただ、やはり大金を賭けるのであれば、より慎重になるのは間違いありませんので、今週は大した動きは無い可能性もありますね。まあ、JRAプレミアムはどう買っても有利に働きますので、とりあえず土曜日はこちら注力してみます。
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00:24
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2006年10月21日
菊花賞予想
さて、菊花賞ですね。秋華賞の予想は少し分かりにくかったかもしれませんが、あれも期待値での予想です。私がここでよく紹介するダート戦で3歳馬を狙うのと基本的に同じ原理です。これも含めて、期待値予想と言っても、毎回、回収値とか数字やデータを使うわけではありません。データはあくまで検証用です。期待値競馬の基本は、あるレースである馬が穴をあけた場合、その馬がどうして人気が無かったのかを探ることがスタート地点になります。その原因が推定できた場合、他のレースでも同様の傾向が見つかるかどうかを検証するときにターゲットを使い、回収値等の数値が使われる場合もあるということです。これは、人気薄の馬だけでなく、強いと思っていた人気馬でも、それが思っていた以上に強い勝ち方をしたような場合も同様で、要はオッズを上回るような走りをした馬の傾向を探るということです。
そして、そのパターンをどれだけ持てるかが重要で、期待値予想では、そのパターンに合うレースを待って買うのが基本ですから、多くもでは、それだけ狙えるレースが増えることになります。パターンには、血統や脚質、ローテーション、騎手・調教師との関係等の馬固有で評価するものもありますが、レース自体にあるものもあります。特にG1レースは、そのステップも含めて、毎年ほぼ同じ内容のものが繰り返されていますので、パターンになりやすいわけです。秋華賞はその典型で、前回の予想はその一部を紹介したものです。
ということで、菊花賞ですが、残念ながら、菊花賞にはこのパターンがありません。いや、正確に言えば、以前はあったのですが、時期が移動したあたりから効かなくなってきたようで、現在は手ぶらの状態です。あとは、個々の馬や騎手関係で探るわけですが、今回は微妙ですね。
予想のポイントとなりそうなのは、やはり1番人気のメイショウサムソンの脚質と、その戦法ですね。切れる脚を持っているわけではありませんし、前には武豊がいるでしょうから、やはり早目の仕掛けになる可能性が高いかと思います。その結果としては、前に行く馬にとってはきつい流れになりそうです。というわけで、本命はドリームパスポートにしました。後ろから行く馬の中での安定性に期待します。相手は、フサイチジャンク、マルカシェンク、メイショウサムソン、トウショウシロッコ、ソングオブウインドの5頭で、馬券的には◎から1頭軸マルチをメインで。
そして、そのパターンをどれだけ持てるかが重要で、期待値予想では、そのパターンに合うレースを待って買うのが基本ですから、多くもでは、それだけ狙えるレースが増えることになります。パターンには、血統や脚質、ローテーション、騎手・調教師との関係等の馬固有で評価するものもありますが、レース自体にあるものもあります。特にG1レースは、そのステップも含めて、毎年ほぼ同じ内容のものが繰り返されていますので、パターンになりやすいわけです。秋華賞はその典型で、前回の予想はその一部を紹介したものです。
ということで、菊花賞ですが、残念ながら、菊花賞にはこのパターンがありません。いや、正確に言えば、以前はあったのですが、時期が移動したあたりから効かなくなってきたようで、現在は手ぶらの状態です。あとは、個々の馬や騎手関係で探るわけですが、今回は微妙ですね。
予想のポイントとなりそうなのは、やはり1番人気のメイショウサムソンの脚質と、その戦法ですね。切れる脚を持っているわけではありませんし、前には武豊がいるでしょうから、やはり早目の仕掛けになる可能性が高いかと思います。その結果としては、前に行く馬にとってはきつい流れになりそうです。というわけで、本命はドリームパスポートにしました。後ろから行く馬の中での安定性に期待します。相手は、フサイチジャンク、マルカシェンク、メイショウサムソン、トウショウシロッコ、ソングオブウインドの5頭で、馬券的には◎から1頭軸マルチをメインで。
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20:47
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2006年05月23日
徐々に忍び寄る大きな変革
競馬最強の法則DIGITAL+POG Vol.6が発売になりました。こちらにも、セットアップ済みデータの付きのTARGET frontier JVが収録されたCD-ROMが付いています。初期データのセットアップにほとんど時間がかからなくなりますので、これから導入されようとしている場合には、お勧めいたします。
さて、オークスは見事に玉砕ですね。まあ、480k以上の3頭で決まってしまっては私の予想方法ではお手上げです。来年はこのデータも大幅に見直さないとならないかもしれません。ただ、大逃げのため後続馬は早仕掛け気味で、例年のオークスと比較するとやや上がりのかかる展開になり、切れ味よりは持続的な末脚を要求されてしまったというのはポイントかもしれません。
さて、今週はダービーで、それが終れば夏開催も間近です。新世代となる2歳馬のデビューとともに、馬券的にはクラス移動がポイントになってきます。で、例年であれば、その前のこの時期も、どちらかというと移動せずに降級したい4歳馬と、クラスのレベルが上がる前に勝っておきたい5歳以上の馬という構図がクラスやメンバー次第で微妙に現れる場合もあり、それが予想のひとつのポイントにもなるわけですが、今年からはこれがかなり変わります。というのも、現時点ではあまり話題には上っていませんが、今年の夏競馬から、昇級のシステムが少し変更され、基本的には勝った場合は必ず昇級するというシステムになります。これまでであれば、いわゆる「勝ち得」と呼ばれるような勝っても同じクラスという馬が存在し、これが予想のポイントになっていたり、あるいは、同級勝ちの馬がいることで、人気馬になったりするケースもありました。新システムでは、現行の4歳夏での降級のシステムは残りますが、通常の昇級のシステムが改善され、勝てば必ず昇級するようになります。で、実はこのシステムの変更ですが、見た目は大した変更ではないので、あまり話題にはなっていませんが、その効果は徐々に現れ、私の予想では、最終的には、現在の競馬の番組体系をも揺るがすかなり大きな変革をもたらすと考えています。
その詳細については、今後徐々にこちらで書いていこうと思いますが、まずは、例年と大きく変更されるポイントをひとつ挙げますと、これまでは、4歳馬は1勝馬の場合、降級しても同じ500万下ですので、降級したと言えませんでしたが、その後に勝っても同じく500万下にいられることで、後から降級の恩恵に与っていました。しかし、前述のように、今年からは、勝てば必ず昇級しますので、1勝馬のまま降級を迎えると、その後に勝つとすぐに1000万下に上がってしまいますので、その恩恵には与れなくなります。ですので、現在4歳の1勝馬が降級の恩恵を受けようとすれば、もう1勝しておく必要があり、これは予想の大きなファクターになります。ただ、現状のレース結果を見ていると、まだ新システムがあまり認知されていないのか、4歳1勝馬からはそんなに危機感を感じ取れません。ですので、今年に関しては、現状ではあまり気にしなくても良いのかもしれません。ですが、今後は、間違いなく大きな意味を持つポイントですので、今から意識しておくのも良いかと思います。
さて、オークスは見事に玉砕ですね。まあ、480k以上の3頭で決まってしまっては私の予想方法ではお手上げです。来年はこのデータも大幅に見直さないとならないかもしれません。ただ、大逃げのため後続馬は早仕掛け気味で、例年のオークスと比較するとやや上がりのかかる展開になり、切れ味よりは持続的な末脚を要求されてしまったというのはポイントかもしれません。
さて、今週はダービーで、それが終れば夏開催も間近です。新世代となる2歳馬のデビューとともに、馬券的にはクラス移動がポイントになってきます。で、例年であれば、その前のこの時期も、どちらかというと移動せずに降級したい4歳馬と、クラスのレベルが上がる前に勝っておきたい5歳以上の馬という構図がクラスやメンバー次第で微妙に現れる場合もあり、それが予想のひとつのポイントにもなるわけですが、今年からはこれがかなり変わります。というのも、現時点ではあまり話題には上っていませんが、今年の夏競馬から、昇級のシステムが少し変更され、基本的には勝った場合は必ず昇級するというシステムになります。これまでであれば、いわゆる「勝ち得」と呼ばれるような勝っても同じクラスという馬が存在し、これが予想のポイントになっていたり、あるいは、同級勝ちの馬がいることで、人気馬になったりするケースもありました。新システムでは、現行の4歳夏での降級のシステムは残りますが、通常の昇級のシステムが改善され、勝てば必ず昇級するようになります。で、実はこのシステムの変更ですが、見た目は大した変更ではないので、あまり話題にはなっていませんが、その効果は徐々に現れ、私の予想では、最終的には、現在の競馬の番組体系をも揺るがすかなり大きな変革をもたらすと考えています。
その詳細については、今後徐々にこちらで書いていこうと思いますが、まずは、例年と大きく変更されるポイントをひとつ挙げますと、これまでは、4歳馬は1勝馬の場合、降級しても同じ500万下ですので、降級したと言えませんでしたが、その後に勝っても同じく500万下にいられることで、後から降級の恩恵に与っていました。しかし、前述のように、今年からは、勝てば必ず昇級しますので、1勝馬のまま降級を迎えると、その後に勝つとすぐに1000万下に上がってしまいますので、その恩恵には与れなくなります。ですので、現在4歳の1勝馬が降級の恩恵を受けようとすれば、もう1勝しておく必要があり、これは予想の大きなファクターになります。ただ、現状のレース結果を見ていると、まだ新システムがあまり認知されていないのか、4歳1勝馬からはそんなに危機感を感じ取れません。ですので、今年に関しては、現状ではあまり気にしなくても良いのかもしれません。ですが、今後は、間違いなく大きな意味を持つポイントですので、今から意識しておくのも良いかと思います。
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23:19
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2005年05月29日
ダービー
ディープインパクトに逆らうつもりはありませんが、この馬が圧倒的に強く、そして圧倒的に強い勝ち方をした場合は、それを負かしに行った馬は逆に実力以上に負けてしまう可能性もあります。その結果として、逆に自分の競馬に徹して末脚にかけたり、悪く言えばハナから勝負を避けて2着を狙いに行ったりするような馬が上位に来てしまう可能性も高くなります。つまり、今回のダービーでは、単純な実力の評価だけではなく、騎手の心理や作戦が結果を大きく左右しているレースと言えます。
問題なのは、これらのファクターはスタート後に影響を受けるものも多く、しかも騎手の心理ひとつなので、予想する上ではあまり良いレースとは言えません。ということで、少しひねくれた予想ですが、未対戦等で色気があるような馬よりは、勝負付けが済んでいる末脚のしっかりした馬を狙って、絞って買おうかと思っています。
一応新聞等で騎手のコメント等も出ていますので、それらも参考にしますと、やはり未対戦となるインティライミはかなり色気を持っているようで、勝ちに行く競馬をする可能性は高そうですね。まあ人気ですし、相手を絞りたいのでこちらは無印で。同様に前走好走して今回がテン乗りになるアドマイヤジャパンも無印で。
ということで、相手としましては、自分の競馬に徹しそうなアドマイヤフジ、ダンスインザモア、シックスセンス、ブレーヴハートの4頭。この4頭の馬単を本線で行きたいのですが、合成オッズが3.7倍と自信度と比較すると少々低いと思いますので、3連単で代用して3着馬でウエイトを付けて対応する予定です。例えば、馬単4点をディープインパクト1着指定、2着に上記4頭で3着総流しをして、そこから前述のインティラミとアドマイヤジャパン、そしてダンツキッチョウを外すと、それだけで合成オッズは6.6倍に跳ね上がります。もちろん切らなくても、この3頭の目を押さえに回すなりすれば、他で決まったときの回収率は高く出来ます。
また、もっと極端なことを言えば、この3頭を外した3連単1着軸固定馬券でも、合成オッズは3倍以上ありますので、「ディープインパクト1着、インティラミ・アドマイヤジャパン・ダンツキッチョウが4着以下」という消し中心の予想だけでも馬券としては一応成立してますね。ただこの場合は計182点ですから、資金配分はちょっと困難ですが…。
問題なのは、これらのファクターはスタート後に影響を受けるものも多く、しかも騎手の心理ひとつなので、予想する上ではあまり良いレースとは言えません。ということで、少しひねくれた予想ですが、未対戦等で色気があるような馬よりは、勝負付けが済んでいる末脚のしっかりした馬を狙って、絞って買おうかと思っています。
一応新聞等で騎手のコメント等も出ていますので、それらも参考にしますと、やはり未対戦となるインティライミはかなり色気を持っているようで、勝ちに行く競馬をする可能性は高そうですね。まあ人気ですし、相手を絞りたいのでこちらは無印で。同様に前走好走して今回がテン乗りになるアドマイヤジャパンも無印で。
ということで、相手としましては、自分の競馬に徹しそうなアドマイヤフジ、ダンスインザモア、シックスセンス、ブレーヴハートの4頭。この4頭の馬単を本線で行きたいのですが、合成オッズが3.7倍と自信度と比較すると少々低いと思いますので、3連単で代用して3着馬でウエイトを付けて対応する予定です。例えば、馬単4点をディープインパクト1着指定、2着に上記4頭で3着総流しをして、そこから前述のインティラミとアドマイヤジャパン、そしてダンツキッチョウを外すと、それだけで合成オッズは6.6倍に跳ね上がります。もちろん切らなくても、この3頭の目を押さえに回すなりすれば、他で決まったときの回収率は高く出来ます。
また、もっと極端なことを言えば、この3頭を外した3連単1着軸固定馬券でも、合成オッズは3倍以上ありますので、「ディープインパクト1着、インティラミ・アドマイヤジャパン・ダンツキッチョウが4着以下」という消し中心の予想だけでも馬券としては一応成立してますね。ただこの場合は計182点ですから、資金配分はちょっと困難ですが…。
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01:50
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2005年04月22日
馬券サイドから見た皐月賞回顧
遅ればせながら皐月賞の回顧をしようかと思いますが、レースの内容やディープインパクトの強さへの言及につきましては、もういたるところで行なわれていると思いますので、こちらでは、馬券という観点から皐月賞をかえりみたいと思います。
予想の方はディープインパクトを1着軸に相手5頭へ流すものの、シックスセンスまで手が回らずにハズレ。ただ、そのときにも書きましたが、ディープインパクトの単勝は1.3倍だったにもかかわらず、この1頭軸流しの合成オッズは20点で3.6倍程度もあり、本命サイドの買い方としては十分に買えるレベルの馬券として成立しています。しかも、相手馬としては、2〜5番人気馬が含まれており、人気馬を嫌って期待値を意識的に上げているものでもありません。また、ハズレ馬券は所詮ハズレ馬券ですので、説得力を欠いているということであれば、例えば、ここにシックスセンスを含めた相手6頭とした場合、買い目は30点の増えますが、それでも合成オッズは3.4倍あり、購入できるレベルにあると言えます。ここで、例えば、馬連でディープインパクトから5点買ったとしますと、その合成オッズは、1.72倍となり、ちょっと手が出しにくいレベルになります(シックスセンスを加えると1.67倍)。また、馬単でも2.02倍(同1.96倍)と、ギリギリでしょうか。
これは、単純に馬券の買い方の比較から言えば、3連単の1着軸流しの場合は、1着は固定されていますし、2・3着馬も相手馬として限定されています。馬連の場合は、1・2着が逆になっても良いわけですし、また、3着馬はどの馬でもかまいません。これを3連単で表現しますと、1着軸・2着5頭・3着総流しのフォーメーションと、この1・2着を入れ替えたフォーメーションの購入しているのと同じで、160点に相当します。それを20点まで絞ることによって、合成オッズが上がっているということです。もちろん20点よりも160点の方が当たりやすいことは明白ですが、ディープインパクトの2着は考えずらいということであれば、無駄な馬券も多いわけですし、たとえ2着になると考えた場合でも、ある特定の馬だけと予想できているのであれば、その目だけを3連単で加えれば無駄な馬券は省けます。
ただ、通常のレースでは、この例のように、1着軸固定で2・3着に人気上位馬を全てピックアップしてしまいますと、合成オッズは単勝にかなり近づくというケースがほとんどなのですが、その点から見ますと、この皐月賞は少々異常と言えます。単勝1.3倍の馬に対して当初の1着軸流しの買い方で合成オッズが3.6倍もつくこと自体が少し異常ということです。これは、皐月賞が18頭立てだということと、G1レースだということが大きかったと思います。総流しだったりボックス、あるいはフォーメーション等のマークカードでの多点買いでは否応無く同一金額を購入することになりますし、また、PAT等でも、点数が多くなれば、高オッズの目は100円均一になるケースも多いはずです。この傾向は、頭数が増えて組合せ数が多いほど顕著になりますし、またG1レースの方がそのような買い方をする人も多くなると考えられますので、それらを考えれば、人気薄の目ほど本来想定されるオッズよりも買われている可能性が高く、結果的に人気サイドの目に甘くなるオッズがついてしまうということだと思います。これは、点数が多い3連単ならではの現象と言えます。ただ、ターゲット内等で表示される総流しやボックスの合成オッズでは、人気サイドの目と人気薄の目をトータルで計算しますので、それだけを見ただけでは簡単に違いに気づくことは難しいかもしれません。人気サイドの目だけを集めた場合と全体との比で知るのが一番なのですが、現状ではそのような指標はあませんので、今後何か表示可能かどうか検討したいと思います。
こちらでも、過去に、3連単で相手を絞るのは、人気馬を切るケースが有効で、人気薄の馬を消す意味は点数を減らすくらいの意味しかないというようなことを書いたかと思いますが、このようなケースでは、人気薄馬を消すという作業だけでも、合成オッズがかなり上昇する可能性が高いわけで、個人的にもこの先の教訓としたいところです。
予想の方はディープインパクトを1着軸に相手5頭へ流すものの、シックスセンスまで手が回らずにハズレ。ただ、そのときにも書きましたが、ディープインパクトの単勝は1.3倍だったにもかかわらず、この1頭軸流しの合成オッズは20点で3.6倍程度もあり、本命サイドの買い方としては十分に買えるレベルの馬券として成立しています。しかも、相手馬としては、2〜5番人気馬が含まれており、人気馬を嫌って期待値を意識的に上げているものでもありません。また、ハズレ馬券は所詮ハズレ馬券ですので、説得力を欠いているということであれば、例えば、ここにシックスセンスを含めた相手6頭とした場合、買い目は30点の増えますが、それでも合成オッズは3.4倍あり、購入できるレベルにあると言えます。ここで、例えば、馬連でディープインパクトから5点買ったとしますと、その合成オッズは、1.72倍となり、ちょっと手が出しにくいレベルになります(シックスセンスを加えると1.67倍)。また、馬単でも2.02倍(同1.96倍)と、ギリギリでしょうか。
これは、単純に馬券の買い方の比較から言えば、3連単の1着軸流しの場合は、1着は固定されていますし、2・3着馬も相手馬として限定されています。馬連の場合は、1・2着が逆になっても良いわけですし、また、3着馬はどの馬でもかまいません。これを3連単で表現しますと、1着軸・2着5頭・3着総流しのフォーメーションと、この1・2着を入れ替えたフォーメーションの購入しているのと同じで、160点に相当します。それを20点まで絞ることによって、合成オッズが上がっているということです。もちろん20点よりも160点の方が当たりやすいことは明白ですが、ディープインパクトの2着は考えずらいということであれば、無駄な馬券も多いわけですし、たとえ2着になると考えた場合でも、ある特定の馬だけと予想できているのであれば、その目だけを3連単で加えれば無駄な馬券は省けます。
ただ、通常のレースでは、この例のように、1着軸固定で2・3着に人気上位馬を全てピックアップしてしまいますと、合成オッズは単勝にかなり近づくというケースがほとんどなのですが、その点から見ますと、この皐月賞は少々異常と言えます。単勝1.3倍の馬に対して当初の1着軸流しの買い方で合成オッズが3.6倍もつくこと自体が少し異常ということです。これは、皐月賞が18頭立てだということと、G1レースだということが大きかったと思います。総流しだったりボックス、あるいはフォーメーション等のマークカードでの多点買いでは否応無く同一金額を購入することになりますし、また、PAT等でも、点数が多くなれば、高オッズの目は100円均一になるケースも多いはずです。この傾向は、頭数が増えて組合せ数が多いほど顕著になりますし、またG1レースの方がそのような買い方をする人も多くなると考えられますので、それらを考えれば、人気薄の目ほど本来想定されるオッズよりも買われている可能性が高く、結果的に人気サイドの目に甘くなるオッズがついてしまうということだと思います。これは、点数が多い3連単ならではの現象と言えます。ただ、ターゲット内等で表示される総流しやボックスの合成オッズでは、人気サイドの目と人気薄の目をトータルで計算しますので、それだけを見ただけでは簡単に違いに気づくことは難しいかもしれません。人気サイドの目だけを集めた場合と全体との比で知るのが一番なのですが、現状ではそのような指標はあませんので、今後何か表示可能かどうか検討したいと思います。
こちらでも、過去に、3連単で相手を絞るのは、人気馬を切るケースが有効で、人気薄の馬を消す意味は点数を減らすくらいの意味しかないというようなことを書いたかと思いますが、このようなケースでは、人気薄馬を消すという作業だけでも、合成オッズがかなり上昇する可能性が高いわけで、個人的にもこの先の教訓としたいところです。
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15:45
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2005年03月25日
前日発売の再開
さて、今週はG1の高松宮記念ですが、それに伴って、やっと長い冬が終わって重賞の前日発売が開始されます。また、PATでの日曜日レースの深夜発売も再開されますね。もちろん、前日とか深夜発売程度のオッズでは、最終オッズからかけ離れている可能性の方が高いのですが、それでも何も無いよりはありがたいわけです。また、重賞の前日オッズであれば、それなりに信頼はできますし、さらに馬連や馬単等のシェアから換算したオッズ等もTARGETやBET Masterでも確認できますから、より大きい売り上げ規模のこれらの馬券の売れ方を総合して見れば、前日段階でもだいたいの最終オッズは把握可能です。
TARGETのサポートサイトの開発日誌では、たまに予想を書くこともありますが、私は期待値を重視した予想をしますので、この前日オッズあると無いとの差は大きく、冬場はほとんど予想を書いてませんでしたが、これからはもう少しは公開できるかと思います。
期待値重視の馬券につきましては、このプログの最初の方で何回かに渡って説明していますが、簡単に言えば、ある商品を買うときに、「お買い得」だと思った商品を買うということですね。で、この「お買い得」かどうかの判断は、もちろん商品の値段がわからないと判断できないわけでして、競馬の予想でこの値段に該当するのが各買い目のオッズになります。まあ値段は安い方が良いわけですが、オッズは高い方が良いわけで、数値的には逆ですが、同一回収額得るために必要な投資金額として考えれば、オッズが高い方が少なくて済みますので、同じように意味になります。まあ、そんなことは重要なことではありませんが。
また、これも何度か書いていますが、期待値重視の予想をする場合、期待値が高い馬券を買ったからと言って、それが必ずしも的中に結びつくということではない、ということも十分に理解しておく必要があります。つまり、期待値の高低と的中率の高低は基本的には関係無いということです。馬券の予想をするときにも、勝ちそうな馬を探すという予想法(多分ほとんどの予想方法がこちらに属していると思います)と、実力と比較して人気がなさそうな馬(=期待値の高い馬)を探す予想方法は基本的に違うからです。私の予想は、基本的には後者を優先しています。ただ、後者ばかりを優先してしまいますと、期待値が高くても馬券に絡まない可能性の高い馬ばかり選択する可能性もあり、高期待値が結果として反映されませんので、前者もある程度は取り入れます。期待値重視の馬券は、基本的には的中率自体は重視されていませんので、その高期待値を利益として還元させるためには、同じスタンス買い方を続けることが必要になります。幸い馬券は2頭以上の組合せで買えますので、片方の馬が期待値が低くても、双方の組み合わせてで高期待値になっているという可能性もありますので、的中率をある程度優先しても、高期待値を得られる可能性はあります。また、これは3連単で買える場合には、よりその可能性が広がっています。
TARGETのサポートサイトの開発日誌では、たまに予想を書くこともありますが、私は期待値を重視した予想をしますので、この前日オッズあると無いとの差は大きく、冬場はほとんど予想を書いてませんでしたが、これからはもう少しは公開できるかと思います。
期待値重視の馬券につきましては、このプログの最初の方で何回かに渡って説明していますが、簡単に言えば、ある商品を買うときに、「お買い得」だと思った商品を買うということですね。で、この「お買い得」かどうかの判断は、もちろん商品の値段がわからないと判断できないわけでして、競馬の予想でこの値段に該当するのが各買い目のオッズになります。まあ値段は安い方が良いわけですが、オッズは高い方が良いわけで、数値的には逆ですが、同一回収額得るために必要な投資金額として考えれば、オッズが高い方が少なくて済みますので、同じように意味になります。まあ、そんなことは重要なことではありませんが。
また、これも何度か書いていますが、期待値重視の予想をする場合、期待値が高い馬券を買ったからと言って、それが必ずしも的中に結びつくということではない、ということも十分に理解しておく必要があります。つまり、期待値の高低と的中率の高低は基本的には関係無いということです。馬券の予想をするときにも、勝ちそうな馬を探すという予想法(多分ほとんどの予想方法がこちらに属していると思います)と、実力と比較して人気がなさそうな馬(=期待値の高い馬)を探す予想方法は基本的に違うからです。私の予想は、基本的には後者を優先しています。ただ、後者ばかりを優先してしまいますと、期待値が高くても馬券に絡まない可能性の高い馬ばかり選択する可能性もあり、高期待値が結果として反映されませんので、前者もある程度は取り入れます。期待値重視の馬券は、基本的には的中率自体は重視されていませんので、その高期待値を利益として還元させるためには、同じスタンス買い方を続けることが必要になります。幸い馬券は2頭以上の組合せで買えますので、片方の馬が期待値が低くても、双方の組み合わせてで高期待値になっているという可能性もありますので、的中率をある程度優先しても、高期待値を得られる可能性はあります。また、これは3連単で買える場合には、よりその可能性が広がっています。
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2005年02月16日
連勝馬券の期待値
馬券で勝つためには、期待値の高い馬や買い目を見つける必要があるわけですが、そのためには多くの人と同じようなデータを利用したり考え方をしていると、最終的には控除率の呪縛から逃れることは出来ません。TARGET等の競馬データベースソフトを利用すれば、自らデータを分析し、コースや血統、馬主や騎手、調教師等、独自のデータを多数見つけることが出来るかもしれません。しかし、その中でも有効なものはやがて多くの人に知れ渡ることになり、結果的に期待値は低下してしまうのもこの方法の常で、常に新しいデータを見つけていく必要もあります。
しかし、多くの人に知れ渡っているようなデータだけでも、それをちょっと捻っただけで期待値を高めることが出来る場合もあります。毎回100%なんていうデータはもちろんありませんし、競馬は全てがデータ通りに決まるわけではありません。また、それらのデータは基本的には適性を見ている場合が多く、例えば能力でその適性部分を凌駕していれば、その条件に合わない馬でも通用する場合があるという点等を考慮すれば、データ的に手を出しにくいと判断した馬でも実力上位と見れば買えるケースもあるわけです。ですが、実力上位だからと言って簡単に買うだけでは期待値は上がりません。ではどうするかというと、データでの予想の裏を行くことで買いづらい馬券を購入して期待値を上げようということです。
馬券の売り上げのほとんどは連勝馬券という2頭や3頭の馬の組合せの馬券が占めています。ある有名なデータを生かした馬券を想定すると、データに合って実力もあるような馬からの馬券であれば、その相手としてもデータに合う馬が選ばれる可能性が高くなります。しかし、前述のように全でがデータで決まるとは限りません。もちろんデータ的に有利な馬を買うのが筋だとは思いますが、そのデータが有名であればあるほど、その馬からの連勝馬券内のシェアは偏るかもしれません。しかし、もともと軸としていた馬がデータ的にマッチしていれば、連勝全体の期待値も高いはずですから、その中での偏りはむしろ被った側の期待値を下げている可能性もあります。ですので、このような場合は、データに見合わなくても通用しそうな馬を合えて選択することで連勝馬券としての期待値が上がる可能性はあります。注意すべき点は、連勝の片方はデータ的にマッチしていることと、他方は実力的または他の要素で買える馬であることです。
まあこの説明は少し極端とも言えますが、有名なデータが生かされるような条件ではそのような傾向が出る可能性は間違いなくあります。例えば、同じ顔ぶれで戦うことが多いG1では、距離や場所が変わることで嫌われる馬のパターンはだいたい決まっています。しかし結果的に嫌われた馬でも実力があれば通用することは多く、実力上位馬同士の組合せなのに意外と高配当になるというケースも多いわけで、このようなケースでは、片方の馬が買いづらいというパターンが多いはずです。
しかし、多くの人に知れ渡っているようなデータだけでも、それをちょっと捻っただけで期待値を高めることが出来る場合もあります。毎回100%なんていうデータはもちろんありませんし、競馬は全てがデータ通りに決まるわけではありません。また、それらのデータは基本的には適性を見ている場合が多く、例えば能力でその適性部分を凌駕していれば、その条件に合わない馬でも通用する場合があるという点等を考慮すれば、データ的に手を出しにくいと判断した馬でも実力上位と見れば買えるケースもあるわけです。ですが、実力上位だからと言って簡単に買うだけでは期待値は上がりません。ではどうするかというと、データでの予想の裏を行くことで買いづらい馬券を購入して期待値を上げようということです。
馬券の売り上げのほとんどは連勝馬券という2頭や3頭の馬の組合せの馬券が占めています。ある有名なデータを生かした馬券を想定すると、データに合って実力もあるような馬からの馬券であれば、その相手としてもデータに合う馬が選ばれる可能性が高くなります。しかし、前述のように全でがデータで決まるとは限りません。もちろんデータ的に有利な馬を買うのが筋だとは思いますが、そのデータが有名であればあるほど、その馬からの連勝馬券内のシェアは偏るかもしれません。しかし、もともと軸としていた馬がデータ的にマッチしていれば、連勝全体の期待値も高いはずですから、その中での偏りはむしろ被った側の期待値を下げている可能性もあります。ですので、このような場合は、データに見合わなくても通用しそうな馬を合えて選択することで連勝馬券としての期待値が上がる可能性はあります。注意すべき点は、連勝の片方はデータ的にマッチしていることと、他方は実力的または他の要素で買える馬であることです。
まあこの説明は少し極端とも言えますが、有名なデータが生かされるような条件ではそのような傾向が出る可能性は間違いなくあります。例えば、同じ顔ぶれで戦うことが多いG1では、距離や場所が変わることで嫌われる馬のパターンはだいたい決まっています。しかし結果的に嫌われた馬でも実力があれば通用することは多く、実力上位馬同士の組合せなのに意外と高配当になるというケースも多いわけで、このようなケースでは、片方の馬が買いづらいというパターンが多いはずです。
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2004年12月17日
3連単に対する基本的スタンス
これまでは、合成オッズや代用馬券の基本的な部分や考え方、具体例を説明してきましたが、今回はそれらを踏まえての現状での3連単を生かす買い方の基本となるポイントをひとつ紹介いたします。
儲けることを前提にして予想をして馬券を買う場合、基本的には2つのケースに分かれます。ひとつは「勝負になりそうで、なおかつ人気より実力がありそうな馬がいる場合」そして、もうひとつは、「多分馬券に絡まないだろうと思われる人気馬がいる場合」の2つです。儲けることを前提して馬券を買うというのは、期待値の高い馬券を買うということなのですが、期待値の高い馬券を買う場合、基本的にはこのどちらかまたは両方になっているはずです。もっと簡単に書いてしまいますと、儲けるためには、高期待値の馬を買うのか、低期待値の馬を切るのかということです。このいずれかの処理をしていないと、控除率を越える程の期待値を得ることはできないはずです。
現実的には、軸馬や相手を決めて、数頭に絞って買うというのが一般的ですが、その各馬に付けているウエイトの関係で、相対的なバランスとして、必ずどちらかに属しているはずです。上記の2つのケースは、「買う」や「切る」のように明確に処理を決めていますが、やや買うとかやや切るという扱いも馬券的には有り得ますので、その買い方で結果が出ているのであれば、双方を組み合わせて、相対的にその差を広げることで、高期待値を作り出していると言えると思います。
この2つのケースですが、それぞれで根本となる考え方や馬券の組み立て方の方向が違ってきます。
さて、まずは低期待値の馬を切るというケースですが、低期待値の人気馬がいて、しかもその馬が3着までに入らないと予想しているのであれば、そのことによって他の目の期待値を底上げしています。しかし、それを生かすためには必ず代用馬券に頼る必要があるのです。例えば、単勝であれば、2着や3着はどの馬が来てもいいわけですから、その分の馬券も含まれているわけです。しかし、その低期待値の馬が3着以内に入らないと予想しているのであれば、その分は削らないと、折角の予想が馬券として反映されていないことになります。つまり、単勝を買っていては期待値を押し下げてしまうことになります。同様に馬連や馬単も3着はフリーですから、こちらも期待値を下げてしまいます。ということで、ここで3連単による代用馬券の登場になります。3連単であれば、3着までキッチリと指定できますので、低期待値の馬が入り込む隙は無く、予想の内容が完全に生かされ、結果的に高期待値の買い目を生み出します。ということで、低期待値の馬を切る場合は、その馬を削るために代用馬券を使うと覚えておいて下さい。
続いて、高期待値の馬を買うケースですが、こちらはその馬を買うだけで、基本的に全体の期待値が上昇します。その馬の人気にもよりますが、前述の切るケースと複合しているのでなければ、相手馬を絞ることに力を割かなくても十分にプラス領域まで到達している可能性もあります。つまり、その馬を買うという行為だけで十分ペイしているということです。ですので、こちらではむしろ代用馬券で相手を無理に絞る必要はありません。逆に、相手として軽視した人気薄馬を切ったために、超高配当を取り逃がす可能性もあります。人気馬ならともかく人気薄の馬が低期待値かどうかなんて判定するのはほぼ困難で、このように高期待値と思われる馬から買うような場合には、少なくとも人気薄馬に対しては総流しのイメージの方がリスクが減る分良いはずです。このようなケースで人気薄の馬を切ることは、いたずらにリスクを上げているだけとも言えます。
しかし、3連単で総流しをしていては、かなりの多点数になってしまいますし、資金配分もしづらく現実的には買えないという可能性もあります。ですので、このような場合は、むしろ3連単を使わないことをお勧めします。他の馬券は、3連単の総流しやボックスと同等の馬券ですから、総流しに相当する分はその他の馬券で買って点数を減らします。逆代用馬券という感じになります。もちろん、このケースでは3連単を全く買うなということではなく、総流しに相当する分の点数をむやみに増やさないためにその部分を他の馬券で逆代用するということです。買い目の中でも力の入れたいところのみ3連単で構成すれば良いわけです。3連単の高配当に目が奪われてしまいますと、このようなケースでもどうしても3連単をメインで構成しがちになりますが、結果的に投資額が増えますし、資金配分が正確に出来ていないと、人気サイドの目が的中したときに想定した利益が得られない可能性も高くなります。
ということで、今回紹介したのは、3連単という馬券を使うための基本的なスタンスです。ポイントは、低期待値の馬を切る場合には代用馬券として3連単を有効に活用し、高期待値の馬から買う場合には、他の馬券で3連単の総流しイメージで買い、3連単はポイントになるところだけ買うということです。これはより多い利益とより低いリスクを追求するためのスタンスになります。もちろんそのまま実戦する必要はありませんが、基本的な考え方として必ず頭の中に入れておいて下さい。
儲けることを前提にして予想をして馬券を買う場合、基本的には2つのケースに分かれます。ひとつは「勝負になりそうで、なおかつ人気より実力がありそうな馬がいる場合」そして、もうひとつは、「多分馬券に絡まないだろうと思われる人気馬がいる場合」の2つです。儲けることを前提して馬券を買うというのは、期待値の高い馬券を買うということなのですが、期待値の高い馬券を買う場合、基本的にはこのどちらかまたは両方になっているはずです。もっと簡単に書いてしまいますと、儲けるためには、高期待値の馬を買うのか、低期待値の馬を切るのかということです。このいずれかの処理をしていないと、控除率を越える程の期待値を得ることはできないはずです。
現実的には、軸馬や相手を決めて、数頭に絞って買うというのが一般的ですが、その各馬に付けているウエイトの関係で、相対的なバランスとして、必ずどちらかに属しているはずです。上記の2つのケースは、「買う」や「切る」のように明確に処理を決めていますが、やや買うとかやや切るという扱いも馬券的には有り得ますので、その買い方で結果が出ているのであれば、双方を組み合わせて、相対的にその差を広げることで、高期待値を作り出していると言えると思います。
この2つのケースですが、それぞれで根本となる考え方や馬券の組み立て方の方向が違ってきます。
さて、まずは低期待値の馬を切るというケースですが、低期待値の人気馬がいて、しかもその馬が3着までに入らないと予想しているのであれば、そのことによって他の目の期待値を底上げしています。しかし、それを生かすためには必ず代用馬券に頼る必要があるのです。例えば、単勝であれば、2着や3着はどの馬が来てもいいわけですから、その分の馬券も含まれているわけです。しかし、その低期待値の馬が3着以内に入らないと予想しているのであれば、その分は削らないと、折角の予想が馬券として反映されていないことになります。つまり、単勝を買っていては期待値を押し下げてしまうことになります。同様に馬連や馬単も3着はフリーですから、こちらも期待値を下げてしまいます。ということで、ここで3連単による代用馬券の登場になります。3連単であれば、3着までキッチリと指定できますので、低期待値の馬が入り込む隙は無く、予想の内容が完全に生かされ、結果的に高期待値の買い目を生み出します。ということで、低期待値の馬を切る場合は、その馬を削るために代用馬券を使うと覚えておいて下さい。
続いて、高期待値の馬を買うケースですが、こちらはその馬を買うだけで、基本的に全体の期待値が上昇します。その馬の人気にもよりますが、前述の切るケースと複合しているのでなければ、相手馬を絞ることに力を割かなくても十分にプラス領域まで到達している可能性もあります。つまり、その馬を買うという行為だけで十分ペイしているということです。ですので、こちらではむしろ代用馬券で相手を無理に絞る必要はありません。逆に、相手として軽視した人気薄馬を切ったために、超高配当を取り逃がす可能性もあります。人気馬ならともかく人気薄の馬が低期待値かどうかなんて判定するのはほぼ困難で、このように高期待値と思われる馬から買うような場合には、少なくとも人気薄馬に対しては総流しのイメージの方がリスクが減る分良いはずです。このようなケースで人気薄の馬を切ることは、いたずらにリスクを上げているだけとも言えます。
しかし、3連単で総流しをしていては、かなりの多点数になってしまいますし、資金配分もしづらく現実的には買えないという可能性もあります。ですので、このような場合は、むしろ3連単を使わないことをお勧めします。他の馬券は、3連単の総流しやボックスと同等の馬券ですから、総流しに相当する分はその他の馬券で買って点数を減らします。逆代用馬券という感じになります。もちろん、このケースでは3連単を全く買うなということではなく、総流しに相当する分の点数をむやみに増やさないためにその部分を他の馬券で逆代用するということです。買い目の中でも力の入れたいところのみ3連単で構成すれば良いわけです。3連単の高配当に目が奪われてしまいますと、このようなケースでもどうしても3連単をメインで構成しがちになりますが、結果的に投資額が増えますし、資金配分が正確に出来ていないと、人気サイドの目が的中したときに想定した利益が得られない可能性も高くなります。
ということで、今回紹介したのは、3連単という馬券を使うための基本的なスタンスです。ポイントは、低期待値の馬を切る場合には代用馬券として3連単を有効に活用し、高期待値の馬から買う場合には、他の馬券で3連単の総流しイメージで買い、3連単はポイントになるところだけ買うということです。これはより多い利益とより低いリスクを追求するためのスタンスになります。もちろんそのまま実戦する必要はありませんが、基本的な考え方として必ず頭の中に入れておいて下さい。
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2004年12月09日
馬単ワイド馬券

また、ワイド馬券は、2頭の着順はどうでもよいわけですが、例えば、A馬は1着で、B馬が2〜3着という予想の場合、この予想ですと、3連単が登場する前までは、A-Bのワイド馬券を買うか、Aの単勝馬券、またはA-Bの馬単馬券でBが3着の場合は諦めるというような馬券しか組み立てられなかったわけです。これでは自分の予想が正確に馬券として反映されておらず、的中したとしても払い戻し額は予想に見合ったものではなく、常に無駄な保険の分の目を強制的に付加されてしまっている形になっています。ですが、3連単を利用して、A馬を1着、B馬を2着、3着総流しという馬券とB馬を3着にして2着を総流しという馬券を作成すれば、A馬が1着でB馬が2〜3着で的中する馬券を作成することができます。仮想的な馬単ワイド馬券と呼んでいますが、TARGET frontier JVやBET Masterの最新バージョンでは、この仮想的な馬券の全ての組合せの合成オッズを計算し、先頭の画像のように通常のオッズと同様の方法で一覧表示することが可能になっています(画像はBET Masterでのジャパンカップの仮想馬単ワイドオッズ画面)。もちろんそんな馬券は売っていませんので、そのまま購入することは出来ませんが、1・2着固定で3着総流しのフォーメーションを作成し、2・3着のみ入れ替えた目を作成するという方法を定型化し、2・3着マルチという新しい指定を可能にしてありますので、代用馬券としての買い目を作成することが可能で、簡単な手順で購入を可能にしています。
もちろん常にこの方法ばかりで馬券を購入するのではなく、この馬券に合った予想結果になったときに利用します。1着は堅く、相手もほぼ1頭なんだけど、3着かもしれない、なんていう予想には最適ですし、しかも、1着馬は断然人気でも相手がそれほど人気が無ければ、オッズ的にも十分美味しく、これまでオッズ的に手が出しづらかったようなレースでも購入できるようになるケースもあります。要は、他の馬券と同様に、この馬券の特徴を生かして、それに合ったケースで利用するようにすれば、選択肢も広がり、より予想内容に近い馬券を組み立てることができるようになります。
この馬単ワイド馬券ですが、研究するとなかなか面白い事実もでてきます。馬単を基本としますと、馬連は馬単の表と裏で的中しますので、倍の的中パターン数があります。同様に、馬単ワイドも、相手が2・3着で的中しますので、こちらも倍になり、基本的な難易度としては、馬連と馬単ワイドとは似たようものになります。また、実際の合成オッズの一覧を見ても、馬連くらいのオッズが並び、買いやすい馬券とも言えます。しかし、目の組合せ数は馬単と同じだけありますので、馬連の倍になるわけで、難易度は高いように見えますが、実際には、馬単ワイドは各レースで2つの目が的中しますので、組合せ数が倍になっても、難易度は同一程度ということになります。また、この組合せ数が倍あるということで、例えば、馬単ワイドを2点買った場合、その2点ともが的中する可能性があり、馬連とは違った面も見えてきます。ですので、予想に自信があれば、馬連で2点流す場合よりも、2点的中ともなれば結果が成果としてより反映する可能性が高く、確率的には同程度の馬券ですが、より攻撃的な馬券とも言えます。
この馬単ワイドは、馬単の相手を広げたわけですが、代用馬券として見れば、ワイド馬券を絞った形になっています。ワイド馬券の2頭の的中時の着順の組合せは、(1,2)、(1,3)、(2,3)、(2,1)、(3,1)、(3,2)の6通りありますが、馬単ワイド馬券は、この内の(1,2)と(1,3)だけを選択して購入するのと同じです。ですので、ワイドとの比較では、約3分の1の絞り込みになり、配当もその程度の3倍が期待できます。また、同様のパターンとして、ここに(2,3)も追加すれば、後先ワイドという馬券も作成できます。つまり、A馬とB馬がともに3着以内でなおかつA馬が先着した場合にのみ的中するという馬券で、これはワイドの半分の絞り込みですので、配当も倍程度期待できます。
今回は、2頭の関係のみの説明で、3頭目は基本的に総流しとして購入することにして説明していますが、実際の購入も3連単での代用馬券になりますので、もちろん3頭目も削ることはより容易に可能で、さらにそこから人気馬が消せれば合成オッズが上昇しますので、回収率を向上させることができるはずです。
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11:37
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2004年12月02日
代用馬券の具体例
今回は、具体的な例を挙げて、前回紹介した代用馬券の使い方や効用を紹介します。
以下は、今年のエリザベス女王杯での例ですが、例としては、的中していてもいなくても、どちらでも構わないのですが、的中していた方がわかりやすいので、的中したパターンで説明します。
下の表は、アドマイヤグルーヴからの馬単の総流しの目を購入した場合で、同払い戻し額になるように3万円を配分した例です。アドマイヤグルーヴの単勝は3.3倍ですから、単勝にそのまま賭ければ、99000円の払い戻しになり、利益は69000円になります。この例での馬単の総流しの合成オッズは3.6倍で単勝を超えていますので、このまま賭けても、基本的には単勝を買うよりも有利になっていますが、これはたまたまでして、本来であれば、単勝の方が控除率が有利ですから、この時点では単勝の方が儲かることが多いです。以下の例では、きっちり3万円にこだわっての資金配分の関係上、高いオッズの3点で払い戻し額が99000円を下回ってしまっていますが、どうしても気になるのであれば、この3点に100円ずつ加えて、総投資額を30300円にしておけば、全ての目で単勝を超える払い戻し金が得られるようになります。
ですが、本題はそんなところではありません。さらにその下の表を御覧下さい。もし、アドマイヤグルーヴが勝ったとしても、そのときに3歳馬で1番人気のスイープトウショウが3着以下に負けると予想しているのであれば、馬単でこの2頭の目を買う必要は無くなります。その場合の買い目が2番目の表で、そのときの合成オッズは5.03倍と大きく上昇します。1万円の購入であれば、1万4千円の差、この例での3万円での購入であれば4万2千円の差になります。
これはどのようなことかと言うと、このレースで、実際にアドマイヤグルーヴの1着で間違いないと予想したとしても、そのまま単勝を3万円買ってしまうと99000円の払い戻しで+69000円ですが、もし、その予想に、スイープトウショウは2着に来ないという予想も付け加えれば、それだけで149580円の払い戻しになり、利益は+119580円と5万円も余計に払い戻しが受けられるわけです。つまり、この例のように自分の予想をそのまま馬券に反映できていれば、軍資金3万円では「アドマイヤグルーヴが1着」は69000円の価値があり、「そのときにスイープトウショウは3着以下」は5万円の価値があったということです。
実際にそう予想したとしても、アドマイヤグルーヴの単勝を買った時点で思考停止になっている人も多いでしょうし、馬単を買ったとしても、スイープトウショウを外して何点か買うくらいで、それが当たっているかどうかは他馬の評価によりますし、外れてしまっていたら、スイープトウショウは3着以下という予想自体が馬券的には反映されていないことになり、結果的に目前の利益を逃すというもったいないことになります。もちろんスイープトウショウが2着に来てしまっていれば、外れるわけですから、単勝の方が安全で良いと考える方もいるかもしれませんが、それは予想が外れているわけで、買い方自体が間違っているわけではありません。この場合、修正すべきは買い方ではなく予想の方だということです。
この例をもう少し発展させると、例えば、さらに人気サイドで切れる馬が何頭かいれば、より合成オッズは上昇しますので、単勝との利益の開きは大きくなりますし、逆にスイープトウショウも少しは怖いと考えるのであれば、スイープトウショウだけを元返しとして購入したとしても、他馬が来れば必ず単勝以上に儲かるように配分できます。また、同様に相手によって強弱を付けることも可能になりますので、さらに自分の予想を的確に馬券に反映させることも可能になります。
前回、代用馬券とは、削る馬券と説明しましたが、これがまさにその一番の例になります。単勝を馬単の総流しに代用して細かく分解し、その中から不要な部分を削り、削ることによって全体の合成オッズを上昇させ、その分、的中時の利益も増やしていくという方法です。至極理論的な方法ですし、また自分の予想をそのまま馬券に反映させ、しかもその労力に見合うだけ利益が増えていくというものなので、正しい予想をしている自信があるのであれば、むしろ利用しない方が損をしているとも考えられます。
ただ、この代用馬券でひとつ注意をして欲しいのは、削るという行為は、基本的には合成オッズを上げるためのものですから、人気薄馬を削るということはあまり意味がありません。逆に言えば、人気薄馬だけを削るくらいなら単勝を買っていた方が手間がかからなくて楽ですし、理論的な利益もあまり変らず、代用して削る意味はありません。つまり、今回紹介した方法は、人気馬を切る場合にのみ生きてくる方法ですし、予想の時点でそのような結論に達しているときに利用する方法と言えます。
もちろん、馬券の代用パターンは他にも何種類もあり、そのいずれでもこの方法は応用できますが、上記の人気馬を削るという基本的なスタンスは常に最優先事項であり、それが無い予想の場合にはこの買い方はあまり意味を持たないことは、十分に頭に入れておいて下さい。代用馬券は人気馬を削ってこその馬券なのです。
また、この例で示している合成オッズの計算や、同払い戻し額になるように資金を自動的に配分する機能は、拙作のBET MasterやTARGET frontier JVを使えば簡単に実現できます。特にBET Masterでは、IPATが利用できる人であれば、オッズを取得して、合成オッズを表示させたり、それに合わせて資金を自動配分することは全て無料で試すことが出来ます。また、試用時の機能制限は、西開催の競馬への投票ができないこと程度ですので、東開催への投票であれば、こちらも試用中のまま実行可能です。ぜひお試しください。
◆アドマイヤグルーヴからの馬単総流し買いの同払い戻し額資金配分例
◆アドマイヤグルーヴからスイープトウショウ以外への馬単流し買いの同払い戻し額資金配分例
以下は、今年のエリザベス女王杯での例ですが、例としては、的中していてもいなくても、どちらでも構わないのですが、的中していた方がわかりやすいので、的中したパターンで説明します。
下の表は、アドマイヤグルーヴからの馬単の総流しの目を購入した場合で、同払い戻し額になるように3万円を配分した例です。アドマイヤグルーヴの単勝は3.3倍ですから、単勝にそのまま賭ければ、99000円の払い戻しになり、利益は69000円になります。この例での馬単の総流しの合成オッズは3.6倍で単勝を超えていますので、このまま賭けても、基本的には単勝を買うよりも有利になっていますが、これはたまたまでして、本来であれば、単勝の方が控除率が有利ですから、この時点では単勝の方が儲かることが多いです。以下の例では、きっちり3万円にこだわっての資金配分の関係上、高いオッズの3点で払い戻し額が99000円を下回ってしまっていますが、どうしても気になるのであれば、この3点に100円ずつ加えて、総投資額を30300円にしておけば、全ての目で単勝を超える払い戻し金が得られるようになります。
ですが、本題はそんなところではありません。さらにその下の表を御覧下さい。もし、アドマイヤグルーヴが勝ったとしても、そのときに3歳馬で1番人気のスイープトウショウが3着以下に負けると予想しているのであれば、馬単でこの2頭の目を買う必要は無くなります。その場合の買い目が2番目の表で、そのときの合成オッズは5.03倍と大きく上昇します。1万円の購入であれば、1万4千円の差、この例での3万円での購入であれば4万2千円の差になります。
これはどのようなことかと言うと、このレースで、実際にアドマイヤグルーヴの1着で間違いないと予想したとしても、そのまま単勝を3万円買ってしまうと99000円の払い戻しで+69000円ですが、もし、その予想に、スイープトウショウは2着に来ないという予想も付け加えれば、それだけで149580円の払い戻しになり、利益は+119580円と5万円も余計に払い戻しが受けられるわけです。つまり、この例のように自分の予想をそのまま馬券に反映できていれば、軍資金3万円では「アドマイヤグルーヴが1着」は69000円の価値があり、「そのときにスイープトウショウは3着以下」は5万円の価値があったということです。
実際にそう予想したとしても、アドマイヤグルーヴの単勝を買った時点で思考停止になっている人も多いでしょうし、馬単を買ったとしても、スイープトウショウを外して何点か買うくらいで、それが当たっているかどうかは他馬の評価によりますし、外れてしまっていたら、スイープトウショウは3着以下という予想自体が馬券的には反映されていないことになり、結果的に目前の利益を逃すというもったいないことになります。もちろんスイープトウショウが2着に来てしまっていれば、外れるわけですから、単勝の方が安全で良いと考える方もいるかもしれませんが、それは予想が外れているわけで、買い方自体が間違っているわけではありません。この場合、修正すべきは買い方ではなく予想の方だということです。
この例をもう少し発展させると、例えば、さらに人気サイドで切れる馬が何頭かいれば、より合成オッズは上昇しますので、単勝との利益の開きは大きくなりますし、逆にスイープトウショウも少しは怖いと考えるのであれば、スイープトウショウだけを元返しとして購入したとしても、他馬が来れば必ず単勝以上に儲かるように配分できます。また、同様に相手によって強弱を付けることも可能になりますので、さらに自分の予想を的確に馬券に反映させることも可能になります。
前回、代用馬券とは、削る馬券と説明しましたが、これがまさにその一番の例になります。単勝を馬単の総流しに代用して細かく分解し、その中から不要な部分を削り、削ることによって全体の合成オッズを上昇させ、その分、的中時の利益も増やしていくという方法です。至極理論的な方法ですし、また自分の予想をそのまま馬券に反映させ、しかもその労力に見合うだけ利益が増えていくというものなので、正しい予想をしている自信があるのであれば、むしろ利用しない方が損をしているとも考えられます。
ただ、この代用馬券でひとつ注意をして欲しいのは、削るという行為は、基本的には合成オッズを上げるためのものですから、人気薄馬を削るということはあまり意味がありません。逆に言えば、人気薄馬だけを削るくらいなら単勝を買っていた方が手間がかからなくて楽ですし、理論的な利益もあまり変らず、代用して削る意味はありません。つまり、今回紹介した方法は、人気馬を切る場合にのみ生きてくる方法ですし、予想の時点でそのような結論に達しているときに利用する方法と言えます。
もちろん、馬券の代用パターンは他にも何種類もあり、そのいずれでもこの方法は応用できますが、上記の人気馬を削るという基本的なスタンスは常に最優先事項であり、それが無い予想の場合にはこの買い方はあまり意味を持たないことは、十分に頭に入れておいて下さい。代用馬券は人気馬を削ってこその馬券なのです。
また、この例で示している合成オッズの計算や、同払い戻し額になるように資金を自動的に配分する機能は、拙作のBET MasterやTARGET frontier JVを使えば簡単に実現できます。特にBET Masterでは、IPATが利用できる人であれば、オッズを取得して、合成オッズを表示させたり、それに合わせて資金を自動配分することは全て無料で試すことが出来ます。また、試用時の機能制限は、西開催の競馬への投票ができないこと程度ですので、東開催への投票であれば、こちらも試用中のまま実行可能です。ぜひお試しください。
◆アドマイヤグルーヴからの馬単総流し買いの同払い戻し額資金配分例
馬
番 |
馬名
|
人
気 |
アドマイヤ
グルーヴ からの 馬単オッズ |
購入額
|
的中時
払戻額 |
1
|
メモリーキアヌ |
14
|
417.9
|
300円
|
125370円
|
2
|
マイネヌーヴェル |
15
|
462.4
|
200円
|
92480円
|
3
|
グローリアスデイズ |
11
|
175.4
|
600円
|
105240円
|
4
|
オースミハルカ |
5
|
55.4
|
2000円
|
110800円
|
5
|
ドルチェリモーネ |
12
|
235.6
|
500円
|
117800円
|
6
|
レクレドール |
7
|
62.7
|
1700円
|
106590円
|
7
|
スイープトウショウ |
1
|
12.7
|
8500円
|
107950円
|
8
|
ヤマニンアラバスタ |
9
|
86.7
|
1200円
|
104040円
|
9
|
オースミコスモ |
13
|
242.5
|
400円
|
97000円
|
10
|
メイショウバトラー |
6
|
56.0
|
1900円
|
106400円
|
11
|
シンコールビー |
16
|
822.6
|
100円
|
82260円
|
12
|
アドマイヤグルーヴ |
2
|
------
|
---
|
---
|
13
|
レマーズガール |
17
|
1084.5
|
100円
|
108450円
|
14
|
エリモピクシー |
8
|
78.2
|
1400円
|
109480円
|
15
|
スティルインラブ |
3
|
18.7
|
5800円
|
108460円
|
16
|
ウォートルベリー |
10
|
109.3
|
1000円
|
109300円
|
17
|
エルノヴァ |
4
|
25.9
|
4200円
|
108780円
|
18
|
ブライアンズレター |
18
|
1683.7
|
100円
|
168370円
|
計
|
合成オッズ 3.60倍
|
30000円
|
◆アドマイヤグルーヴからスイープトウショウ以外への馬単流し買いの同払い戻し額資金配分例
馬
番 |
馬名
|
人
気 |
アドマイヤ
グルーヴ からの 馬単オッズ |
購入額
|
的中時
払戻額 |
1
|
メモリーキアヌ |
14
|
417.9
|
400円
|
167160円
|
2
|
マイネヌーヴェル |
15
|
462.4
|
300円
|
138720円
|
3
|
グローリアスデイズ |
11
|
175.4
|
900円
|
157860円
|
4
|
オースミハルカ |
5
|
55.4
|
2700円
|
149580円
|
5
|
ドルチェリモーネ |
12
|
235.6
|
600円
|
141360円
|
6
|
レクレドール |
7
|
62.7
|
2400円
|
150480円
|
7
|
スイープトウショウ |
1
|
12.7
|
---
|
---
|
8
|
ヤマニンアラバスタ |
9
|
86.7
|
1700円
|
147390円
|
9
|
オースミコスモ |
13
|
242.5
|
600円
|
145500円
|
10
|
メイショウバトラー |
6
|
56.0
|
2700円
|
151200円
|
11
|
シンコールビー |
16
|
822.6
|
200円
|
164520円
|
12
|
アドマイヤグルーヴ |
2
|
------
|
---
|
---
|
13
|
レマーズガール |
17
|
1084.5
|
200円
|
216900円
|
14
|
エリモピクシー |
8
|
78.2
|
1900円
|
148580円
|
15
|
スティルインラブ |
3
|
18.7
|
8100円
|
151470円
|
16
|
ウォートルベリー |
10
|
109.3
|
1400円
|
153020円
|
17
|
エルノヴァ |
4
|
25.9
|
5800円
|
150220円
|
18
|
ブライアンズレター |
18
|
1683.7
|
100円
|
168370円
|
計
|
合成オッズ 5.03倍
|
30000円
|
Posted by kunezaki at
20:40
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